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第15回幸手市さくらマラソン参戦日誌
古いヨーグルトが祟ったのか、昨日から腹をブロークンしており、今朝もトイレから出たくない気分。いつのまにか、友人のTさんとの待ち合わせに間に合わない時刻になっており、慌てて6時10分に家出。東川口駅に寄ってTさんをピックし、7時45分には幸手の会場に着いた。駅からのピストンバスに乗らないで済む分、早く着いたみたい。クルマアクセスのほうがメリットがありそうだ。2006/4/2 幸手市内 10mile (16.093km) なんだか今日は、雨模様の予報。折角の桜の季節に曇り空の取り合わせでなんとももったいない話である。去年と違って会場はいたるところ桜が咲き乱れており、上野公園なんぞに行かなくとも、ましてや新幹線で青森なんぞに行かなくとも、贅沢な桜は見られるのである。 予報に反して今日は気温が上がっていない。クルマの温度計は9.5度を示していた。マラソンには絶好の気温とも言うが、最近屋外で全く走ってないので気温に対する勘が鈍っている。指きりグローブをしていったが、これは後に失敗だったと気づくことになる。 受付後に一度トイレに寄っていたが、スタート直前にもやはりもよおして簡易トイレへ駆け込む。もちろんいずれも大のほう。トイレから出ると、スタートまで残り4分を切っていた。スタート位置がなぜか会場から500mほど離れた位置にあるので、ヤバイヤバイと慌ててスタートラインまで走り、息も整わないうちに パン! 10マイルレースがスタートした。 9:20 a.m.スタート かなり前のほうに紛れ込んだつもりだったが、いきなり目の前には上下スウェットのおデブネーちゃんとか、チョーマイペースのジジーさんとか、止まっているに等しいスピードでかなりヒンシュク。ここは、予想タイム60分以内ですよ。女子トップでも1時間切れた人いないよ。 かくいうおいらも1時間など切れるはずも無いのだが。 川沿いの桜のトンネルに入ると道が狭くなるので、それまでになるべく前へ移動しておこうとマックススピードでジグザグかき分け走る。グヘーしんどい。あと1時間走りつづけるとはとても思えない。そのうえ走りに切れがない。昨日引きこもり状態で何でもかんでも食いすぎたためか、身体がやけに重い。今朝、体重を量ったら普段より1kg増えており、それでいて朝飯はちゃんと食っちまったからその増加分たるや想像に難くない。 桜が満ち溢れる遊歩道は、普段なら観光客で一杯になるはずの名所だが、毎年マラソンのためにここを占有させてもらえるのは考えてみたら大盤振る舞いだ。有り難味をちょびっと感じつつも、いまのこの苦しさが先行して余裕がない。 距離表示を見落とし、3kmでやっとタイム確認ができた。11分40秒。うげ! すっ飛ばしたつもりが、去年のペースを10秒近く下回っている。どうやらミラクルな走りは今日は期待できないみたいだ。 幸いまだ雨は降っていないが、降りだしたときのことを考え雨避けの帽子、それにコンタクトレンズ保護のサングラスをしている。曇天にそぐわない格好であるが、そういう事情からなのである。その帽子が早くも暑苦しさを感じてきた。指きりグローブも余計だった。ナイキのタンクトップは全くラン用ではない肉厚の生地で、汗ですこし重くなっている。いろいろと選定ミスだなあ。 上下シリアスランナー風装束の人とペースが合い、いつしか抜きつ抜かれつの関係になる。そこに加えて、長袖シャツを着たシニアの人が斜め後方にピタッとくっ付いてきた。これが堪らなく気になる。単刀直入に言って、いわゆるウザい。息遣いが同時通訳みたいに聞こえてくる。ヒジは今にもあたりそうな距離で、脚は絡みつきそうだ。かといってぶつかるわけではなく、非常に巧妙にポジション取りをしているらしい。おそらくレース慣れした人なんだろうが、 やはりウザい。レースが気持ちよくない。 ペースを落としてその人の後ろに着くことも試みたが、前を走るとペースが落ちる人らしく(それも作戦のうちなのか)いずれ抜き返さざるを得ない。結局ゴール近くまでパラサイト状態が続くことになる。 中間ポイントを過ぎたが、一定リズムに慣れて身体が楽になることもなく、しんどさは増すばかり。心拍数は常に160bpm以上となり、今日は己の精神力との勝負になりそうだ。区間ラップタイムは相変わらず去年と同じかそれ以下で、余裕は一切ない。 10km通過は38分40秒で、去年より4秒遅い。 ドラマはなく過ぎ、12km地点。脚取りの感覚は意外と変化がないが、しんどさは限界にきていた。先頭を繰り返し入れ替わったシリアスランナー風の人が、いよいよもって先頭固定になる。この人は結構ペースにムラがあり、今までも辛抱強く追いかければやがて追い越していたが、ここにきてとうとう追いつけなくなってきた。後でPolarを見て知ったことだが、僕がペースをがくんと落としていたらしく、13kmまでの1キロは3分55秒、その次の1kmは3分59秒まで落ちていた。去年と比べたら酷いタレ様だ。斜め後ろのパラサイトランナーは相変わらず僕にくっ付いており、一緒に千切れている。限界なんだろうか。 残り2kmを過ぎた頃から、その彼が前に出た。やっとウザい環境から逃れられると思ったら、じりじりと引き離された。というか、僕が後退しただけなのかも知れないが。 残り1kmはもう堪らなくキビシー! この付近で、野田から自転車で応援に駆けつけてくれたNさんが声をかけてくれたらしいのだが、目も耳もセンサーは無反応、余裕ゼロだったようだ。最後は競技場のトラックをグルっと周り、ラスト100mくらいは全力疾走しキロペースは3分53秒と多少戻したものの、去年より20秒遅れてゴール。 スゲーしんどかった。 1:02:26(3:53/km) HRave/max=159/166bpm 39歳以下クラス35位 終わってみれば、結局雨は降らず、うっすら薄日も射したりして、マラソンにはちょうどいい日和だった。 去年よりタイムが悪いのは、体重差によるところが大きいと思う。つまらないくらい予想通りで、そこにミラクルな要素が加わることを密かに期待したが叶わず終わった。20秒差で抑えたのは、マシなほうだったのかもしれない。 Tさんもやがてゴールして、長蛇の列となっている豚汁サービスは諦めて、Nさんと3人で花見。というか、トライアスロン談義に興じる。やや曇っている以外は、穏やかで問題なしじゃないですか! でもランナーは次第に帰り、残った花見客は少ない。これこそ贅沢だね。 雨予報で一時はDNSを決め込もうかと思っていたが、参加してつくづく良かったです。 |
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