2004年 4 5 6月
タイトルをつけることにしました。

2004/4/3 [ダンプの多い養老渓谷]
先週は脇を素通りしただけだった養老渓谷エリアを、今日はいくつか攻めてみることにした。明日の天気予報は雨となっているから、今日は目いっぱいヘロヘロになるまで走るのだ。決意しなくとも毎回ヘロヘロになってしまうのだが。
大多喜を経由して養老渓谷までは60kmの道のり。地図を見ると細い道がミミズ腫れのように走っていて、かなり期待していたのだが、実際にはなかなか地図どおりに走れない。大変細い道なので、分岐に出くわすとどちらが本道なのかさっぱり読めないのである。いつのまにか人んちの庭にドーンと入り込んでしまうこと数回。地元の小学生に道を訊く。だがその小学生のレクチャーもむなしく、道が途中で未舗装になっていた。引き返すしかない。
別ルートで目的地を目指すと、今度は道がどういうわけか最悪である。そしてダンプカーの往来が激しい。つまりはダンプカーの重量で道がボロボロなのである。
というわけで、ルートの中にダートが含まれるということ、ダンプが多い、加えてゴルフ客のかっ飛ばし系高級車、さらには法定速度の3倍で炸裂する大型バイクなど、養老渓谷近辺は意外と食えないというのが今回の印象だった。
以前は獲得高度1100mと走行距離90キロで売り切れていた足も、キューマルサンのお陰で衰え知らず。一つ残念なのは、キリンの自販機がお目にかかれず、キューマルサンを途中で補給できないことである(コンビニはメンドクサイ)。
5時も回り、慌ててデポ地へ戻る。目標150kmは遥か及ばず135km止まり、獲得高度2185mであったが質・量ともに今季最高となった(ただしスピード遅すぎ)。でも疲れはない。さすがキューマルサン。くどいですか?

3000kcalを超えたのも記録開始以来初めてだ。ちなみにアイアンマンは9000kcalくらい行くらしい。たったの1/3か。

ZIPP404、DHバーなし、スタート直前おにぎり1個とサンドイッチを食す、903を750ml、豆乳、羊羹、アセロラゼリーを携帯、途中500mlジュース1本追加。
2004/4/4 [怒涛のグチ特集]
ウチにある16インチ折りたたみ車のタイヤがくたびれてきたので、買い換えようと思って探してみたが、これが意外と売ってないのである。小径車を扱っている店は山ほどあるのに、その消耗品を用意しておく気はないというのだ。こんな売り切り型商売をしている自転車屋が信用を落とすんじゃないのか?

近所のダイエーの自転車売り場は、ダイエーにしては珍しく、色んなロードレーサーが置いてあったり、チューブラータイヤや、巨大カセットみたいなチェーン掃除機まで置いてある変な店である(売れないのでどれも埃をかぶっているが)。そこのチャリ好きなオヤジに期待して、もう3ヶ月も前から16インチタイヤを注文していたが、一向に入荷の連絡が来ないので電話で催促してみたところ、散々居留守を使わされた挙句、新人らしい店員に「探してみたが無いし、入荷の見込みも無いし、客の期待に応える気も無い」というようなことを言われた。
それならそれで早く言えョ!

なぜ昔から自転車屋というのは横柄なのだろうか? いちかわという小径車専門を謳う自転車屋に電話で問い合わせたら、「16×1.35? 1.5の間違いじゃないの?」と店員に言われ(ははーん、1.5を1.35と読み違えちゃったかな・・・? んなことがあるかゴルァ!)、代わった店長には「あー、ないない。扱ってないよ。がちゃん」であった。

むかし、千葉のどこの店だか忘れたが、「ZUNOWのZ1というフレームを探しているんですが」と訊ねたら、一言目に返ってきたのが「あんた、同業者だろ? バレてんだよ」といきなり喧嘩口調なのである。常識では考えられない応対に、返す言葉もなくなってしまった(ZUNOW EASTではありません)。

まだ僕が学生で、クロモリのロードレーサーを買って間もない頃、そのレーサーを持って近所の自転車屋を訪れた。たしかスプロケを購入するためだったと思う。ちなみにその店は自社ブランドのレーサーも作っていたが、僕のは別の店のオリジナルであった。店長に事を依頼すると、僕自身でリアホイールを外せと言う。僕は店長の前で粗相のないように急いでホイールを外した。まだそういうことが不慣れな時期だったのである。
用事が済むと、またホイールを僕にはめさせて、用が済んだらとっとと帰れ、という感じであったので、外す時以上に粗相の無いように緊張してはめることになった。
ところが、一向にはまらないのである。僕はかなり慌てて、恥ずかしくなってきた。形だけは何となくはまったところで、そそくさと押して帰った。
店を30mほど過ぎてから、もう一度丁寧にはめてみようと試みたが、やはりはまらない。どういうことかと、外してよく観察してみると、なんと、クイックシャフトのつるまきバネが逆向きに装着されていたのである。これでははまるはずがない。
慣れている人なら判ってもらえると思うが、つるまきバネという特徴的な部品を逆に入れるという間違いはまず起こりえない。つまり店長はわざと逆に入れたのである。そして、うまくホイールをはめられないでいる、ヨソのフレームに乗る虫の好かない学生をからかったのである、と後になって気づいた。僕が不具合に気づかずに無理にはめ込んで、走行中にホイールが外れ、自爆して最悪死ぬようなシナリオを願っていたのである。

なに? 考えすぎですと? であれば、つるまきバネを逆に入れ間違えるほどの、初心者同然の自転車屋というレッテルを貼るだけのことである。

殺人すら時効となる15年前のことをほじくり返すおいらって執念深い奴。
2004/4/8 [運動は空腹状態でやれ]
魔が差して、会社帰りにフレンチトーストなんぞ食ってしまったら、そのあとのスポーツクラブで絶不調。久々に体力テストをしたら、これまた最悪のVO2Maxが48.5だと。信じられない低い値に目を疑う。でもなんでこんなに悪いんだ? ランもスイムも全く力が出ない。
たまにはこういうこともあるか。
あーイラク人ってホンッとむかつくぜ。なんでこんな自分勝手な理屈を平気でぶちまける奴らのために汗水流さにゃならんのか? イラクのためじゃなくてホントはアメリカのためなんだろうけど。お人よしもたいがいにせいよ。さっさと引き上げて、自国の再建のために税金を使ってくれよ。
2004/4/11 [実はサドルが原因?]
TIMEのVXRS登場のはるか前から、わがケストレルはフレームとシートピラーが一体化していたのであるが、サドル高を低くするために買ったサンマルコは、暫く乗っても毎回ケツが痛くなるので元のサドルに戻すことにした。この機会に、サドルの差を正確に測ってみたら、5ミリ程度と思っていたのが実は11ミリもあった。なんだおい! 1センチ以上サドル高を変更してもそのまま乗っていられるオレって随分鈍感な奴だ。
さらに、サドルを下げたからバイクで潰れなくなったのかもしれないという疑念が生じた。903のお陰かとばかり思っていたのだが、実は先日、903を飲みながらいい気になって16キロもトレッドミルですっ飛ばしたら、二日間も筋肉痛が抜けなかったのだ。ランでは全然効いてない。
んでもって、古いサドルに戻し、いつもの長柄へ出かけたのである。乗り始めて数分で、こりゃ高い、と短い脚が訴え始めた。いままでこの高さで3,4年はやってきているというのに。特にのぼりに入るとペダリングがきつく感じ、勾配が急になると、登りきれるか不安にさえなってくる。サドルが高すぎるから、早い段階で脚が逝ってしまうのではないか? そんな疑いがやがて確信へと変り、無性にサドルを換えたくなるが、持って来てないのでしょうがない。特に今日は長く走るつもりで朝早くから出てきたのに(と言っても10時半)、不完全な状態で走らねばならないと思うとやる気が一気にしぼむ。
まあ、一人でふてくされていても誰も構ってくれないので仕方なく予定していたコースを走る。途中で潰れるかどうか確認するために坂ルートを積極的に選択。養老渓谷の新ルートはなかなかグッドな田舎道。逆に、期待していた木更津の自然の家周辺は、ちっともアップダウンがなく道は悪くクルマは多く、目標獲得高度を下回ることに。
天気が良くて、とても気分いいですなあ。その割には、ローディをほとんど見かけず、いったいどうしちゃったんでしょう? 僕がヘンなところばかり走りすぎなのか?
近年まれに見る距離(164km)を走り、結局ほぼ潰れなかったので、903の評価は一応保たれたが、サドルは下げるべきという結論には完全到達した。ただDHポジションのことを考えると11ミリは下げすぎだ。またサドルを買うのもナンセンスだし、ケストレルを入院させないとイカンかのう。

ZIPP404、DHバーなし、スタート直前チョコパンを食す、道中摂取物、903 1000ml、MIU Sports 500ml、お茶500ml、最中、おにぎり、バナナ、100km地点で10分間休憩(タイムに含まず)。

2004/4/16 [上昇指数]
バイク練習において、獲得高度(m)を走行距離(km)で割ると、そのコースの強度が計り知れると考えた。これを上昇指数と名づけることにしよう。先日走った修善寺(日本)CSCでは、70kmで2015mだったので、2015÷70=約28.8とでる。そんな感じで、いくつかのコースの上昇指数を調べてみると、値の高い順に

修善寺CSC 28.8
筑波峠攻め練習 26.8
湯沢合宿 17
長柄で最も強い強度 16.1
ツール・ド・おきなわ 120kmの部 14.4
群馬CSC 14.0
佐渡Bタイプ 5.8
下総FP 4.5
通勤 3.3
うちの近所の30kmコース 0.5

まあもちろん、強度と言っても自分がどこまで追い込むかによって変ってくるのであり、全くの平地でも全力で飛ばせばそれなりに強度は高くなるのは当然。
修善寺は他のコースとは飛びぬけてきついことがよく判る。確かに、高低図を見るとほとんど登りか下りしかないコースだから、これはほぼMaxの値かもしれない。
群馬がツールドおきなわの前哨戦として相応しいということも理解できる。
こうして見ると、今までホントに平らなところでしか走ってこなかったな、ということをあらためて感じる。長柄のコースもかなり気を配ってコース取りしないと、群馬CSCを下回ってしまう。
2004/4/17 [紐のようなもの]
掛川マラソン前日ということで、長柄練習はのんびりと。いくつかのナイスな道と食えない道を発見する。
3時間ほどで2つのボトルが空になり、自販機に寄ったところで所持金ゼロに気づく。やばい。デポ地までは最短でも30km以上あるぞ。ノドの渇きに耐えられるか? 一気にやる気消沈。
程なくして、水道の水でもいいということに気づく。水が飲めるところってどこだ? うーん、思いつかない。ちょっとした公園でもありゃいいんだろうが、公園というものは、自然に乏しい都会の産物なのである。
そうだ、笠森のミニつづら折れの途中に湧き水があった。少し寄り道になるが、無いよりましだろう。そう思って、やっとこさ辿り着いてボトルに水を汲んでみると、なんか異物雑じりでアヤシイ。明日はレースだし、ここで腹を下していてはシャレにならん、ということで我慢する。くそ! なんのためにこのつづら折れを上ってきたんだ。まあでも上りきったところに立派な公衆トイレがあったので水は確保できたのであるが。
こういうときのために、水源の場所を知っておく必要があるなと思った。
今日の上昇指数は13.9。
初夏のような陽気につられてマムシが活動開始したようで、路上で3匹も見てしまった。遠目では紐が落ちているくらいにしか見えず、近づいてそれとわかるとかなりビビる。1匹はコブラみたいに威嚇していて、別の1匹はすでにご臨終であった。
2004/4/18 [レース日]
小笠・掛川マラソン
2004/4/20 [群馬戦を控えて]
群馬の耐久Zクラスは2時間20分前後となるだろうか、前回の修善寺より若干短い。トップで15周くらいに相当するか。つまりは90km前後ということで、100kmを走るアートスポーツ杯より短いし、これは耐久って言わないね。上位クラスにとってこれはよくある普通のレースであり、長期戦でのんびり構えるなんてことはないだろう。混戦レースで苦しむのは下位クラス、ということでやはり耐久レースなのだな。うまく第2、第3集団ができればいいのだろうが、そのあたりの見極め方がよく判らないし、Zは比較的上位クラスのメンバーが多く、Dクラスは取り残される可能性も大。
修善寺では結果的にDクラスの者としてそこそこ頑張れたほうだった(自画自讃)が、こんどの群馬は集団走行やコース取りのテクニックがカギを握る苦手なコースだ。しかもレベル混在だから緊張度がさらに高まる。まあ安全第一でリラックスして頑張ろう。
2004/4/22 [手足のしびれ]
先日のマラソン、30km過ぎ、快調に追い上げているときに、ふと思ったこと。
抜かせど抜かせど、前には人がわんさかいる。その中には、ヘビメタの重そうなTシャツを着ている奴とか、オヤジ靴下と履き潰したスニーカーを履いている奴とか、かなりおデブで首筋に汗びっしょりな奴とか、まあつまりはいかにもナメているか気合の入ってない奴としか見えないランナーが結構居るのである。そういう手合いを5キロ地点くらいで見かけるのならともかく、少なくとも30キロは自分より先行していたと思うと、ランナー層の厚さを感じずにはいられない。彼らの普段の練習風景を見てみたいものだ。
最近、坐骨神経痛のような痺れと痛みが、左半身の脚と上腕から指にかけて発生している。レースで痛めた左ふくらはぎは未だに完治してないが、半身のしびれ感と関連があるような気がしてならない。思えばここ半年、通勤電車のなかでは努めて左足に体重が乗らないように気遣っていた。17日のバイクロングライドでは、ハンドルを握る小指周辺がしびれだして、最初はPOLARを腕に巻いていたためにうっ血したと思っていたが、その痺れ感は未だに残っている。
脊髄の神経細胞が圧迫されているのか。まさかの脳血栓とかだろうか。何れにせよ精密検査がそのうち必要だろう。
2004/4/25 [レース日]
JCRC第2戦 群馬CSC
2004/4/30 [GW事始め]
GW初日の29日は相当な渋滞を覚悟していたが、逆に肩透かしを食らうほど幹線道路がスムーズに流れ、おかげで長柄練習は滞りなく行えた(またしても12時-17時コース)。
珍しく初っ端から飛ばして走り、前半は向かい風ながらも、アベレージ28km/h近くのハイペースを維持した。しかし、途中から欲が出すぎたのか、早々と3時間ほどで潰れ、途中10分ほど芝生に寝転がってみたものの時すでに遅く、全く復活できぬまま残り40kmを走った。予想以上に寒く、身体から熱を発することができなくなってきて、硬直してしまったようだ。だが、くたばった後でもなぜかいつもの上りをギア2,3枚重くして上れたりと、ただのヘロヘロとはちょっと違っていたのは進歩か。
仕事日の今日は海老名駅から取引先会社までジョギング。駅でショートパンツに履き替え、万全の体制。だが昨日のダメージが根強く残っていて、超スローペースでもかなりしんどい。そのままの格好で打ち合わせ(汗)。帰りもショートパンツのまま電車に乗って表参道や銀座を素通りしてきたが、多分浮いていた。
まだまだ寒いや。
2004/5/1 [萎え萎えの日]
何が一番って、まっ平らで広々とした道を、モーレツな向かい風を受けて走っている時ほど、自転車に乗っていて萎える瞬間はない。さらには、5月にして耳が千切れそうなこの寒さ。近所でのトレーニングは近頃かなり強い信念が必要だ。6km走ってさっさと止めてしまった。アベレージは、驚愕の24km/hだ!
とすると、明日のひたちなか戦もこのくらい広々としてまっ平らで、風が強くて、おまけに寒い中を、まさかの6時間も走ろうなどと決めたのは、一体どこのバカ者でしょう? 我ながら呪う。ZIPPのためにコルクのブレーキシューに交換したばかりだけれど、ホントに今日くらい風が強かったら、キシリウムのほうがいいかもな。
2004/5/2 [レース日]
JCRC特別戦 ひたちなかエンデューロ
2004/5/5 [GW最終日]
結局、GWに集中トレーニングというのはほぼ叶わなかった。ひたちなかのダメージが強すぎたのと、その後の天候が悪すぎた。仕事も山のようにしなきゃならなかった(実はこれが大きい)。
近所のコースでバイクの1時間TTをやった。ZIPPを履いていたが、最高記録から遠く及ばず33.6kmであった。風も多少強めだったし、交通量もこのところ増えているのである程度仕方ないが、DHバー非装着という理由も大きいだろう。そろそろトライアスロン用ポジションで練習しなければ。
その後ランは調子よくスタートしたが、3キロほどでふくらはぎに肉離れ痛が発生して中断を余儀なくされた。まったく、コイツときたらいつなんどきに発生するのか全く読めないのが困りものだ。こないだのフルマラソンで発生した箇所ともちょっとずれていて、単に治ってなかった、ということでもないらしい。気温、疲労具合には全く関連がない。昔は、スピードを上げると発生していたが、今回はLSDペースだった。 今はもうすでにマトモに歩けない。困った。
2004/5/6 [肉離れ認定]
Webでちょこっと調べてみたら、例のふくらはぎ痛は、ランナーには典型的な肉離れということが判った。今までは、「肉離れに似た症状」とか何とか言って、原因不明で理不尽な症状と思っていたが、だいたい、過去に肉離れの経験がなく、知識もないのに「似た症状」と書いているのはアホですな。ドンピシャの肉離れですよ。
肉離れはシーズン初めや、疲労が溜まった時に起きやすいとのことで、それに反することを昨日書いたばかりであるが、もっと大局的に考えてみると、ひたちなかのダメージを残しつつのラン、ロングライド翌日のフルなど、たしかに疲労とはどこかで繋がっている。根気をもって治さないと再発しやすく、しばらくランは中止か、抑えて走ることに決めた。どうせあと十数日、まったくやらなくたって大勢に影響はない。テーピングや温シップと、リハビリを組み合わせて計画的に治していこう。
2004/5/9 [雨の坂道]
昨日、1年ぶりくらいにテニスをしたら、今朝になって腰の筋肉痛。鍛えているつもりでも、違う運動をするとすぐ音を上げる弱っちい身体である。なお、見事にガットも切れた。

昨日の予報では午前の降水確率0%と言っていたのに、千葉市内を走行中の10時半にはワイパーが動き始めた。アイアンマンへ向けて最後の追い込み練習を外すわけには行かない。それに考えてみたら、雨の中の練習は最近皆無だったのでちょうどいいかも。さほど寒くないし。
そう思っていつもの遠出ルートを選択。途中で、うっかり23Tのスプロケで来たことに気づくが、まあ頑張ってみるベー。DHバーを久々に装着して、ZIPPも履いて本戦状態。やはりDHポジションは高速を維持しやすいのう。雨なので下りコーナーは慎重に。排水溝の金網を通過する度にタイヤがずりッとすくわれる。オー怖っ。この時期にスッ転んだら目も当てられん。カーボン用ブレーキシューの効果の程も知ることが出来た。当然かもしれないが、アルミリムとノーマルブレーキシューの組み合わせでの効きの悪さと大差ない。
笠森の坂で問題発生。 ギアが重いのでダンシングしたら、見事にスリップして上れません。マジかよ! バイク歴は長いのに、雨の中勾配10%を超える坂の経験がなかったということか。いや、雨のウインターロードではスリップの兆候すらなかったぞ(緩いか?)。タイヤパターンがかなり減ってはいたが、それにしてもこんなに上れないとは。そういや、空気圧7.5のままだったな。いつもより重いギアなのに全部シッティングを強いられる。勾配13-4%はありそうな激坂区間はかなり厳しい。
DHバーにしたお陰か、獲得高度(1645m)から見てここ最近の最速アベレージ(26.9km/h)で走れた。晴れていたらもっと速かったか。これが30km/hになれば、おきなわ120kmを完走できる。

ZIPP404、DHバー、スタート直前おにぎりを食す、道中摂取物、903 800ml、53km地点で5分間おやつ休憩(豆乳200ml、栗饅頭、タイムに含まず)。

2004/5/14 [アイアンマンレースの目標タイム]
アイアンマンの目標タイムを考えた。
Swim 3.8km 1:10 (100m=110sec)
Bike 180.2km 6:10 (Ave=29.22km/h)
Run 42.2km 4:10 (キロペース5'55")
Total 11:30
スイムはもう少し短縮できるかもしれないが、このところサボっていたためあまり期待できない。トランジットも含めて、最初は余裕のある目標タイムを設定した。
バイクはコースの難易度が未だよく分からず、噂では相当キツイらしいのでこれは目標というより期待値であり、まるで根拠なしだ。トランジットを考えるとアベレージ30km/h維持が必要だろう。おそらく、実現はかなり厳しい水準と思われる。目標に届かなかったからといってランで取り返そうなどという発想は決してすべきでない。
マラソンのベストタイム+30分、というのがロングでのランの目安と聞いた。今年のベストは佐倉での3:38であるから、それに30分とちょっとを足して4:10としている。まあよほど上手く行っての話だと思うが、宮古島や琵琶湖でのランより30分近く速い。
はてさて・・・・。

2004/5/15 [目標タイムその2]
アイアンマンジャパンのバイクコース獲得高度をネットで検索してみたが、結局見つからないので、少々強引であるが本家サイトの高低図から獲得高度を割り出してみる。グラフを見る限り、平らなところはほとんどなく、一気に100m上る区間が5箇所あり、手ごたえ充分と思われたが、獲得高度はおよそ1045mと出た。
意外と少ない。 上昇指数は5.8となり、これは佐渡Bタイプと大差ないことになってしまう。佐渡Bは比較的緩いコースと言われており、これはおかしい。ラフなグラフなので、その細かい分が意外に無視できないのだろうか? まあでも、その1.5倍の1600mとしても、上昇指数は8.7で、以前長柄で定番だったコースよりは多少緩い。すこし安心した(安心していいのか?)
ちなみに、先日の雨の長柄練習(獲得高度1645m)の高低図を重ねてみるとこんな感じ

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小柄で、贅肉を取れば貧弱な体型、筋肉量は明らかに少ない方だ。
そんなローパワーな自分が少しでも張り合っていくために必要なのは、無駄を最小限に抑え、3種目をバランスよくこなすことに他ならない。

数学的に考えれば証明できるのかもしれないが、3種目のスプリットがすべて同じ順位だった場合、総合順位は間違いなくそれよりも上になる。

特に重要なのが、ランで潰れないことだ。バイクで頑張って10分タイムを縮めても、ランで1時間も遅れては元も子もない。極端にも思えるそういう失敗ケースは実はよくあることで、トップ選手でもやってしまう。まあ、トップ選手はそうなることを判っていて賭けに出ているのかもしれないが、凡人アスリートでも「今回は上手く行くかもしれない」という期待で頑張ってしまう。後悔は決して先に立たずだ。
そもそも、「バイクパートを早く終わらせたので貯金が増えた」などという言い回しは、改めねばならない。むしろ、これからは「バイクパートで前借りしすぎた」と表現すべきだ。カネ借りて欲しいもの(タイム)をどんどん買ってりゃ、そりゃ気分はいいさ。しかし、借金していることを忘れるな! しかも買う時は高いけど、売るときは何だって安く叩かれる。売るのは損、つまりゴールまで持ちつづけられない買い物はすべきではない。借金も限度を超えると破産宣告=潰れることになる。そうなりゃ人生お終いだ。

ランスプリットの順位がバイクのそれを上回ることを目標にしよう。現時点ではバイクのほうが得意といえるので、トータルで上手く走れたとしてもバイクのほうが順位は上になるだろうが、つまりはバイクをややスローダウンさせてでもその目標は達成すべきだ。急がば回れ、損して得とれという理屈は、頭では判っていても、なかなか実行できないものである。だからこそ、そのスローダウンは大いに価値があると肝に銘じて走るのだ。単にのんびり走るのではなく、低燃費に最も貢献するような走りが重要だ。じわじわと加速し、上がったスピードは殺さず維持し、ブレーキは極力使わないで済むように、そして下りは脚を休ませよう。クルマの瞬間燃費計を見ながらスロットル調整して運転する時のような気分で走れ。

そうして考えると、バイク6:10という目標は高く設定しすぎたかもしれない。あまり考えないようにしよう。
2004/5/17 [慌ててる]
うへー。ヤベエ。今日中に荷物まとめて、明日には宅急便で五島まで送らなきゃ。決戦タイヤも付け替えなきゃ。タイヤが強烈にくっついていて剥れないので、親指に豆をこしらえてしまった。仕事が長引いて、決戦ウエアも買いに行けないし、突貫のスイム練習もできず。誰だよ、こんな忙しくした奴はよ。「早めの準備」がことごとく苦手なおいらのせいだ。バカだねぇ〜。こんな日記書いてる暇があったら荷物の準備しなさい。あー明日こそは仕事はとっとと終わらせて、アートスポーツ行ってウエアを買い、スイムを2000m以上やるべし。
2004/5/18 [準備に追われる]
19、20日と天気が悪そうなので、急遽今日のうちにバイクで出社、会社に置いておくことにする。会社から直接羽田空港まで輪行する予定なのである。帰りにアートスポーツでTYRの決戦ウエア購入。家で早速着てみたら、色々と具合がよろしくない。致命的なのはバイクパンツの淵がきつくてうっ血しそうなほどだ。おれの太腿は平均的アメリカ人アスリートより太いのか? 本番で使わない予感。あーまた無駄な買い物をした。
スイムは相変わらず一頃より遅いが、疲れ知らずな泳ぎになってきたのでまずまずだ。3000mかなりハイペースで泳いだけど、まだ充分行ける感じ。
2004/5/21-24 [レース]
アイアンマンジャパン五島長崎
2004/5/30 [フツーっぽくて強い人]
アイアンマンレースのランパートで前半追い越し、そして後半再び追い越された女性の存在が気になってあとで結果を調べてみると、スイムは僕より速く、バイクがほぼ同じ、ランでやはり速かった。過去の戦績を探すと、なんと1ヶ月前の宮古にも出ているのには驚いた。佐渡Aやオロロンにも出ている。ロング好きらしい。
さらに見ていくと、彼女はどうやら始めて3,4年らしく、最初のころは3種目とも初心者同様に遅かったようだが、徐々にタイムを上げ、今じゃ僕より速くなっている(年齢は4歳ほど若いが)。
やればできるのだ、ということを具体的に、しかも女性に示されてしまった。
それでいて、スタイルなど一見してアスリートっぽさはない、スリムだがフツーの体型に見えた。
やってくれますね。
こんな手ごたえのある女性には珍しく逢いましたよ。いや、誤解をうけてはまずいが、僕より速い女性はゴマンといる。ただ、強い女性アスリートのほとんどは見るからに一般ピープルとは一線を画す強さのオーラを発しているのだ。彼女ほどフツーっぽい人は稀だろう。一見して強そうじゃない人が強いというケースは、男性では時々遭遇するが、女性ではかなり珍しいと思う。その理由の一つとして思うのは、女性がたった一人で独自に鍛錬している人は皆無に近く、ほとんどはチームなどに所属するか旦那がバリバリのアスリートだったりして、周囲のベテラン達の影響を満遍なく受けることで、すっかり玄人はだしな人になってしまうからだ。
彼女のランで見せた走りは、日々一人で地味にこつこつ練習する姿をイメージさせる(実際会ってみると全然違う人かも知れないが)。
密かにライバルとさせていただこう。女性をライバルにするのもどうかと思うが、強いんだから仕方ない。
2004/6/4 [AかBか]
アイアンマンジャパンバイクコースの獲得高度は、予測を大きく上回る1955mにもなったが、上昇指数はそれでも11以下と、普段の長柄コースよりは若干下回った。まあでも絶対値で見れば結構大変、クフ王ピラミッドを13回以上上る計算だ。クフ王度13と呼ぼう(余計に判りづらいよ)。そこから見ると、佐渡Bはクフ王度4.2程度で、やはり少ないな。
今度の佐渡はAかBか、依然として悩んでいる。Aを完走する自信は以前よりも出てきたが、今後3ヶ月間のトレーニング内容は、スタミナよりスピードアップ主体となりそうだから、ロングでの記録向上はさほど見込めず、今回と似たようなレースをすることになるだろう。それに対して、Bタイプは昨年の18位という、今思えばまぐれ当たりのような順位を上回るというかなりターゲットの絞られた目標があり、やりがいもある。
トライアスロンでもマラソンでも自分の適性に合った距離はミドル(ハーフ)だと思う。ロングに必要な長時間音を上げないスタミナの筋肉も、ショートに必要な絶対スピードの速いパワー系筋肉も長けてない平凡な筋力を持ち、心肺系が遺伝的に強い自分としては、スピードと心肺機能をバランスよく引き出せるミドルが性に合っているということなのだろう。そもそもトライアスロンという競技は、何か一つに長けているわけではなく、トータルでの速さを売りとするもので、その思想から見れば、ミドルが最もトライアスロンらしいと言えなくもないだろうか? まあ、あくまで僕レベルの話なのだが。
そんなわけで再びBに傾きかけているこの頃であるが、やはりAは格別な存在であるし、またしてもオアズケにするのは惜しい気もある。仮に来年もアイアンマンに出ると、やはり同じ理由で佐渡Aは出ないことになるだろうし。
2004/6/5 [この上なく自転車日和な一日]
佐渡で知り合ったTさんと初めて長柄で合同練習をした。
郊外へ向かう高速道路の渋滞は予想以上で、のっけから10分の遅刻をしてしまった。面目もございません。
半年かけて研究した僕のお勧めコースをかいつまんでご案内。まるでオリジナル手料理を食べてもらうような気分ですな。一部、マニア向けの激辛なところもありましたが。
走り始めの数十キロはヘンなところに頭痛が発生したが、カラッとした涼しげな空気の中、気持ちよく走れた。アイアンマンの疲れもあらかた抜けた感じ。明日から入梅しそうなので今日走れたことはつくづくラッキーだった。
また走りましょう。
2004/6/13 [VXRS納車はまだ先]
昨年11月に予約して、未だXSサイズのVXRSは入ってこない。いくら欧米人がデカイからと言って、XSがレアなサイズとは思えないのだが。それとも逆に売れ筋で品薄なんだろうか?
VXRSはヒルクライム向きを謳っているから、美ヶ原は格好の筆おろし(?)となるはずだったが、そのバイクでそのタイム? と言われるのもナンだし(誰も言わないだろうが)、初のヒルクライムだから機材に頼らず今までのKestrelでどこまでやれるかを見届けるのもいいかもしれない。しっかし、フランス人は日本市場をナメくさっているな。
7月のみやぎ国際Tに間に合うかどうか微妙だが、本命はバイクコースをよく知る佐渡ということになるだろう。
2004/6/16 [VXRSキターッ]
ぶつくさ書いたことがTIMEの役員の目に留まったようである。わずか3日後の今日入荷の知らせが入った。いやーうれしいっす。美ヶ原はこれで走れるかにゃー?(Kestrelで行くと決めたんじゃなかったのか?)。にやにやして眠れそうに無いぞ。
ただこの頃トレーニングが停滞気味。アイアンマンの存在は僕にとってかなりの牽引力となっていたのだとあらためて思う。少し腑抜けになっちまった。 逆に、ショートのしんどさが脅威に感じてきた。やはりミドル以上のゆっくりペースのほうが性に合っているのかなあ。
2004/6/20 [よく晴れました]
Sさん、Tさんと3人で長柄を走る。実力が拮抗していると面白いです。走り出しですぐ、市川から自走というMightyトライアスロンチームご一行様を見かけ、少しの間合流。この辺じゃ一応まとまった坂として有名な長柄小学校前でアタック開始、大人気なくかっ飛ばしてアホな自分をさらしてしまった。アホじゃないと自転車はやってられまへん(言い訳)。
美ヶ原の激坂に備え、同じく大会に参加するSさんをマイ激坂@大多喜へとご案内。え? どぉってことない? これを激坂と言って憚らない自分には、美ヶ原でどんなシナリオが待っているのだろうか。
じりじりとけっこうな暑さで脚に汗が滴りつづけた。でも本当の暑さはこんなもんじゃないだろう。
2004/6/23 [ヒルクライム一夜漬け]
シゴトそっちのけで、平日の今日カイシャの友達と甲府へ走りに行く。彼は林道をオートバイでカッ飛ばし、僕はヒルクライムをするのだ。朝5時起きに始まって、9時半には自転車に乗り始め、夕方5時半近くまで走った。途中休憩を結構とっている。獲得高度は初の3000m超を達成したが、意外と消費カロリーは低い値しか出ない。なぜなら、心拍が全く上がらないからだ。ひーひー言っているときもたいていHRは140前後である。なぜ心拍を上げられないのだろうか。相変わらずスピードは遅いけど、これだけ走ってヘタレることがほとんどなくなったのは進歩と言えるだろうか。
美ヶ原対策としては、どう見てもやりすぎだったことは重々承知の上である。疲れがレースで出るとは思うが、長い上りを目前にして幾分自信をもって挑むことができそうな気がしてきた。
一日中走っていた割には、ボトル1本分と豆乳2パックしか水分を摂ってない。ヒルクライムはボトルの水は少なくて済みそうだ。
敷島町運動公園をスタートし、観音峠を通って木賊(とくさ)峠まで下りなしの1260mののぼり。美ヶ原に匹敵する標高差だが、ちょうど2時間もかかった。木賊峠の東屋でひと休みした後、増富温泉郷まで650m降りて折り返すのが2本目の上り。ようやくエンジンがかかってきた。木賊峠で遅い昼食をとった後、池の平、御岳林道を通って金桜神社まで800m降りて折り返す獲得高度1125mが3本目の上り。いずれも15%を越すような激坂はほとんど無かったが、ここまでコンスタントに上りが続く道を走ったのは初めてだ。 林道なのでほとんど車もなく、1台のローディーも見かけなかった。

2004/6/24 [VXRS家にキターッ]
へっへっへ。やっと来ましたぜVXRS様が。ZIPPのホイールが合いすぎてスゲー怖そうな雰囲気漂う。
問題発覚。XSサイズは僕には大きいのか、ハンドル高さをKestrel並に下げられない。よってスペーサーは1枚もなしだ。100mmステムは、やはり長すぎたか?
Kestrelからサドルを移す。シートポストの留め具の形状は最初かなり悩んだ。夜遅いのでローラー台にも乗れず、インプレッションはまだまだ先かな。
KestrelとTimeの2台を両脇に置いて押して歩いていたら、同じ石畳の道を明らかにスムーズに進んでいく。ただ押しているだけでこんなに違いを感じるなんておそろしや、と思っていたら、Timeの履いているタイヤは空気がほとんど残ってなかった。
家の体重計で量る。ボトルケージ1つ、インフレータやスペアタイヤはなし、ロード決戦仕様の状態で7.0kg。思ったより大したことないが、持ってみると今までのKestrelとの差は1kgでは済まないという感覚だ。
2004/6/25 [だんだんグチになる]
美ヶ原の準備でなにかと忙しく、スポーツクラブはお預けが続いている。Duraのチェーンリングを38Tのスギノにとりかえ、PolarのセンサーをKestrelから移植する。Shimanoのコードレスメーターは赤外線なのかぁ、知らんかった。お陰でセッティングに制約が多い。センサー部の出来が悪すぎ。やたらごついし、バンドはかっちり締められないし、何故だかセンサー反応せず。最初壊れているかと思ったが、マグネットをターゲットラインよりかなり下にずらしたら反応した。どうなっとるんじゃ。ホントに日本製か? Polarのセンサーもつけたら、フロントフォークはとんでもない形状になった。どちらかにしたいところだが、どちらも甲乙つけがたく、しかもどちらも簡単に着脱できない。
2004/6/27 [レース日]
ツール・ド・美ヶ原

2004/6/29 [新車効果]
そういえば美ヶ原では後半途中で脚が攣りそうになった。Cramp-Stop持ってこなかったので少し焦ったけど、何とか持ちこたえた。
あれからいろんな人のリザルトを見て考察してみると、僕のタイムはどう考えても予定外に良すぎる。なんでだろう? やはりフレームのせい、としか考えられない。チクショー来年はKestrelで出ようかな(んなわけない)。
ただやはりこのフレーム、ちょっとデカかったかもしれない。ハンドルが従来より7mm程高くて遠いが、大きな空のダンボールを運んでいるような気分になる(訳判りませんね)。
下山の時には限界の80%くらいで攻めたコーナーもあったが、ブレーキが良く効くせいもあるのか、正しいフォームを心がければコーナーで膨らむこともほとんどなかった。懐が深いという感じだ。
今日久々にプールへ行くと、腕が筋肉痛になっているのがわかった。恐らくハンドルの引きで疲れたのだろう。「手を添えるだけ」のアドバイスはちっとも実践できていない。