2018年7-9月
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2018/7/1 [バラモン後初ラン]
富士登山競走試走会。今日は山開きの日でもあり、5合目に駐車できる確率を上げるために昨年より早く集合。8時15分浅間神社着。
だが僕はバラモン後まだ1ミリもジョグしてないし、ぎっくり腰は多少良くなったものの治ってはいないので、山頂組に入らず5合目組で走る。山頂組は自力での下山がマストだが、腰に響いて下れそうにない。5合目組は5合目のクルマに乗ることができる。
かいらさん、ムラさん、サギーさんと4人で市役所から7:57一斉スタート。初参加のサギーさんの道案内のため一緒に走る。だがサギーさんは三浦さんと同レベルな人であり、三浦さん並のペースでずんどこ行ってしまわれると完璧にお手上げである。
幸い、まずはかいらさん先頭に4人まとまって走る。浅間神社を過ぎ、長い通りへ出た頃からじわじわとかいらさんが先行。サギーさんはかいらさんを追わない。正直ホッとした。僕としてもHR147付近を示しておりかなり限界域。ムラさんは気分が悪くなったみたいで徐々に遅れる。
仲ノ茶屋で給水のためいったん歩く。サギーさん結構辛そうだけど、ここから僕の最大の苦手区間なので油断できない。
大石茶屋を過ぎて徐々に傾斜がきつくなってきたあたりでサギーさん歩く。だよね?しんどいよね? ここをホイホイ上がっていける人が信じられん。
馬返しからは僕がイキイキできる区間。
と思っていたのだが、脚をぐいと持ち上げるのが非常に辛いことに気づいた。バラモンの疲労と節々の痛みがコッテリ残っている。特に段差の大きな階段や丸太を超える時などは腿に痛みが走り顔を歪める。山頂コースに行かなくてホントよかった。7合目以降の岩場はまず登れなかっただろう。
サギーさんを待ちながら上りはしたけど、2:23というタイムの割には全然余裕はなく、かなり弱っていることを痛感した。こんな状態では残り4週間でろくなレベルにはならないだろう。大いに危機感を覚える練習だった。

浅間神社 16:03 HR133/145
仲ノ茶屋 42:36 HR145/151
馬返し 1:12:20 HR140/151
五合目佐藤小屋 2:23:33 HR130/147

5合目スバルライン口へ移動し、山頂組が降りてくるのをのんびり待つ。駐車場までの2km下りジョグが結構しんどかった。

風呂→吉田うどん→ダイソーの定番コースまでは予定通りだったが、帰りを東名経由と判断したのが間違いだった。さらに足柄で降りて傷口を広げる。国道1号で帰ろうと考えたが、これが全く進まない。藤沢あたりでのろのろしていた頃に、青木号新宿で解散との連絡。マジかー
教訓:人工密集地帯神奈川に回避して成功するはずがない

2018/7/2 [19年ぶりに]
パソコン買ったった(ポチった)。
1999年製Dellワークステーションも、もういいでしょう(by黄門様)ってことで、買い換えることに。
またしてもDell。少々悩んだのは、最近ノートもデスクトップもさして値段が変わらないところ。それでも結局安さと速さでデスクトップにした。加えて、ノートだとどうしてもモノとしての美観が気になり、機能では満足できても安普請への不満を一生引きずることになる。いや、安普請は言いすぎた。ターゲットゾーンでも十分スタイリッシュではあるんだが、およそ倍くらい予算を注ぎ込むとグッとくるのが手に入る。つまり予算の半分はカッコのためだけに注ぎ込まれる。パソコンが一生モノならそうしてもいいんだけどね。
職場でテレワークを推進していて、自宅PCで仕事をするいわゆるBYOD導入も後押しとなった。さすがに18年前のマシンでリモートデスクトップは成立しないだろう、多分。
6万円程度で値段的には中の下クラスだが、CPUは第8世代Core i5 8400、Win10Home、メモリ8G、HDD1TB、DVD-R、無線Lan付きでまあ十分でしょう。
HTMLオーサリングツールもサクサク動けばHP更新も頻繁にできそう。いまだに化石のようなホームページを作っているのはなかなか他にない。

2018/7/3 [リセット?]
久々スポクラ行くつもりだったがカントクが珍しく風邪引いたので買い物して帰宅後ローラー。なんかぎっくり腰が消えてるかも(ほぼ)。それと、太ももや骨盤付近の痛みとか、バラモンの後遺症が消えてる。めまい症もほぼ消えたし、やっとリセットされたか。明日からガシガシやるか。

2018/7/4 [へとへと10km]
昨日は「ガシガシ」とか言ってたが、スポクラの会員カード忘れてきて帰宅。やる気もないし、5kmくらいジョグするか。
身体が酷く重い。こんな状態でよく日曜走れたなと感心する。長いトンネルはまだ抜けてない。
2.5kmで折り返そうかと思ったが、そんなんで富士山登れると思ってんの? とのカントクの心の声が聞こえたので延長。徐々にキロ4分50くらいで走れるようになってきた。これだけ休んでいて未だ右足首が痛いのはもはや庇う意味はないってことだろう。それにしても痛い。
何とか平均キロ5を切って激しく疲労。

2018/7/5 [音楽は聴きません]
ウォークマンWをポチる。
音楽用ではなくドイツ語用。なので音質よりもハンドリング重視でこれを選んだ。さっと聴ける、エクスプローラー感覚でファイルを扱える、密閉型で音声に集中できる、Bluetoothイヤホンとしても使える。
最近ドイツ語学習に限界を感じてきた。だいぶ頭に溜まってきたのはいいが、忘れていく量もそれに比例して多い、だが一日で覚えられる量は絶対数として決まる、その理屈で行くとどこかの段階で頭に入る量と消えていく量が釣り合い、永遠に増えないというジレンマが訪れる。運動能力がどこかで頭打ちになるのと同じ理屈だ。
すごく納得する喩えだが、でもそれだと永遠に話せないってこと?
飽和状態で埒が明かないなら、別の方法で脳に刻み込ませよう。そんなわけで耳ルートをフル活用すべしと考えた。
人は自国語を耳で覚える。何不自由なく話せるけど一切書けない文盲の人は多い。つまり文字という道具は本来言葉を習ううえで全く必須ではない。逆に、書けるけど話せないというパターンの人はほぼ存在しない。ところが、後から言葉を学習する場合そのへんてこなパターンがほとんどだ。言語を話す上で、この文字というビジュアルに依存しすぎている。自国語を話すときに、頭にフレーズを文字で描くことは決してしない。脳の使われている部分が全く異なっている。
とは言え、耳だけで学習する方法は現実的・効率的ではない。まあでもできるだけ耳を使った学習をすべきという気がしている。
言語学習用にAlexaは使えるのかな?

2018/7/6 [カウントアップ練]
帰宅してローラー。
登山練を意識して、直立姿勢で腕振ってペダリング。目を瞑るとめまいがする。やっぱ治ってない。
残り5分のところで、1から100までドイツ語で数えることにする。
数字は話すほうはとりあえず問題ないが、聞き取りはなぜか他の単語同様の直感的な理解がなかなかできない。ツェーンが10なのは初歩の初歩だが頭のなかでは1000を思い浮かべていたりする。数字は理解までのタイムラグが命取りだったりするので難しい。いい練習法が思いつかないがせめて話そう、という軽いノリで始めたが…。
順に数えるだけなら簡単すぎるとか思ったが追い込んでいる中では意外と難しい。そのうちペダリングも力が入ってきてなぜだかめちゃくちゃしんどくなってきた。自然と追い込んでしまうのだろうか。

2018/7/7 [駒沢復帰]
久々TKD練@駒沢公園。雨予報がいつの間にか晴れに。ラッキー♪
不調を引きずっているためどのくらい走れるか未知数。アップジョグ1周、可もなく不可もなく。
お題は1周2.1kmスピード練×4本。暑いので短目に負荷を集中してという主旨だろう。キロ3分55でコーチがペースメイクするサギーさんグループにつければ御の字。まめきち。と河Yさんはキロ4分5だし、その間のキロ4くらいで行ければと思っていた。走り出してみると、身体が軽くペースに無理を感じない。アドレナリンが効いているのか右足首の痛みも消えている。あくまでキロ4のつもりだったので慎重になり少し遅れたりもしたが、1800mくらいで追いついけたので行けると踏んで最後まで。サギーさんより余裕があり、久しぶりに調子の悪さが消えている。
1本15分サークルなので休みは約7分、その間で十分に心肺は整えられる。
次からはきっちりコーチについていくと決める。やはり1500m以降心肺がキツくなるが堪えられないほどではなく、遅れずに走れた。ただ、体感的にはまだ余裕がありながら心拍は想定Max163を超えているのが不安だ。それでも欲が出た4本目はベスト狙いで最初から先行してみる。一気にHR160台に入ったが不思議としんどくはない。かなりストライドを大きめにしてランニングエコノミーを意識して走ってみた。この走り方が良かったみたいで(ズームフライとの相性もいいのだろう)、トップを走るY村さんと意外と差がつかない。脚はまだまだ余裕を感じるのとは対象的に、心肺は限界を超えている。毎度1500m前後で一瞬動悸がおかしくなり、まるで音速を超える時のソニックブームのように、最大心拍を超える瞬間に心臓がおかしくなっているような気がする。
終盤きつくなってタレたが貯金は十分ある。最後の100mでY村さんはスパートして消えた。走り終えると超しんどい。
富士登山組はMax4周だったが、珍しくおかわりしたかったので5本目にK斐田さんのペースに合わせて走る。ほぼサブ3ペースで脚は余裕があるが、これでも心拍は160を超えた。暑さが影響しているだろう。

駒沢公園1周スピード走×5
8:14(P3:51) HR146/160
8:16(P3:52) HR151/162
8:13(P3:50) HR154/166
8:00(P3:44) HR161/170
9:08(P4:16) HR153/162
total 11km(ジョグ、インターバル含む)1:09:12 HR134/170 833kcal


すごい!最大心拍をかなり超えたのは気づいていたが、まさか170まで行っていたとは。何年ぶりだろう、というかこの先死ぬまでこの値は出ないのではないかと思うと感慨深い。よく壊れなかったな。
この手のメニューは得意なのかな。バラモン前の2周毎の練習でも割と調子が良かった。
とにかく身体はよく動いてくれて、ペースは遅く感じ、ボトルネックは心肺系だった。少なくとも今日は不調はなかったといい切れる。今後もこの調子であってほしい。

2018/7/8 [ダメダメな休日]
クルマを車検に出しているのでお袖練はなし。通勤号で砧公園にでも行くかと思っていたが、暑くてダルくてやる気がセンベロ。というか昨日のレッドゾーン振り切り練でほとんど使い物にならん。さらに、ゴロゴロしているとめまい症を悪化させ気持ち悪くなってくる。夕方ようやくローラーに乗るも、20分でハンガーノックになりダメダメで終わった。これは反省練が必要、と夜遅く11時から再びローラー30分。あまり追い込まず。

2018/7/9 [夏体質へ]
久しぶりスポクラ。富士登山を意識して下半身、スイム練不足を補うために上半身、筋トレに勤しむ。
エアロバイクはほとんどドイツ語練習のためにあり。ウォークマンで音声聞きながら、負荷12で楽に。30分で330kcal。楽なはずだが汗びっしょり。体質が夏向きに変わってきたか。
トレッドミルは1kmウォークのあと、調子は戻っていると信じて13km/hに。無理なく走れてホッとする。脚は余裕があるがなにかが我慢できない。メンタルか、暑さか。体感的には暑くないがやはり汗の量は多い。
スイムは大きくゆったりと、を心がけて500m。3種目特に追い込んだわけでもないのに脱水でヘロヘロになった。

帰りにOK寄ってく。
初心者マークつけたレジ係の女の子ははにかみやな印象。まったりと作業を終え、最後に聞き慣れない言葉をかけてきた。「お支払いはいかがいたしますか?」
はっ? いかがって? やっぱ払いませんとか言えばいいのか?
ちなみにOKはカード払いも普通にできるが、現金払いを条件に約3%引きになるOKの会員カードを提示しているため、支払い方法を聞かれることはないのである。
すかさずレジの女の子はマニュアルに反したことに気づいて訂正した。
「すみません、噛みました」
いやちがう、噛んでないって。噛んで怒るやつ居ないって。

2018/7/10 [決起集会]
今夜は富士登山決起集会があるので恒例の、その前に急いで詰め込み練。17時から会員なのでどんなに頑張っても正味1時間10分程度。
昨日に続いて筋トレを結構真剣にやるのは、その後のトレッドミルに自信がないことの裏返しでもある。ただすでに結構筋肉痛なのであまりたくさんはできない。
トレッドミルは500mウォークのあと、去年の上り練定番メニューにしていた傾斜6%×12km/h×30分をやってみる。手始めに11.5km/hにセットしたが…う、こんなに速いの? 無理だ。300mでギブアップして一旦仕切り直し。
設定間違えたかと思うくらいダメだ。アップが足りてないせいかも、と1kmくらい適当に身体を慣らしてから、再び11.5km/hへ。んーやっぱ絶望的にきつい、これは無理。何とか2km走ってギブアップ。
むー、これはまずい。どうしたもんか。
しばらく悶々としたあと、趣向を変え傾斜10%でウォークにしようと考える。だが6km/hでも歩きが追いつかずしんどいのですぐ走りに変える。そこから、ちょっとずつペースを上げることにした。じわじわと8km/hへ。最後に10km/hにして500mだけ、つまり3分でギブアップ。一頃は10%10km/h10分が一つのメニューだったが、もはやありえないのか。
とにかくやれるところでやるしかない。

代官山へ急いで移動して決起集会。無茶苦茶楽しかった上に、とにかく頑張ろうって気持ちになった。しかし残り時間は少ない!

2018/7/11 [久々二部練とカレーうどん]
水曜日の新木場で夕方会議のあと直帰。とくればやることは一つ。二部練だ。辰巳は5時に入り、まずは先月の忘れ物(プルブイ、キャップ、ゴーグル)を取りに行く。無事残ってた。メインは大会開催中で今日はサブのみ。なぜかガキンチョがウジャウジャいて一般解放のはずがどこかのクラブに占拠された状態。比較的空いていたフリーコースで淡々と泳ぐ。2日連続の筋トレが効いて結構きつい。たまに100単位でピリッと飛ばす。1分24がせいぜい。バラモンのゆるゆる泳ぎの延長だったためか最後まで力が無くなることなく泳げた。ただ久しぶりのスイムでめまい症に悩まされた。

コンビニでおにぎりを買い、夢陸へ。今日のお題は400m×8本(富士登山組)。先週末に引き続きサギーさんと走る。84〜86秒でと言われたがまだこの値がピンとこない。計算するとキロ3分30〜3分35。1000mのほぼ全力だ。ってことでビビって1本目は飛ばしすぎた。200m通過で速すぎるのが判ったが修正が効かなかった。
それが結構後々になって影響してきた。3本目あたりでこのメニューのキツさを早くも直感。あまり余裕がなさそうなサギーさんだがインターバル70秒/200mは真面目に守る。70秒って結構キビキビ走る必要がある。6本目でかなり限界。僕は8本で助かったがサギーさんは12本の予定。いや12本なんてまず無理。
400mインターバル練×8 (インターバル)
82 HR131/149 (71)
86 HR146/157 (70)
86 HR152/160 (70)
87 HR151/162 (70)
87 HR156/162 (73)
87 HR156/163 (71)
85 HR158/163 (76)
85 HR158/163 (77)
total 4800m 21:04 (P4:23) HR151/163 336kcal

HR163は推定最大心拍なのだがもうあまり驚かなくなっている。

ちょっとジョグして落ち着いたあと、Y村さんとコーチに1本だけついていってみる。先週に続き、フライの反発を活かしてストライド大きめで。スピードには対応できるが後半心肺が限界になった。78秒 HR156/163で無事ついていけた。

カレーうどん千吉でいつものやつ+大ジョッキで幸せになる。結論、どうせ飲むなら大ジョッキ?

2018/7/12 [めまいとローラー]
帰宅してローラー。んー、いつになくダメだ。しんどい。昨日は神経系に刺激の入る練習だったししばらく連続したので疲れが来ているか。ドイツ語聞きながらイージーに徹することに。めまいがまた激しい。

2018/7/13 [80になったらわかること]
西日本の豪雨被害はまだまだ尾を引いている。DAiさんところも保津川の仕事場にかなりダメージがあったと聞いた。川のコンディションも大きく変わるし、営業が安定するまで時間がかかるだろう。
関東で一年間に降る量に匹敵する雨が短期間で一度に降ったらしいから想像を絶する。でもそれって何億万トン? どうやったらそんなに大量の物体を空気中に浮かばせておくことができるんだろう?

避難する機会はいくらでもあったのにいつまでも避難せず、消防隊に救出されるまでに至る高齢者のケースをよく耳にする。胸元くらいの水位になるまでのんきにしていたとか。
これを「正常性バイアス」で説明されることが多い。最近僕は、ホントにそうなのかなと疑うことがある。80歳の思考は80歳になってみないと理解できないことがあると思う。
そう思いはじめたのは小さな出来事がきっかけだ。渋滞でノロノロとクルマが行き交う交差点で信号待ちをしていたときのこと、一羽の鳩が車道に下りてきた。おいおいそんなところに来ちゃ危ないじゃないか、何考えてんだ。1台のクルマが鳩の上を通過。間一髪で鳩は歩いて避けたが、驚いて飛んでいくわけでもない。そして2台目のクルマに早くも弾かれた。文字通りぺったんこだ。
また別の日に、公園内を自転車で走っていたら目の前に鳩がトコトコ現れて踏みつけたこともある。モコッと乗り上げてこけそうになった。意外と鳩は硬い。
何考えてんだまったく?
それを、平和ボケしすぎて危機意識が消失した鳩、と結論付けていいんだろうか。
ひょっとすると「わが意を得たり」だったのではないか。
生きるのはしんどい。歳も取ったし、自分の役目はもうこの世には残っていない。自分で命を絶つことはできないが、誰かが死なせてくれるのならそれも悪くない。少なくとも、生き伸びるためにさらに面倒くさいことをしなければならないのは御免だ…。
動物にそんな発想はないと言い切れるだろうか?
そこまで意図した行動でないとしても、成り行きに身を任せた生き方のスタンスは僕にもある。あまり深く考えていないことが多いが。
3年前に死んだオヤジも、思えば不可解な行動がきっかけだった。後で判ったことだが、医者から処方されていたワーファリン(血栓を防ぐ薬)をある日きれいさっぱり捨ててしまったのだ。そこら中に散乱していた常用薬が家から一粒残らず消えていた。何かを清算するかのように。そしてろくに食事もしなくなった。脳梗塞で倒れたのはその数日後だ。だがそこでくたばり損ねたのはオヤジの誤算だったに違いない。
2018/7/14 [富士登山合宿1日目]
富士登山練合宿@山中湖。五反田を6時20分に出たがすでに中央道は渋滞30km以上まじか〜
浅間神社8時着予定のところ10時になっても着かない。ナビに従って八王子で降りたのが傷口を広げた。この手の失敗が最近多いなあ。
計画変更で中の茶屋にクルマをデポし、10:30過ぎ、カントク、F瀬さんと3人で下りつつ、上ってくる人を待ち受ける作戦。500mほどで早速サギーさんに会ったので「このあと上ってくる人は誰?」と訊くと、まめきち。しかいないという。マジか。
そりゃ下ってる場合じゃないってことで踵を返し、いきなり上り練開始。30mほど先行するサギーさんを追う。
中の茶屋を過ぎた辺りからF瀬さんについていけなくなる。確か大石茶屋手前あたりでサギーさんをパス。
F瀬さんの去年の馬返しタイムは僕よりずっと遅かったが、この1年でやや先行された印象。同世代だが落ちる一方の自分はどこで道を間違えているんだろう?
F瀬さんからは平地換算で100mは離され馬返し着。ふと気配を感じて振り返ると、サギーさんではなくまめきち。だった。いつの間に! 僕らがUターンした時は遥か先にも姿は見えなかったのに。ものすごい勢いで、しかも市役所スタートの人に追いつかれたことになる。
一息つくこともなく突き進むまめきち。を慌てて追い、3人で登山道へ。当初まめきち。のペースが速く追いつけなかったが、オーバーペースだったかスローダウン。僕が前へ出るとますます遅くなった。ところが後ろへ回ると再び息を吹き返した。やる気でペースがコロコロ変わるなー。
4合目を過ぎた辺りで上から「ヤッホー」と健気に叫ぶ小学生の声が聞こえてきたので、「あいよー」とこだまを返してあげたらまた返ってきた。ヤッホーコミュニケーションだ。とか思ってたら小学生じゃなくて堀内さんだった。騙された。
馬返しから五合目までは約54分20秒(HR139/153)。前半まめきち。が結構飛ばしたおかげか速かった。
佐藤小屋でしばし歓談後、馬返しまでの下りは約35分。やはり苦手だが僕としては速かったと思う。
中の茶屋まで3.6km下りジョグ。
total 16.6km 2:20

夕方2部練。ほとんどの人は忍野八海往復ジョグ。僕も通勤号でついていき、観光地をチラ見して回った。このくらいでちょうどいいところですね。帰りからペースアップ。山中湖1周して帰る。短時間だがノンストップで走れて意外と追い込めた。
18km 38:45 HR122/147 407kcal

2018/7/15 [富士登山合宿二日目]
山頂アタック練の日。朝3時50分に起きて、昨夜買っておいた弁当を食べる。まさにレース日と同じようなシチュエーションで緊張する。
アタックは3班に分かれ、朝5時、5時半、6時に馬返しスタート。とにかく12:00までに馬返しに戻ってくるのがミッションだ。カントクほか9人が第1班、K斐田さんH田さんK島さんサギーさんが第2班、第3班はY村さんF瀬さん、それにまめきち。のはずだったが何故か直前に裏切って第2班に。なんでや。
こんな早朝でも馬返しはクルマで一杯。
6:00ぴったりにスタート。アップなしでいきなり山道はやはりきつい。Y村さんが先行しついていけない。最後尾でヒイヒイ言っていたとき、お金を忘れたことに気づく。ペットボトル3本とアップルパイがあるのでとりあえず補給の予定はないが、入山料1000円が払えない〜と釘を指しておく。
その後じわじわと追い上げてF瀬さんをパス。
さすがにまだ暑くはないが、汗は止めどなく出てくる。そしてこの時間に走っている似たもの同士が結構多い。
Y村さんには追いつけず、最後は逆に離されて5合目着。57分くらいかかり、馬返しスタートで昨日より遅いというのは、結構疲れが影響していると思いたい。
F瀬さんを待ち、トータル6分くらい休憩した後7:03に5合目スタート。
6合目までは緩く進んで、安全指導センターで入山の御札を買ったあと、いよいよハゲ山アタック開始。だが一般登山客(わしらもだが)がごちゃーっと居て意外と上りづらい。これはやや想定外だ。
幸い登山客渋滞は時々発生するだけで、まあさほど問題なく進めた。
僕が先行して上っていたが、次第にY村さんが遅れていく。明らかに馬返し直後より負荷が低いこのノロノロペースでなぜ遅れるのか、あえて距離を置きダッシュで追いつくインターバル練でも考えているのか、意図が読めない。
カントク含む第3班集団に早くも追いつく。
ズルズル滑るこの道をどう上るのが効率的か、上る度に着眼点が変わる気がするが、今回思ったのは、まず姿勢が悪いこと。猫背でうつむき加減で、腰が入ってない。雪道の2速発進と同じ要領で、トルクが出る姿勢ではダメだ。加えて腕振りを使う。上半身の反動を利用し、脚に頼らない。その点では、肘を曲げるよりダランと伸ばしたほうが振り子の重心が離れて反動を使いやすくなるし、疲れなくていい。そして何より滑らないための基本は靴裏全体を使いジワッと踏み進むこと。特に蹴り出し時はつま先だけ残りやすい。最後まで足の裏全部を接地しておくために足首の角度が寝ないほうがいい。つまり腰を後ろに引き、脚の角度を立てる。その結果上半身は前へ倒れる。そして走るスタイルで。歩くよりピッチを上げ、その代わり一歩を短くし、脚を立たせる。
なんともマヌケなフォームであり、ランニングの基本からは全てが真逆だ。だが5km/hも出せれば確実に速いからこれはランニングとして考える必要はないのだ。
7合目の山小屋でY村さんF瀬さんを待ってから再スタート。心臓が一旦落ち着くと却ってしんどい。
岩登りに入り、一般登山客を交わしながら上る。レースと似てなくもない。8合目太子館や白雲荘で一旦Y村さんを待ったが、休みが長いと却って辛いのでF瀬さんを待たずに再スタート。徐々に脚に来ている。
本8合目のトモエ館でF瀬さんが来るまで休憩。休む方を躊躇なく選ぶようになったのはやはり疲れてきた証拠。
山頂までは最低でも30分はかかる。馬返しからトータル3時間はかからないだろうと踏んでいたが完全にオーバーすることが判った。結構真剣に登ってきたつもりだったので自信をなくす。

ここからの砂利道は6−7合目の走り方とはまた違う。
傾斜が急で、とにかく滑って上れない。この瞬間は2km/hも出せれば御の字だ。もしエネルギーロスのない階段があれば優に2倍のスピードで進めるのではないか。となるとここで重要なのは、ボルダリングのように1歩1歩を慎重に見極めてエネルギーロスを最小にすることだ。この付近は大き目の石が結構混じっているので、足場として使い1歩でできるだけ稼ぐ。つまり大股ウォーキングスタイルになる。
H田さんに追いついたが話しかけるのが憚られるほど憔悴しきっており、やがて座り込んでしまった。高山病だろうか。今回僕はまったく高山病の症状が出ていない。追い込みが足りないからか。
A木さん、君島さんをパス。やがて山頂から声が聞こえた。もうすぐだ。
馬返し〜山頂 10.2km 3:18
市役所〜馬返しまで1時間4分とすると単純に足して4時間22分。んーギリギリだな。まずいなー。
すでにゴールして待ちくたびれた様子のまめきち。は3:07くらいで僕より全然速かった。昨日に引き続き、上げ調子で羨ましい限り。
下り苦手マンなのでとっとと下りを開始。序盤はわりと快調だったが7合目あたりから足の指が痛くなってきて、次第に痛みが大きくなり、3合目辺りではもう満足に階段も降りられない。地面がやたらと固く感じ、全然身体に優しくないぞーと恨みつらみな感じでようやく馬返しに戻る。
馬〜馬トータル 20.4km 5:26 (山頂での休憩除く)

右足の豆を始めあちこち痛くて歩くのも辛いが、それだけ身体ができてなかった証拠。目立った故障はなくいい練習ができた。
殺人的暑さだったこの週末、思えば避暑地で練習できて効率的だった。

いつもの立ち寄り湯はどこぞの団体客で貸切状態と化していたが、ジュリーさんの機転の効いた交渉で回数券を持っていた我々は入れることに。恐れていたほど混んではおらず割と快適に湯に浸れた。
何てことないいつもの吉田うどん屋もいつものとおり混んでいたが、このレベルのうどん出す店ほかにないのかな? 富士吉田市に限らないがいろいろとこういう機会損失が一向に改善されないのがなぜなのかよくわからない。
連休中日の割に渋滞した帰りの中央道。先週の反省から回避せずに渋滞に甘んじる。まあ何も頭を使わない分、おしゃべりに興じられるのはいいかも。

2018/7/16 [体積は1/5]
DELLが来たー。半月も待たされるとは予想外だったが。
段ボールには本体とキーボードとマウスが入っていただけ。説明書らしいものはほとんどない。やたらとアッサリしていて潔くていい。
InkscapeとかGIMPとか入れてみる。驚いたのは、全然サクサク感がないこと。こいつらは18年のテクノロジーを持ってしても重いみたいだ。Rhinoのような最適化というか効率的なプログラムになっていないのか。タダだから仕方ない。

2018/7/18 [キロ5がせいぜい]
どういうわけか体重が1.8kgくらい増えたまま減らない。
富士登山合宿がかなりダメージ大きく、今日も休みたかったがそれでは進歩がない。あまり何も考えずにスポクラへ。
命の危険があるほど暑いここ数日、安全なところでウンドーすべきという考えの人が多いせいか、結構激込み。エアロバイクも筋トレマシンも埋まっているのでトレッドミルへ。1kmウォーク後、残り50分を12km/hで走る。脚は疲れているが、富士山練ではほとんど走ってないのでランの筋肉は余っている。ドイツ語に集中していたら割と楽に1時間過ぎた。
スイムは水温が暑すぎ。35度くらいあるんじゃないの?? 500mでおしまい。

2018/7/19 [チャリで会議]
ローラー。イージーに30分だが、今日は池尻での打ち合わせのため10km多く通勤号に乗ったので距離をちょいおまけしておこう。

2018/7/20 [大人と子供の差]
富士登山合宿の疲れが未だ抜けない。
疲労が尾を引いて練習に支障をきたすのがここ数年の悩みだが、ではそのための投資をしているかと問われるとほぼ何も、というのが答え。今までほっといたことに気を配らなければならない、と突然思い立ち、NHKもお墨付のイミダゾールジペプジドが頭に浮かぶ。レースまで1週間を切った。一日も早く、と思うといてもたってもいられなくなり、帰りにOKで鶏胸肉を買い、薬局を見て回ったが、疲労回復を謳う商品は山のように扱っているのに、どれも一時的に元気になった気にさせ身体に負担の大きいインチキ薬ばかりで、根本的に解決するイミダペプチドは未だに売ってない。ドラッグストアが信用ならない証左だなと思う。アスタキサンチンはあったが、これは多分効かない。
イミダペプチドはサプリ大国アメリカでは聞かないが、少し調べたらL-カルノシンがほぼ同じと見ていいようだ。というわけでL-カルノシンをポチする。だが到着はレース後なので、いても立ってもいられない僕はその間日本の割高な商品で我慢、ってことで最も安いDHCをポチする。
それにしても、なぜ日本製のサプリは高くて成分が少なくてやたらとカモフラージュされていてインチキ臭いものが多いんだろう。それだけ騙されるバカが多いってことなんだろうか。

夜の「チコちゃん」は全然納得のいかないネタばかりだった。わざと異論の出る答えを用意して、何事もイチゼロで決着つけたがる社会の風潮を皮肉っているかのようだ。
歳を取るとなぜ時間の進み方が早くなるのかについては、ボーっと生きてんじゃねえと言われる筋合いはない。なぜなら問われなくとも常日頃考えていることだからである。
ときめきが減るからという理屈は僕に言わせれば浅いし、そもそもときめきが減るのはあらゆる生命体の宿命であり、うまく説明できないがこれはトートロジーに近いことを言っている気がする。「ときめき」で説明付けようとするから語弊が生じるのであって、「新たな学習」と言い換えるなら同意できなくもない。
僕の持論はこうである。大人になると、子供のころよりも様々な処理タスクが増える。というか勝手に増やしている。子供のころは、半径5m以内、5分前後以内のことを考えて生きていればよかった。大人になるとそうはいかない。歳を取るにつれてその範囲はじわじわ無意味に広くなる。処理すべき対象が多岐に渡り幾何級数的に増加する。処理能力も進化するがやはり時間がかかる。また、そのほとんどはルーチンワークで占められるようになり、高度なことをやっているわけではない。結果として集中して手際よく取り組む能力が向上する。それが大人になることでもある。パソコンやOSの進化、徐々に難しくなっていくゲームに似ている。この法則はいろんなところに当てはまる。
子供目線では大人が常に忙しく見えるのも、大人の話が長くて退屈なのもそのためである。
子供のころに分量5のAというタスクを処理するのは5分で済み、大人は分量200のA’というタスクを処理するのに20分かかる。そんな感じ。似たようなAとA'だが品質は全く違う(そこに価値があるかどうかは別として)。処理A'は集中して行っているので子供にとっての5分くらいの感覚である。だが現実は20分かかってしまっている。
つまり大人は、こなさなきゃならない大量のタスクを苦痛に感じさせず淡々と処理する耐性づくりが身に付いた結果、感覚的な時間のワープが生じる。それが時間が早く進むからくりである。
「今日は一日が長かったな」と思うことがあるが、それがおそらくリアルなのだろう。これまで培った能力では淡々と処理できない状況で感じる。

2018/7/21 [去年と同じ練]
1年前の土曜日と全く同じ代々木公園練。通勤号アクセスも同じ。シンプルに国道1号と山手通りを走り40分くらいで着けて去年より5分速かったが、携帯ポンプを忘れて戻ったため遅刻してしまった。HR104/134  324kcal
殺人的暑さは今朝も変わらない。

アップなしでスタート。とにかく暑さが最大の敵なので、これは有利に働いたかもしれない。なぜ冷感水を持ってこなかったのか最大級に悔やまれる。
比較的木陰に守られている1周1.15kmの丸いコースを(富士登山組は)8周。4分20~30という三浦さんサギーさんグループに付く。前にはY村さんとT邊さんの4分10~20グループがいたが、程なくして見えなくなった。
1周目はわりと余裕があり、このまま8周行けそうだと思ったが、じわじわと暑さが体に堪え2周目にはすでにピンチ。サギーさん早くも離脱。三浦さんは余裕がありそう。
1km地点の目印を参考にペースを考える。3周目以降徐々に速くなり、キロ4分20で攻めの走りをする三浦さんの調子よさを窺わせていたが、後で考えるとどうやら1km地点が実際より手前な感じで、そこまで速くはなかった。
毎周給水と掛け水を渡してくれて、これがなかったら続けられなかった。飲み物は意外と身体が受け付けなかったが、掛け水が効果的。半周単位で欲しいくらい。
心拍は限界一歩手前だし足はまだ余裕があるが、なぜこれで限界になってしまうのかよくわからない。お題完遂がまだ見えない5周目辺りがもっともキツかった。
何とか8周終えたが三浦さんはまだあと4周。僕には不可能だ。

代々木公園8周×1.15km=9.2km
1 5:09 (P4:29) HR132/142
2 5:11 (P4:30) HR144/147
3 5:06 (P4:26) HR148/150
4 5:06 (P4:26) HR149/152
5 5:04 (P4:25) HR152/154
6 5:03 (P4:24) HR153/155
7 5:01 (P4:22) HR155/157
8 5:01 (P4:22) HR156/159
total 9.2km 40:42 (P4:25) HR149/159 622kcal


去年より1周少なく、ペースも2秒遅いがHRは2ポイント高く、今日のほうがきつかった。暑さのせいと思いたい。
2周ダウンジョグ。

帰りは向かい風でややきつかったが暑さを凌げるので助かる。この暑さでも運動が続けられる唯一の種目かな。HR120/151  437kcal
トータル約1500kcal

バラモンで効果を感じたPowerbar Amino Acid Liquidをうぃーぐるで購入していたものが夕方届いた。これは日本では売ってない。これをくれた★野さんは、何かが日本の食品法にひっかかるからじゃないかと推測していた。ヤバいものが配合されているわけではないのね…。

2018/7/22 [エアコンは正義か]
毎日くっそ暑いが、昔はエアコンなんて無かったと誰かが言えば脊髄反射で年寄りの根性論と叩きのめし、世代間に強力な垣根を作りたがる風潮なんとかならんかね。理性的に話ができないという点で両者とも同じ穴のムジナという気がする。
根性論との見方は僕には被害妄想に聞こえるんだよな。それって、自分もどこかでエアコンに頼っていることへの後ろめたさがある証じゃないの? そう考えると、声上げているのは案外近い世代なのかも。
今日のテクノロジーでのエアコンは決して快適とは言えず、未だ課題は多いと思う。この人工的空間で過ごすことが本当に健康に害がないのか、不安や懐疑が未だあるのは事実だ。ちょっと前までの認識では、エアコンは夏バテし却って疲れるとか体調崩すとか言ってたが、いつ解決したのだ?
またそれとはべつに、真夏だろうと常に快適室温下に身を置くのは、暑さに対する耐性を備えたり、自分の身体の限界度を伺い知る機会を失うという点でそれなりのリスクがないだろうか。何事においても経験(=トレーニング)によってしか得られないものがある。年齢を問わず熱中症でいきなりぶっ倒れて救急搬送が増えたのは異常気象ばかりが要因ではなく、危険と判断するアンテナやセンサーが身についてないからでは?という疑念を呈することはすっかりタブーとなってしまった。安全確保が最優先でありエアコンを疑ってはいけないという風潮は、ゼロリスク信仰や思考停止に陥っていないかとの不安がある。
近年夏の気温が30年前とは明らかに違うのは確かだと思うが、30年前が決して快適な夏だったわけではなく、当然暑かった。学生時代、エアコンのない下宿部屋では扇風機と濡れタオルで熱帯夜を何とかやりすごす工夫を重ねた。今はそんなことやらない。地下鉄の冷房完備は当たり前になったし、ほとんどの建物で空調が効いている。なんだかんだ言って、僕のような一日中机にへばりついているような人は30年前よりも現代のほうがなんぼか快適に夏を過ごしているのは間違いないのだ。それは、なんだかんだ言って30年前より今のほうが便利で快適な社会経済になっていることと同じだ。果たしてそれが本当に正しい夏の過ごし方なのかという疑問と不安は、ビンボー暮らしと無縁な文化人や、現代の生活レベルしか知らない世代には生じないのも致し方ない。
だが、短期移住でもしない限り、このクソ暑い夏を完全にシャットアウトして生きることは不可能だから、危険と隣り合わせで生活する以上やはりそれなりの備えは必要だと思うのだ。それは簡単に言えば暑さ慣れというトレーニングの機会を意識的に設けることだと思っている。そこをごっちゃにしてエアコン抑制を全否定することに危険性を感じると言いたいのだ。

この議論とセットで語られますます火に油を注ぐのが、運動中は水分補給するな論。
僕の子供時代は確かにそう言われてたが、そこにも妄想というかミスリードが多く見られる。必要な水を与えられないのはすなわち虐待、という論理の飛躍だ。できるだけ我慢したほうが身体にはいいと科学的に信じられていただけのことであり、それでも飲みたきゃ飲む。虐待的だったかどうかとは関係がない。現代の常識を盾に過去を非難するのは愚かだ。
僕は小中学生時代水泳部だったのでその点で苦労したことは少ない。長袖長ズボンで暑いさなかに汗だくでジョグする野球部を見て、子供心に科学的じゃねーなと思い「プールに来て涼んでいったら?」と何度か勧めたが、野球は肩を冷やしちゃいけないからとの理由でプールには入らなかった。ふーん、そんなもんかね、かわいそうに、などと思ったが、野球部はプライドをもってこだわっていたのだ。
海洋少年団に属していたガキの頃、真夏の訓練で水が制限されキツかったのを覚えている。ただそれは、腰に着けた水筒一つで一日を乗り切らなければならない状況においては必要な考え方だ。そんな「状況」は、どこにいても飲み物が手軽に手に入る現代においては通常発生し得ないから、訓練の意味がそもそも理解できないだろう。だがもちろんトライアスロンでは直結した状況である。
ところで、野球部は肩を冷やすな論に関しては正解を知らない。アイシング中のプロ野球投手の映像は当たり前になったが、回復を遅らせるとして否定する声もある。僕に言わせれば、田舎の弱小野球部が拘るべきは「野球選手=プール禁止」の盲目的判断よりもしっかりと効果的な練習を積む為の工夫だったのではと思う。
なにが正しいかなんてこの先も分からんってことではないか。自分に合った答えを試行錯誤して探す姿勢が重要だと思うんだよね。危険を回避するために子供にナイフを与えないのは教育にはならないのと同じで、経験という選択肢を摘む危険性だけは訴えたい。

秋のドイツ旅行に向けて用意したいアイテムがいくつかある。スマホ。そしてまともなカメラ。
ユングフラウの雄大な景色はぜひ映像に残したい、ということで日がな一日、アクションカムを物色する。買ったのは、GoPro6とそこそこタメ張れて、お値段1諭吉以下というThiEYE E7という中華カクヤスカメラ。チアイって読むんか? 決め手は手ぶれ補正と値段。走りながら撮るのでとにかく手ぶれ補正に最も拘りたかったが、方式の異なるSonyの一人勝ちで他の追従を許さない。だがSonyは全然新製品出さないのでさすがに他のスペックが見劣りしすぎて比較対象に残らなかった。値段も高い。
スロー撮影とか、練習でも使えそうな気がする。しかし富士山には間に合わない。

夕方ローラー30分、その後ジョグ。珍しく近場の新幹線坂(1周700m、↑17m)を10周。いつまでもしんどい。
イミダゾールジペプチドのサプリが届き、一気に10粒程飲んだ直後で、当然効き目がでるわけがないのだが気持ちでは頼ってしまう。
実感できるのは飲み続けて2,3週間後くらいらしい。

2018/7/23 [イミダペプチド効果]
イミダペプチドに即効性は無いと言われているが、今朝はなんだかちょっといい感じ。プラセボ効果か。
イミダペプチドを調べていくと → L-カルノシン → βアラニンというアミノ酸に行き着いた。βアラニン?
んーどっかで聞いたことある名前、そういえばこれ昔買ったことある。飲むと手の先や顔がビリビリしびれてくるやつだ。
イマイチ効果を実感できず途中で飲むのをやめてしまっていた。だがこれを飲んでいた頃は蓄積疲労が悩みの上位ではなかったし、目的が異なっていた。年齢に限界を感じてもいなかった。もう一度試してみるか・・・。サプリ棚には5年前のβアラニンがまだ残っている。賞味期限切れかな。

疲れが有意に取れているか確認するため、トレッドミルでは30分間サブ3ペースに挑戦。正常なら何ら難しくないお題だが、思い返す限り2月末以降できたことがない。
長いトンネルだ。
1kmをウォークではなく6km/hでジョグした後、14.1km/hへ。んー、しんどいがなんとかできそう。重ダルさはない。ただしんどいだけ。なんせ4ヶ月ぶりだから走力が相当落ちている。一昨日の代々木練のほうがたぶん辛いが近いものがある。余裕があれば8kmくらいまで行くつもりだったが30分でお腹いっぱい。
でもコンプリートできてよかった。イミダペプチドのおかげかも。
12km/hに落として1分だけ6%で走ってみる。やっぱしんどい。これ30分は絶対無理。
疲労を残さないほうがいいと思いスイムはやめた。

2018/7/24 [命のお値段]
オリンピック開会式のちょうど2年前だとかで、いろいろと騒いでいるが、日中運動禁止と騒いでいるこのクソ暑い中、いかにして世界一を決める競技が開催できると考えているのか、気がおかしいとしか思えない。誰が8月にやることをOKしたんだ?
オリンピックの興行収入を考えて決まったことらしい。
それと、4桁億円の建設費でもめた国立競技場、驚いたことにエアコンはコストカットで省略だってさ。エアコン導入がそんなに高いの? というか、そういうもののために4桁億円のガワがあるんだろう? 省略すべきところとすべきでないところの判断が間違っている。

つまりこういうことかえ?
オリンピック選手の命 < オリンピックの興行収入

やはりどう考えてもおかしいと思うが、JOCはなぜ強気でいられるのだろう。誰かが死んでからでは遅いと思うが。

2018/7/25 [ピンポイント冷房]
気温35度以上が予想される東京五輪でどうやってマラソンをやるか。
東京や有楽町の地下街をつないで地下道周回コースを作ったら「惑星ソラリス」みたいにシュールで面白そう。でもコースはもう決まっちゃっているんだよね?
地下鉄の全路線まるまる冷房することが可能なら、コースまるまる冷やすのもアリなのでは。
いやまてよ、注目すべきは選手が通り過ぎるほんの数分間だけ、しかも前半はほぼ固まって進むからピンポイントで冷やせばいいことになる。
大型発電機などを搭載した強力な冷風を送り続けるトラックを専用設計し、集団先導車の前に走らせたらどうだろか。液体窒素を使うとか。
今や、セブンのアイスケースに蓋はなく、ローソンの飲み物棚に扉はない。冷気を逃さないノウハウってあるんじゃないの。選手が走るコースの規定幅に沿って高さ1.5m程度の透明シート柵で覆い、冷気を閉じ込める。報道や審判はドローンカメラを活用、空気をむやみに拡散しない。いい案だと思うんだが。

イミダペプチドとβアラニンの大量摂取が効いているのか疲労は抜けた気がする?のでスポクラへ。富士山へ向けて最後の調整。と言うか適当に走るだけだが。
やたらと足首が痛いのが気になった。しかもなぜだか両足。ヒールの薄いSENで走るのはもうやめたい。
プラス1kmウォークと筋トレ1種。
スイムは人が多かったので400mでやめた。

2018/7/26 [テレワークデイズ]
今週はお上が定めたテレワークデイズ。我が社もその意向に沿ってテレワークトライアル週間としている。この機会に僕もテレワークをやってみることにした。この実施のための準備を今月頭から始めていたが、エラく大変だった。「今日は終日テレワークにしまーす」と出欠ボードに一言書けば即実施できる話ではない。
・自宅ネット環境から社内イントラに入るための通信サービスを契約申請する
・自宅PCをシンクライアント化する専用ハード(USBメモリ)を申請する
・新しい自宅PCを買う(もちろん自腹:オプション)
・職場PCをシンクライアントサーバー化する設定作業
・自宅PCを仕事に使います宣言書を作成し登録する
・テレワーク申請書を提出し許可をもらう
・自宅から職場PCへ繋ごうとしたが、自宅PCが新しすぎるために接続不可
・代替案として会社のノートPCを借りるため、持ち出し登録と携行許可証を発行する
・持ち出しPCにログインできるようアカウントを登録する
・持ち出しPCから職場PCに接続する ←テレワーク実施可能
これら一つ一つがエラく時間がかかる。書類提出なんて簡単だろと思うんだが実は手続きに数日かかったりする。アホかと思う。
そして職場PCに繋ぐのに3種のパスワードを7〜8回入れなければならない。ホントアホかと思う。

夕方6:30五反田待ち合わせでF瀬さんをピックアップし首都高に乗る。がこの中央環状線がくっそ混んで、1時間後にまだ初台に居た。宿到着は9時半頃で、すでに女性陣は寝ていた。そこから夕飯を急いで食べて、寝たのは10:30頃。

2018/7/27 [富士登山競走]
昨夜はなぜか寝つけず、3時50分起床。あと1時間寝かせてくれ。
5時10分、宿を出発、指定駐車場付近が大渋滞で、その後のピストンバス待ちも長く、市役所に着いてトイレ渋滞を済ませたところですでに6:30、昨夜から渋滞とは縁があるが、レースを暗示してなきゃいいけどなー。スタートエリア交通規制の開始直後で選手がドドっと位置取り争いをしている。ここで体力使うよりレースにとっておけばいいのに、といつも思う。
10分前にY村さんとスタートブロックへ。あまり前には並ばずAの後ろの方に。
僕にとってこのレースの肝は馬返しまでをどう乗り切るかに尽きる。それさえ越えれば後は淡々と進んでゴールできる(はず)。スタート直後からいきなり絶望的状態に陥った昨年の富士山、函館、今年のはなももの二の舞はなんとしても避けたい。そのためにはとにかく疲れを抜いておくこと、会場で貰ったアミノバイタルをスタート前に飲まないこと(エネルギーが満ち足りると闘争心が落ちる)、無理のないペースで入ること、そして、決して諦めないこと…。
負の条件を少しでも減らすため今回携行品は最小限に徹した。軽量のウェストポーチを選び、エネルギージェル2本、アミノメガアシッドアンプル2本、ウィンドブレーカの代わりにアームカバーとビニル袋を入れた。手にはブースで貰った「持って走る」アミノバイタルジェル(先行試供品)。
スタートエリアに列ぶ直前に冷感水を身体に塗りたくっておく。ただ今日はその必要もあるかどうかと思うくらい涼しい。

7:00 a.m. 山頂の部スタート
スタートラインは15秒で超える。
靴は初代アディゼロREN。室内履きで使い倒したが、ソールの減りはほぼ無くアッパーが破けている。これでトレッドミルを何キロ走っただろう? キロ4でも不満を覚えたことのない靴だから、ここで問題が起こるはずもないと信じて。
400mほどの平地はまずまずの調子。いよいよ上りに入り、周りに惑わされず無理のないペースを心がける。HR146前後で推移し、追い込み度は許されるほぼ上限。幸い昨年のような抜かれっぱなしの状況ではなく周囲に馴染んでいる。しんどいのはしんどいが、絶望感溢れる昨年の状況ではない。疲労のないフレッシュなコンディション作りのお題はまずまず成功したようだ。イミダペプチド対策は実行してよかったと思う。
浅間神社は13分台後半で通過。体感よりも速く、少し安心できた。実は昨年より30秒以上遅かったことは認識していない。昨年はここまででも明らかに周囲よりタレたので、辻褄が合わないのだが。
とにかく気持ちをポジティブに保つことだ。疲れたらペースを少し落とす。だが歩いたら諦めたことになるのでそれだけは避ける。気温が低く、路上が汗の粒で斑模様になるはずが、いつもより少ない。自分がこうして走れているのも気温の低さのおかげだろう。
高速下はほぼ25分で通過。中の茶屋は記憶が薄いが37分台だったと思う。この時点ですでに昨年より約1分早い。ダメ過ぎた昨年と比較するのも何だけど。
中の茶屋で給水し、その後傾斜が緩くなる区間で少し生き返った。このしんどい局面で持ち直せたことは自信と安心に繋がった。周りに惑わされず淡々と歩を進める。やはり周囲より遅れる感覚は少ない。上手く行っている。
一度も歩かずに馬返しまでたどり着いたのは珍しい。それだけ自分に甘かったとも言えるが結果が悪くなければそれでよし。

馬返し通過
1:02:48 642位 HR144/151


昨年より2分早く通過。上出来でしょう。あとはもうゴールを目指すだけで特に考えなくてもいいと思うと気が楽だ。それが何かの油断に繋がったかもしれないが。
給水所は混んでいたのでスルー。それで済むくらいの気温だった証拠だろう。
山道に入り、ここから一人ずつ追い越していかなければならないが、選手の密度が飽和状態に近いとなかなか追い越せない。1,2合目辺りで早くも渋滞しだしたのは過去に経験がない。僕の渋滞の定義は、誰もが限界速度より大きく低下した状態。こうなると追い越しは顰蹙で、我慢して順位を守らなければならない。
ただ、渋滞は増えたものの、流れていれば割と速めなのが特徴で(多分渋滞で休めるからだろう)、そこを追い越すのはパワーが要る。自分の望むペースで走れたらどんなに効率的かと思うが、それには結局のところ馬返しまでのタイムを上げるしかない。
階段で早くも太ももが限界を感じた。まずい、自分の強みと思っていた部分が何とも頼りない。
そんな思い通りの走りができないストレスを抱えつつ、それなりに疲労感も大きいので結果的にはそこそこ速く走れていたんじゃないかと思いながら、5合目手前の舗装路へと出る。馬返し前よりも断然ノロいスピードしか出せない。こんな状況で攻め続けるのは希望が薄い!

5合目通過
1:56:19 465位 (Lap 53:31 HR141/148)


馬返しまでに作った2分の貯金はそのまま引き継いで、昨年より2分早い5合目の通過。この分なら昨年を上回るゴールタイムの可能性も出てきた。というか狙うべきだ、とポジティブに考える。
6合目までのシングルトラックでやはり渋滞するが昨年ほどではない。もう少し早く進みたいがそこそこ流れている、という感じ。無理に焦らず、この機会に息を整えておこう。
6合目でアミノバイタルを貰って一気飲みし、アミノアシッドアンプルを飲む。
ここからは道が広くなって追い越しはしやすくなる。だが先々週の試走で走れた区間を走れない。走ったほうがいいことは判っているのに走ろうとしない。まずはちょっと一息ついてから、との考えがいつまでも居座っている。
手の先は冷たくて、気温は低い。風はなく穏やかで、絶好のステージだなとしみじみ感じつつ、思ったようなペースアップができないもどかしさがある。
岩場に入ると、積極性がますます薄れた。どうにも太ももが使い物にならない。バランス能力が著しく劣化しているのかやたらとふらついて、「おっとっと」が多すぎ。余計な力が多く使われてしまう。今朝かなりめまい症が激しかったがそのせいもあるだろうか。階段で横の選手にふらついて、思いっきり突き飛ばされた(満員電車でよくあるやつ)。なんだくそー。しかし、そんなことで気持ちを乱してはいけない。これは情け容赦ない競走なのだ、ベットベベアプだ!とドイツ語でひたすら反復する(Wettbewerb=競技・競争)。
一般登山客も結構多くて、さらに選手密度が高いため追い越しルートが限定される。だが周りと同じペースで穏やかに上っていては明らかに目標より遅くなってしまう。
以前より黙々と集中して上る能力はついたらしい。いつのまにか8合目の山小屋に来ていた。だがその白雲荘で3時間8分、本8合目は3時間20分以内で通過したいと思っていたが、間に合うのか?

8合目通過
3:22:05  275位 (Lap 1:25:46)


あかーん!遅い。昨年より2分遅くなった。つまりこの区間だけで4分遅い。やはり切れのない走りは気のせいではなかった。
砂利道はどうも先々週より効率よく上れていない気がする。小粒より大粒な石の方を選んで進む。これは皆が避ける方であり、レーンが空いているからだが、このほうが実は上れる、という気もする。
時折上を見上げては、Y村さんの赤いウェアを探すが見つからない。このタイムでは追いつく可能性はやはりないだろうし、もし見つけても全然面白くないが。そういえばまめきち。は?
昨年の記録はもはや切れないが、3時間50分切りは狙えるか? だが再び岩上りにはいり、一歩一歩がかなりくたばっていることを痛感しそれも厳しいかと思う。岩場の苦手意識が強まっている。
黙々と集中して上る能力はさらに磨きがかかったらしい。沿道から「ゴールがもう見えてますよ〜もうすぐですよ」とか言われて、そんなわけないだろサバ読みすぎだろとムカつく。残り400mの看板も見てないし、9合目すらも過ぎてないではないか。と思ったら突然、「あれーまめきち。がすぐ前に居ますよ!」と叫ぶキリオ君(応援:クリック合戦敗退)の声が。
なにー! と見上げるとそこには鳥居。おう、あれは9合目の鳥居?
のそのそと登っていくと、あれはゴール手前の鳥居かよまじか〜。
なぜかラストスパートする気も起きずに普通に歩いて登ってフィニッシュ。終盤でやり残した。

Finish
3:50:50 HR141/151 3141kcal 231位 (Lap 28:45 5合目からHR139/150)


昨年比で4分20秒、遅かった。8合目以降のラップは2分半遅い。まめきち。は1分20秒早く、Y村さんは約9分早かった。
まあでも今の走力を冷静に鑑みて順当なタイムかもしれない。1ヶ月前は4時間切りもできる気がしなかったので、一安心というのが本音。ただ年々4分ずつタイムが落ちていく方程式は今年で終わりにしたい。来年の目標はこのタイムを切ることだろう。
順位は1つ上がってる! 喜ぶべき?
気象条件の良さにつられて前半飛ばしすぎ、後半タレたというのがゴール直後の印象だったが、データ的には前半追い込んだ形跡は見られず、後半タレたのはバラモンでの失態を見ても単に脚がそもそも無かったというだけのことだろう。馬返しからの順位変動は昨年(845位→232位)と比べて2/3に減っている。

先にゴールしていたまめきち。とY村さんに会えたが、Webで速報を見る限りでは他のメンバーはしばらく登ってこない。石さんを迎えてから下山しようかと考えていたら、キリオ君が登場。信じられないことにリュックの中には12本の冷え冷えのビールが入っていた! 皆で乾杯と行きたかったがあいにく山頂は強風で無茶苦茶寒い上に、Y村さんは手違いでウィンドブレーカを手荷物として預けてしまったし、僕も持ってない。でも折角なので一口頂くと、意外と喉は喜んでいてごくごく5口くらい飲んじまった。やっぱ旨いな〜
やがて石さんF瀬さんとも合流し、カウントダウンまで見届けたが他のメンバーは残念ながらDNF。後ろ髪をひかれつつ命の危険も感じたので下山する。
この下山がまた試練なのだが、黙々と集中して下る能力も少しは身に付いたか、3人で淡々と下ったお陰か、割と楽しく下山できた。いやー楽しくはないか。

2018/7/28 [やはり前半が肝]
台風接近のため恒例浦安花火大会は中止。だが予定通り実家に帰る。体中ギシギシと痛いのでちょうどいい。
意外と台風の影響はなく、穏やかな夜。
富士のレース内容について改めて考える。僕はいつも馬返しからポジションを上げていくのがスタイルになっているが、望んでこうなっているわけではない。今回追い越した400人は昨年より少ないが、そのロスを痛感した。山の天気のように、その時と運で条件はすぐ変わるのだろう、上手く行くときもあれば理不尽な印象を抱くときもある。だがやはりそういうのとはできれば無縁でいたい。シンプルに自分との戦いをしたい。調べると、馬返しで400番順位を上げた通過タイムは4半分早い約58分辺りとなる。ここをやはり早く通過すべきという結論に至るのかなあ。
僕の過去最速の馬返し通過は初参加2014年の5合目の部で走った59分2秒。もう山頂の練習なんていいからとにかく坂練か。1時間を切ることを目標としたい。
改善点はパワーウェイトレシオだろうか。少なくともまだ削れる部分はある。

2018/7/29 [めまい症ぶり返し]
いつになくめまい症が激しく、朝食の途中で気持ち悪くなって寝込む。久しぶりにステージ3くらい、発症した日に次いでひどい症状だった。原因不明だ。富士山の疲れだろうか、疲れが影響するかどうかも知らないが。
近所のDIYセンターに買い物に行きがてら軽く走ってみたが、やめといたほうがいいと身体が訴えてきたのでオフに徹する。
修理キット買ってきてママチャリのパンク修理。

2018/7/30 [ドライブとめまい症]
今朝もめまい症が激しくて朝食を食べられず、午前休を申請してすぐ寝込む。10時過ぎ、どうにも腹が減って気持ち悪いのを上回ってやっと食べる。
めまい症はじっとしていると悪くなる。思えばロングドライブの後が重症だ。今回のレース遠征は行きも帰りも渋滞したし、関係あるかな。

2018/7/31 [3Dプリンタ実践投入]
会社に3Dプリンタが来て、さっそくモノを作っている。レクチャーも微調整もなくいきなり業務に使えたことの価値は大きい。この手の未成熟商品は実用レベルの運用に至るまで結構試行錯誤を繰り返すものだからだ。前部署に居たときに誰かが買った超安物の3Dプリンタは、組み立て調整に1か月以上かかった上に、結局一つとして実用的なモノを生み出せずにぶっ壊れた。安物はダメだという教訓をここで得た。
マヨネーズをにょろにょろと出すように積層して作り上げていく安いタイプだが、3Dプリンタの性能差は案外スライサーと呼ばれるマヨネーズの軌跡を考えるソフトにあるのではという気が早速している。
スライサーの役目は、中空構造を効率よく考えることで、完成時間の短縮に繋がったり、サポート材と呼ばれる後で剥がしとる部品をどうミニマムに剥がしやすく作るか、といったことも司る。
マヨネーズタイプはどのみち大して奇麗じゃないので、最終完成品には向かず、ラピッドプロトタイプ用途であり、そこに求められるのは仕上げの美しさではなく作業効率性向上が切実なのだ。

マヨネーズをとろーんと垂らしてオブジェクトを作っていく姿はある意味芸術的であり、本来の用途以外になにか応用できないかなと考えたくなる。

2018/8/3 [ようやく再開]
3Dプリンタのフィラメントは3/4使い果たし、今週ずっとテンパってた仕事がやっと一段落して、久しぶりにスポクラへ。富士山からまる1週間オフった。
トレッドミルで1kmウォーク後13.1km/hに。ぎこちなさを感じつつ、どこかで14km/hに上げようかと思っていたが、急にモヨオシて中止。わずか4.5kmで終了。夕方飲んだ牛乳が今頃影響してくるとは。
スイムへ。水温が高いので身体が暑さを感じる前に連続して泳ぐ。400mくらいでもう火照って続かなくなり、700mでおしまい。
大した練習になってないが、シャワー浴びてたらふくらはぎや腹筋が攣りそうになる。再スタート初日はこんなもんでいいかあ?

2018/8/4 [ダメ人間の日]
カントクはTKD合宿へ。運転が大変なので僕は行くのをやめた。多分往復8時間はかかる。めまい症が間違いなく悪化する。
だが朝からすでにめまい症が激しい。これじゃどっちみち行けなかったなと思う。
溜まっていたこの日記を整理するのに1日かかる。もちっと効率のいい方法無いかな。
結局夜になってしまい、何もしない日。カントクがいないとだらけまくる。

2018/8/5 [真夏のお袖練]
今日も何もしない日になりかねない。命運は朝の行動にかかっている。
バラモン以降一度も外を走ってないVXRSをクルマに積んで、ほぼ2ヶ月ぶりのお袖練。道中ドイツ語単語アプリを流しっぱなしにする。割といいトレーニングになる感じ。
10時50分、暑さのピークを狙うかのようなタイミングでスタート。南風がやや強め。わりとやる気あり。
ベンチマーク温泉坂はかなりゼーハー息が上がって追い込んでる風なのだが心拍は143とか全然甘っちょろい。暑いと普通心拍は上がるものだが。1週間ほどオフが続いて心臓が怠けるのを覚えたか。
温泉坂 18:32 HR138/148
向かい風のため15秒くらい差し引いて考えても遅い。
まあ久しぶりなので仕方ない。落ち込んでやる気が無くならないよう、以降スピードメータは見ない。
気温約34℃、生ぬるい中を進む。思ったほどダレずに走れる。途中35km辺りの湧き水ポイントで給水し水浴びする。ここの存在価値はかなり高い。
定番のもみじ→長狭街道→県88コースで。さすがにこのクソ暑い時間帯にローディには遭わない、と思ったら長狭街道で速そうな人が合流、県88の峠へと向かうのでやる気スイッチ入った。が、坂の序盤であっさり抜いてしまった。
峠を超えてタラタラと下っていたら背後に迫ってきたので、DHポジで逃げ切る。結構追い込めた。
帰りもやはり水を存分に浴びて残り30kmに備える。久しぶりな割には脚が残っている。バラモンの貯金がまだ残っているか、それとも単に暑さで追い込めてないからか。
裏温泉坂を走る頃は心臓も普段通り上がるようになった。
ただ、この頃いつも終盤で右足首が痛くなってきて踏めなくなってくるのが困る。足首の痛みはバイクでは消えてくれない。
給水はオレンジジュース+湧き水のトータル2リットル程度、脚も攣らないしまだマックスな暑さではないようだ。
酷暑では3.5リットルは飲み、水分吸収が追いつかず胃袋がタップタプになる。

total 96km 3:22 (ave=28.5km/h) HR128/156 2396kcal 34℃ 弱風 ↑1300m

そのまま砧公園に行ってラン&スイムと欲張りたかったが、渋滞で断念。帰宅して走りに出る。昨日サボった分を少しでも取り戻すつもりで。
ウェストポーチに水。バイクで脚が終っていてキロ5分15くらいがせいぜい。まあでもこのペースで15km走ろう、と途中までは思っていたが、6km付近で急に暑さが耐えられなくなる。夕方だし、十分走り切れるだろうと思っていたが甘かった。さらに、甘い飲料水を持ってきたのが失敗だった。飲まなくていいから掛ける水が欲しい。
ますます耐え難くなり9kmでおしまい。バイクと違って暑さで全然走れなかった。こういう練習は身にならない気がする。やっぱトレッドミルかなあ。

9km 48:26 (P5:23) HR136/149 621kcal

2018/8/6 [サブ3ペースも維持できない]
昨日久々のバイク練だった割には今日の身体が軽い。ひょっとして練習になってなかった?
今月早くもオフ3日でサボり気味なのでしっかりスポクラへ。筋トレ4種のあとトレッドミル。なぜか1.5kmも歩いたあと、14.1km/hに上げてしまった。
しんどい。先日はかろうじて30分続いたが今日は無理、3kmでギブアップ。いよいよこのスピードが走れなくなっている。情けない。
500mウォーク後、再び14.1km/hへ。少し休んだら今度は続けられるだろうと踏んだが、やはり3kmでギブアップ。ホントにダメだな。
やはり500mウォーク後、再度14.1km/hへ。今度は1時間のタイムアップで2.3kmで終了。
汗だくヘロヘロ。
この頃、スイムまで体力が持たない。100mずつ休み休み5本やっておしまい。
ガッツリやるつもりだったけど相変わらず内容しょぼい。

2018/8/7 [サマータイムに罪はない]
サマータイム導入の話が降って湧いて出ている。僕は、サマータイム自体は大賛成だが、オリンピックを理由に国民の生活が変化を強いられることはおかしいと思う。ろくに工夫もしないで、そんな解で済ませようとするのも変だし、ことごとく本末転倒である。サマータイムに罪はないのに、こんなことで未来永劫総スカン喰って葬り去られる運命となるのは実に悲しい。馬鹿で名のしれた元総理はやっぱりとんでもなく馬鹿だった。
うっかり残業してしまい、スポクラは諦めて帰宅してローラー。家にあった2つのiPodもWalkmanWも全部電池切れときた。ついてない。

2018/8/8 [またオフ]
昨日が少し寒かったせいなのか、今日の昼頃から喉の奥がイガイガして痛い。台風も迫っているし、大事をみて帰宅。風邪なんてひいていられないんだが。

2018/8/9 [夏休み前繁忙期]
明日から夏休みのため、直前駆け込み仕事で残業。休み中はテレワークのためのパソコンを持って帰るので、スポクラに寄れない。OKにも寄れない。充実しない夜。喉の痛みは峠を越えたらしい。

2018/8/10 [夏休み初日だが]
カントクにパスポート申請手続きを依託する。運転免許証が必要となり、お袖練に行けない言い訳ができた。
日がな一日シゴトして、夕方スポクラへ。上半身4種みっちりやったあと、まずはエアロバイク。負荷12〜13の軽めで36分、445kcal。
トレッドミルは500mウォークの後13km/hに。これでも結構慌ただしい。なんかここのトレッドミルどれも速くないかな。
9kmプラス残り1kmを16km/hに。加速・加速・加速!って感じで置いていかれそう。意外と心肺系は問題ない。
スイムは250mあたりで腕が干上がって、100m単位でやっと泳ぐ。筋トレが効いているのかな。

2018/8/11 [駒沢二人練]
いつものTKD練も夏休み中。カントクと二人で駒沢へ。すぐに1周アップしたがすでにかなり暑いことを実感、天気予報と違うなあ。
K島さんと会えた。早く来て8時からスタートしたが5周で耐え難くなり、インターバル置いて1周やったが上げられず終了、だったかな。
それを参考に、できれば7周、ひょっとすると3周とかかも、な適当さで9時半スタート。
冷感水塗りたくった効果が持続していた2周目まではなんとか行けそうと思っていたが、おまじないが切れた3周目でもうヤバイ、給水したが却って気持ち悪くなった。先日も思ったけど飲水より掛ける水が欲しい。失敗した。どこぞのグループはバケツとスポンジを用意していた。それが正解だな。
5周目、限界状況になり1km地点の公園で水を浴びる。少し生き返り、あと2周半なら行けるかもしれないと思ったが、500mで効果は消えた。逆に悪寒などの異変も感じこれは熱中症パターンかも、ととりあえず5周を終えて一旦止まる。そこには4周で終えたカントクが立っていた。
水を浴びて5分ほど休んだあと、1周追加。K島さんと同じパターンだ。身体の熱が割と抜けてくれたみたいで思ったよりも飛ばせた。
1周終えてそのへんウロウロした後さらにダウンジョグ追加。だが再び暑さで限界になった身体では抑え目でも辛い。

駒沢公園5周+1
9:40 (P4:31) HR133/146
9:46 (P4:34) HR146/149
9:53 (P4:37) HR147/151
9:55 (P4:38) HR150/154
10:20 (P4:50) HR152/154 水浴び
interval  HR114/154
9:43 (P4:32) HR148/160
total 12.84km 59:16 (P4:37) HR143/160 918kcal

upjog 13:32 HR108/122 113kcal
downjog 10:42(P5:00) +α


2018/8/12 [ラジオ講座 on ローラー]
お袖練に行くべきところだが渋滞するのが目に見えているので気が乗らない。ローラーで茶を濁す。せめて午前と午後の部2回やろう。
NHKのラジオ講座のストリーミング聴きながら。1本15分なので2本聴くとちょうどいい。基礎編なのでテキストがなくても割と聞き取れる。3本しか聴けないので3日に1回はローラーやろう。
36:00 HR109/133 309kcal
夕方2回目。応用編試しに聞いてみたら100%わからん。しかも喋る女性が僕の嫌いな人。口が曲がった意地悪ばあさんみたいな声なんだよな。
36:00 HR119/134 365kcal
続いてランに出る。今日は昼間も結構気温が低めだったので走りやすいだろう。念の為浴びるための水を持って。
キビキビと走れている気がする。が、5kmくらいでヘバッてきた。昨日より全然涼しいはずなのに昨日と同じペースが維持できないのはなぜだろう。
10km 47:23(P4:44) HR140/155 643kcal

現在放映中のNHKのドイツ語学習は「旅するドイツ語」。語学番組って堅苦しくて面白くないのでなかなか見る気になれなかったが、これはぶらり街歩きのような気軽さで退屈しない。加えて、イケメン俳優前川の初心者っぷりが自然で面白い。番組づくりも変わってきたなと思う。話せる人には分からない初心者のもどかしさや不安・焦りを隠さず再現する。細かなリアクションから読み取れる彼の心境に自分と通ずるものを感じる。
先日は駅窓口で切符を買うシーン(言葉に不慣れなやつが切符を窓口なんかで買うわけがないけどな)。2等を2枚、片道で、となかなかハイレベルなお題をきちんとこなしたまではよかったが、「いつ乗るの?」と確かに想定外の言葉が返ってきてアタフタする。今日なのか明日なのかってことよ、と駅員は丁寧に聞き直しているが、超初歩的単語のwann(when)も聞き取れずheute(today)も言えないでカレンダーを指差すだけの前川くん、いいねー。それがリアルってもんだ。
カット終了と同時に「おい話が違うじゃねーか」とカメラに詰め寄る前川くんを想像してしまうが、これらもすべてシナリオ通りなのかな、さすが俳優だな。

2018/8/13 [仕事に集中]
一日テレワーク。というか結局作業は自宅のパソコンなんだけど。
不安定な空模様が少し収まった夕方、走りに出る。昨日までの筋肉痛が意外と激しいのでほぐしランの日にする。
本門寺平地周回コース3周。仕事のアイデアを考えながら。あまりペースが速いと脳みそに余裕がなくなり発想しづらくなるので注意。
身体がずっとギクシャクしていたが3周目でようやくほぐれてきた。ただラスト2kmくらいで右足首がどうにも痛くなる。
本門寺平地5km×3
27:27 (P5:29) 26:19 (P5:16) 25:33 (P5:07)
知らず知らずビルドアップになっていた。
最近はランでもバイクでも時間が長いと足首が痛くなってきて困る。
18km 1:36:39 (P5:22)

2018/8/14 [やっと実走]
夏休みなんだしそろそろバイク実走練しないと。
ってことでお袖練。暑い。全然食欲がないのにいつものようにスタート前に軽く食べたのが良くなかったか、走り出して早速気持ち悪い。
メーターの温度計は早速37℃まで上がり先日より明らかに厳しい。
南風が強く、普段通り走れそうにないので定番ルートをやめて鹿野山を目指す。鹿野山TTを5本くらい?のつもりだったが、今の心境は1本やってとっとと帰ること。タイムも計らないほうがいいんじゃないかと悩んだが結局Lapボタンを押す。見なけりゃいいんだよ!
1本目の終わり間近に超ヘロっているローディを見つけ、なんか安心した。この調子ならまだ行けそうってことで引き返して2本目。1本目よりは多少マシになった気がしたがそこでうっかりタイムを見てしまう。17分台…マジかーショック。
ボトルが2本とも尽きたので下ったところのゲートボール場で給水。ようやく腹もこなれてきたし、身体もだいぶ対応できるようになってきたので、17分を切れたら終わりにしてよし、というお題が設定される。

鹿野山TT宝竜寺ルート ↑255m 5.1km best=13:57
1本目 17:56 HR136/146
2本目 17:35 HR134/144
3本目 16:37 HR141/151
かなり頑張ったんだがこんな程度か〜


マザー牧場側から下山し、R465で帰る。いつもの湧き水場で水を浴び、1リットル一気飲みして胃がタップタップ状態。だがその後は気温も一時30℃まで下がる場面があり割と走りやすくなった。だからといって延長はしない。
HRがゾーン5に入ったのは1分くらいしか無い。追い込めなかった。平均速度も悪い。

92km 3:35 Ave=25.6km/h 中弱風 34℃ ↑1418m

2018/8/16 [スイム&ラン]
昨日は家でシゴトしながらそろそろプール行かないとと思いつつ気づいたら夜になっていた。
テレワークはついだらだらと際限なく続けてしまうという欠点がある。注意しないと。
同じ轍は踏むまいと、クルマで午後2時過ぎ横浜国際へ。
割と混んでいて泳ぎづらいが、きっちりメニューをこなそうと思わずに、時計を見ずにキビキビと泳ぐことに。
1000〜1500mでいつものドリルをやってみたが100mを1分半でかなり劣化している。
平泳ぎでテレテレと漂う奴がいて気にせず追い越していたのだが、頭弱いやつだったのかもしれん、ある時追い越しかけたら急にクロールに変えて飛ばし始めた。なんだ? 追い越すなってことなのか? 一旦後ろに戻りかけたが、やっぱり追い越すことに。わしに楯つこうなんて10年早いわ。
メニュー組まなかったためか腕が比較的長持ちする。久しぶりなので長めに。最後は50mで腕が終わるようになった。

帰宅すると何だか身体が軽く感じるので走りに出る。最近になくいい調子で走り出せたが、キロ4分30弱くらいで気持ちよく飛ばしていたら4kmくらいでヘバッてしまいそれ以降は耐える走り。なにげに限界走になった。しかしそれでもトータルキロ4分半切れないのか!

2018/8/17 [コンプリート]
久しぶりに涼しい。今日はやりたいことがいっぱいある。1.お袖練 2.今日しかやってない辰巳練 3.AEONでお買い物
今日から出勤のカントクと一緒に起きていつも通り弁当作って、緊張感のあるうちにとっととクルマで房総へ。
涼しいのでキッチリ走れるはずという強迫観念があるが、いつもと違って北風がかなり強く、追い風に乗って快適にスタート。
だがベンチマークの温泉坂はかなりしんどい。心拍が妙に上がらないようだ。
君津温泉坂 18:32 HR135/147
クソ暑かった8/5のときと図らずも同タイム。前回は向かい風だった。
それだけ疲れている=いい練習ができていると思うことにしよう。
温泉坂を過ぎても調子は上がってこない。思い当たるのは昨夜のラン9km。LT走は短くても翌日バイクに響く。
脚は残ってない、標識が揺れるほど風が強い、それと車中に置いてきた弁当の消費期限もちょっと気になる。少し短めに終わらせよう。県88を南下し鴨川市堺の峠頂上で引き返す。
帰りは向かい風に泣かされるはずだったが、考え事しながら目標もなく走ったお陰かあまり気にならなかった。いつもの湧き水ポイントでは一切身体に水を掛ける必要がないほど涼しい。気になるのは弁当の状態。

ところで、高校時代暖飯器という炭でご飯を温める装置が学校にあり、そこにみんな持ってきた弁当を入れていた。暖房の一切ない学校で、唯一温もりを得られるのが弁当だった。
で、言わずもがなだが暖飯器の中はかなり高温になる。つまり炎天下の駐車場の車中に放置した弁当と何が違うの?
この暖飯器の思い出のせいか、僕は毎朝弁当を詰めるとき粗熱をとらない(カントクはやっている)。ご飯もおかずもアツアツの状態ですぐ蓋をして熱を閉じ込める。そのほうが雑菌が繁殖するスキを与えず悪くならない気がするんだが。食べるときもまだ少し温かいというメリットもある。
何だかんだでデポ地に戻ってきたのは、いつもの昼時をかなり過ぎた午後1時間45分。身体を張って持論を確かめる。
追い込んでない分食欲も普通にあり、ほんのり温かい弁当は美味しくいただきました。
88km 3:16 HR116/147 1946kcal ↑1175m 29℃ 中強風

平日のアクアラインは行きも帰りも渋滞無し。
その足で辰巳へ。午後4時着。
昨日の今日で肩が回らないかと思ったが、予想に反し水をキャッチする感覚がいい。空いていたわけではなかったが、いつもの1分45サークル練を概ね遂行できる。2セット目では1分28秒以内で5本。だがやはり腕が終わるのも早く、4セット目に入ると限界状況。10分休憩が迫っており、そのあと1セット追加できるか、などと考えていたら途中でゴーグルのゴムバンドがパチーンと切れた。えっ?
どうすんだ? 裸眼で泳ぐのは事実上無理なので強制終了。
後で思ったけど、バックとかキックとか、やれなくはなかったな。

帰宅後3種目目のAEONへ。今日まで5%引きのクーポン券使ってくたびれたシーツを新調する。

珍しく計画全部コンプリートできた!

2018/8/18 [清涼ラン]
土曜恒例TKD練@駒沢公園。ぐっと涼しくなり走りやすい日が久々に来た。
今日も家を出るのが遅れてアップなし。お題はペース走基本8周、道マラなど来週末レースの人は6周。最速グループの三浦さんとこで4分半ペースと、意外とゆっくりなので混ぜてもらう。涼しいんだから行けるでしょ。
田邉さん河Yさんと4人でローテしながら。最初の2周は僕とT邉さんがペースを作ったが、4分半よりかなり早めになってしまう。でも三浦さんの調子を見ると上げたい感じなのであえて修正しなかった。たぶんこのくらいのペースで全然問題ないはず。三浦さんはすっかり不調も取れて、一緒に走るのは久しぶり。
ペースは問題ないんだが身体のどんより重い疲労感がどうにも抜けず、これは6周無理かもという気になってきた。昨日のバイク練ですでに疲れてたし。
4周で終えます宣言しようか迷ったが、なんとか5周目に突入。ローテが入り、ひょうひょうとした田邉さんの後ろから安定感ある三浦さんの後ろに変わり、黙々と集中して走ることを心がけていたら何とか6周堪えられた。ダメージが大きかった印象はない。
駒沢公園6周
9:22 (P4:23) HR130/141
9:21 (P4:22) HR140/144
9:27 (P4:25) HR140/144
9:28 (P4:25) HR139/142
9:20 (P4:22) HR142/146
9:20 (P4:22) HR144/146
total 12.84km 56:18 (P4:23) HR139/146 746kcal

しばらく休んでからダウン1周。ここでもかなり重かった。気のせいではないみたい。明日の練習は様子を見てから決めよう。

2018/8/19 [本日も非充実日]
起きたらすでに9時半だった。
お袖練行くのを諦めて仕事に専念。結局一日仕事してた。やりすぎるよりはマシ? せめて泳ぎたかったが。
ほとんど仕事ばかりしていた夏休みだったな。

2018/8/20 [夏休み最終日]
結局昨日は疲労抜きで終わった。今朝はスッキリして身体がよく動く感じ。イミダペプチドはすっかり信頼している。
長い夏休み明けで仕事がまたドッとやってきて忙しい。急務なのが駆け込みスイムだが、スポクラは夏休みに入り簡単に泳ぐ手立てがない。
夜遅く帰宅しご飯が炊ける間ローラー。またラジオ講座2本聴きながら。全然退屈しなくていい。もっと早く気づくべきだったな。
初物のサンマ食べたが感動がなかった。ホントに初物なのかな。

2018/8/21 [駆け込みスイム]
週末の珠洲に向けて特にスイムが出来てない。スポクラ、辰巳、横浜国際、どこもやってない。プール難民だ。いやまだあった、砧の大蔵運動公園プール。240円とどこよりもリーズナブルだし8月は無休ときた。夜7時過ぎに仕事を終わらせて直接通勤号でGo!
多摩川を遡上し二子玉から住宅街へ入り込んで…クルマでよく通る道のはずだったがなぜかたどり着けず、夜のせいか完全に迷ってしまった。一体ここはどこ? 途方に暮れ、完全に諦めムード漂う中奇跡的に発見し8時入館。終了1時間前に閉ざされる辰巳だったらアウトだった。
ここはインターバル練とかやる雰囲気ではないので、時計を一切見ないで100m毎に8呼吸休んでまたスタート、を繰り返す。昨日気まぐれで腕立てしたせいか腕が重く、1500mくらいで早くも干上がってきてしまった。割と皆僕と同じくらいのペースの人ばかりできちんと泳げる。8時45分終了のつもりで急いだので、結構距離を稼げた。結局9時終了まで泳げた。
ここ使えるなー。しかし帰りの環八が遠い。

2018/8/22 [駆け込みスイム2]
今日はまた別のプール、東調布プールへ。ここの特徴は50m屋外プール、そして自宅のすぐそばである。だがレジャープール化しているので練習には向かない。毎年この時期に他に行き場所がなくて一回は訪れている気がする。
夜7時に入ったが10分の休憩が入ったため、泳げるのはあと35分しかない。休憩要らんだろ。
コースロープはなく、また設計が古いので波が立ち、長く泳いでいると気持ち悪くなるという困った問題もある。昨日と同様100m泳ぐ度に10回呼吸したらスタート、と決める。長く休みたいならゆっくり呼吸すればいいかというとそうはいかず、早く楽になるための最良の呼吸スピードというものが決まってくるのでインターバルの尺度としてかなり正確。
終了時刻までになるべく長く泳ごうと最後の300mは連続で。ラスト50mでまだまだ飛ばせることに気づき、今日は追い込んでないのが判った。
35分しか運動してないので帰宅後ローラー追加。ランでも良かったけどラジオ講座が聴きたかったので。

2018/8/23 [まいにちローラー]
順序としてはランの日だったがあまりに暑く疲れが溜まりそうなので冷房入れてローラー。まいにちドイツ語って毎日かと思ったら週に3日だけなのね。知らんかった。えー前からそうだったっけ?

2018/8/24 [最後のあがき]
案の定仕事が片付かず夜8時まで残業。だがレース前にどうしても刺激入れが欲しかったので急いでスポクラへ。
おお!トレッドミルが全部新しく入れ替わっている! プレコールとかいう風邪薬のような名前のメーカー。コレのいいところは速度調整が押しづらいメンブレンシートではなくメカニカルなレバータイプな点。新しいだけあって走りもスムーズ。
時間がないのでいきなり14.1km/hへ。20分だけならできるだろうと思ったが意外としんどかった。
続いてスイム。こちらも水の入れ替えがあったのか水温が低くて泳ぎやすい。バラモンの大きくゆったりした泳ぎをイメージしたがうまくいかず腕が疲れてしまった。
いずれもあまりいい印象がないまま刺激入れ終了。

2018/8/25 [レース前日]
昨夜が遅かったので家を出る時刻を少し遅らせて朝5時ころ出発。まあでも昨年とほぼ同じ頃に七尾の蕎麦屋に着いた。高速道路の整備が進んで、年々快適度が上がっているのは間違いないだろう。来年は恐らく長野から上信越道への対面通行区間がかなり減るはず。
蕎麦屋でのんびりしすぎたか、選手説明会は3時からの回になった。海が荒れていてデュアスロンになる可能性をしきりに訴えている。そんな波高いかなあ。
説明会場ちかくに新たに図書館を建造中とのこと。過疎化が激しい珠洲でそんな余裕がどこにあるのだろう。だが見たところ町中の活気は10年前よりも上がった気はする。ただ、ホントに実質的に活気が出ているのかな? 補助金制度のおかげとかじゃなけりゃいいけど?
いつもの1階の大広間から2階になり、宿の快適度も上がっている。

2018/8/26 [レース日]
珠洲トライアスロン
昨夜は雷と豪雨でうるさかったらしいが耳栓をして寝ていたのでまったく知らない。
天気予報は雨マークがずっとついていたが、朝はやんでおりレース中もさほど降らない様子。結局全く降らず途中からピーカンとなり今年最大の日焼けをする羽目になるのだが。
まさかのスイム中止が発表される。コースロープが張れないからというのが理由らしいが、見ると全然波なんて立ってない。このコンディションでコースロープが張れないほうが問題ありだと思う。昨日から伏線張ってたが、多分スイム中止は3年連続で死者を出したくないという及び腰のシナリオ通りだったんじゃないかと思う。
50名ずつ3分ごとのウェーブスタートに変更。スタートはスイムスタート地点。裸足が条件だがヘルメットは被っていいことになっている。7時半第1ウェーブスタート。今年はゼッケン12という有力選手みたいな番号貰っている。バイクラックまではパレード走行のように穏やかに進む。
バイクスタートしてすぐ感じた。一斉スタートの場合、遅れまいとする心理がどうしても働き、結果オーバーペースになることを。とにかくいつもどおりのゆるゆるでスタートする。バンバン抜かれるが気にするな。ゼッケン5番が似たようなコンセプトで走っていたのでマークする。5番だから明らかに速い人だ。だがそれにしてもぬるすぎたので途中で追い越した。彼は結果的にかなり遅かった。やる気がなかったのかもしれん。
大谷峠で徐々に垂れてきた先行に追いつく。ゼッケン11と13に追いついて、似たもの同士で峠をクリア。だがそこからの急な下り、ゼッケン11の後を追ったら最初の右コーナーで彼はスリップ、落車。マジか!妙に速いなと思ったんだよ、だがその後がマズかった。自分もオーバースピードと思い制動する方に意識が働いてしまい、案の定同じようにリアがロックしスリップ。見事に彼と同じコースをトレースし壁に激突。壁にはクッションが敷いてあったのでなんら問題なかったが、彼のメカトラが解決せずそこで3分くらい要する。よく見ると僕が激突したことで彼のリアディープリムを破壊してしまったようだ。すまんす。彼はDNF決定、僕は先に行かせてもらう。
すでにレースはもうどうでも良くなっており、その気の抜けた調子でしばらく走っていたが、2周目に入ると少し気持ちを切り替える。かなり風が強くなってきており、向かい風では25km/hまで落ちた。最もビビったのがラケット道路を下った最後の部分で吹き飛ばされそうになったこと。こりゃ殺人的だ〜。
早々に抜かれたゼッケン200に大谷峠で追いつく。200番ってことはウェーブ差がかなりあり、彼の速さを証明していたのだが、そうとうタレたのかそこから僕が先行してゴールまで同じペースだった。
Bike 102.2km 3:23:59 30位 HR127/150

暑さはバイク途中から堪えていたが、ランに入るとジリジリ度は上がった。手には冷感スプレーを持っていたがほとんど役に立たない。バイクでタレたはずの200番にはあっという間に抜かれて、歯が立たなかった。ぽつりぽつりと抜かれるばかりでランは一向にスピードが上がらない。バラモンよりも全然遅いってどうよ。途中で応援のカントクに「しっかり走れや〜」と正論過ぎる声援を受ける。4キロくらいで少しまともになってきて、キロ5くらいは維持できるようになってきた。珠洲のランはとにかくコースが単調で、もう10回以上出ているのにどこも風景が似ていて全く覚えられず、変に一喜一憂したくないので、外界をシャットアウトして走りに没頭することにした。一度うっかりエイドに気づかず通り過ぎるところだった。
ゼッケン19が追いついてきて、どうやら似たもの同士らしいのが判ったので、彼には先行を許さず何とか逃げ切ろうと頑張る。10km付近で及部さんが2位で折り返してきた。さすがだな、と思ったら続く3位が女性だった。なに! 見間違いじゃないよな?
12km弱の折り返し点を通過し、これまで強い向かい風だったのが追い風に変わる。キロ5ペースはほぼ順調で、19を少し引き離していた。このまま1時間55分くらいでゴールしたいと思っていたが、13km付近のエイドでちょっこし長居してしっかり身体をひやしているスキに19がみるみる離れていく。あれ? そんなはずは? と思ったのもつかの間、自分がダメダメになっていくのが判った。今日のレースはこれにて終了してしまったようだ。追い風で楽になるかと思いきや、冷却システムが途絶えたことで一気に身体が暑さにやられてしまったらしい。19番はもはや点にしか見えずトボトボと走りながらリアポケットの冷感水をまさぐっていると、「なんでしょか取ってあげましょうか」と余裕のあるシンさんの声が。マジか〜追いつかれた。
シンさんの走りがこれまた恐ろしく軽快で、まったく敵う相手ではなかったのだが。結局シンさんはランラップ4位。去年からも大きく成長している。
もうあとはゴールまでひたすら我慢の不甲斐ないレース。エイドのたびに長居して冷水を浴びまくらないと次へ進めない状態だった。脱水症状もかなり来ていて、水がとにかく足りない。エイドで必要な処置をしていたら時間がかかりすぎるので参った。できることならエイドはもう少し長く作ってほしい。
この分だとアスカちゃんにも抜かれかねないとヒヤヒヤしつつ、何とか逃げ切ってヘロヘロでフィニッシュ。
Run 23.3km 2:03:02 (P5:17) 54位 HR141/151
total 5:27:01 32位 HR132/151 3990kcal

全くいいところのないレースだった。

暑かったせいなのかよくわからないが、DNFの数がやたらと多かったのが今回の七不思議。出走773人中DNFは238人で完走率7割を切った。異常なほどの低さだ。1種目少ないんだから完走率は上がるはずなのだが。バイクでのリタイヤが多かったのも不思議だ。
スタートまで40分〜1時間以上暑いスイムエリアの砂浜に選手を閉じ込めたことで、脱水症状の素地を作ったのが完走率低迷に繋がったのは間違いない。熱中症対策が日々訴えられている昨今にもかかわらず、このようなスケジュールを異常とも思わないところは危険だ。異論を唱える人は居なかったんだろうか? 自分たちのシステムの都合で選手の安全が蔑ろにされている。なぜスイムを中止にしたのか忘れてないか? 木を見て森を見ず、東京オリンピックと同じだと思う。臨機応変な対応ができるかどうかも運営者の責任だろう。

破壊した11番の彼のホイールは買ってあげることにした。まあジジイに投資してもしょうがないからね。

2018/8/27 [パキスタン人侵略都市]
あいにく朝から雨模様。せっかくパックラフトを持ってきていたのに、また今年も体験できず帰路へ。
射水市あたりがお昼頃通過になりそうなので、ここの名物を食べていこう、とカントクにリサーチをお願いすると、この街のパキスタン料理の多さは異常、という検索結果が出て、ならば街一番を謳う「カシミール」へ行こうってことになった。国道沿いの殺風景な田んぼの脇の平地に、飯場の仮設小屋そのままの店舗がぽつんとあった。大丈夫かこの店? だがカレー好きなカントクには意外と味が本格派で受けたようだ。あいにく僕にはその違いは判らん。この掘っ立て小屋でメニューが選べず1000円は高すぎと思った。ナンもパンみたいで好みではなかった。
川越あたりから豪雨に見舞われ、冠水して白線も見えなくなりどこを走っているか分からない状態になるという恐ろしい体験をした。ちょうど雨雲の移動経路とシンクロして家に辿り着くまでずっとひどかった。異常気象ここに極めり。

2018/8/28 [中途半端な考察]
珠洲の結果考察。
バイクでは落車によるトーンダウンの影響もあり例年になく脚を残したままランに入った。にもかかわらずラン直後はキロ5も出せない状態だった。身体もそうだけど、気持ちがまず全力で後ろ向きなんだよな。このやる気と自信のなさは定着しそうでヤバイ。
その後もオーバーペースだったわけでもなく、冴えない走りのままで後半潰れた。シンさんにはもちろん、アスカちゃんとヤマユウにもランラップで抜かされてビリケツ。
これは由々しき事態だ。原因は何だろう。目立ってランが準備不足というわけでもないと思っていたが、バラモンの不甲斐ない記録から察するに、やはり自覚以上にレベル低下が激しいってことかもしれない。
今回ズームフライを選んだが、最初のエイドでこれはミスったと思った。この靴はかなり水はけが悪く、水を浴びるとバケツのように溜まって重くなる。逆に言えば、トラブルを避けたいので水浴びをかなり躊躇った。ズームフライはアウトソールが分厚く水抜き穴がないことと、表面のメッシュが細かくて水が抜けにくい。夏に履くにはそもそも向いてない設計だ。
ただ、脚がすでに終っている状態からのランでこの靴に救われた面も多少はあった気はする。まあそこがそもそも、ランに対して及び腰な証拠なのだが。

2018/8/29 [疲れない体は永遠のテーマ]
珠洲で食べに食べてデブった身体がまだ元に戻らない。

「スタンフォード式 疲れない体」という本を衝動買い。サンマーク出版の術中にはまってしまったか。2,3を除いてほとんど聞いたことがある話ばかり。唯一の売りは「IAP式呼吸法」とやらだが、簡単に言えばベルトを腹で膨らませたまま呼吸する感じ。なぜそれがいいのか、横隔膜の下には肝臓があり…などともっともらしい説明が途中で途絶えていて全然納得行かない。
実は最近イミダペプチドを飲むようになってからまだ疲労の悩みがない。
まあでも「動かないと疲労は抜けていかない」と言われて、ちょっと早いけどウンドー再開。残業でスポクラに行けなかったのでローラー。ラジオ講座はオフだからと待ってくれないのでちょうどいいかも。割といい感じで踏めた。

2018/8/30 [本当に欲しい情報は隠される]
ドイツ旅行に備えてジャーマンレイルパスをDBサイトで買う。5日間連続タイプ(€220)。今月中は10日間連続タイプがタイミングよく20%オフ(€255)で買えるため悩んだが、差額の€35をどこかで使う公算が立たずに諦めた。スイスーフランス区間で三日過ごし、その後Metzingenの知人宅でのんびり過ごすのでフルに乗るのは5日しかないのだ。でも買っても良かったかなあ…。
ジャーマンレイルパスは使用開始を宣言するヴァリデーションの手続きが主要都市の中央駅窓口でしかできず、面倒くさく不経済という欠点がある。そこまでの運賃はかかるわけだ。それと、チケットの郵送に日数がかかり、直前に申し込むといつ届くのかハラハラさせられる。日本の代理店サイトで買うと便利だけど手数料が嵩んでパスを使うメリットが薄れる。
ところが最近はこのジャーマンレイルパスも普通の切符同様の購入ができるようになった。PDFをダウンロードして印刷し持参すればOKなのだ。さらに、バリデーションはすでに済んでいる(ただし連続タイプのみ。フレキシータイプは相変わらず郵送&バリデーションが必要)。
この事実を知るまでに結構かかった。こんな大事な情報はネットに転がっているハウツー系記事に載ってないわけ無いだろう?と思うのだが、載ってないんだなこれが。こういったサイトはお人好しな人が趣味でやっているわけじゃなく、稼ぐ仕組みがどこかにある。旅行業者キラーなこのネタは当然隠すだろう。旅人の味方を装う「地球の歩き方」にも載ってなかった。

2018/8/31 [勇み足]
来年は別府大分マラソンに出ることが決定。
まだエントリー前だが、宿の空きが少ないというキリオ君情報をうけて早々に探すことに。だが大分市で一泊一人9000円とか、良く言えば需要と供給のメカニズム通り、悪く言うとふっかけられていてただのビジネスホテルにしては相当高いところしか残ってない。
なので物は試しにAirBで探したところ、一頭最初に一泊一人あたり2700円の貸し切り宿が出てきたので即決。しかも、すでに空きなしと言われていた本命の別府地区。というかAirB物件は別府に集中しておりむしろ大分では見つからなかった。ということで飛行機も取り、早くも行くことが決定してしまった。

2018/9/1 [ラン再開]
体重が昨日から急に減り、何をしたわけでもないのに普段以下になる。昨夜は退職者の壮行会だったが今朝も1kg低いまま。
TKD練@駒沢。珠洲以来初ラン。次のユングフラウマラソンに向けてランに切り替えたいところだが、レースは来週なのでそんなには追い込めない。
暑さ回避のため異例の朝8時スタート、7時半に公園に着いて1周ジョグ。そんなに暑くはない、とこの時は思っていた。珠洲の疲労がまだ残っているのを感じたがレースに向けて短めな代わりにちょい速めのグループ(かなみん+サギー+お初の男性)に混ぜてもらう。基本12周だが8周目標のつもりでスタート。
キロ4分35なので問題ないだろうと思っていたが、お題が意外と速く感じ余裕があまりない。レース疲労が結構コッテリあるようだ。まあでも2周目くらいまでは普通に完遂できるものと思っていた。3周目に入ったあたりから急に限界になってきて、うわー残りまだあと6周もあるのかよ、と気が重くなる。先週道マラで同じくレースだったサギーが少し遅れ気味になってきて、だよなーと思う。僕ももし普通に10〜12周目標だったらペースを落とすはず。
呼吸も心肺も客観的にはまだ若干余裕があり、何がそんなにしんどいのかよく分からないが、8周も無理な気がしてきて、かなみんに来週レースなら今日は何周にすべきかを訊ねて短く終わらせる正当な理由を探す。10kmまで、とのありがたい答えを貰い、6周目に入りかけていたのでこれで終わります宣言。最後の200mに流しをいれたおかげで一瞬具合悪くなった。めまい症も激しい。

駒沢公園6周
9:44 (P4:33) HR135/?
9:42 (P4:32) HR141/148
9:42 (P4:32) HR144/149
9:37 (P4:30) HR146/151
9:40 (P4:31) HR148/153
9:34 (P4:28) HR150/156
total 12.84km 57:58 (P4:31) HR144/156 820kcal


終えてみて気づいたが湿度がかなり堪えたようだ。その後エイド係を担ったが、特に掛け水が切実なニーズとなっていた。
ダウンジョグ1周。
暑さの中で走ることの難しさを今更ながら実感。12周きっちりこなすかなみんの強さに改めて感服した。

帰宅後どっしりと疲労感に襲われ、2時間以上昼寝する。その後は無性に腹が減って困った。

2018/9/2 [雨の休日]
雨が激しいし、来週マラソンなのでお袖練は当然なし。
夕方、ローラー+ジョグ。ローラーの途中で激しいハンガーノックを起こし(またかよ)慌ててオレンジジュースとコーラとお菓子を詰め込んで再開。しかしすでに遅く、ろくに踏めなくなる。つづいてカントクとジョグ。フラフラして気分が悪い。昨日のダメージがとにかく半端ない。カントクのペースに合わせるのがやっと。ドイツ語に集中していたら少しましになってきた。この半年間、いろいろやってきたがランと同様全然進歩してないなあ。
昨日の練習の最後と似た、めまい症にも似た頭グラグラ感が起きる。だがカントクも似たような感じらしく6kmくらいで突然歩き出す。仕方ないのかもしれない。

スイスやフランスの電車チケットを取る。
ユングフラウマラソンはエントリー代約2万円で一見高いようだが、実はインターラーケンまでの国内の鉄道代が無料という特典があり、今回の旅程では行きでチューリッヒ空港からの、帰りでバーゼルまでの列車合計100スイスフラン相当がタダで乗れる。もちろんゴール地点からスタート地点へ戻る登山列車も無料だ。この列車自体が一つの観光の目玉でもあるので、結構お得感がある。
参加する日本人は20人くらい。ほとんど50代以上で、カントクは最も若い部類に入る。だけどこの大会を年寄りばかりに味わわせておくのはもったいないのではと思う。

2018/9/4 [雨の通勤]
雨の日は、当たり前だが電車通勤が苦痛だ。工事中の五反田駅は乗り換えでいったん外へ出なきゃならないので皆が傘をさそうとしてむちゃくちゃ渋滞が起きる。会社に5分遅刻する。有名無実の裁量労働制。
なので、電車で行くのをやめた。カッパ着てジテツウ。でも下半身はランパン。濡れたってどってことねえべ。
しかし今日の土砂降りは半端なかった。前髪円、ちゃう、前が見えん。靴もぐっちゃり。仕事中は裸足。足臭い。スメハラだな。似ているがスルメではない。
台風21合が猛威をふるいながら日本列島を横切っていった。爆風で落ち着いていられずスポクラ行きをやめて帰る。関空が酷いことになっていた。連絡橋にタンカーが激突して橋が壊れている。こういう壊れ方するのは見たことないな。ゴジラが暴れていった後みたい。しばらく関空は機能停止だろう。余波が今度のドイツ行きにかかってこないか不安だ。

2018/9/5 [明日からリフ休]
明日から2週間のリフレッシュ休暇に入る。そのためいろいろと片付けておかなければならないことが。休暇といえば1ヶ月くらいとるというドイツはどうしてるんだろう。
スポクラに行ってユングフラウ向け最後の調整、というか疲労抜きか。机に座りっぱなしで根詰めた仕事が最近続いたので体にすごく悪い感じ。動いて積極的にほぐさないと。
スポクラは昨日の反動かかなり混んでいてマシン1台に一人づつ配置されているような状況だ。居場所がない。トレッドミルでは5分くらい歩いた後キロ5で30分走る。最後の1kmはキロ4に上げた。走れなくはないがかなり重いものをむりやり運んでいる感が抜けない。今年の足立もこのペースを維持するのは厳しそうだなあなどと考えながら。
プールで500m。泳力はまだ貯金が残っており割とキビキビ泳げた。ドイツで泳ぐ機会はないだろうから当分お預けだ。いや、どこかプール探して行ってみようかな。

2018/9/7 [スイスへ - Jungfrau Marathon前日]
羽田8:30ab - 18:20an Zürich 20:02ab  Interlaken(swiss) Wilderswil 泊
中華航空で北京経由でZürichへ。北京の手荷物検査が厳しく(トランジットで手荷物検査が要るのはめんどくさい)、ボールペンまで疑われた。羽田で買ったお茶はほとんど飲まず捨てる羽目に。このあたりはそろそろ学習しろ、と。
北京からのフライトは昼間だったせいか隣のスイス人おばちゃん団体が中国人顔負けで終始やかましい。座っていられないのか、通路をデカいケツで塞いで井戸端会議に余念がない。この後も感じたけど、スイス人は笑い声がデカい。
英語が訛った中華航空スッチーはガサツな対応。左右の通路間でメインディッシュを補完し合う。つまり客の頭上で。万が一落としたらどうすんだろ。飲み物はジュース系しか見当たらないので、ホットはあるか?スープとか、って聞いてみたら、何度か言い直しても「スープ」が伝わらないことに驚かされ、今後の旅に大いなる不安を残す。
ドイツ語の勉強を兼ねて映画を見る。"SINGS"に登場する豚子さんは職場の人物にイメージ被りすぎで、その人にしか見えなかった。言わないほうがいいだろう。まあ予想通りドイツ語はほぼ聞き取れず、ストーリーは単純なので結局不満はなかった。子供向け映画ならセリフが易しいかも、と思ってドイツ映画(実写)の子供向け冒険モノを見る。やっぱり判らん。ドイツ人に映画制作が向いてないのは判った。
買ったばかりのピカテカのスーツケースはZürichで傷だらけになって出てきた。どういう扱いをすればここまで傷がつくのだ?
Amazonで買ったプリペイドSIMをYogaBookに差し込む。ローミング可の設定をするだけで、早速ネットが使えるようになった。日本では試せないので上手く使えるか気がかりだったが、結果的にこの英Three社のデータSIMの選択は正解だった。1GBまで30日間欧州各国で使えて1110円。イギリス以外はローミングとなり通信は3G以下だが全く問題ない。イモトのWiFiとか論外な高さだ。
幸いなことに空港にスーパーがあったので寄っていく。宿着は22時以降だし明日のレース用朝食も用意しなければならないので助かった。魅力的な商品が並ぶが物価の高いスイスなのでそこは慎重に品選び…したつもりでいたが二人で3000円くらい行ってしまった。なんで? ちょっとつまもうと思って何気なく買った惣菜のSUSHIが1600円もしていた! 日本的感覚で言えば358円のさらに3割引くらいのやつ! 車内で食べたが、いやーびっくりするくらい米が変。というかこれは新たな合成米か何かか?
Bern、Interlaken Ostと乗り換え、Wilderswilへ。AirB初体験の宿である。駅からの暗い道、二人ガラガラスーツケースを運びつつ、宿が本当にあるのか不安になってきた。頼りはGooglemapが示したバルーンだけだ。ここら辺りと思った家の前で、あとからやってきた優しそうな紳士に思わず満面のヘルプ顔を浮かべる。23番地はここで合ってるとお墨付きを貰い、玄関らしきドアを見つける。キーボックスを探して4つのダイヤルをセット、まさしくリアルアドベンチャーゲーム。キーボックスも玄関錠も動きが渋くて焦ったが、ドアを開けるとネットで見た通りの大きなベッドが現れ、やっとステージクリア!
惣菜類で遅い夕食。チーズのつもりで買った3cm四方の塊がパン酵母だった以外は順調だ。実に24時間以上もの長旅で疲れていたし、明日も早いのでとっとと寝る。日本時間では朝の6時くらい。

2018/9/8 [Jungfrau Marathon]
朝6時起床、日本から持っていったどん兵衛を二人で分け、生ハムを乗せたパンを食べる。
Wildeswilはユングフラウ観光の拠点としてホテルが十数軒あり、駅にはすでに多くのランナーが居た。前日受付を済ませゼッケンをつけている人が多い。7:18発の電車でInterlaken Ostへ。わくわくしながらにぎやかな会場へと向かう。asicsがメインスポンサーをしている。受付してゼッケンを貰い、ウェアに付けようとしてゼッケン留めや補給類をまるっと宿に忘れてきたことに気づく。
登山鉄道駅Kleine Scheideggのフィニッシュ地点で必要な手荷物を預けるタイムリミットが迫っていた。日本の大会よりも懐の広いスケジュール設定なので、スタート時刻も近いことを意味していた。どこかでちょっと余裕こきすぎたか。
荷物はゼッケンごとの区分けなど全くせずにトラック荷台にゴミの如く放り投げられており雑な扱い。中に入れたYogaBook大丈夫かな…(スマホ類を別に預ける理由がわかった)。
やや腹を下し気味でトイレ必須状態だが待ち行列は長く、やっと終えたのがスタート3分前。5時間〜5.5時間のブロックに入る。4時間切りが目標のためもっと前のブロックに行きたかったが…。手にはアクションカムを持ちファンラン気分も大いにあったため早々に妥協してしまった。後々後悔する。
そのThiEye7は防水ケースに入れて持ってきた。適宜ウェストポーチから取り出して撮る計画。裸で持つのはリスクが高いし、自撮り棒は収納に困って結局断念した。だが体温でケース内部が曇ってしまう問題にこのときは気づいてなかった。

8:30 a.m. フルマラソンスタート
フル+上りの両方を意識して、靴はTakumi-Ren(女性用)を履いてきた。土地柄かONをよく見かける。
目の前を5.5hの旗を背負ったぺーサーが行く。スタートライン通過は2分40で懸念したほどではなかったが、その後もギッチリ詰まった状態はほとんど変わらずキロ5がせいぜい。流れに変化がないのは、各自ちゃんとポジションを弁えている証拠とも言える。スタート地点の標高は568m、しばらくは平坦な道だ。賑やかな声援を受けながら市街地をぐるっと一回りしたあと、コース前半はリュートシーネ川に沿って谷間を南下しじわじわと標高を上げていく。10km地点はちょうどWilderswil駅通過付近。ここまでほぼ平坦なのに54分(P5:24)もかかっていた。後半の未知数な上りに備えてある程度抑える必要があるが、いくらなんでも遅すぎる。
こちらのランナーは断然、周囲を気にしない。平気で斜行するし、突然止まる。ランナーって自分以外が見えてないタイプ多いよなーと思ってたけど日本人はずっとマシだと判った。突然目の前に突っ込んできた女性の背中に思わず手を着いたら「なに触ってんのよ!」な顔をされて走行妨害の自覚ゼロだった。渋滞の原因を作っているランナーの後ろに迫っても道を開ける配慮など欠片もないので、開くまで待とうホトトギスではダメ。突破口は自ら作れ、が基本スタンス。
路面は所々未舗装路になるが、均されており、少なくとも中の茶屋-馬返し間よりははるかに走りやすい。ただ道幅は3m程度なので相変わらずすんなりと追い越しができない。
アルプスの雪解け水だろうか、グレイッシュに濁った川の水は独特な印象がある。次第に両サイドの山が切り立ってきて、谷間の深さが強調されてくる。タイミングよく列車が通りかかり、車内からこちらを応援しているのが見えた。
遠くに旗を背負ったぺーサーが見えてきた。一旦は近づいたがいつの間にかまた見えなくなる。つまり自分のペースは上がってないってことか。あのぺーサーは4.5h? 4hだったらいいなあ…。
まだ1/3しか来てないのに脚が痛くなってきた。昨日は移動に24時間を要し、脚のむくみや内蔵疲労などコンディションは決して良くない。レースを重視するなら、旅程は半日でも早めるべきだった。僕はリフレッシュ休暇でもカントクは普通の有休なのでスケジュールがタイトなのだ。
標高802mのLauterbrunnen駅を過ぎるといよいよ絶景に変わる。氷河が削り取って出来たらしい切り立った岩肌のスケール感が半端ない。山の大きな陰に入るとひんやりしてきて、脱いでいたアームカバーをつけ直した。ハーフ通過は1:55:17(P5:28)で、ペースはますます落ちている。単純に倍にすると4時間まで残り9分。後半のプロファイルを理解していればそんな計算が何の意味もないことが分かるのだが。
22.5kmでこの谷間を折り返す形になり、しばし緩い下りが続く。舗装状態のいい広い道へと出たのでここぞとばかり飛ばした。だがそんな好条件下の最速区間でも1キロ4分25と全く冴えない。今のポテンシャルの低さ、脚のダメージが相当あることを物語っていた。

25kmまではほとんど上り傾斜の緩い区間で、全獲得標高の2割程度しか消化していない。さて、ユングフラウマラソンはここからが本番であり、しかも最大級の傾斜区間から始まる。これまで目で楽しんできた切り立つ岩山へ足を踏み入れたのだから当然だ。つづら折れの未舗装路で、ロードバイクでは上れるか怪しいほどの傾斜がある。ほぼ全員が走るのをやめた。ここはポジションを上げるチャンス、富士登山競走で培った経験を活かすつもりで走る。とは言ってもコンパスの長い彼らの歩きはかなり速い。こちらも同じように歩いたら全然追いつけないのだ。キロ9分以上、およそ6.5km/h程度でじわじわと抜いていく。1km毎にあった距離表示は、ここを境に250m毎に変わる。正直この親切はあまりありがたくはない。どれくらい進んだかを意識するのは僕には却って集中力が削がれる。また必要な1km毎の距離を見落としがちになる。なのでここからラップの取り損ねが増える。
ようやく、旗を背負ったぺーサーに追いつき、4hでも4.5hでもなく5hのぺーサーと判って落胆する。考えてみればそりゃそうだ。スタート時に5.5hを追い越して以来最初のぺーサーなのだから!
激坂は3km続き、ついさっきまで走っていた道が遥か下に見えた。傾斜は一段落し、Wengenという町に入るとここがゴールかと思うくらいの応援に囲まれた。こちらの声援で一番多いのが”hopp, hopp!”で、ホラホラさあさあ!って感じなのかな。30kmを通過、2:53:47。4時間まであと66分、普段の12kmなら全く問題ないが。この頃はすでに目標を4時間半切りにシフトしていた。96分あれば何とかなるだろう?
次第にアイガーやユングフラウの名峰が間近に見えてくる。空は快晴で風はなく気温もちょうどいい、これ以上ないコンディションに恵まれ、絵画のようなこのパーフェクトな景色を拝めるだけでも参加する価値はあった、としみじみ思った。富士登山やマラソン30km以降はほとんど地面しか見てないけど、今日は前を向いて走ろうと決めていた。路面もそれが可能なくらい走りやすい。
35km通過は3:33:12。ここしばらくキロ8前後が続いていた。残り7.2km、かなりヤバイがこのペースを維持すればなんとかなる。
この頃になるとエイドは必須。手持ちの補給類はゼロだし、喉も渇いている。テーブルを見極めてコーラを貰う。ジェルも配っているが封がすでに開いていてかなりベタベタするので注意。
38km、キロ8を切って登れているが、かなりギリギリなペース。タレている印象はないのでこのまま粘れるだろうか。獲得標高1800m分はもう十分上っただろう?この後はさして残ってないのでは、と思っていた(実はまだあと400m以上上らなければならなかったのだが)。
その皮算用は39km手前辺りで登山道に入ると全く通用しなくなった。ここからがレースのクライマックス。だがシングルトラックゆえ渋滞気味になってしまった。つまり順位は守れ、なムードになってしまったのだ。顰蹙なのを覚悟で無理やり抜けなくはないが相当なストレスがかかり、大して追い上げることもできないだろう。エイド以外では決して歩かないことを目標にここまで来たが、それも断念。一気にキロ13分くらいまで落ち、4.5h切りも果たせないことが見えてきた。まあ今更ガツガツしても仕方がない、とにかく、信じられないような絶景に囲まれているのだ。気持ちを切り替えてこの景色を楽しむことにしよう。
見晴らしのいい登山道は3kmほど続いて、あるピークを堺に下りへ転じる。そのピークではコース脇にスタッフが並びグーの腕を出していた。急な下りで支えにする腕だったのだが、咄嗟には分からず僕はファイトの合図かと思ってタッチして通り過ぎてしまった。
下りではもはや飛ばす気にはなれなかったが、周りは重力に任せて元気に駆け下りていく。よくそんなパワーが残っているなと感心する。筋肉の使い方か付き方が明らかに違うようだ。
ゴールが近づくと道は平坦になり、ウィニングランの気分で快走できる。フィニッシュゲートも見えてきて沿道を応援が埋め尽くす中、ケンイチローと叫んでくれた人が居たが一体誰だろう? ゼッケンにはファーストネームが小さく印刷されているものの、この特殊で長ったらしい名前を瞬時に正しく発音できる人はまず居ないはず。
4時間半から10分も過ぎてフィニッシュ。まさかこんなにかかるとは当初は全く予想できなかった。

42.2km 4:40:48(P6:40) nettime 4:38:09 HR133/150 3477kcal

詳細(ネット・公式)
 4:38:09.0 (50歳代トップから1:03:44.0遅れ)
 6:35/km ペース
 M総合 592位 M50-54 60位/499人
 地点   スプリット   ラップ    地名 標高
 10.0km 0:51:19 (198) 0:51:19 (198) Wilderswil 587m
 15.0km 1:15:26 (177) 0:24:07 (129) Zweilütschinen 652m
 21.1km 1:51:42 (153) 0:36:15 (107) Lauterbrunnen 812m
 25.6km 2:11:18 (134) 0:19:36 (057) Lauterbrunnen
 30.2km 2:50:11 (086) 0:38:53 (044) Wengen 1283m
 37.9km 3:53:59 (064) 1:03:47 (045) Abzweigung Wixi 1855m
 42.2km 4:38:09 (060) 0:44:09 (052) Kleide Scheidegg 2100m
 前半 1:51.42 (153) 後半 2:46.26 (041) 最高標高 Eigergletscher 2320m
 ( )はM50-54の順位


通常のマラソンよりも1000kcal多く消費している。平均HRはかなり低い。効率よく追い込めていないようだ。

完走メダルをもらい、次に頂くのが水でもスポドリでもなくAlkoholflei Bierってのがこちらのマラソンのスタイル。これが美味い。専用サーバーから注がれて出てくる。泡も本物。というか本当にノンアルなのか判断できず、そのうち酔っぱらってくるんじゃないかと思った。なぜそんなに違うのか、後で知ったがビールからアルコール分をフィルターで抜いて作るのが本来のノンアルであり、日本のそれが群を抜くまずさなのは税法上の理由で製法が全く異なるからとの事。
駅のほうへ降りていって完走Tシャツをもらい、駅倉庫で手荷物を受け取る。ふたたびゴール地点へ戻ってカントクが来るのを待つ。もしかするとたどり着けないかな、という不安に駆られたが、約1時間後に無事フィニッシュ。よかった。なお制限タイムは6時間半だが7時間くらいまで記録が取られている。途中の関門DNFは自ら止めた人が多いのかもしれない。

大空間に天井から湯が出ているだけのシャワー場で汗を流す。裸の白い巨体どもに囲まれ野生的防衛本能を目覚めさせられた。帰りの下り登山電車待ちが混んでいたのでビールを買って乾杯。時間を潰せば空くかと思ったのが甘かった。この登山電車は30分に1本しかなくどう見てもキャパ不足。しかもダイヤを見ると18時半で本日終了、ホントかよ! 下手をすると足がなくなる。最終にも乗れなかった人は多数いるはずと思われ、大会サイドはどう面倒見てくれるのかについては答を知らない。 長々待ってやっと来た電車に乗れず再び30分待ち。なおこちらには整列乗車という概念は一切ない。なぜなら電車はホームのどこに止まるか決まってないからだ。今度こそ乗れないとヤバイ、ってことで焦ったが考えることは皆同じだからパニックになりかけた。
何とか乗り込めたのは良かったが、カントクが急に気分が悪くなり、立ったまま失神し白目を剥いてブッ倒れてしまった。長旅の翌日の5時間半ものレース、その後のビール、急な標高の変化、長い電車待ちと密閉された車内、倒れる要因は山のようにある。周りの人に介護されつつ何とか耐える。Interlakenに戻って食事や買い物などとても無理で、ほうほうの体でWilderswilで下車。ある意味宿をこの駅にして都合良かった。

「世界一美しいコースのマラソン」の看板通りのレースだったが、この問題だけはなんとかしてほしい。ゴール周辺でのんびり余韻に浸らずに、シャワーも浴びずに素早く下山したほうがいいかもしれない。

駅前のプチスーパーに寄って昨日と似たようなものを買い、また宿で夕飯となった。魚が食べたくて缶詰コーナーで物色していたら、このオイルサーディンが美味いよとおばあさんに勧められた一幕が唯一のドイツ語会話。
とにかく睡眠欲が高すぎて9時過ぎにさっさと就寝。長いような短いような一日だった。

2018/9/9 [フランス・エギスハイム]
Interlaken ost 8:00ab via Basel 10:21ab Colmar 11:05an Eguisheim (France) 泊

結局Interlakenの観光は何もせずにOst駅を8時に発ち、一路フランスEguisheimへ。スイス内の往路および帰路はエントリーフィーに含まれており、要はフリーパスである。Bazel駅が国境駅だからなのかホームの構造が特殊で乗り換えでヒヤっとした。ここからはフランス鉄道となり、あからさまにボロくて整備の甘い車両に驚く。フランスってビンボーな国? Colmar駅に到着、サイネージはフランス語のみで、日本のそれの不親切さを指摘する資格なしだなと思った。
この日は色々と困ったことが起きた。まずAirBが示した宿の場所がEguisheimから数キロも離れていて行動計画をどう立てるべきか途方に暮れる。なぜこんな不便な宿を取っちまったんだろう、わしは? それがGoogleMapのクソ忌々しい誤表示と気づくまで悶々と悩み続けた。次に、ColmarからEguisheimまでの交通機関が見つからない。日曜日にEguisheim行きバスは出てないとの情報は掴んでいたが、まさかほぼ全ての路線が運行していないとは思わなかった。社会福祉国家ではないね。仕方なくタクシーを使ったため宿に着くのが逆に早すぎてしまい、スーツケースを預かってもらう約束時刻まで門前でパンを食べて過ごす。フランスへ入った途端あちこち薄ら汚いしサービスは悪いしトイレは壊れているしで印象悪かったが、駅売店で買ったこのパンだけは美味い。
ホストのおばさまは親切な人でよかった。ドイツ語でメッセージをやり取りしていたのですっかりドイツ語を話せると思われていたらしく、全然喋れないので苦笑いしていた。部屋はフランスらしいさりげないセンスの良さに満ちており、我が家の寝室より大きなバスルームがある。スイスの宿も一見おしゃれだったが見慣れると微妙だしいろいろ使いにくいしで印象は今ひとつ、カントクに言わせるとイケア的な安っぽさだった。
さて、このEguisheim、感動的に美しいのは間違いないのだがエリアは狭く、1時間もあれば全部見終わってしまう。あいにく腹一杯なのでレストランにも用がない。自称アーティストの店でほんのり和風なおちょこを買い、2時間くらい粘って散策したあと、城壁を出て村を俯瞰しようとぶどう畑のほうへ歩いていく。日差しが強く暑いので歩くのも大変だ。昨日の疲れは多少あるけど、筋肉痛は意外とない。広がるぶどう畑と村とのコントラストが美しく、汗をかいただけの甲斐はあった。コウノトリの小屋の前でホゲーっと過ごす(コウノトリはここアルザス地方のシンボルだ)。もしレンタサイクル屋の存在にもう少し早く気づいていたら、ぶどう畑を巡ったり隣村まで足を伸ばすプランを考えただろう。Eguisheimにはいくつかのワイナリーがある。
5時にチェックインしたあと、ふたたび村の中心へ。テラス席で夕飯。ここでラムシュニッツェルを注文したのだが、出てきたものはどう見ても牛の煮込み。だがこのときは自信を持ってシュニッツェル=カツレツとの認識がなかった。給仕に確認しても、これはラムシュニッツェルだと言い張る(のちに美和子さんに聞いてみたが、それは馬鹿にされたのだ、フランス人にはそういう見下すところがあると)。まあでも間違えた料理のほうが高く、迷った品の一つだったのでOK。おあいそも多めに払ってきた(単にStimmt soが通じるか試したかっただけだが)。

2018/9/10 [ドイツ・メッツィンゲン]
Colmar 11:36 to Metzingen 15:05
昨夜、明日の朝食はどうする?ってホストの旦那さんから直々に訊かれ、料金に含まれているよと全面押しなので戴くことにした。だが正直めんどくさいなと思ったのは、彼らの朝食に同席するものとばかり思っていたからだ。無言で食事するのは礼に反する。何かネタを用意しておかないと、とドイツ語でいくつか作文しできるだけ覚えてから朝食へ向かう。だが予想はハズレて二人だけだった。なんだよガッカリだな。中庭の見えるサンルームでおしゃれな朝食をいただく。真の贅沢ってこういうことだなーとしみじみする。やはりパンが美味しい。
月曜なのでColmar行きのバスは一応朝晩二本ずつくらいはある。混むのを恐れて早めに来てみたが、僕らしか待ってない・・・。バス停はここで合ってる? 本当にバスは来るのか? 不安がピークになったあたりで8:20発のバスはやってきた。ガラガラ。長距離型バスで快適だった。
Colmar駅舎並びのレンタサイクルに手荷物を預け(2€)旧市街を観光。朝方の観光客が居ないうちはスッキリして気持ちよかった。見どころがよくわからず適当に歩いたが、あとで手に入れた観光ガイドによればほぼ見て回れた感じ。ハウルの動く城のモデルになったという建物は確かにちょっと異様な雰囲気があって面白い。ちょっとね。

昼にColmarを発つ。Strasbourg経由でドイツへ入り、StuttgartでRBに乗り換えてMetzingenへ。ここで行われるローカルなマラソン大会(Ermstal marathon)に出るために2013に訪れ、現地の日本人美和子さんと知り合うきっかけとなったところだ。一般には、Hugo Boss本社がありアウトレット発祥の地として有名なところ。
今回は美和子さん宅に3泊お邪魔する予定。再会できて嬉しいです。
旦那さんのAlbertさんがぶどうの収穫の手伝いに行っているとのことで、早速僕らも仲間入りさせてもらうことに。家の裏手にぶどう畑が広がっており、坂を登っていくと村の仲間たちが楽しげに収穫していた。ぶどう摘みを初めて経験。一つ一つ丁寧に房から切り落とす。こんな丹念に作っているとは驚いた。Metzingenワインは別に高いブランドではなく、概ね地元で消費されてほとんど出回らない。
今日の分の収穫は終わり、畑の一端でティータイム。持ち寄った手作りケーキや茶などを頂く。ツベッチケンという紫色のプラムが入ったケーキが激ウマだった。
この見晴らしのいいぶどう畑をジョグしようと、一旦家に戻って着替えてからランへ。Jungfrau marathonの影響は驚くほど少ない。普通のフルマラソン後の感覚とは全く異なる。ギリギリまで追い込む瞬間がなかったからか。
川と丘に囲まれたここノイハオゼンの村(標高363m)を一望できるコースを走る。なんて気持ちのいい練習だろう?
いい汗もかいたし、夜のWeizen Bierが美味い。豚の煮込み料理と、付け合せにジャガイモサラダ。一緒に料理がしたいと思っていたんだが、手伝えたのはジャガイモの皮をむいてスライスするだけだった。茹でたジャガイモにコンソメスープを浸すジャガサラダが新鮮で美味。この作り方を教わってきた。

2018/9/11 [ホーエンツォレルン城]
朝はAlbertさんと近所の行きつけのパン屋で焼きたてパンを買う。
面白い発見は、焦げ茶色のBrezelの水酸化ナトリウムに浸ける製法でいくつかいろんなパン(例えばクロワッサンとか)があることだった。そしてそれらはBrezelの味になる。中がふんわりしたBrezelはホントに美味しくて気に入った。ところで、Brezelのことを日本でなぜプレッツェルと呼ぶのだろうか。まず頭の文字はPじゃないし、「ッツェ」となるスペルでもない。もしこの呼び方を信じるならドイツ語ではPretzelになるだろう? と思って英独辞書で調べたら、それ英語なんだな。正しい読み方はブレーツェル。
ドイツパンというと日本では黒っぽくて固くて天然酵母がキツく酸っぱい、妙にストイックなヤツを指すことが多いが、実際はそういうパンは見かけなかった。白っぽくて丸くて外は適度にカリッと、中は柔らかめの食べやすいパンが中心。こっちのほうが断然美味いんだけど。

有名な城、Burg Hohenzollernが見たいと話したら、連れて行ってくれることになった。クルマなら40分程度でとても近い。Albertさんと美和子さん二人で僕らをしっかりエスコートしてくれる。もうここへは何十回と来ているので、私たちは麓でコーヒーでも飲んで待ってますよ、と大変かたじけない。
テクテク山道を10分ほど上り、頂にあるHohenzollern城はなかなか見応えがあった。眺めも素晴らしい。というか高い所から見下ろせばなんでも美しいってわけじゃない。
昼食は南ドイツ地方の名物という餃子みたいなやつ(maultascheって言うのかな)を食べる。だが餃子よりかなり腹が膨れる一品で、食べきれなかったのは不覚。
帰りに学生の街であるTübingenへ立ち寄り、街歩き。たぶん観光ガイドにはあまり載ることの少ない街だが、若い人が多くて活気にあふれ、やはり美しかった。Made in 郡上八幡のバケツが美和子さんにヒットしてお買い上げ。昨日食べたツベッチケンを八百屋で物色していたら、店の人が日本人で話しかけてきて驚いた。普通に日本語で会話しながら買い物をするのはなんか奇妙な感じだった。
アウトレットの街としての顔を持つMetzingen、ブランドショップが並ぶエリアを歩いてみる。5年前に来たときは日曜だったのですべて閉まっていて閑散としていたが今日は賑わっている。Nikeで気まぐれにZoom flyを買ってしまった。

夕方、買ったばかりのシューズを履き、ふたたび二人で近所をジョグ。Metzingen駅の方へ行ってみた。5年前のレースを思い出す。大通りをくぐる歩道、駅前から会場へ続く道、スタート会場、フィニッシュ後食べたレストラン。あの頃と変わらない。

昼食があまりに量が多かったので夕食は少し軽めに。Albertさんがソーセージを炭で焼いてくれる。僕はやはりソーセージはボイルより香ばしく焼くのが好きだ。焼くと変形しまくる白ソーセージも食べたことない食感で美味しかった。
夜も遅くまで話し込んで、時間がいくらあっても足りない!

2018/9/12 [お買い物]
カントク帰国 stutgartから10:35

Stuttgart空港はStuttgartから北東に結構離れていて、クルマなら逆にMetzingenに近く便利なところにあった。朝食後すぐカントクをクルマでStuttgart空港へ送り(わずか30分程度だ)、姿が見えなくなるまで見送ったあと、まずReutlingenを散策。このあたりは〜ingenという地名が多い。昔ローマ人が治めていたところってことらしい。世界一狭い公共の道路としてギネス認定されている幅31cmの通路を通った。本屋には行ってみたかったので立ち寄る。ドイツ語学習用の本を数冊買った。ベルリンの壁がテーマの漫画、絵でわかるドイツ単語辞典、小学4年生用国語ドリル、毎日問題がある日めくりカレンダー、などなど。全部持って帰れるか? ドイツ人が使う国語辞典を買おうと思っていたがどれもエラくデカいので諦めた。ペラペラの薄い紙に小さい文字でびっちり書いてある日本のそれとは全く異なる。レジの人が意外にも日本語で話しかけてきたので聞いてみると、美和子さんの知人の先生に日本語を習っているとのことで、思わぬ繋がりに驚く。有料の買い物袋をサービスしてもらっちゃった。
いったんMetzingenに戻り、5年前にマラソンゴール後二人で食事した店で昼食。あのときも美和子さんおすすめの店ということで入ったんだった。その後Lichtenstein城を見学する。形はBurgだが成り立ちを聞くとこれがSchlossなのが分かる。眺めがよくなかなか雰囲気のいい城だった。帰りがけに美和子さんはガイドの人にあれこれ訊ねたりして、常に新しい知人が増えていく。コミュニケーション力が本当に高い。
夕方、市のプール建設の是非に関する、党の会議に出るアルベルトさんと街で別れたあと、美和子さんとぶらぶらアウトレットを見て回りシャツを3つ買う。旅行では服を極力持参せず、ドイツで買って帰ると決めていたのだ。ドイツブランドのStrellsonで買ったのが一番気に入ったかな。美和子さんがお気に入りというショップにも入ってみたら存外に若者向けでびっくりした。しかし、なかなか合うサイズが売ってない。
中央広場で再びAlbertさんと落ちあい、市議の仲間と一杯ひっかけてから帰宅。夕飯も美味しいソーセージを頂き、夜中まで話し込んだ。普段の旅行ではできないおしゃべりが楽しい。
この日はランはなし。

2018/9/13 [DDR一人旅]
日本へ戻ったカントクからお二人への感謝のメールが来た。そうだ、これドイツ語に変換して僕が読み上げる形で伝えることにしよう。特にAlbertさんにはなかなか言葉を伝えられていないが、たとえ機械翻訳でも僕の口から直接何かを表現したかった。何度か読む練習をしていたら目頭が熱くなってヤバかった。だが本番ではかなり緊張してそれどころではなかったが。上手く気持ちが伝わっただろうか?
午前中、明後日開催のDresdenの大会エントリーをようやく済ませる。エントリー期限はレース前日まで、3€追加で当日参加もOK(ドイツでは珍しくない)なのでグズグズと引きずってしまった。それに伴い、明日と明後日のDresdenでの民泊を確保する。綱渡りなことをやってるなあ。

ネット作業のあとは、先日とは別のエリアでぶどうの収穫の手伝いに出ていったAlbertさんのところへ行ってまたぶどう摘みに参加しようとジョグで出かける。初日にカントクと走ったエリアだったので行くのは簡単、と思っていたのだが目印の赤い車が一向に見つからず、違う集団のところへ行って「Albertさんはここに居ますか」などと訊いて不審がられる。まあ僕の被害妄想だけど。ぶどう泥棒が多かった昔は部外者をかなり警戒したらしい。結局たどり着けず時間切れとなり、さらに戻る道も判らなくなってしまい、出かける時間が迫っていたのでパニクってきた。最後はかなりぶっ飛ばし、いい刺激入れになった。

後ろ髪を大いに引かれつつ正午に美和子さんと駅で別れ、一路、旧東ドイツ地方へ。ここからは今回初の一人旅である。移動中食べるためのパンを朝に買ってあったが、極度の緊張と、その鼓動さえも聞こえそうな静かなコンパートメント空間のため全く食べる気が起きない。いままで三日間何の不安もなく過ごせたことは貴重だったと改めて感じた。
ICEは信号トラブルか何かで30分以上遅れてErfurtに到着。結構な長旅だった。

Erfurtの宿もAirBnBで1週間ほど前にとったのだが、唯一小さなトラブルが発生していた。巨大スーツケースを置く場所を確保するため、12時からチェックインOKの宿を選んだはずが、契約締結後に17時に遅らせてくれと言われ、この交渉で旅行中何通かやり取りを重ねた。普段チェックインに立ちあう両親が休暇で居ないから、とかいう完全にホスト側の都合をひたすら言ってくる。ホストは中華系移民で、さもありなんだ。だがキャンセルしようにも手数料をこちらが払わなきゃならないのかよく判らないので条件を飲むことにして、駅ロッカーにスーツケースを一晩預ける計画に変えた。
でも結果的にそれでよかった。Erfurt駅から宿までは2km以上あり、トラムが一部路線工事中で利用に適さなかったので、宿へ持ち込むほうがナンセンスだった。ただ、駅にロッカーがあり、かつ空きが残っている保証はないので、この選択もリスクがある。まあこのあたりがAirB利用のリスクなのだろう。
実はロッカーに入れるまでも一苦労が。硬貨で4ユーロ分が必要で全く持ち合わせておらず、どう捻出するかに困ってしまった。その辺で適当なもん買うだけだろ?って思うんだが、朝のパンは丸ごと残っているし、4ユーロを上手く手元に残す買い方が咄嗟に出来るとは、情けないけどこのときの僕には無理難題に思えた。駅のInformationでは、ここは金の扱うところじゃない、駅窓口へ行けとつっけんどんに言われ、大行列に20分も並んで硬貨に崩してきた。でもおかげでお金を崩すときの言い回しを覚えられた。
こんな些細な問題もスマートに解決できない自分に嫌悪しトホホ感で一杯になりながら、Erfurtの駅を出て宿方向へ向かう。ErfurtはThüringenの州都。今までと違って大都市で観光客の割合は少なく、忙しく人が行き交い、アウェー感がいつになく高まった。通りをただ歩いているだけで「おいジャップ!お前のいる場所じゃない、帰れ」とか思われてるんじゃないか。加えて、これまで半袖でも暑かったのにこちらに来たとたんにやたらと寒く、分厚いジャケットを着てマフラー巻いている人もいる中、半袖短パンで歩いている自分は尚のこと異質だ。空は厚い雲に覆われどんよりとして、明らかに歓迎ムードではない。思えばスイスからずっと毎日晴天に恵まれて、これが標準的ドイツの気候と勘違いしかけていた。
宿はErfurtの複雑な旧市街を突っ切った先にあるため、YogaBookを頻繁に開いてマップで現在地を確認しながら進む。そこでふと思った。僕の生命線はこのAndroid一つにかかっている。こいつが突然故障でもしたら、僕は今日の宿には間違いなく辿りつけない。住所データも何もかもこの中だ。明日以降もほとんど継続できないだろう。冗長性とかリスク分散等を全く考えてないことに気づいた。ネットを使ってなかった昔はどうやって旅行していたっけ。それすら忘れてしまった。
せめて宿にたどり着くまでは壊れませんように、とYogaBookを大事に抱えながら向かう。しばし迷った末、トラムが通る大通りに並ぶ建物の番号112を発見する。ニューヨークが舞台のドラマでよく見るような、共同玄関のある4階建の集合住宅で、入り口に呼び鈴が複数ある。それらしきボタンを押し、通じているのか判らなかったが、暫くして入口の鍵がカチャリと開いた。今回も無事、ゲームオーバーの憂き目に遭わずにすんだようだ。
中で迎えてくれた若奥さんはとても親切で、ぶっきらぼうなホストとのメールのやり取りで募った不安を一気に解消してくれた。
部屋は広いシンプルな個室、バスルームと台所は共同で、ちょうど隣部屋にバックパッカーが帰ってきて挨拶。お互いの旅の話ができたらなあとふと思ったが、彼はドイツ語が難しいとのことで、英語嫌いな僕はトライする理由もなくなり、部屋に篭るほうを選ぶ。パンを食べてやっと落ち着き、早々に寝てしまった。

2018/9/14 [Leipzigの駅ロッカーは使えない]
起きたら雨だった。
やばい、傘なんて現地で買えばいいと思って持ってきてない。だったらなぜ昨日のうちに買っておかなかったか。次々と隙を突いてくるErfurt。気が小さいくせにリスク回避行動は嫌がるというのが僕の同情されない性格である。
幸い小雨程度なので急いで移動すれば何とかなるだろう。しっとりと塗れた石畳の道もそれなりに趣がある。中心を流れる小川がこの街の美しい景観に大きく関与している。橋の上に並ぶ商店街(クライマー橋)は見所の一つ。だがほとんどの店がオープン前だったため、通過しただけで終わってしまった。
Albertさんから、ここの名物Thüringer Bratwurstを勧められていた。ぶっとくて長い焼きソーセージをちっこい丸いパンに挟んで食べる。つまりパンはソーセージを支えるためにある、たぶん。だが昨夜からその屋台を一つも見つけられずにいる。特に今日は雨模様の朝なので観光地も賑やかさはない。駅に程近いところでやっと焼いている店をみつけた。2.5€、もちろん買ってみる。チリソースをかけてもらった。パンはソフトフランスパンっぽい。あいにく周囲は歩きながら食べる雰囲気ではなく、落ち着いてじっくり味わいながら食べることが難しかったが、美味かった。ドイツの屋台でこれが食べたい、と昔から何となくイメージしていたものにやっと出会えた感じ。

ほとんど上っ面を見ただけでErfurtを発ち、Leipzigへ。電車が激込みで座れない。いや、本当は座れたのだが後から仲間が乗ってきて「そこは私の席」みたいに言われて退く羽目になること2回(もちろん予約席ではない)。
ここの駅ロッカーにまた荷物を預けて、市内観光をするつもりでいたが、想定外の問題が起きた。Leipzigは旧DDR地域ではベルリンに次ぐ大都市で、駅ロッカーも6ヶ所くらいあり、全部行ったから知っている。ロッカーが小さくてスーツケースが入らないのだ。今回の旅行ではカントク用にやや小ぶりなスーツケースを買い、カントクが帰国するときにそれを自分のLサイズのものと取り替えていた。つまり、Mサイズのスーツケースが入らないというのは問題ではあるまいか? ドアは十分広いのだが、奥行きが足りない。唯一ホーム上のロッカーだけは特大サイズのロッカーが数個分あったが、全部使用中で中を確認できないので実態は不明。
Leipzig駅にはドイツとしては珍しいエキナカのショッピングモールがある。案の定でかいスーツケースを持った人がたくさんウロウロしており、旅行者を駅に留めさせるためのショッピングモールの策略なのではないかと疑う。市内観光を諦め、次のDresden行きまでの間、ぶらぶらして無駄な時間を過ごす。薬局で傘とジュースを買った。八百屋にHokkaido産かぼちゃってのが売ってた。オレンジ色の日本で見かけないタイプのかぼちゃだった。美味いのかな?

Dresden駅ロッカーはErfurtと同じ型で助かった。早速スーツケースを預け、磁器で有名なMeißenへ向かう。マイセン磁器って全然興味ないんだけどね。Meißenはかなり近く、Sバーンで行ける。観光客らしき人で混んでいたのでみんなMeißenに行くのかと思いきや、途中でほとんど降りてしまい、Meißen駅に降り立ったのはほんの数人。この駅で合ってるのか?
駅の売店で買ったパンをかじりながら旧市街へ歩いていく。どうでもいいけどパンが美味くないな。曇天だが雨は降る気配はない。エルベ川を渡り、旧市街へ入ると雰囲気はいいけど閑散としている。今日が曇天だから?
磁器の店が立ち並んでいるのかと思えばそうでもない。歩いた場所が悪かったかな。TVのドイツ語講座で予習していたAlbrecht城へ。この城で技術者が幽閉され磁器製造の研究を重ね、やがては生産工場になっていたという。TVでは「お城まで意外と遠いからマルクト広場からバスに乗りましょう」ってシナリオだったが、まあ後期高齢者でもない限りそんなものは必要ない。
時間が押していたので城の中には入らなかったが結構面白いらしい。城に続く建物の一つに「入居者募集中」の看板を見つけた。えっ? 住めるの?
帰りがけ、通りすがりの本屋で買った「DDR時代の乗り物」という小学生の自分だったら鼻血ブーな本を5€で買ったのが唯一の収穫。帰りはMeißen Alt駅から乗ったが観光にはこっちが正解だったかな。
再びDresden中央駅に戻り、駅前のREWEで夕飯などを買い込んでから、ロッカーのスーツケースを取り出し宿へ向かう。今日の宿は明日のレース地であるDresdner Heideに接した住宅地にあり、会場にも割と近いので、何かと好都合と思ってあまり考えずに決めた。最寄りのLangebrück駅に向かう電車はRB(レギオナルバーン)で、電化されておらず気動車である。降り立った駅は小さく、駅前には売店もない。石畳の歩道を1.2kmくらいスーツケースを引いて歩かなければならずちょっと大変だった。日本のそれにも似た新興住宅地の一軒家に到着。全くフツーの家で、玄関を入ってすぐ脇の客間があてがわれた。一応バスルームは客人専用だったが、住人とのプライバシー区分は全くない。子供が4人?いる賑やかな家族で、子猫が客間に入りこんで大変だった。可愛いんだけどね。希望するなら夕食もご一緒します、とか案内にあったのでかなりオープンな家庭なのだろう。しかし、どこの馬の骨だか分からない奴が家の中に居て不安にならないんだろうか。もしかするとKarate有段者とか。若奥さんは多分に漏れず大柄で圧倒されそうだったが。
洗濯機ありだったのでお願いすることに。これに絡んでホストとあれこれドイツ語でやり取りしたが、二桁の簡単な数字すら言い間違えたりしてホントに実践が足りないなと思った。しまいにはYogaBookで筆談。簡単な単語も聞き取れないのが実情と判る。
この奥さんに限らないけど、「もっとゆっくり話してください」と頼むと、大抵はスピードはさほど変わらずに声がでかくなる。耳が遠いわけじゃないんだが。叫ばれると却って判りづらい。こちらも、「ラ ン グ  ザ  ー  マ  ー (ゆっくり)」とか言えばいいかもしれない。
ところで、こちらの洗濯機はまず温度設定があり(30℃〜90℃)洗剤は衣類ごとに最低3種類くらい使い分け、最もびっくりなのは洗い終わるまで2時間半とかかかること。お急ぎコースでお願いして1時間13分。それ日本じゃお急ぎって言わないから。美和子さんちの洗濯機でそういうもんだと学習してなかったら会話が泥沼化していたであろう。

2018/9/15 [REWE QDH lauf]
本日のレースはスタートが午後3時と遅く、2時に会場集合なので午前中は観光に当てる。
まずは宿の最寄り駅Langebrückの1番線上りホームで電車を待っている場面から。
線路を挟んだ向かいの2番線下りホームに居たご婦人から「そっちに電車こないわよ」と叫ばれた。いや、僕はドレスデン方面に行きたいんだが。だからこっち側よ!早く来なさい。
ここは複線であり、見渡す限りポイントもない。上り線路に下り電車が来るような変更があり得る? ぶつかっちまうだろう?
だが助言通り上り電車は下り線路を走ってやってきた。この珍現象?は理解出来ないままDresden Neustadtを目指す。
ドレスデンの何を見ようか考えあぐねていたのだが、正直に自分の関心あるものを、ということでまずは「DDRの世界」という博物館へ。ショッピングモールの2階にあるこぢんまりしたエリアで、評判通り個人の趣味の延長のような内容だった。まあDDRじゃなくてもこういう適度に古い時代の、知恵や工夫を凝らしているのが伝わってくる感じが好きなんだよな。DDRの、生活に合理主義を取り込む思想は案外日本と似ているところがあるなと思った。
徒歩でエルベ川を渡りAltstadt側へ。著名な建造物がどれもデカい。だがあいにくあちこち化粧直し中でDresden観光はもう暫く待ったほうが良さそうだ。続いて交通博物館などというところへ。DDRの世界よりはきちんとした展示だったが、あまり規模は大きくなく、見応えは今一つ。許された時間にはちょうどよかったけど。やはりこの手のものはミュンヘンへ行くべきなのだろう。
次の歴史博物館は時間切れでカット、中央駅へ向かって歩く。朝から歩き詰めでちょっと疲れてきた。あちこち走っているトラムに乗ってみたい気もするが、ジャーマンレイルパスが使えないし路線も乗り方も全くわからないので手を出せないでいた。
駅構内のサンドイッチ屋で昼食をとりながら、次の目的地Weixdorfへのアクセスを調べると、今の時間はトラムを使うしかないらしい。ヤバい、避けていた道を通らざるを得ないようだ!
まずは乗換駅へRバーンで向かう間にトラムの乗り方を検索。だが曖昧な解説でイマイチはっきりしない内容ばかり。閑散とした乗換駅Dresden Industriegeländeに発券機はなかった。どうやら車内で買うしかない。複雑な路線図を瞬時に見極めて、しかるべき切符を買えるだろうか…
不安や妄想が膨らんでいたが、蓋を開けてみれば1時間乗りホーダイ券2.4€てのを買うだけだった。そしてこれを車内の打刻機で「使います」宣言する。終了。
トラムはキビキビと走り、快適な乗り心地だった。目的の駅を終着駅と思い込んでいたため降り損ねるミスをしたが、次の終着駅も大した距離ではないので歩いて戻る。次第にそれらしい格好の人がちらほら見えてきて、道中不安はない。

会場は小ぢんまりとしており、Ermstal Marathonよりもまだ規模が小さいことが見て取れた。
まずは受付テントで無事自分の名前の入ったゼッケンを受け取り、続けて意味も分からず別の行列に並んでいると、妙な袋を貰う。これに各自手荷物を入れて預けろってことかと聞いてみるがどうやら違う(結局それは参加賞のエコバックってだけだった)。途方に暮れた顔をしていたんだろうか、女性スタッフが声を掛けてくれた。手荷物預かりってどこ?と訊いたら、隣にいた5歳くらいのスタッフTを着た男の子に「あなたご案内さしあげて」とでも言ったのだろう、ロボットのようにトコトコ歩き始めた彼についていくとたどり着けた。
参加Tシャツも受け取り(どうやって二日前のサイズ注文に対応するのだろう?)、着替えて荷物を預け、準備完了。脚をいたわり座ってスタートを待つ。

大会説明。
ローカルだが第42回と歴史ある大会。大会名中のREWEとはケルンに拠点を置く大手スーパー。ドイツでは企業が地域活動を積極的に支援する理念を持ち、費用対効果とかビジネスではなく社会貢献、利益還元として捉えている。QDHとはQuer durch die Dresdner Heide(ドレスナー・ハイデを横切って)の意。Laufはラン。ドレスデン近郊にドレスナー・ハイデという景観保護区域があり、その広大な森の中を駆け抜ける高低差の少ないトレイルランだ。
小規模大会にもかかわらず種目は500mから22.5Kmまでランで5種、ノルディックウォーキングで2種あり、多種多様なカテゴリ構成はこちらでは割と普通に見られる。また未成年は2歳刻みで表彰されるなど、地域の子供たちを手厚く育成する場にもなっている。

3:00 p.m. 22.5Km及び15Kmの部混合スタート
他の種目ではスタートが定刻より3分ほど遅れていたため、まあドイツ鉄道並に遅れるんだろうと余裕こいていたら3時ぴったりに5秒前のカウントダウンが始まって慌てる。スタートラインは6秒で通過。流れに身を任せる。アップはしていないし、みんないい感じで飛ばすので結構きつい。
靴はズームフライを履いてきた。これは靴底が完全にロード用なので不整地では滑って向いてない気がするが、結果的には気にならなかった。
コースは早速赤ずきんちゃんがウロウロしそうな森の小路へと入り、二人並んで走れる程度の幅になったが、そもそも参加人数が少なくすぐバラけたので問題はない。まずはトライアスロンチームウェアを着た選手をマークする。
当初はファンランのつもりでいたが、Jungfrauで燃焼し尽くせなかったこともあり、体調もいいのでできるだけ攻めの走りをするつもりだ。
線路下をくぐり、道路を一つ渡ればドレスナーハイデ。やがて周回ルートに入る。道はおおむねコンディションがよく走りやすい。ほとんど平らなこのコースは下り下手な僕にとって助かる。ここが日頃の練習コースだったらなんてファンタスティック、とか思う。ターゲットを一人また一人追い越し、ガッチリ体型の黄シャツとヒョロっと背が高い青シャツの二人に付く形に落ち着いた。
22.5kmカテゴリーはドレスナーハイデ内を四角く2周する。実際は十字路や分岐・合流がいくつかあり、コースは結構複雑な印象だ。指示に従ってきちんと走らないと迷子になってしまいそう。ヘンゼルとグレーテルがパンを道しるべに使ったのもまあ致し方なしと思えてきた。大事な分岐にスタッフどころか人ひとりいないし(つまり応援はゼロ)、方向指示は路面におがくずで矢印が描かれているのみで、実に頼りない(エコではあるが)。しかも矢印は分岐した先にあったりするので気づかず通り過ぎる可能性もある。日本では考えられない適当な運営だ。それともみんなコースを熟知しているんだろうか。そんなわけで、独りぼっちになる状況はまずい、との気持ちが強くなる。だが二人に付いていくのが結構ギリギリ。
やや急な下りへと来た。路面はなぜか深い砂地で足を取られる。近くに川は見えないが、斜面なので砂が溜まるのだろうか。
下りで黄シャツが先行していたが、その後上りに転じると逆に後退していく。どちらを追うべきか一瞬悩んだが、青シャツについて上りを頑張る。コース中もっとも傾斜がキツく長い区間だがそれでも最大5%程度だろう。何とか耐えて、ここからは二人になった。
ロードと違って不整地は脳を忙しく働かせているため、随分時間が過ぎた気でいたが時計を見るとまだ30分。22.5kmだからどんなに速くても1時間半はかかる。このままのペースで持つだろうか。脚の芯に眠っていたJungfrauの疲れが炙り出てきた。やれやれだ。
ずっと森の中を走っていたが、見晴らしのいい草原へ出た。エイドで水を取り損ね、テーブルのコップを倒した! 普段なら何てことはないが、唯一人が立っている場面だったこともあり、うやうやしく戻ってコップを立て直し、別のコップを貰う。そして木の枝にぶら下がっていたゴミ袋にコップを入れる。そんなことをやっているうちに青シャツと一気に10m以上開いてしまった。
じわじわ離されていく。まずい。
彼の姿がふっと消えた。唐突に左折したのだ。彼の先導がなかったら間違いなくコースアウトしていたと思うと危機感が増した。背後の遠くにまだ黃シャツがいるのが救いだ。次第に青シャツに近づく。
長い直線路の途中に人が立っていた。そこは分岐点で、22.5kmは直進、15kmは右折となる。つまり1周を終えたのだ。ここまで遠くにポツポツと見えていた選手が右折し、青シャツだけが直進した。彼が同カテゴリーで救われた、と今になって気づく。一度走っているとは言え、独りでもう1周走れる自信はない。
例の砂地の下りを通り、心臓破りの上りを耐える。1周目よりは身体が慣れてきて、このままゴールまで続けられそうな気分になってきた。
エイドで慎重にコップを取り、ゴミ箱に捨てたらまた青シャツに離された。彼は一度もエイドに寄らずに走り切るつもりのようだ。彼も僕と似た坊主頭でメガネをしている。年齢も近そうに見えた。
周回ルート後半になり、彼のペースには余裕で合わせられるようになってきた。一時抜いたこともあったが、やはり心のブレーキがかかるのかその後が伸びずにまた後塵に拝する。やがて周回ルートを抜けて、残り4kmを切った。後は迷うようなことはないが、ここまで引いてもらって最後だけ追い上げるのはなんだか気が引けて積極的に行けなかった。後で思えば単に楽がしたい理由付けだったのではとも思う。ゴールが近づけば近づくほど追い越す躊躇いは増えるのだからもはや運命は変えようがない。
最後の直線路で彼がスパートし、全くついて行けなくなった。どちらにせよ彼のほうが一枚上手だっただろうと納得させられるだけの速さだった。

total 1:39:04 (P4:24)  HR147/159 1472kcal
心拍ゾーン5が約1時間あり、コース条件を思うと上手く追い込めたほうだったのではと思う。なお、計測はJungfrau Marathonと同様ゼッケンに貼られた柔らかいシート状のもの(RFIDタグ?)が担っている。靴にチップを付ける面倒がなく、またアンテナは計測マット型ではない。

フィニッシュ後青シャツと握手して一礼した。
ここでもまず出てくるのはAlkoholfrei Bier。欲張って二杯飲む。完走メダルが凝っていていいデザインだ。更に言うとTシャツも結構気に入った。
速報はすぐに出て、見ると総合11位。青シャツとは3秒差で、驚いたことに僕と同い年だった。
表彰には絡まないことを確認したので、着替えた後は売店でテューリンガーブルストを買ってホッと一息ついていたら、女性スタッフに声をかけられた。「あなた賞に入ってるみたいよ」
慌てて行ってみると、例の青シャツが僕を見るなり「年代別3位だ」と教えてくれた。そんな賞があったか。つまり彼は2位で、一緒に表彰台に上る。
だが、そこで突然MCからマイクを向けられたとき、こんなこともあるかもと考え温めていたドイツ語での返しをすっかり忘れて「サンキューベリーマッチ」と言っちまったことは一生涯悔やまれる。

さて、このあと宿へ帰るまでがいろいろと馬鹿な行動だった。
宿は今日のランコースを一部辿りながら3.2Km歩けばダイレクトに帰れるのだが、夕飯を確保していないし宿近くに売店もレストランもない。いくつかの飲み物と軽食を手に入れるため、Weixdorf駅周辺やその隣駅でスーパーを捜し歩き、無駄な時間を過ごしてしまった。おそらく土曜の夕方で店じまいが早いのだ。最初から賑やかなNeustadtへ出て買い物をすればよかった。今日トータルで15Kmくらい歩いたんじゃないか。帰宅したらクタクタだった。

ホストに洗濯をまたお願いするとともに、Langebrück駅のホームが異なる問題について問う。明朝は巨大スーツケースを持ち俊敏な動きができないため、期待と異なるホームに電車が来ると乗り損ねる恐れがある。DBアプリにもホーム変更の情報はなく、確実な情報が知りたかった。そんなやり取りを重ねているうちに、明朝は駅まで車で送ってくれることになった。スーツケースを引っ張っていくのが大変なので正直助かった。
年代別3位の賞状を見せてレース報告。近所で42年も続いている大会の存在をこの一家は知らないみたいだ。3年生くらいの男の子が興味深げに寄ってきたが、彼の一番の関心は僕の腕時計のPolar RCX3だった。これ女性用なんだが。

2018/9/16 [今年最大級のピンチ]
帰国日。
朝6:29 Langebrück発のRBでNeustadtまで出て、そこからベルリン行きのICEに乗り換え、テーゲル空港12:05発のポーランド航空に乗る計画。ベルリンには離陸の3時間も前についてしまうが、買い物でもしていればいいだろう。
ところがこれが思わぬ展開となり、今年最大級のピンチに直面した。
朝6:10「我が家の車もこれです」などと話しながら乗せてもらって駅へ向かい、駅の掲示板に「今月中は全部2番線発車」と小さく書かれた工事計画の案内を示された。ここに書かれていたか、気づくわけないな~。
ようやく安心して一人2番線で待っていると、定刻になっても電車が来ない。ふとヤバい予感。次のNeustadtの乗り換え時間は10分程度しかないからだ。
そこへ、なんと逆方向から電車が2番線にやってきた。ぽかーん…だ。上りが来るべき時間帯に下り電車が同じ線路上を来るダイヤになっているだろうか? 考えられる唯一の答えは、即ちこの電車がここで折り返すってことしかない。
遠くで顔を出している車掌に、「こっち方向か?」とDresden方向を指さし、頷いた気がしたので、閉まりかけたドアを慌てて開けて乗り込む。
ところが車内にはまだ客がいた。折り返すとわかっている電車に乗り続ける客はいない、と理解した直後に電車は同じ方向へゆっくりと動き始めた…。
万事休す!!! わしは一体どこへ向かおうとしているのか! 
検札にきた車掌に、逆方向に乗ってしまったがDresden行きは次の駅で乗り換えるのが最善か?と尋ねる。まあ予想通りそれ以外に手はないようだ。隣の車線を上り電車がいつすれ違うかハラハラしながら、結局隣駅まで何もなく来てしまった。
ここまで来ると予想がついたが、隣駅ではホームに数人待っており、上り電車が遅れていることを意味していた。上り車線変更はLangebrück駅だけではなかった。つまり今乗ってきた下り電車がすでに乱れたダイヤなのだろう。
そんなわけでDresden行きの大幅な遅れは、僕の犯した過ちとは関わりなく必然だった。だがそれが何の慰めになろう?
ひょっとしたら、と乗り継ぎ電車も遅れている場合に備えてNeustadtで下車したが、さすがにそれはなく、とっくに出た後だった。
まあ、そうは言っても3時間もマージンを取った計画だから次のベルリン行きでも十分間に合うだろう、と思いたかったが、調べると次は2時間後になることが分かり呆然とする。こんな有名な都市の間を結ぶ電車が2時間に1本って、鉄道網の意味ないだろ?
ここで次なる選択の悩みは、2時間以上待ってBerlinへ直行するECに乗るか、今すぐRE(快速)に乗りLeipzigを経由し4時間近くかけてBerlinへ行くかの二択。後者は前者より6分早く到着する。たった6分? されど6分。6分を笑うやつは6分に泣く…か。
この時点で、DBの信用度は地に落ちていたので、REが遅れLeipzigで乗り継げないという同じ轍を踏む可能性を恐れた。REの発車ホームに立ち選択に悩んでいたが、定刻を数分過ぎても列車が来る気配はないので、おかげで直行便に乗る決意を固められた。最後の買い物をするためにDresden Hbfへ移動する。
日曜とあってスーパーはどこも営業していないが、エキナカのLIDLだけはやっていた。ここでチーズなどをしこたま買い込む。遠くプラハから来ている8:55発のEC(ユーロシティ)は年季の入った客車だった。コンパートメント車の最初の個室に乗り込む。
何度か鉄道に乗って学習したのは、コンパートメントのほうがむしろ狙い目ということ。閉ざされた空間はやはり誰もが少し躊躇い、特にガタイのでかいオッサンがゴロンと寝ていたりすると確実に敬遠する。だがそんなことを気にしたところで、結局独り者はどこにいようと独り者なのだ。一旦個室に入ってしまえば先住者特権という顔ができるが、通常席だと以前記したとおり多勢に無勢で弾き出されるのも簡単である。それにコンパートメントのほうがシートの周りに余裕があり、またお互い行儀よくなる。
このとき僕が乗り込んだ席の半分はいわゆるシルバーシートだった。そこへ老夫婦と一緒に乗り込み、僕は向かいの非シルバーシートに座る。いい席を確保できた。
発車が5分ほど遅れ、「おまえもか」と不安は募るばかりだったが、ここで焦っても何も変わらない。帰国が二日ほど遅れたところで、チケットが無駄になる程度で問題はない、と考えることにする。古い客車だったがとても静かで実に快適だった。
奇跡的に1分遅れまで取り戻してBerlinに到着。ダッシュで出口へと向かった。3階が出口という駅構造を知らず戸惑った。ここから空港までは鉄道はなくバスになるのだが、僕はタクシー乗り場へ走る。そう、タクシーという時短の方法を忘れていた。路線バスとは違ってタクシーは客一人の要求にも応えてくれる。
「テーゲル空港へ、フライトまで時間がないんだ」と告げると、プリウスワゴンを操る移民系の陽気な運ちゃんは、「マラソンであちこち交通規制中なんだよな、まいったよ、でも任せろ」的な返答。ああそうだった、まさかベルリンマラソンが足枷になろうとは。この一大イベントには否定的な運ちゃんに、あえてマラソンネタを振ってみる。「実は昨日別のマラソンに出ていたんだ、ドレスデンで」と言って年代別3位の表彰状を自慢して見せると滅茶苦茶褒めてくれた。超ローカルレースで、年代別だってことも伝わってないかも。まあいいか。
どこから来たんだ?タイか?と訊かれた。僕は東南アジア系に見える?
威勢がいい割に意外と安全運転だったが、途中の渋滞では抜け道を駆使し成果を上げる。料金表示が見当たらないので訊ねると、空港-市内間は25€定額らしい。そして空港入り口の電光掲示板で僕のワルシャワ行きフライトを確認した上で、搭乗窓口の真正面で降ろしてくれた。チップは3ユーロと弾んだつもり。
おかげで空港内を迷う必要がなく、離陸1時間前に搭乗手続きができた。
つまり結果オーライだった。ドレスデンでゆっくり買い物ができ、空港で無駄に待たされずにすんだ。タクシーという出費はあったけど、この旅行中も最もコミュニケーションが捗った貴重な体験ができた。タクシードライバーは受け答えにも慣れているのだろう。
ワルシャワ行きの飛行機は人生初のプロペラ機で興奮した。飛んでしまえば、ちょっと煩いだけで変わりないが。スッチーにドイツ語は通じないみたいだし、ワルシャワに着いたとたんにサイネージはほとんど訳わからないポーランド語と一部英語になり、急に不安になった。ドイツ語って、ほんとドイツ語圏だけなんだな。朝からテンパっていたため昼飯をろくに食っておらず、ワルシャワでモーレツに腹が減って困った。乗り換え時間は短く飲食店はほとんど長蛇の列なので、菓子類を売る自動販売機を試す。クレジットカードを差し込むだけで普通に買えた。アップルパイのようなもの、は微妙な味だった。ワルシャワの唯一の思い出。
待合室から久しぶりに日本語が聞こえてきて奇妙に感じた(道中アジア系を見かけても日本人ではないことがほとんどだった)。
ポーランド航空はなかなか快適だった。映画は「犬が島」と「カーズ3」をドイツ語で見る(日本語字幕をどうしても表示できなかった)。犬が島はかなりセリフが重要みたいでほとんど訳わからず。カーズではNein! Nein!と叫ぶシーンで相変わらず泣けてきて参った。
いつかLove Bugをドイツ語で見てみたいと思った。橋から身投げするシーンとかマジで号泣するんだよな。
2018/9/20 [シンプルな食事]
今日から出社。たまりにたまったメールを読むのに半日かかったが、大したものはなかった。

今回の旅の道中は連日腹一杯まで食べることが多く、特にMetzingenでの3泊は気も緩んで腹が千切れんばかりに食べた。一人旅に入った直後は食が細かったが、緊張のせいだけでなくその前に溜め込んでいたためだと思う。
旅行に行くと例外なくデブるので、今回も最終的には激太り状態を予想していたが、帰国して早速量ってみたところ、58.2kgとびっくりするほど痩せていた。今日もまだ1kg弱は少ないままだ。
これはどういうわけだろう。
一つには、糖質が少なかったかなということ。まあでもパンもしっかり食べたけどな。
脂質が少なかったか。揚げ物をほぼ食べてない。意外とメニューに出てこない。やれコロッケだのカラ揚げだの天ぷら揚げ出し豆腐だのと、揚げ物に事欠かないのが日本だなと思う。
まあでもあちらの人は見渡す限り見事なデブばっかりだけどな。
思い返せば食べたものはかなりシンプルだった。毎日が肉(ほぼ加工肉)、チーズ、パン、それに少しのサラダ、そしてビールだ。普段の食事から見たら断然偏っている。偏りすぎてちょっと体調を崩さないかなと、最後のほうでは危惧したりもしたが、Dresdenでふと思った。なんか妙にスッキリして体調がいいのだ。疲労やダルさもなく、眠くてやる気がなくなることもない。なので持っていったイミダペプチドも飲む必要を感じなかった。Dresdenで思いのほか調子よくがんばれたのも、スタート前からきっちり走れそうに感じていたためだ。
やはり最も疑うのは、ガッツリ肉類を食べたからかなということ。それも健康上良くないと言われている加工肉中心だった。
こちらの肉屋が日本のそれと大きく異なるのは、加工肉が多くのウェイトを占めるという点がありそう。しかも自家製だから店によって味が違うし、普通の肉と変わらない生鮮食品としての扱いに見える。だからこそ美味しいし、日本で流通しているモノよりも混じり物のない良質な原料で出来ているのではないか。

2018/9/21 [やせがまん]
Metzingenを発ち、一人旅に入ってからも、僕は入りたいと思ったレストランがあれば躊躇わずに入ってきちんと食事しよう、宿に帰ってレース参加賞のお菓子を食べ尽くすような寂しい旅にはするまい、それが自分に課したミッション、と思っていた。
ところが実際はその誓いは全く実現しなかった。とにかく日程が忙しくて、落ち着いて食事する暇など全くないのだ。スーパーで食料品を調達するだけでも計画性が重要。まあそれに、あるべき論に縛られて、やりたくもないことをやせ我慢で無理に演じる必要もないなと考え直した。食費を切り詰めたいバックパッカーならスーパーで調達したもので済ませるのは、むしろ自然な行動だ。

滞在中のデータ通信については、
「1GBまで30日間欧州各国で使えて1110円。イギリス以外はローミングとなり通信は3G以下」
という条件で全く問題なかった。YogaBookに頼りっぱなしだったが、500MBほどしか使わなかった。旅が長くなれば移動も相対的に少ないだろうから、これが二つあれば1カ月は優に持つ。今回泊まった宿のすべてでWifiが使えた。次に利用するときはさらに安く上がるだろう。

2018/9/22 [TKD合宿@富津]
ドイツから帰ってきていまだ落ち着いてないが、早速この三連休はTKD合宿@富津岬。
いつものお袖練に行く感覚で合宿に参加できるのは嬉しい。15日のQDH以降丸1週間運動しておらずちゃんと走れるだろうか。
9時過ぎには宿着。まずは細長い岬の周回コースを下見するジョグ7km、48分。初日のメインメニューは30km走だが、旅行中の2レースの余波もありここで30km走ると残り2日が廃人状態になるのは目に見えている。練習効率を考え自分だけバイク練にする。午後2時20分スタート。風はなく涼しくて走りやすい。やる気は結構ありガシガシ踏むつもりで。水の中を走っているようなヌメっとした重さを感じるのはレベルが落ちているからか。佐貫駅まで南下し、そこから鹿野山を目指す。いつもの鹿野山宝竜寺TTコース。
追い込む。いい感じで踏めている気がする。タイラーハミルトンになった気分で、後先考えずに今の全力で。
鹿野山TT 宝竜寺ルート ↑255m 5.1km best=13:57
14:57 HR146/153

14分台が出たのは5年ぶりくらい? まことに嬉しいが、このときはタイムを確認してなかった。15分台が出れば御の字だが現実は16分台なんだろうなあくらいに思っていた。あとで考えても信じられない。
一旦下り、鹿野山をぐるっと回る。その後もなるべくガシガシ踏む。とにかく今日は30km走に匹敵するダメージを身体に与えなければならない。県88−長狭−もみじルートで戻ってきた頃はいつになくヘロっていた。このあと再び鹿野山をマザー牧場側から上る予定だったが、日没が迫っていたことと踏む力がすっかり無くなって自信も失っていたことから、諦めて平地で富津を目指す。だがR127は意外と上りがあり、楽に戻らせてくれない。そのうち暗くなってきた。夜が長いドイツに慣れてうっかり日没時刻を6時過ぎくらいに考えてたが、午後5時半頃には日が沈んでしまうのだった。マザー牧場上りをもし行ってたらヤバかった。
富津の宮醤油という千葉としては珍しい醤油蔵の存在に往きで気づいたので、帰りに寄っていく。重要文化財に指定された建物で、爺ちゃんの長い解説を断ち切らねばならないのが申し訳なかった。持って帰れる大きさの醤油を買う。
すっかり薄暗くなり、佐貫からはちょうど前を行く路線バスにドラフティングして飛ばした。
total 95km 3:18 (28.78km/h) HR122/153 2084kcal ↑897m
あまり喉は乾かず麦茶ボトル1本で最後まで走りきった。涼しい中練習ができた証拠だが、30km走組は暑くて大変だったという。
宿の食事は美味しくてGood!

2018/9/23 [ノコギリ練]
朝ジョグ9km54分、岬の展望台往復。帰りも延長コースへ曲がった広田さんに倣ってついていく。昨日走ってないので比較的余力がある。

朝食後、鋸山トレイルのためクルマで移動。3km離れた日帰り温泉駐車場からスタート。昨日とは打って変わって日が暑い。一旦ロープウェイ乗り場まで皆でジョグ移動し、トレイル組は少し戻って登山道へ。上りやすいコースと健脚コース(車山道)があり後者で行こうってことになっていたが、自販機に立ち寄っている間に僕とTKDさんだけ集団からはぐれてしまった。分岐点を間違え、そのいずれでもない「上級者向けコース」へと行ってしまう。
小川沿いのぬかるんだ道は横方向に傾斜し、ツルッと滑ると川に真っ逆さまに落ちてしまう。どうやら道を間違えたらしい、と判断するまでに結構深くまで入り込んでしまった。引き返した後はTKDさんのペースで集団を追ったのでかなりのハード練になった。顔からズバーっと汗が流れる。
健脚コースは予想以上。階段がかなりきつい。所々滑りやすく、ツルペタなズームフライで来たことを後悔する。
展望台を見た後、石切場などを見て下山。鋸山がこんな石切場だったとは知らなかった。切り立った崖から下を眺める「地獄覗き」は1時間待ちとか意味がわからない。そこまで待って見たい地獄って何だろう?
海を眺められる日帰り温泉で汗を流す。
12km、1.6h

夕方は富津公園のクロカン。あいにく雑草の手入れが行き届いておらずやや走りづらかったが、なかなか雰囲気があって面白い。その後海岸沿いの砂浜なども走り、最後に独り2.8km周回コースを2周。

2018/9/24 [アナゴドン練]
朝ジョグは今日の本練習コースの下見で、ふれあい公園までの往復6km42分。二日酔いと疲労でかなりしんどい。
朝食後なるべく安静にして疲れを取ろうとしたがほとんど何も変わらない。

みんな本練はジョグで移動するところ、僕はジュリーさんの車で移動。1周1.25kmの周回コースを2周アップ。
お題は15km(12周)ペース走。僕はかなみんサギーさんコントさんのキロ4分15〜25のグループで。まめきち。が4周毎×2のインターバル練で一緒に走る。10時半スタート。
コーチがペースメイクにつく。1周目はやや遅く感じる瞬間もあり、大丈夫かなあと思ったが恐れた通り反動で2周目がガツンと上がる。これはついていけない、と早々に離脱。一気に10m離れた。だが2周目も4分22くらいで僕が決して遅過ぎるわけではない。コントさんは1周目から落ちてしまった。
身体の重怠さは相変わらずだが心拍は143辺りで客観的な負荷はそれほど高くない。周回を重ねても意外とペースが落ちないので、このまま行けるかもしれないと希望が湧いてきた。無理にかなみんに追いつこうと考えず、集中力を切らさないように頑張る。6周目辺りからサギーさんが集団から落ち始めているのが見えた。追いつくかと思ったが8周で終了したので、相変わらず単独走が続く。
続いてカントクの後ろ姿が見え始めた。パートナーのはずのキシンドさんを放置して飛ばしている。どうやら調子が戻っているらしい。浮き沈みが激しいな。そのうち追いつくかと思ったがなかなか縮まらない。11周目終わり、カントクは最終周だろうから一度は前へ出ようと飛ばしたが、フィニッシュ手前で気づかれて逃げ切られた。
おかげで集中を切らさずに最終周へ繋ぎ、何とかアゲアゲで走れた。かなみんたちから早々に切れたのは残念だったが、当初の予想を上回りお題はコンプリートできた。いやーよかった。

富津ふれあい公園周回練(1周1.25km)
5:35 (P4:28) HR123/135
5:29 (P4:23) HR138/143
5:29 (P4:23) HR142/145
5:30 (P4:24) HR143/146
5:28 (P4:22) HR145/146
5:31 (P4:25) HR145/148
5:27 (P4:22) HR147/148
5:30 (P4:24) HR147/151
5:27 (P4:22) HR149/150
5:28 (P4:22) HR148/150
5:21 (P4:17) HR151/153
5:18 (P4:14) HR151/153
total 15km 1:05:32(P4:22) HR144/153 934kcal


宿までジョグで戻る。3km20分。

宿近くの店で上穴子重を食べる。同意は得られなかったが、うなぎによくにていると思った。穴子がうなぎに似ていると思ったことは過去に一度もない。こんな穴子は初めて食べた。美味。今回の合宿は食事に恵まれた。千葉の味覚は自分の食べ慣れた味によく似ているからだろうか。
アクアラインがノロノロだったが、比較的順調に帰れて、かなり負担の少ない合宿だった。

2018/9/26 [三種目]
今月初スポクラ。スイム用筋トレを3種みっちり。ほかレッグエクステンションとレッグカールを。ここにあるのは座ってやるタイプ。いろいろ調整軸が多いが、どうにもぎこちなく、太ももの押さえが痛くて全然気持ちよくない。うつぶせタイプのほうがずっといいな。
エアロバイクは負荷13で10分、14で20分。あまり追い込んでない。347kcal。以前から気になっているのだが、左ペダルが下死点に近づいた辺りでカクンと音を立てる。エアロバイクに限らずローラー練でも起こる。これはペダリングの動きがほんの一瞬止まるか逆に動いているために生じた音ではないかと思っている。つまり効率のいいスムーズなペダリングができてない。右足も左足もトルクが弱くなる瞬間であるが、左右どちらの脚が問題なのかも不明。エネルギーロスがどれほどなのか、気にすべきことなのか判らないが、どうにも治らない。実走では聞こえないんだが。
トレッドミルは10分ウォーク後12.1km/hで走り出す。合宿疲れがまだコッテリ残っていたが脚は次第に動きが良くなってきたので10分毎に13km/h→14.1km/hと上げた。まだまだしんどい。6.5km/30分。
スイムは空いていた「ゆっくり」コースで。エンドレスで泳ぐ人に合わせ50m毎の長くイージーなインターバル練。2本に1本は最初の25mをバタで。50mプル最速は37.5秒。多少は刺激入れにはなったかな。

2018/9/27 [予習練が必要]
ラジオドイツ語聴きながらローラー。最近難易度が高くなってきて、1回目ではほぼ何も聞き取れない。何度も巻き戻すので1回15分分でも30分かかってしまうし、それでもまだ分からない所が残るのであとで紙に書き出したり辞書で調べる必要がある。頻繁に出てくるマリーとは実は犬で、心情をドイツ語で喋るというややこしい設定をやっと理解した。なんで居るはずのない人物の声が聞こえるのか分からず混乱しまくってた。
これからはローラーに乗る前に予習したほうがいい。

2018/9/28 [空飛ぶ円盤]
ドイツ語学習といえば泣く子も黙るゲーテインスティチュート。だが基本的に独学のつもりなので関心がなかった。ゲームアプリを出していることを最近知り、やってみたら結構面白い。
昔ながらのアドベンチャー系なのだが、落ち着いた謎解きができて独特な雰囲気を醸してくれるこのタイプのゲームはとても好きだ。セリフの多くは音声で流れるので聞く・話す練習になるし、生きた会話パターンをこれまでほとんど得る機会がなかったなと改めて気づいた。それに、なんだか解った気になるのが嬉しい。英語もまだ頑張る気があった昔から、その言葉の字幕がでる方法が最も学習効果が高いと思っていたのだが、通常はニーズがないそのパターンって意外とお目にかかれない。日本語字幕が出てもそっちしか見ないので意味がない。字幕なしだと何と言ったか永遠に分からないので脳が働かない。セリフとその言葉が同時に出ると脳が最も活性される。
そしてこの手のゲームは、その理想のスタイルが基本だ。
残念なのは、没頭しすぎて早くもクリアしてしまったことだ。
 https://www.goethe.de/de/spr/ueb/him.html
タイトルのHimmelsscheibeは、二つの言葉Himmel(空)とScheibe(ディスク)の合成語。僕はここで、ははーん、空飛ぶ円盤、つまり、UFOってことね。ネブラとかいうアフリカの奥地辺りで見つかった4000年前のUFOの残骸をもとに進むミステリー、ありがちな設定だな…と勝手に想像してしまった。実は天文学的役割を持った出土品で、ネブラとはドイツの地名で、しかも実話に基づいている真面目な話だった。クリアするまでそのことに気づかなかった。
練習のためもう一度やり直すか。

2018/9/29 [ハーフペース走]
ほとんど1ヶ月ぶりのTKD駒沢練。涼しく、午後から雨予報。ウィンドブレーカー必須だ。玄関開けたら早くも降り出していたので一瞬止めよか、と思った。
スタート直前に到着、舐め腐ってるな。
当然アップなしでスタート。同じグループはかなみんだけ。お題は10周ペース走、キロ4分20〜25で。先週の合宿より遅いけどかなみんはそれでいいのかな?
コーチがぺーサーについてくれた。1周目こそ4分22くらいだったが2,3周と上がり、もう上がる余地はないってところでコーチが抜ける。4周目はかなみんがまだ理性を働かせていたが、5周目でプツッと切れてズンドコ行ってしまう。かなみんの練習の邪魔はするまい、と逆放置していたが、このくらいのペースアップについていけないというのも問題だと思い直し、ペース遵守のポリシーをやめて追い始めると、かなみんも同時にペースを落としたらしく結局追いついて5周目通過。
上げたがるかなみんに気づいたコーチがまた1周つくなどして、その後は安定した。
靴はアウトレットで買ったズームフライ。これを履くとますますストライド走になる。脚を急いで動かそうとせずに力を抜き、その代わりにストライドを伸ばす。「楽だ〜楽だ〜」と唱えるように走るといい感じ。
4周目あたりまでは合宿疲れを感じて重かったが、心肺はまだ余裕があるし耐えられないはずはないと不安を振り切る。やがて身体が慣れてきて、7周目辺りがもっとも楽になった。9周目からは微妙に上げ、10周目は程々に全力で。だが1km地点で4分7は体感より遅く、上げてもそんなもんかと少しガッカリ。さらにじわじわ上げて、珍しくかなみんが付いてこなかった。
駒沢公園10周
9:18 (P4:21) HR127/139
9:17 (P4:20) HR136/141
9:15 (P4:19) HR139/143
9:15 (P4:19) HR140/144
9:12 (P4:18) HR142/146
9:12 (P4:18) HR143/146
9:11 (P4:17) HR144/147
9:11 (P4:17) HR144/149
9:06 (P4:15) HR148/151
8:41 (P4:03) HR152/157
total 21.4km 1:31:37 (P4:17) HR141/157 1259kcal

9周目がサブ3ペースだったがまだまだ「ジョギング感」には程遠い。

2018/9/30 [ラジオ講座練]
雨模様だったのでお袖練はなし。だが午前中は雨もやんでいて実際カントクは1.5hほどLSDに出かけていたが自分は何もせず、というか溜まりに溜まった日記を書き続けてまだ終わらない。誰が読むの? わしだ。
ラジオ講座を2本分しっかり予習して、テキストに起こしてからローラーに乗りながら聞く。ほぐすだけほぐしたカニを一気に食べる気分。

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