2004年 1 2 3月

2004/1/1
オオー、新年である。
今年の抱負は、アイアンマンジャパン善戦、これに尽きる。まずは、宮古みたいにハズレにならないことが大前提だけど。
ロング参戦を目指し、その資質のない者がこれからの140日間でいかにして練習を積み重ね、スタートラインに立ち、そして戦い、敗れる(?)のか、その軌跡を赤裸々に綴ることになるだろう・・・・。おおげさ。
ロングをマトモにこなすためには、現状でランのスタミナが無さすぎるだろう。月間70km程度じゃお話にならない。だけどなあ、ランって退屈なんだよなあ。この70kmを(たかだか)140kmに増やすことすら、過去の実績から見てまず無理だろな。走り好きの人には鼻で笑われちまうぜ。ランナーズハイなんかこれっぽっちも味わったことないし。でも今年はやらなきゃ。一応、レースはいくつかぶっ込んで、嫌でも走らざるを得ない状況を作っておいた。佐渡もいよいよAに出るとなると今年は4回もフルマラソンを走ることになりそうだ。うへー。故障しなきゃいいけどな。

活動が鈍るこの時期にも関わらず、先月は(おそらく)過去最長の練習時間となったが、それはひとえにバイク時間が伸びたため。ニューバイク購入計画やJCRC参戦がモチベーション向上に効いている。また、ネットでのいろんな人の練習記録からの刺激も大きいだろう。数年前にはありえなかった効果だ。
ローディーはチマチマと(おれもだ)HPを書いている人が多いけど、トライアスリートとなるとずっと少ないような気がする。もともと、トライアスリートはパソコンなんぞの道具に最も関わらない人種という印象があった。反面、ローディーは案外PC好きな輩が多そうだ。やる事は似ていても人種の違いは結構ありそうだ。
自分もトライアスロンの話題をネットでかき集めようという発想は不思議なくらい起きない。そんなことしたってタイムが1秒でも向上するわけじゃなし、実践あるのみ、ということなんだろう。だから、(自分自身、他人様のページを見る気がないんだから)このページはホンッと意味がないと思う。だけど、「自転車」というキーワードになると、ネットサーフィンする気になるのは不思議だ。
2004/1/4 [レース日]
ツインリンクもてぎ100kmサイクルマラソン

2004/1/8
常々ネタにしたいと思っていたことだが、毎回、スポーツクラブのトレッドミルで走るたび思うことがある。この機械、あまりにひどいので実名暴露だ。COMBI CARDIOLINE 6150Eって奴。ウチのクラブじゃ最新型なんだけど、インタフェースは最悪。
最悪その1 最悪というか、理解に苦しむ。
走行距離計は7セグLEDの4桁表示であるが、驚くことに最小単位は0.1kmである。
設計者はもはやトチ狂ったとしか思えない。なぜなら、このトレッドミルでは999.9kmまで表示可能だからである。一体、どこのどいつがトレッドミルで続けて1000kmも走るだろうか?(公道でも100%無理だけど) なぜ10m単位表示にしなかったのか? 小数点を一個ずらすだけじゃないか![1m単位だとなおのこと楽しいぞ] 4桁目が0以外の表示になったことすら、恐らく[いや間違いなく]一度もないだろう。
更に笑っちゃうのは、その隣にある同じく4桁のカロリーメーターは999.9kcalまでの表示となる。1000kcalと言えば、ちょっと時間かければすぐオーバーフローだ。この天と地ほどのギャップはなんなのだ! こちらこそ、小数点以下のカロリー表示に意味なんてない。どうせ体重と走行距離で単純計算した信頼性の低い値なのだから。[更に追加情報。時計も4桁しかないが、99分59秒、つまり100分単位で一巡する。普通、60分単位じゃねーのか?? 2,3巡したら、もはや経過時間はワケワカラン状態だろう]
最悪その2 全面超硬質メンブレンシートで覆われたコンパネ面の小さなボタン類は、どれも堅すぎて人差し指なんかじゃとても押せない。親指を下向きにして、コンパネを鷲掴みにしながら押す必要あり。特に、押しっぱなしにする必要のあるスピードコントロールが恐ろしく難儀だ。これを押さないとコトは始まらないのに、一体設計者は何を考えているのだ!?
10年以上も前の別のスポーツクラブにあったトレッドミルは、手すりのすぐ脇にプラスとマイナスのソフトなストローク感のある巨大ボタンがついていて全くストレスなくスピードの加減ができ、最高の使い勝手だった。それからみると、全てが退化している。
最悪その3 入力方法があまりに難解で使い方が一向に分からず、仕方なくマニュアルモードのみで使用。LEDを贅沢に使用したメインディスプレイのグラフィックは理解不能なので全く無意味。まあそれは自分のアタマの弱さにも原因があるからさほど責められない。
ほかにもまだあるよ。最悪その4 、両脇についている手すりは、その中途半端な位置のために、何度かパンチをモロ食らわせて突き指しそうな目に合うことしばしば、走行中脅威となり、ビクビクして走らなければならない。緊張感の維持には有効だ。
[最悪その5 データのリセットは3秒間長押しを要求するが、これがまた辛い。3秒間この堅いボタンを確実に押しつづけることが大変なので、いつまでもリセットされないのである。そこまでデータ消去に慎重なのかと思いきや、走行中に間違えてスピード以外のボタンを押してしまうと、今までのデータはリセットされてパーになる。これにはマジで腹がたつ。]

ではなぜ、このクソミソのコンビ製を使うのかというと、モーターがトルクフルでスムーズ、走行感がいい。走っていて大事なのはつまりはこの点なのだ。
2004/1/9
昨日、成人病健診でエコー検査をしたところ、「肝臓に影がある」と出た。肝臓といえば肝炎や肝硬変? それらにあまり思い当たるフシはないので、むしろ肝癌が最も疑われる。かなり悶々とした1日を過ごす。ガンで余命幾ばくもないとすると、アイアンマンも今年限りか。などとスポーツクラブで考えていたら(目の前の巨大スクリーンでは白い巨塔を放映中)なぜか妙にやる気が出てきた。普通逆だと思うが。
今日早速2万円もかけてCT検査を行う。影の正体は、どうやら細い血管が糸くずのように集まった肝血管腫らしいということで限りなく白に近い判決。でも肝血管腫によく似たガンもあるらしいので無罪放免とはいかない。ただ直径2cmもあるのでガンだとしたらもう後がないんだけど。
そのアイアンマン、今日何気にホームページに行ったら、すでに申込者は定員を500人もオーバーしている。慌てて申し込んだが、先着順選考ということらしいから、常識的にはもう手遅れじゃないの? はやくも今年の抱負が崩れ去るのだろうか。
訪問ついでに、バイクコースの紹介ページを見ると、全工程でアップダウンが絶えない。ツールドおきなわより獲得高度は多いんじゃないか。おきなわ120kmでも独走でのアベレージ30km/hが厳しいと思っているのに、180kmを32-3km/hで走ることを狙うなんて無茶かなあ。思えば、昔の琵琶湖はかなり平らなコースだったが、それでもアベレージは30.5km/hしかいかなかった。今みると情けないタイムと思ってしまうけど、だからと言って体力的に今のほうが上回っているとはとても断言できない。今も昔も言えるのはとにかく身の程知らずということだけだろう。
2004/1/15
やった! 絶望視していたアイアンマン出場決定通知が来た。申込者が殺到してもいまだ募集中のようだが、書類内容で認定される選手が少ないんだろうか? 補欠決定とかじゃなく、予想に反して書面にて早くも正式決定となった。まあどういう事情があるにせよ、やる気が出てきたぞ。
今日は休養日の翌日だったせいかトレッドミルが調子よくてスポーツクラブ終了時刻まで走ってしまった(と言ってもたかだか10kmだが、僕にとっての10kmは長いのだ)。最近は、エアロバイクで一汗かいた後のほうがランが調子いい。うまい具合にウォーミングアップになっていて、そのときの全身の汗が体を冷却するためランでは最小限の汗しかかかないようだ。バイク直後で脚が使えないということも、めっきり減った。成長したもんだ。
2004/1/23
ロードレースをかじるようになって、平地でパワーを温存し上りで頑張るというタイプの走り方を知ると、平地で飛ばし、上りでセーブする(つまりはそれがイーブンペースということなんだけど)トライアスロンの走り方は全く逆であることに気づく。
今までは、バイクの練習といえば平らなところでやるのが気持ちいいと思っていた。だから、オーストラリアあたりはさぞかし気分いいだろうと想像していた。
最近は、上り区間がないとやる気が起きない。よって、アップダウンゼロの近所のコースはまるで走る気になれないという問題も起きている。集団練習となればまた話は違うのだろう。
以前はパンの耳は嫌いだったが、フランスパンを知るとむしろ耳ばかり食べたがる、というのと似ている(のか?)。
大学時代からの練習コースである長柄、茂原周辺は、アップダウンが多くて萎えるので、コースとしては負荷が高すぎるのが難点、と考えていた。だが、最近では逆に物足りない。山らしい山がない千葉では長い上りがない、というのがその主な理由だ。
ただ、昔とくらべて脚力がついたとか、そんなんじゃない。風に抗いアベレージスピードを高く維持することへの執着が最優先していたからこそ、スピードが落ちるというだけで坂道は気分的にへこむし、疲れるしで忌み嫌っていた。そのスピードへの執着を捨てたときにはじめて、坂を前向きな気分で攻められるのだろう。
同時に、ハイスピード維持が強迫観念のようにある平地を避けたがる、という逃げの心理も無くはないが。
2004/1/24
そもそも牛乳がさほど好きでもないのだが、それよりヘンな味がする豆乳は到底好きになれないと思っていた。
豆乳の個性的な味覚は、それすなわち牛乳になりすまそうとしてなりきれず露呈したネガティブな要素としてとらえてきた。
そんな、豆乳は牛乳の代替品、まがい物であるという意識を捨て、「豆から作った唯一の飲み物」としてアイデンティティを尊重し、久々に飲んでみたところ、その味わい深さが気にいってしまった。
考え方一つで、嫌いなものが好きになる、こともタマにはあるなあ。
牛乳は、ゴクゴクと豪快に飲むイメージがあるが、豆乳はチビチビ味わうのが性に合っているんじゃないかな。ビールに対する日本酒のように。豆乳は牛乳の類似系という意識がもたらすもう一つの落とし穴 という気がする。仕事中のお供にチビチビ飲むのがいい感じ。癖になりそう。

例えばニンジン嫌いな子供に、細かく切ってハンバーグなんかに混ぜ、ニンジンの存在を打ち消して食べさせる、というやり方を見るけれど、僕は逆ではないかと思う。そんなことしたって、ニンジンに開眼するわけじゃないし、少なからずハンバーグの味は落ち、それはニンジンのせいでマズい、やっぱりニンジンはマズさの元凶、という認識を強くしてしまうのでは。ニンジンはニンジンの良さを本人が発見しない限り好きにはなれないぞ。そのためにはあえて、ニンジンの味わい深さが主役となるような料理を徹底的においしく作るのだ。しかも、料理に参加させて、土のついた生のニンジンが一つの料理として完成する様を、目や鼻でじっくりと観察する。できれば、ハラペコな時がいいね。
自分に子供がいたらぜひ実践してみたいな。甘いか?
2004/1/30
過去最大級の風邪をひいている。
初っ端からガツンと熱が出て、ヤバそうな痰もでる。明らかに普段と様相が違うため、異例にも病院へ走る。聴診器すらあてようとしない医者の怠慢さに閉口したが、検査結果はインフルエンザではなかった。対処法がある程度決まっているインフルエンザの方がむしろ救われたのではないかと思うくらい、その後の症状は重かった。38度の熱が4日も続いたのは前例が無い。6日目にしてやっと熱は下がったけど、身体の異常な感覚は全く取れていない。
病院の薬はよく効いて、昼間だろうと眠ることができる。悪夢になることもなく、やる気で満ち溢れる前向きな夢ばかり見る。 いま病気でへろへろな奴が到底思いつきそうにない活動的なシーンで目覚めるのがなんとも奇妙である。
1月はそんなに気負ったつもりはなかったが、練習時間で見れば明らかに多かった。もしここで風邪をひいていなかったら、過去最高の練習時間を更新したに違いない。だが、絶対量で言えば、1ヶ月あたり30時間、1日にしたら1時間という量はお世辞にも多いとは言えない。ランニングでいえば、1日10km、1ヶ月300kmってとこか。フルマラソンである程度がんばりたいなら、そのくらいは最低やらないとね、と言われてしまうくらいの量である。この程度で身体に無理をしたとなっては、ほかに何もできない。
負荷が高すぎるのだろうか。もう少し、落とすべきだったか。だが、HRから見た強度としてはそんなに強くはないはず。
残る結論は、生まれつきの虚弱体質ぎみということで、判ってはいるのだがこればかりは、どうしようもない。
2004/2/1
畜生め、昨日も今日もおだやかに晴れ渡り、これ以上ないいい天気。こんな日に風邪なんぞひいている自分はとことんついてない。予定していた新宿ハーフマラソンは当然DNS、都心の周回コースを駆け回るこの大会は結構楽しみにしていたのだが。それどころか何もしない日が丸1週間続いてしまった。ひと昔前なら、この時期に1週間のブランクなど屁とも思わなかったが、この頃は悔しくてしょうがない。

寝ているとショーもないことを色々考える。
お気に入り練習コースの長柄の坂道は、体重が5kgも多いが筋力は少ない1年前の今頃も、当然同じように走っていた。ということは、いまここで5kgのウェイトを身につけて走ったとしても、1年前の自分と同等以上の走りは期待できるはずだ。
5kgってすごくない? バイクを100g軽くするだけでもそうとうお金がかかるよ。それなのに、去年と今とで、走りの進化のホドはというと、さほど見出せないんだな。多少ヘタレにくくなったなとは思うけれど、それはウェイト面よりも持久力アップという感じだし。
逆に言えば、1年前のその当時、何らかの方法を色々駆使して、5kgという信じられない重量減に成功したとする。これはもう、奇跡的な数値だ。それによって得られる恩恵は、目のすくようなミラクルゾーンの走りを誰もが期待するだろう。でも現実は、1年後の自分の実力並だったとしたら、どれほどがっかりした顔をするか、想像に難くないぞ。
となると、バイクの軽量化なんて実はほとんどどうだっていいレベルの話なんじゃないかな、という気がしてくる。なにか間違っているかな。
2004/2/3
巷の情報誌によれば、世のトライアスリートは、平均で週に10.5hも練習しているらしい。
うっそ!
どうせまた見栄張っているだけなんだろう? ホントは平均なんかじゃなくて、記憶に残る最もイタシタ時間なんだろう????
僕の場合、たいへんよく頑張った昨年実績で、週平均4.8hであった。自分でもびっくりだが半分以下だ! ちなみに、2002年はさらに少ない3.2h、週10時間以上を記録したことは過去にたったの一度しかない(10時間を超えるロングレースは除く)。
10.5時間のその内訳はというと、およそスイム4700m、バイク95km、ラン35kmだそうである。
自分がその距離をこなす時間を考えてみた。こっちも平均値で勝負だ。昨年実績では、
スイム118.3km/45.6h、バイク4018.5km/132.7h、ラン911.5km/70.1hで、その割合で計算すると、
スイム1.81h、バイク3.14h、ラン2.69h、合計7.64hで終了である。10.5hには3時間近く足りない[後日修正、よく読み返したら、純粋なSBR合計時間は9.7hで、ストレッチなどの他のエクササイズも含めて合計10.5hとなるようだ]。つまり負荷が高すぎるってことか。でも、スイムはこれ以上テレテレやってられないし、バイクだって、95kmをいっぺんに走ってしまうわけじゃないんだろう?? 唯一、ランが速すぎるかな。
まあどんな言い訳を考えようとも、自分の練習時間がとんでもなく少ない事実は変らない。風邪に罹るのは単に精神がたるんでいるからであり、練習のし過ぎなどとは到底言えないことが判明。明日からとっとと練習開始じゃ。
2004/2/8
いつもの長柄町で、4時間以上かけて走った距離は103km。その程度でも、距離・時間とも今年に入って一番長い。
エネルギー補給に問題があったのか、終いにはふらふらになり視界が激しくブレだした。自転車で目まいを起こすとかなりアブナイ。風邪の後遺症もあるのかな。アイアンマンの180キロは遥かなる距離と痛感。5月までに間に合うだろうか? とっても不安。

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最近欲しい自転車。
ちょっとその辺に買い物や散歩で出かけるときに、仰々しくなくササッと走れる自転車。
ロードレーサーは、普段着で乗るとあまりカッコよろしくない。特に僕のような小柄な体型にとっては、余計似合わない気がする。しかし、いまさらクソ重くてポジションも全く異なるママチャリには到底乗りたくない。
見た目はサンダル履き感覚だけど、性能的にはロードバイクに匹敵する自転車が欲しいんである。
いわば、20インチくらいのホイールを履いた、ピリ辛小粒のロードレーサー。

なんだ、つまりミニベロってことじゃないか、って言われるのだろう。でも、最近持て囃されているミニベロというくくりは、僕の求めるコンセプトとかけ離れたものになっている。まず、ミニベロは「折りたたみ」という、僕にとっては必要ないファンクションがセットになっており、強度、剛性、重量、デザイン、色んな点に影響が出ている(本来の「ミニベロ」は、折りたたみ機構とは無縁のスポーティな小径車のことを指すらしいのだが)。また、コンパクト性を優先しており、ポジショニングや走行安定性が犠牲になる。第3に、ユニークでファニーなフレームスケルトンを暗に要求している。ロードレーサーが、何十年と変らぬスケルトンなのに、なぜかミニベロは積極的なデザインスタディの場になっている。だが、こう言ってはナンだけど、そのほとんどはさほどカッコいいとは思えないし、走行性能に由来するとも思えない。また、サスペンションとか折りたたみ機構などにコストがかかって、コンポなどの選定は相対的に犠牲になる。
だから、僕の求めるものは、「最近言われるミニベロ」とは似て非なるものと思っている。

モールトンは価値観が似ているけど、僕の求めない部分にコストの多くを費やされている感がある。その高すぎる価格も含めて有名になりすぎて、もはやサンダル履きとは言えまい。また、基本的に折りたたみだし、値段の割には軽くない。ロードレーサーより小柄な自転車は当然軽いハズ、と考えたくなるのが自然だろう。

知っている範囲では、千葉のショップのキットバイクO2(オーツー)というのが、僕のコンセプトに最も近かった。これで目的達成、とも言えるんだけど、ブレーキが好みじゃないとか、つまりはもうすこし他の選択肢も見てみたいんだよね。
世のフレームビルダー屋さんには、スポーティがキーワードのオリジナルバイクをもっと作ってほしい。ブランド力では及ばないが必要十分な技術は持っている多くのフレームビルダーにとって、国内外の有名ブランド製フレームに対抗できるのは、オンリーワン商品をすぐに実現でき、性能も保証できるこういったオリジナルバイクというセンも十分考えられると思うのだが。
老舗のアマンダなど、探せばいくつかあるのかもしれないけど、ミニベロがこれほどまでに流行っている割には僕の欲しいものは少なすぎ。市場がないからだと思うが、眠っているニーズを起こす余地もあるのではと思う。

ところで、折りたたみ自転車を、折りたたんで有効に使っている人は、購入者の何割くらいいるのでしょう?
2004/2/15
練習走行会に混ぜてもらって、5人で長柄を走った。こんな大勢で(当社比)走ったのは初めてか。アタックの真似事も何度かやってみたりして、やはり一人で走るより楽しいな。この陽気に誘われてか、他にもロード乗りが沢山いて長柄は大盛況。
先週あたりから、やたらと燃料切れが激しい。すぐハラヘリ状態になって、何か食べてないと気がすまない。お陰で走った後も体重はさっぱり減ってない。ロング向きの身体を作ろうとしているのに、なぜだか逆になっている。
2004/2/20
ガラにもなく、日本アカデミー賞をプロジェクターの大画面で見ながら丸1時間のラン。汗でTシャツと乳首が擦れて、9kmを過ぎたあたりで乳首がヒリヒリしだす。テーピングでもすればいいんだけど、貼ったままうっかりプールになんぞ行ったら恥ずかしいね。
豆乳生活がすっかり定着しているのだが、豆乳といえばどこでも買えるのが紀文。無調整、調整、黒豆、コーヒー、紅茶の5種類がある(多分[さらに後日修正:抹茶、ごま味の7種類。さらに増えるかも]。無調整は、豆腐水か?ってな感じでシャビシャビしてどうも苦手。調整のほうが、いかにも豆乳臭くてコクがあっていい。黒豆は、さらにコクが倍で豆の甘味がいい感じ。コーヒー、紅茶は成分的に意外とプレーンなものと変らないので苦手な人にはお勧め。特に紅茶は豆乳とアールグレイの香りがいい感じでまぐわって、絶妙な味わい。午後の紅茶ミルクティーなんかより断然うまいぞ。ちょいと甘すぎるのが残念。豆の自然な甘味だけで十分なのにな[後日追加。豆乳は本来甘くはなく、甘いと感じている成分は全て砂糖のようだ。してやられた]
2004/2/22
史上初、長柄での二日連続ロングライド。やる気満々だぜ。昨日が122kmで負荷も高かったため、今日はほぐし目的でLSDを言い聞かせる。
ところが、風が半端じゃない。平地でも13km/hしか出とらん。追い風では何もしないで48km/hだ! マジに走るつもりだったらとっくにやる気をなくしていただろう。ローディもほとんど見かけない。それにしても、一晩寝たのにこの疲労感はなんだ! まるで昨日終えたところからの続きじゃないか。言い聞かせなくとも、速く走ろうなんて気はさらさら起きないぞ。顔が火照ってきて、なんか具合悪い感じ。なんでやってんだ? 気温21度と、2月としては異例の気温も影響していたかもしれぬ。
それでも観念して走ってたら、70kmを過ぎた頃にやっとほぐれてきた。調子は出てきたものの、ケツが無性に痛くなってきたので欲張らず92kmで終了。二日程度でケツが痛くなるなんて、まだまだ乗り足りないのう。
ガンコオヤジの地タマゴを買って帰った。
2004/2/29 [レース日]
ウィンターロードレース

2004/3/3
スポーツクラブのエアロバイクに乗るときはだいたいいつも同じメニューでやっていて、心拍数135コントロールモードで30分。時間があれば40分。つまり設定心拍数の135bpmを維持するようエアロバイクが勝手に負荷を調整するのである。スポーツクラブにあるまじき貧相なサドルとペダルなので、回す練習はせず、ケイデンスは60以下である。
毎回、10分に一度くらいの割合で、奇妙なことが起こる。心拍数が一気にストンと10くらい下がるのである。つまり125bpmとかになる。ほんの10秒程度である。エアロバイクは、生ぬるいと判断してドーンと負荷をアップさせる。こっちは突然ペダルが重くなって何事か!と思うわけである。
この現象は、耳たぶにつけたHRセンサーが動作不良を起こしたのだろうとずっと思っていた。だが、それにしては妙に作為的な気もしたので、エアロバイク側が単調なトレーニングに刺激を加えるためにわざとそうプログラミングをしているのでは、という考えに落ち着きつつあった。
ところがである。トレッドミル(ランニングマシーン)で何気にPOLARをつけて走ったところ、まったく同じ現象をPOLARがキャッチしていた(結果はこちら)。クレバスのごとく見事にストンと心拍が落ちている。いったいこれは何だ?? 屋外での使用や、家のローラー台でこのような現象を確認したことはない。
さらには、POLARをつけていつものエアロバイクをやってみた。エアロバイクの心拍計がちゃんと正しく動作しているかPOLARで確認するのだ。一時も目を逸らさず見守っていたが、両者はほぼ同じ動きを示し、それぞれ信憑性が高いことを証明してしまった。そして、いつもの奇妙な現象は、この日に限って一度も発生しなかった。発生現場を押さえることができなかったのである。
ジムのなかで定期的に発生している怪しげな電磁波が機器に影響しているのか、とも思ったが、この日のように何事も起きないと、その説も怪しい。結局謎は深まるばかりである。
2004/3/7 [レース日]
佐倉朝日健康マラソン
2004/3/10
昨夜はとんでもない日だった。温泉旅館のロビーを歩いていると、浴衣を着たLevel42のマーク・キングに出くわし、今日の夕食のメニューは何だ? と話し掛けてきて、僕が手にしていた仕事の走り書きの紙をメニューに見立てて取り上げる。ノリノリである。思わず我を忘れてサインをねだる俺。マークはその紙にサインじゃなくネコのイラストを描き始めた。うーん、サインプリーズと言っているんだがフザケまくっている。
どうやら風邪が本格化してきたらしい。

フレームがヘタるという感覚が正直判らないオイラであったが、ヘタるとは科学的にどういうことなのか。偶然見つけた資料でかいつまんだところによれば、主に金属疲労による性能的低下ということらしい。金属フレームは使いつづけるにつれ組成的に変化したりミクロ単位の亀裂が増えたりして新品当時の性能とは違っているというのだ。特に薄肉チューブのクロモリなどは金属疲労の影響が顕著らしい。デダッチャイの超薄(ハムではない)チューブを用いたアルミフレームなどで、毎日乗るなと言われていたり、体重制限があるのはそういうことか。
乗れば乗るほど寿命がどんどん短くなっていくわけだ。そういう感覚で自転車を考えたことは無かったな。
だとすると、金属疲労、酸化、腐食などとは無縁なカーボンフレームは、ヘタらないんじゃないの? なーんだ。どおりで判らないわけだ? ま、樹脂の経年変化はあろうけれど、強度を担っているわけじゃないし、ずっと室内保管だし。Kestrelがずっと現役なのも当然か。次のバイクもTIMEにして正解だったのとちがう? やっぱ、長持ちするという観点でのフレーム選びってウェイト高いよね。というか、長持ちするかどうかは自分次第って思ってた。

2004/3/14
浦安ハーフに出た。
先週の佐倉マラソン以来ずっと風邪が燻っていたが、極力安静が効いたか、当日は「まあ走ってもダイジョブ」くらいまで回復した。熱を出さずに快方へ向かったのは異例なことである。その代わり、1週間なにも出来てないばかりか、食べ過ぎて太りぎみなのだが。
気持ちよく晴れて気温も高く風もない。今度こそ絶好のマラソン日和。スタートして1キロ地点を4分ジャストで通過する。このペースで最後まで走る決心をする。7キロ付近でちょっと疲れて散漫になる。集中集中。13キロ付近で先週のフルマラソンのしこりが出始めるが、悪い感じじゃない。キロ4分のペース維持がかなりきわどくなってきた16キロ付近でちょうどいいペースメーカーを発見。20キロ過ぎまで辛抱強くついていく。この人がいなかったらかなりダレていただろう。ラスト500mくらいのところで、終わりが見えたとたんにプッツリ集中力も切れ、ペースメーカーは先に行ってしまう。ガタ落ちペースでゴール。タイムは1時間24分4秒、キロペース3分59秒。1キロごとに距離表示があったのでペースを掴みやすかった。最高3分53秒、最低4分3秒。速すぎず遅すぎずでペース配分が上手にできた。
佐倉の時と同様、ラストでヘロヘロ状態の心拍数はぐっと下がっている。それと、先日の心拍数が一瞬だけ突然下がる現象をここでも確認できた。これはどうやら自分の特質らしい。心拍データはこちら
全区間ほぼ160bpm以上を安定してキープ。自転車でこの負荷だと10分ももたないのだが。ラストの2キロあたりでは最高167bpmが暫くつづく。これはかなり追い込んでいる。一番辛かった。
風邪の影響はほとんどなかったようだ。鼻水の処理に困ったくらい。
友人2人とポカポカ陽気の中、最高にうまい生ビールを飲みながら気の済むまでごろごろし、イクスピアリの異次元空間なレストランで腹を満たし、幸せ気分で帰宅。最高ッすよ。
2004/3/18
そろそろアイアンマンレースの具体的な目標を考え始める時期だ。
ハワイ大会へは50スロット分あり、この権利を得るには、ジャパン大会で10時間30分が目安のようだ(確実ではない)。だが、これは途方もなく速いタイムであり、もちろん考えに入れてない。ただ書いてみただけである。
Webでアイアンマンジャパンの参戦記を探して読む。一つのページが目に止まった。僕より少しだけ若いこのヒトの、大会直前の4月の練習量が書いてある。
スイム40000m、バイク1400km、ラン300kmである。
そのなかの1種目だけに限定しても、自分には達成が困難な距離だ。
そして、ゴールタイムは10時間55分であり、ほぼ満足な結果だったようだ。
マジかよ! そんなにやっても、ハワイには行けないのですか??
9年前のびわ湖でのタイムが11時間38分、そのときより体力的に落ちている今の自分にとって、12時間を切るのがせいぜいってところだろうか。
タイムはともかく、満足感のあるレースがしたいね。
2004/3/21
ここんとこ、週末はマラソン大会があったり風邪をひいたりして、2月末のウインターロード以来久々にバイクに乗った。ウインターロードも20kmしか走ってないから、ロングライドは1ヶ月ぶり。先週のように青空が広がり穏やかな陽気。今日乗らずしていつ乗るのだ?という気分で長柄へと出かける。ところが、見かけほど穏やかではなく、風は結構強くて、しかもかなり寒いのには参った。
長柄にアウトレットの巨大店舗ができたらしく、今までならありえない道が渋滞している。とんでもないものを作ってくれたようだ。長柄をさっさと離れて長南町、高滝ダムを巡って走った。養老渓谷までもうすぐだ。まだまだ走りやすい道は沢山あるようで、とても嬉しい。
20kmあたりで早くも腰が痛くなる。そんなに弱っちまったか!
上り等で筋肉を酷使しても、暫く温存すれば復活するものだが、ある時を境にまるで伸びきったバネのように復活しなくなるものだ。言わば不可逆的状態。今回はそれが90km過ぎあたり、獲得高度約1100mで起きた。早すぎる。180kmを余力を残して走りきることなど理屈では到底不可能。それより、来週に迫った修善寺でのJCRCレース、Zクラスで大丈夫なのか不安になってきた。約170分[160分]耐久レースのZクラスは速い人で16周(=80km)する。ここの一周の獲得高度は約145mもあり(つまりクフ王のピラミッドに相当する高さですよ。毎周、それをテッペンまで登ることを考えたら、よくやるなって感じですよ)、16周すれば2320mである。まあ16周は無理として13周くらいは目指したいとしても、1885mである。はたして最後まで筋肉がもつだろうか。さっさと集団から離脱してマイペースを守った方が良さそうだ。どうせ集団走行の恩恵はほとんどなさそうだし。
久しぶりで、寒さが体力を奪ったためか、あまりにも疲れ果て、すっかり自信を無くした一日だった。
2004/3/27 [レース日]
JCRC第1戦 修善寺CSC

2004/3/28
昨日のJCRCレースでの、機材に関するトピックス。

サドル
今回は長丁場であるため、サドルを少し下げることを考えた。
しかし、13年選手のケストレルは、もう随分前からハンマーでブッ叩いてもピラーがウンともスンとも言わなくなっていた。そこで、サドルを替えるという荒業を思いついた。前日になってOD-BOXで薄めのサドルを購入。サンマルコの白くて尿道圧迫を避ける穴明きタイプである。しかし、惚れ惚れするほどカッチョエーぞ。
5ミリ程下がっただけだが、もくろみは見事に効を奏し、大変ペダリングが楽になった。だが、従来より100gも軽く薄いので、次の日尻が痛くなった。乗り心地とペダリング、アイアンマンではどちらを重んじるべきか悩みどころ。
軽量化のお陰で、バイクの乾燥重量はロードレース決戦仕様で8.0kgとなった。

903
そのCMを見たのはレースの3日前であった。キリンの903という新型スポーツドリンク。結構コンセプトが強烈だ。乳酸に対峙するとか、アディダスとの共同開発とか、アスリートオタクのツボを突いてくる。今までのアミノ酸一辺倒とは違うところに惹かれて、これは絶対にレースで試さねばなるまい、と思っていた。
そしてレース当日の朝5時にセブンイレブンに行くと、あったあった。うっしっし。2本買って、2つのボトルをこれで占める。普通、片方は水とかお茶にするところだけど、今回はキューマルサン一筋である。
そして本番。おーい903、もっと働けぇっ。そう言いたくなるほど、ここぞという時に飲んでもちっとも反応がない。脚は攣るし。うーん。こりゃ失格だ!
と思っていたが、あれほど精根尽き果てたのに、家で夕飯を食っているときに、なんか今日の練習はモノタリねー、などと思う自分がいて、びっくりたまげたのである。いつも長柄で練習した後は、間違いなく気絶していたが、その数倍の負荷をかけたにもかかわらず、何ともないのである。あまりに何ともないので、翌日の今日も長柄で走り込んでしまった。もちろん903をボトルに詰めて。今も少し飲んでいる。やはり何ともないぞ。
ここまで効果を実感できた飲み物は未だかつてない。俺様認定公式飲料は今までアミノサプリだったが(気分的に)、これからは903にしよう。

どうやら903とは、別読みではク・エン・サンと言いたいらしい。ププッ。

長柄練習では、初めて養老渓谷方面まで足を延ばした。途中、かなり急勾配(推定勾配15%)の細道もあったりして、昨日の修善寺の坂を思い起こしながら走る。いくつかの山道へつづく分岐に後ろ髪を引かれつつ、夕方5時まで走った。今日は負荷を低く保ったため、オールアウトしないで終えた。
2004/3/31
冷やし中華ならぬ、チャリ通勤始めました。
やはり通勤チャリは、時間の割には練習にならんのー。トラック、タクシー、原チャリ、歩行者の挙動が読めなくてスピード出せません。都会は久々なので尚のことビクビクもんだった。どんなに安全運転したって、確率論的にいつかは事故りそうだ(というか、過去すでに2度事故っているが)。千葉の山奥の快適さに慣れすぎてしまったせいか、空気の悪さが気になる。わざわざ年度末の日を選んでしまったのが災いしたかな。
チャリ通勤には強い意志が要る。怠け者の自分はたったの1日で終了。また気が向いたら走ろう。





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