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第3回銚子マリーナ国際トライアスロン参戦日誌
前回のレース、トライアスロンいわき以降、どうも体調がひまひとつ。大した要因も思い当らないので、毎年恒例のシーズン疲れがドッと押し寄せてきたのであろう。特にレース前1週間は熱が出たり鼻血ブーが連続したり、かなり酷くなってきており、仕事も適当に済ませて休養に当てる。そのお陰か見事に太ってしまい、レース前日の体重は一気に2kg増。ヤケクソ気味に午後9時就寝。2006/10/15 オリンピックディスタンス レース当日 4時20分に家を出て、真っ暗な東関道を成田へ。一般道に下りて、多古に来たあたりで朝飯を買うためにコンビニへ。ふと便意を催したのでトイレに駆け込む。 おにぎりを食べながらクルマを走らせていると、再びモーレツな便意が。この近辺はセブンイレブンが目立つ。ありがたくトイレを借りる。先程の倍は軽量化に成功した。タダ便はよくない。めぼしい買い物は無く、リゲインでも買う。 リゲインを飲みながら前向きにクルマを走らせていると、しつこくモーレツな便意が。ありがたくセブンイレブンで三度目のウォシュレット付トイレを借りる。この近辺のコンビニは、ウォシュレット常備がもはや当り前なのか。ゲイリーな今日はとても助かる。タダ便は良くない。店の中を散々歩き回った結果、糸ヨウジなんぞを買う。 糸ヨウジで歯の掃除をしながらクルマを走らせ、迷うことなく6時半銚子マリーナに到着した。途中下車が長く、随分かかってしまった。下らないレポートも随分長くなってしまった。 いわきでも一緒だったTさんとNさんのクルマが1台挟んだ後ろに続いていた。この3人はレース会場で毎回見事に鉢合わせ出来るという才覚を持ち合わせている。 今日が特別なのか、それとも銚子スタンダードなのか、とにかく風がすごい。明らかに去年よりは強く、分厚い雲が寒々しい。本日のコンディション、水温19度、波の高さは5-6mと出ている。そんなわけねーだろ? 幸いスイム会場の海岸は波が穏やかだ。 トイレはこの後も2度駆け込み、2kgの増加分はかなりチャラになった気もするが、お陰でおにぎり1個以外何も口にしていない。本日のレースを乗り切れるだろうか? スタート1時間前にローラー台アップを15分ほど。効果があったかどうかは、実感が無い。 ![]() キマッテマス。 スイム会場へと向かい、さてアップでもすっぺかとスイムキャップを被ろうとしてふと気づく。周りの選手は皆シルバーの地味なキャップを被っているのに、僕だけなぜかショッピングキンク、ハデモモである。うぉーメチャ恥ずかしい。何を寝ぼけたか、過去のレースのキャップを持ってきてしまったぞ。前回のいわきでも、間違えてオロロンのIDカードを首から下げていたし。多くのレースを共にしたクルマの中にはそういった残骸たちが散らばっているのだ。こんど掃除しよう。 だが良く見ると僅かだがピンクキャップの人も居る。と同時にMCの声が聞こえてきた。「招待選手のご紹介をしましょう。」 どうやらピンクキャップは招待選手だというのである。なぬー! そんな通知は来た覚えがないし、当然参加費から何から全て自前だ。そういうのを招待選手とは言わんだろう? いや、実のところ招待選手はエンタロー師匠だけで、ほかは昨年の上位完走者、いわゆる有力選手ということだったかもしれないが、殆どの人はピンク=招待と聞いたはず。 そんなわけで、スタート前に紹介を受け、恥を晒してしまった。僕のナンバーは3番、どう見てもその番号に恥じない順位は望めない。まあみんなに希望を与える役と考えることにするか。 8:30 a.m. スイムスタート Polarセンサーが心拍を拾ってくれず、アレコレといじくっていたら虚を衝かれてのスタート。海岸から海まで50mほど猛ダッシュだ。しばらくは膝くらいの浅瀬で、泳ぐより遥かに疲れる。強風の影響かかなり濁っていて透明度はゼロだ。サンドグレーといった色。1つ目のブイまでは横幅が制限されているためバトルが収まらず、久々に乱暴な泳ぎとなった。前へ進む目的以外のエネルギーを多量に消費。1つ目のブイに来た頃には、敗北感でかなりヘトヘトになっていた。 我々は、3分毎にスタートする3つのウェーブの先頭ウェーブである。ここには招待選手?のピンクキャップ10名が入っている。ピンクで遅いのはかなり目立つし恥ずかしい。目標物にするというよりも、ピンクでビリケツにならないように、ピンクキャップを目で追う。体裁重視のテーサイマンだね。 焦っても息が上がるばかりでスピードは上がらず、一人、また一人と抜かされていく感じだ。抵抗を下げようと顔を水中に埋めると、視界がぐっと暗くなることを発見。水深20cmですでに昼光が届かないほど濁っているということか。 1周目を終え、ギャラリーのいる浜まできっちり走り2周目に入る。再びこの浅瀬ラッセル作業で心拍はたちまち急上昇。しんどすぎて、歩いている人が多い。 第1ブイを曲がり、もはや腕のエネルギーは使い果たして、力なく惰性で泳いでいる状態になってきた。やはり長期ブランクのツケは大きかった。海岸に平行に泳ぐ2辺目が最も波の影響を受ける。不意打ちの波で立て続けに三杯水を飲み、パニック寸前でオエーっと叫ぶ。集中力も途切れてきた。 途中で不意にガゴーンとぶち当たるブイらしき浮遊物。痛ってぇー、何だ?と思ったら人様の頭だった。周回遅れらしい平泳ぎの選手、ほとんど垂直泳ぎに近く、不透明な海と地味色のキャップも手伝って、後頭部に直接激突したらしい。どもすみません。死んでないかな? ゲイリーな腹具合は多量の塩分摂取にも無事耐えて、スイムフィニッシュ。 Swim1.5km 22:01(49位) 1周目10:17 Polarは心拍を計測せず。しかし、自称元スイマーがとんだ順位だ。 8:53 a.m. バイクスタート トランジットに走ると、さすが招待選手?エリアはすでにごっそりバイクが出払っている。気分は全開で後を追う。しかし、飛び乗りはできない(泣)。 トライアスロンには不向きなベルクロ3本構成のSiDiを慌てて履いたために内側のベロが飛び出したまま。落ち着いて直す暇もなく、結局最後までしっくりこないまま走ることに。 ![]() この道路は小刻みなアップダウンに満ちていて、上りで808の彼をパスする。下りで追い越される。それを延々30分は繰り返すことになった。2周目後半、無言でパスすることに耐えられなくなり、「よく会いますね」と声をかける。よく見ると村上塾の村上コージ氏だった。「のぼり強いですね」と誉められてしまったので、テーサイマンは上りで手を抜くことができずガンガン走っていたら、後半追いつかれなくなった。そういう誉め言葉はうかつに言わないほうが良いですね。 アップダウンが多く、しかも風の強い過酷なコンディション。バイクパートは条件が厳しいほど、バイクだけが頼みの綱の自分にとっては好都合と考えていた。だが、スイムから上がってきて前方に確認できていた数人すら、ほとんどとらえることができず、ここでポジションを上げていく公算は脆くも崩れ、思い上がりを痛感する。 ところで、T橋さんはどこに? 強風のため、すれ違う選手の顔を見る余裕があまりなく、未だ発見できていない。スイムは僕より速いはずだから、バイクで追い越していないなら前方に居ると考えるべきだが、それにしても見つけられない。「レースは去年の佐渡以来ですよ」とのセリフをふと思い出す。さては久しぶりのレースで勘が鈍り、遥か後ろでヘロヘロ走っているのかもしれないな。 後半、ハンガーノックの微かな兆候を幾度か感じ、意識してメダリストを飲む。ショートのレースでハンガーノックに陥ったことは過去に無いが、やはりおにぎり一個ってのが、心理的にエネルギー供給回路を狂わせつつあるのか。 終盤で3分差スタートのサーベロP3戦闘機に思いっきり追い越され、凹む。こっちだって下ハン持って飛ばしているつもりなのだが。何かが根本的に違っている気がした。 Bike40km 1:12:05(14)前後のトランジットタイム含む。Polarによる実質平均速度34.3km/h。 最高速度は僅かに56.3km/hで昨年比マイナス10km/h。抜かれるのも確かに仕方ない。 10:04 a.m. ランスタート 年の功でトランジットは素早く終え、P3乗りのギャー人にすぐ追いつく。 いわきでは調子のよさを感じたランパート。あの思いっきりの良さをここでも実行しよう、と追い風の中を目一杯飛ばす。 重い。キロ4分をやっと切っている感覚だ。でも気分は悪くない。 3.3kmを3周するレイアウト、途中千葉科学大学構内を抜けていく。グラウンドでは学生がサッカーなど部活動に興じている。まったく普段どおりといったキャンパスの光景に、コースを外れて迷い込んだかのような場違いな感覚をおぼえた。ちょっと寂しい。 限界走りが頭打ちになってきた。結局心拍のキャッチに失敗したトランスミッターを胸から外す。苦しさは紛れなかった。
一人になってしまうと急に甘えが出て、スピードが落ちてしまった。もはや凡庸なスピードでキロ4分ペースはまったく維持できず、騙し騙し走っているようなものだった。 3周目も終わりのころに招待選手番号を一人見つけ、彼を刺す目標に切り替える。何とか成功し、ラストの直線は不甲斐なさが顔に出ないようにまじめな顔を作って?走り抜けた。 Run10km 40:00 (25位) キロ4分ジャストは意外なタイム。もしかすると10kmに満たないのか? ゴールして安堵感に浸っていると、赤ちゃんを連れた奥さんと話をしているT橋さんの姿をみつけた。道中一度も見かけなかったと思ったら、5分も前を走っていたらしい。遥か後ろでヘロヘロ走っているのは僕のほうだった。参りました。 だが、彼は僕の姿を何度も認めたらしい。それだけ余裕があることの裏付けだろう。 彼とはそこで別れてしまったが、その後ふと気づく。5分前にゴールって、そりゃ何位だ? ほとんどトップに近いのではないか? そんなことも訊かない自分はホントに自己中な奴。彼は2位だった。すげー。 どでかいトマトを2個ガブガブと食べていたら、NさんとTさんが間をおかずにゴールした。お疲れさまでした。なぜNさんより3分早いスタートのTさんのほうが遅いんだ? 後日の打ち上げ反省会のネタにしなければ。 恒例つみれ汁は今年も美味かった。磯臭さがマイルドになって、大勢参加していた肉食国人もきっと食べられたね。 スーパースプリント選手権を見た後、Tさんと軽く銚子観光に。太平洋が一望できる京成ホテルの露天風呂に行った。強風で寒かったがそれが気持ちよくもあった。 ジャグジーで陽気なゲルマン人3人と国際交流ができて実に楽しかった。日本で働いているみたいだけど。3人とも3時間前後のタイムで、日本語は上手いけどフツーの外国人だった。アイアンマンに出るような奴はアンビリーバボみたいなことも言ってた。彼らの口から言われるのも何だか妙だ。そうそう、東京マラソンに出るって言ってた。抽選に外れたよ、と言ったら驚いてた。いいなあ、ところでやっぱり参加費は5000円? ![]() 銚子のスポットはまだまだこんなもんじゃないだろう。 続いて美味いもんツアー。大会で貰った観光マップを頼りにめぼしをつけて行ってみる。安食堂で地物の魚料理などを考えていたのだが、やはり観光スポットのせいか高い。意を決して入った「久六」も、そこそこいい値段だったが、料理は期待を裏切らなかった。実は観光ガイド本にも載っている有名店だったらしく、おかみさんの人柄も魅力的だ。また来たいと思わせる店だった。 * * * * * ラン前半でしばらく並走し、結局千切られてしまった人にもし着いていけたら、どのくらいのタイムだったんだろう? と思って記憶にあったゼッケン番号を探してみるも、全く見当たらない。なぜだ??? しばらくしてその謎が解明された。なんと、遥か遅くにゴールしていたのだ。でもどうして? よく見ると彼は、ランで1時間もかかっている。それすなわち恐らく間違いなく彼はランで1周多めに走っているのだった。合掌。リザルトにはもう一人周回オーバーの疑わしい人を発見。しかもバイク終了時点でとんでもなく速い。 実質的に僕の順位は2つ下と考えるべきであろう。 RESULT
Total 2:14:06 (Place 13/448) Swim 22:01 (49) Bike 1:12:05 (14) Run 40:00 (25) |
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