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ウインターロードレース参戦日誌
2004/2/29 修善寺CSC クラスC 15km ウインターロードはJCRCではなく東京都自転車競技連盟が主催するレースで、カテゴリーは修善寺の5kmサーキット右回り(=逆周り)を10周、6周、3周するABCの3つと、4周する女子クラスFで構成される。10周のクラスAが登録選手のみということで、BCは自由に参加可能だが、身の程を考えて最下クラスCにエントリーする。 修善寺は以前デュアスロン大会(当時はバイアスロンと言った)で走ったことがあり、順周りで30km、6周だった(前後に5キロずつのラン)。非常にきついコースで、二度と御免だなと記憶に刻まれた。だが最近ちょっと思い直した。デュアスロンのような個人で走る場合は、頑張りどころに際限がないためにきついのではないか。ロードレースなら集団というペースの指標があり、その集団についていけばとりあえず任務を全うしたということで目標を考えやすい。上りで苦しいのは自分だけではないのだし。 という考えで、修善寺のコースに尻込みしないで出てみようという気になったのだ。 5時20分に家を出る。海老名でSPACEと書かれたサポートカーを見かけるが、厚木で降りずに真っ直ぐ行ってしまい、不安に襲われる。沼津から回るのだろうか。 順調すぎて、早く着きすぎると思ったので、料金の高い伊豆スカイラインを避けて海岸沿いを行こう、でもうっかり湘南バイパスになんぞハマるもんか!などと考えていたら、小田厚の出口を間違え小田原市内で30分も道に迷い(バカだね)、結局ターンパイクに乗ってしまう。実はターンパイクが一番高いのだった(曲者だ)。 伊豆スカは霧が半端じゃなく、超スリリングでサイレントヒル(ゲーム)状態。よくぞ通行止めにならなかったと思う。SPACEはその事態を予測して回避したのだろうか。8時10分頃到着。 雨だ! しとしとしとしと・・・。開門は8時半なのですることが無い。めんどくさくってローラー台も持って来てないし。車でボーっとしていたら、いつのまにか開門時刻を過ぎて、慌てて荷物をまとめて中に入る。なにやってんだ。 個室で軽量化に耽りながら、ふと時計を見るともう9時近い。9時半スタートだから、試走は1周しかできないな。下り方のコツを掴むには1周だけじゃ足りないと考えていたのに。何のために早く家を出てきたのやら。 POLARを腕に巻いていたので正確な気温はわからないが、クルマの気温計では5度。小雨の降る中を試走開始。12-25Tをつけたキシリウムで走るが、なぜかいつもよりブレーキの効きが悪い。タイヤの空気圧は5.5にセット。 さてさて、気になっていたウワサの下り連続カーブ。レースでコケてバイクをお釈迦にだけはしてはならないので、コース下見は殊のほか重要である。デュアスロンで走ったのはもう10年も前のことで、しかも今回は逆周りなので、初体験も同然である。思ったより道幅が広く、Rも大きいので不安はさほど無い。このコーナーをテクニカルだと言っている人は、僕とはスピードが違いすぎるのだろう。それより、冷たい雨がアラレのように痛くて、極めて視界不良なのが困りものだ。 クラスA、B、Cは1分差でのスタート。また、女子もCと同じスタートである。従来のBC同時スタートだと、ペースを乱されることを懸念していただけにホッと一安心だ。というわけで、9時32分、30数名(+女子6名?)でのスタートが切られる。まずは上りであるが(ここのコースは、上り下りの傾斜がはっきりしている)、ここで先頭はクックックと出て行く。リストラはスタート早々始まっているのだ。速い。明らかに自分にとってオーバーペースだが、まずは行けるところまで行くしかない。すぐに下りのコーナーに入る。雨のためか、テクニック不足か、早くも集団はバラけて下っていく。バラけるということは、各自各々のライン取りをする隙間も生まれるということで、その間を抜かしていこうとするとかなりヒヤっとする場面がいくつか。相変わらず他の人よりブレーキが効かないようで、止まらないのでお先に失礼! という感じ。再び上りに入ると、絵に描いたような中切れ発生。おれだ! スミマセン今追いつきますからヘイヘイ。 下りきって、次は長い上りに入る。集団らしき人は5人くらい。どうやらトップ集団じゃなさそう。女性がいるのでお尻につかせてもらって上りを引っ張ってもらう。とは言っても糸で引っ張ってもらうわけじゃなく、その見えない糸もすぐプチッと切れちまった。女性に置いていかれるのも、初めての経験だ。 1周目終了でラップを取ると、10分20秒。根拠はないけど、オセェーって思った。我ながら非力なエンジンにはがっかりさせられる。これで全力なんだからな。 周りには集団と呼べるような人数はもう居ない。当初思い描いた、集団に付く、という任務は当然全うできず、目論見は脆くも崩れ、際限なく頑張るのみである。ご近所は2,3人がいる程度である。ペースもまちまちで、追い越したり追い越されたり、ロードレースって感じじゃないね。 ちょっと判って来たのは、僕の周りの皆さんに限って言えば下りコーナーが遅いということだ。雨で慎重になりすぎている。僕は昔からコーナリングスピードがトロいが、それはある種のバロメータになる。イマドキの高性能タイヤは、たとえウェット路面であろうと僕のコーナースピードごときでグリップを失うほどヤワではないのである。だから雨だろうと関係なくコーナーをいつもどおり走って構わないのである。なんて悲しいんだろう。 というわけで、自分にとってポジションを上げていくのは下りだ、と判断したので、休まず飛ばすことにした。コーナー途中で選手に追いつくと、回避するテクニックは持ってないので、下り区間に入る前に無理してでも抜く。どうせ上りでまた抜かされてしまうんだけれども。つまり全区間息つく暇がない。こりゃ大変だね。2周目のラップは10分45秒。なんだ!コーナーで飛ばしますって言ってた割には、さらに遅いのか! JCRCでもこのコースは逆周りだけれど、その理由が徐々に判ってきた気がする。下りコーナーはそこそこスリリングで面白いし、上り傾斜はキツ過ぎない。気持ちよく全力を出し切れるんだろう。 さて、最後の1周。ああ、3周でもおなかいっぱいだね。無理してクラスBにエントリーしなくてよかったよ。 最初の上りで、脚力エンプティのアラートが点灯した。残り5%って感じ。でもこういうコースでダレてしまうと極端にタイムが悪くなるものだ。カラになろうとも気を引き締めていかなければならないのである。3度目のコーナーは大分コツも掴めてきた。後半の長い上りに入ると、初めて一人を上りでパスする。この長い上りは、最後に一瞬緩くなってまたきつくなる。この緩くなる区間は、僕にとって修善寺一番の萎えるポイントだ。どうせならずっと上りにしといてくれ! と言いたい。そして2番目に萎えるポイントは、ゴール直前の案外きつい上りだ。ダンシングで登りきるには長すぎるし。実は38-25Tをここで使っている。とほほ。 誰かに刺されるわけでもなく、その逆もなく、静かにゴール。ふぇー、疲れました。自己計測31分28秒。 ![]() ラップ表 Lap1 10:20 29.5km/h HR=150/160bpm Lap2 10:45 28.2km/h HR=155/160bpm Lap3 10:23 29.1km/h HR=155/164bpm 全力出し切ったと思ったのに、意外と最高心拍数が低い。追い込みきれていないか。 3周目で多少挽回したので良しとしよう。でもなぜ2周目がこんなに遅いんだろう? 上りで軽いギアを使いすぎたかもしれない。 しばらくクラスAの集団走行を眺める。どうやらフレームにモーターとバッテリーを仕込んでいるらしい。そうとしか思えん。100円ショップで買ったようなビニールカッパをバタバタなびかせて走っている人もいる。道具に拘らなくとも速い人は速い、ということね。 雨に濡れてクソ寒くなってきたので、何位だったかもちろん判らないままさっさと撤収。 小田原市にはかなり頭に来ていたので、沼津経由で帰ったのだが、これまた大変後悔しました。 その後の結果発表。 予想外にいい8位(出走35名)。 公式タイム、31分29秒。トップと1分59秒差。 結果を見る限りでは、僕の前方にも集団といえるほどの塊は居なかったみたい。これが、20人ほどの集団で走るような状況であったなら、もう少し記録も伸びたのだろうか? このコースでは、結局上りで千切られているような気がするが。 公式リザルトには、気温12℃と出ているけど、絶対ウソだ。体温で温められたPOLARでさえ10℃だったし、クルマの温度計5℃を確認したのはレース後である。でも5℃にしては寒くなかったような気も・・・。 その後の考察2 1周目でチギられてしまった女性とは、高橋いづみ選手だったようだ。なんかこの名前は聞いたことある。有名人らしいぞ。ちょっと調べたところでは、MTBのヒトのようだ? JCRCではBクラス。まあ敵うわけないねぇ。 |
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