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第16回幸手市さくらマラソン参戦日誌
今年の幸手は天気も良さそうだし、桜はタイミングばっちりの満開。団子より花、レースより花と行きますかね。2007/4/1 幸手市内 10mile (16.093km) そんなわけで電車アクセス。6時半過ぎの武蔵野線でノンビリ向かう。途中駅で、見るからにランナー団体がどやどや乗り込んできた。ウワッ、みんな幸手に行くんかな? 一人がデイバッグからハガキを取り出した。・・・なまず・・・と書いてある。ははーん、吉川なまずの里マラソン、吉川駅はこの先だ。とほーい昔に出たことあったなー、幸手と同じ日なのか、とそこでハッと気付く。参加ハガキ忘れてきた・・・。 8時前に幸手に到着、乗客の8割は幸手で降りた。無事成田のTさんと合流し、しばらく並んで乗車した送迎バスが会場入りしたのが8時20分頃。ハガキ忘れた人コーナーに行って、無事受付できた。セーフ。 野田の自宅からバイクアクセスのJYUさんとも合流でき、3人揃った。お二方とも最近故障や怪我で練習の滞る日々が続いたが、こうして無事集まれたことは大変嬉しい。ぼちぼち準備してスタート位置へ移動する。面倒くさくてアップをしていないのでスタートライン脇のミニ公園でウロウロ走り回る。んー、昨日の物練の疲労がジワッとにじみ出てくるものの、脚は軽くもある。はて?調子が良いのか悪いのか。5分くらいじゃ温まらないが、ダルさもあるのでまあこんなもんか。 9:20 a.m.スタート アップ不足に一抹の不安があったので、最初の1kmは無理に飛ばさず4分2秒で通過。スタートライン通過までの5秒を差し引けばそんなに悪くないタイムだ。やがて道幅2mの権現堂堤の桜トンネルに入ると、両サイドの観客の声援に後押しされるように徐々にスピードを上げた。ここ幸手では前々回に出したタイムがベストで、終始3分52秒のイーブンペースで走った。今日それを超えることは直感的に無理と判っていても、それを狙わずして何のために走る?との避けられぬ宿命ゆえ、神頼みの気分でペースを上げる。3km通過が7分42秒、つまり2km平均3分51秒で悪くない、いや上出来、なはずだったが、その時は暗算をミスったのか自信へと繋がらず、急速な疲労感のほうに気分が萎えて「もうダメだ」モードになってしまった。この時点でこの勢いで疲れていくとこの先絶望的の八方塞、などと考えると益々集中力が崩れていく。有り体に言って、オーバーペースってことらしい。 最初の給水所では早速水を取り、アタマからかぶる。暑いのだ。じっとり汗をかいている。サッカー部あたりにいそうな、Tシャツ2枚重ねとだぼだぼズボン、というおよそ走る格好に相応しくない人と同じペースになる。キロ3分52秒には届かない走りで、遥か先をゆく架空の目標ペースメーカーに追いつかねば、との焦りを抱きつつも、とりあえず彼に着いていくことだけが現時点での最大目標。4、5kmはキロ平均3分58秒。 行幸湖をクルッと周り、3年前も砂利道だった区間(舗装する気は無いらしい)をぎこちなく走っていると、サッカー部な人にはスルスルと先に行かれてしまった。軟弱トレッドミラーはこういう不整地に滅法弱い。この辺からダメモード全開となり、キロ4分も維持できていないと感じる。注意深く距離表示板を気にする努力も放棄したので、実際のラップタイムも判らなくなってきた。半ばレースを投げている証拠だ。意外なことに役立たずなのは脚ではなく心肺のほう。しかもHRは全然高くなく、152bpmあたりをうろついており、要するに全く追い込めていないのに苦しい。先週のJCRCレースと似たような展開だ。ってことはつまり、アップ不足という同じ過ちのためかもしれない。 長い直線道路ではずっと先が見渡せ、サッカー部な人は全く見えない。途中にぽつんとある中間地点(8.05km)通過は32分1秒。ここ3kmの平均キロペースは4分3秒と、予想通り大タレしてしまった。トータルではギリギリ平均キロ4分を切っているが、後半はさらに垂れるだろう。 と絶望視していたが、スローペースのお陰か少しずつ一段落してきた。同時に僕にピタッとペースをあわせてくる人が出てきたので(去年のようにウザく付きまとうほどではない)、根負けするのは癪、という気持ちも出たりしてモチベーションはかろうじて続いている。10kmを過ぎたあたりで、急に背後からパタパタと足音の大きな別のランナーがやってきた。あっという間に抜かされる程の勢いで迫ってきたが、どういうわけか僕の背後にぴたっとくっ付いて安定した。 二人目かよ! 心肺と筋力の負荷バランスが大分つりあってきた。 キロ4分はかろうじて維持し、少し割るくらいに復活。余裕を感じるときと限界なときとで周期があり、余裕な時にストライドで二人の連れを引き離しにかかるが、なかなかしぶとくてガッチリついてくる。ラスト3キロ付近で給水に気をとられているうちに、逆に先行されてしまった。うーむ。もはやこれまでかと思ったが、また復活の波がやってきたのですかさずパス。 何度自問しても、脚のほうは限界までまだ余裕がある。昨日の物練は言い訳にできないみたいだ。 ラスト2kmの看板が見えたころ、前方にまさかのサッカー部な人を発見! ゴールまで集中力も持ちそうだと判断し、彼をまずは目標に徐々にストライドを大きくしてスピードアップ、後ろの二名に勝負を挑む。どうだうりうりうり〜。彼らもいつラストスパートするか判ったもんじゃない。なんとなく辛そうな気配を背後に感じる。これはたぶん、限界とみた。ラスト1kmでさらにペースアップ。程なくしてサッカー部をパスした。とにかく脚はまだ生きている。足音パタパタおやじが先に切れ、やがてもう一人も諦めたようだ。途中から、3kmの部の小学生たちと合流し、一人また一人と目標を次々変えて追い越しながら走るのは面白い。 運動公園へ入るとゴールまであと少し。突然、どこぞのTVカメラマンとインタビュアーがマイクを持って寄ってきて、マイクマンが並走しながら叫ぶ。 「井手らっきょさん!○×△◎□◎#♪%!」 何度も不可解なフレーズを繰り返して併走するマイクマン(何て言ってたか忘れた)、僕の返事に、井手らっきょのもちネタを期待しているようなのだが、なにぶん井手らっきょはここ5年くらい見たことないし、もちろんオレは井手らっきょではないし露出狂でもねぇー! というか最初はそのまんま東をアタマに浮かべてた。とにかく意味が全然判らん。すまん。 集中力を削ぐ闖入者にめげず、最後の土のトラックでは蹴り出しを意識しながらコーナーを駆け抜ける。ラストスパートする小学生たちと一緒に、おとーさんも脚がもつれないように全力疾走。 おとーさんでもねぇー! 本日最高の164bpmはここで出た。 1:03:54(3:58/km) HRave/max=153/164bpm 39歳以下クラス32位 このタイムは昨年から1分28秒、一昨年からは1分47秒も遅れた。遅すぎだ。かろうじて、キロ4分は切れたという程度。ラスト1kmはとにかく全力だったが、3分44秒と大したことなかった。まあでも反省するより走り終えた安堵のほうが勝った。やったぞこれでビールが飲める。 先月骨折しほとんど走れていないJYUさんが、予想に反してTさんより先にゴールに入ってきた。僕の僅か4分後だったので正直驚いた。さらに4分後、Tさんもゴール。 暑さで汗がドッと出る。完走賞をプリントアウトしてもらうと、39歳以下(約700人)の部で32位と、昨年の35位よりも良い。もしかすると、この暑さで皆のタイムもそれなりに悪かったんだろうか? だが、昨年は平均心拍159bpmで、今年の153bpmはやはりどう見てもレースに失敗している。今の実力を過信したペース配分ミスが敗因であろう。 とは言え、2週間後のフルマラソンで昨年からの大幅な記録更新を狙おうとしている奴が、16kmで負けてていいのか? 昨年の反省をうけ、走り終えたその足で豚汁の列にすぐ並ぶ(学習したのはそんなこと)。 中身のしっかり入った豚汁をゲット。すぐさまビール二缶と焼きそばを買い、考えてみればまだ10時半で腹もさして減ってないのだが、わーい! と飲んで食う。見事に天気は晴れまくり、暑いくらいの中、至福のマッタリなひとときを過ごす。 やっぱ花より団子になってしまった。 |
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