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シンガポールマラソン2009ツアー参戦誌
2009/12/5 フルマラソンの部 42.2km Contents
出国〜レース前日まで(このページ) レース当日〜フィニッシュまで フィニッシュ後〜帰国 12月4日(金)晴れ レース2日前 キリオ君が以前三年間シゴトで赴任していたこともあって昨年からMixiコミュの間で話題に上っていたシンガポールマラソン。春にはかなりの人数が参加の意志を表明していたが、残ったのは3人。やはり海外となると色々都合つけるのも大変だろう。僕の場合、そんなことは全く気にかけず、職場での事前調整をしてなかったため、直前になってシゴトが入ってきてしまった。出発当日はぎりぎり午後3時まで働き、成田へ直接向かう。帰国日は四日後の朝7時半成田着、やはりカイシャに直行することになる。 シンガポールは常夏。かさばる真冬用コートを着ていきたくはないので職場に放置プレー。代わりに、持っていく服を重ね着してウィンドブレーカで覆い成田へ向かう。 だがこの日は澄み渡った青空がまぶしい暖かい日だったので取り越し苦労だった。午後5時に成田に集合すると、キリオ君に「何をそんなに着込んでいるんですか」と笑われた。 もうひとかたの参加者ヤンピンさんもシンガポール赴任歴5年という超ベテラン。英語はもちろん、ハンドルネームから判るとおり大の中国通なので、いろんな場面でネイティブと中国語でやりとりし、大活躍することになる。そんなわけで海外が超苦手な僕でも大船に乗った気分なのだ。ヤンピンさんは先週も上海でマラソンを走ってきたばかりとのことで驚いた。なぬー!その前に湘南国際にも出ているとはむちゃくちゃタフだ。 海外旅行は久しぶりでドキドキ。 チェックインカウンターで早速トラブル。9月にネット購入した航空券は、キャッシュカードの照合ができないので発券できないといきなり言われる。10月にカードを紛失して新調したことが原因らしい。決済は終わって金も引かれているのに買い直しを強制されて、空港管理料とか何とか訳の分からぬ追加料金を取られる。 40分遅れで搭乗を開始。 僕の座席は、窓側3並び席の真ん中だった。だが奇妙なことに、その両隣は中国人カップルのようだ。席を変えませんかと提案してきたのでもちろん快諾して窓際の席になった。 しばらくしてそのからくりが読めた。彼らは意図的に離れた両隣を確保し、人気のない中央席が売れ残ることで結局3席全て確保できると踏んだのだろう。彼らのしたたかな目論見に少なからず嫌悪感を覚える。次からは、「席を交換するならオレが通路側ね」と言ってやることにしよう。 成田では過剰と思われた厚着作戦も、機内は予想以上に寒く毛布を羽織っても底冷えが消えなかった。これがシンガポール基準というのなら、暑さより寒さに強くなければこの国で生きていけないだろう。 搭乗する前にキリオ君から、「シンガポール航空のスッチーの制服は実はパッド入り」とか、「その制服をお土産に買うことができる」といった耳より情報を聞いていたのだが、制服がパッド入りのいったいそれが何か? スッチー服なんぞを土産に買って、コスチュームプレイでもするのか? 「日本の浴衣をガイジンが買っていくのと同じ感覚でしょう。誰某へのお土産に買っていったらどうですか?」 などと言うキリオ君の感覚のほうがよっぽどアブノーマルでは??? とJALやANAの増量パッド付きスッチーユニフォームを思い浮かべ首を傾げていたが、今ようやく合点が行っている。 ただ、パッドはかなりさりげなく入っているようである。 飛び立って2時間ほどで夕食となる。スッチーがなにか僕に訊ねてきた。ポークのナントカ料理にするか、和食にするか、どちらのメニューを選択するか?と訊いていたらしいのだが、あいにくさっぱり聞き取れない。僕は英語が全くと言っていいほど理解不能なので下手に英語で返さないようにしている。で、「意味が分からない」と恥を偲んで正直に答えたのだが、通じないではないか。黒ヤギと白ヤギのようなやりとりが続き埒があかない。「意味」って英語で何だっけなー・・・意味、意味、意味・・・mention is no understand・・・100%違うな・・・そうこうするうちようやく僕が英語が分からないことが通じたらしい。今度はスッチーが考え込む。たぶん、「ポーク」は日本語で何だったかなーと考えたんだろう、暫くして彼女の口から出た言葉は、 「ンー・・・、ブタ。」 だった。 まさか僕のことをそう表現したのではあるまい? そんなこんなで機内食すら満足に頼めない現実に直面し、気分はすっかり深海6000mまで落ち込む。これだから海外旅行って・・・。初っ端からこんなマイナス思考で、果たして今回の旅は上手く乗り切れるのか? 行きの飛行機の中は暇だったので、長々とくだらないことを書いてしまった。 とっとと寝よ。 12月5日(土)曇時々晴 レース前日 現地時間午前1時40分にシンガポール空港へ到着。キリオ君の後に付いていって、無事入国する。税関とか荷物チェックとか一切ないのね。3万円分をここで両替する。外は日本車がたくさん走っていて、道路も左側通行なのであまり違和感がない。ヒュンダイのタクシーに乗ってホテルへ。こちらのタクシーは、クラウンコンフォート(相当くたびれている)か、ヒュンダイのソナタで八割方占められていてあまり選択肢はない。ほかにはトヨタウィッシュ、ベンツEクラスに乗った。Eクラスは独特の乗り心地だったなあ。 初日だけ泊まった窓のないホテルは、どうやら連れ込み宿のようであったが、僕には胎内のように安心できて案外快適。機内食が結構しょぼかったので、1階のコンビニでカップラーメンを買う。初めてのお買い物にドキドキ。細かい金で払えと店員に注文つけられて早速ビビった。ホテルに帰ってお湯を注いだところで、箸がないことに気づく。 現地時間朝4時、就寝(ほとんど徹夜に近い)。 Z Z Z z z z . . . . . 朝9時前起床。案の定、無茶苦茶眠い。絶対的に睡眠が足りていない。 三人で近くの有名なパクテー屋さんへ歩いていく。 朝のテラス席はすでに7割方埋まっていて賑わいを見せていた。ここではスペアリブを柔らかく煮込んだシンガポールの名物料理その一をさっそく堪能するのだ。黒こしょうがピリリと効いている。噂通り美味だ。ほかに二三品キリオ君が経験から見繕ってくれた。飛行機内ではあれほど不安の塊だったのが、今は異国を思いっきり満喫できている。幸せだなあ!
シンガポール沿いのホットスポットとして名高い、クラークキー地区にあるホテルにチェックイン。豪華というよりカッコいいと形容したくなるホテルだ。天井が高くてゆったりと広く、レース遠征用としてはオーバースペックだが意外と安い。
お約束のマーライオンも見に行く。そこはマラソンスタート位置からは目と鼻の先なのだ。海の向こうには3棟の巨大なビルが建設中であり、来年にもカジノの街ができるらしい。急成長をし続けるシンガポールの街並には圧倒されるばかりである。 夜はまたやんぴんさんのお知り合いの女性二人(先ほどとは別人)とベトナム料理店へ行く。やんぴんさん女性の交友関係が広いなあ。肉だんごフォーを注文。正直なところ、お昼に食べ過ぎたため食べきるのが辛かった。フレッシュココナッツジュースを頼んだら、切り抜かれた本物のココナッツに入った純正ジュースがでてきて、んー、これはきつかった。というか、ココナッツジュースというものをきちんと理解していなかった。ココナッツミルク系の味は好きなんだけどね。
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