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![]() ツアーを探す マラソン好きの日本人のこと、国内レースに飽きたらず海外で走ってみたい人は少なからず居るだろうと考え、レース参加を組み込んだパックツアーが無いものか探してみた。もしも都合よくそんなツアーがあったとして、「出張」と組み合わせられるのかどうか、全く方策の目処が立っていなかったが、ホノルルやニューヨークマラソンといった有名どころ以外は、全くと言っていいほど見つからず、いらぬ心配に終わった。 続いて、エントリー代行業といったものを探してみる。だが、ハワイでのエントリー代行は見つけたが、ほかでは見当たらなかった。 レースを探す そんな人任せでなく、自分でエントリーするという発想に至らないのは、語学力が低すぎてハードルが高すぎるのはもちろん、そもそも国外からのエントリーは不可能と思い込んでいたからだが、一応探してみると、まずドイツにはマラソン好きにとって非常に優れたサイトがあった。marason.deという至って明快なアドレス。今年のスケジュールを見ると、ズラリ並んでいる。よく見ていくと、これがほとんど全てマラソンなのだからすごい。どういうことかというと、日本の大会の大半は10kmなどの短いレースであり、42.2kmのレースは意外と少ないからだ。その中から、かすみがうらと同じ日の4月17日のレースを見ると5候補あった。エントリー代行業などというものが商売にならないことを程なくして理解することになる。
レースを選定する 日本ではとっくに締め切っているのに、ドイツのこの5レースは、どれもまだエントリー可能であった。しかも殆どが当日飛び込み参加可能のようなのだ。この柔軟性はぜひ日本も見習って欲しいところ。 今回の出張先はビジネスの街フランクフルト。ここから日帰りで無理なく行ける場所でなければならない。まず、この中にドイツ国外のものが混じっていて驚く。5番のリンツはオーストリアだったので、一応これはパス。そっか、陸続きのヨーロッパでは国外のレースでも容易に参加できるのか。それと、旧東ドイツとなるライプツィヒとスプレーヴァルトは、やはりフランクフルトから遠いため外された。ライプツィヒはなにやら評価がとても高い大会、またスプレーヴァルトは実に風光明媚な田舎の大会として、どちらも捨て難いものがあったが。 残るはヴュルツブルクとカールシュタットマラソン。カールシュタットは、スタート地点が2ヶ所ありゴールで合流するという、変わったスタイルが面白い参加人数の多い大会ではあるが、ヴュルツブルクは特級クラスの観光地で、フランクフルトからのアクセス、エントリー料の差などあらゆる点で軍配が上がり、即決定であった。サイトに紹介されているフィニッシャーTシャツもカッコ良さげ。 これら5レースの公式サイトのカチッととしたつくりを見ると、ドイツでインターネット文化がしっかり根付いていることが窺える。素人が一応作ってみたという程度の、実用的にも見栄え的にも低レベルなサイトが多い日本は、まだまだ発展途上国だ。 強いて言うならオーストリアのリンツマラソンのサイトはイマイチですね。 酷ではあるがかすみがうらマラソンのサイトはこちら。それでも、あるだけマシです。 http://www.city.tsuchiura.ibaraki.jp/section/kyouiku/6006/marathonHP/index.htm この複雑な階層のアドレスからしてすでに意識の差を感じる。たぶん、しばらく経つとリンク切れでしょう。 さて、ここでレースはほぼ絞られたが、当初は本気でエントリーするなんてことは頭になく、つまりシミュレーションして楽しんでいただけだった。 だが、(ドイツ語はもちろん)いくら英語が苦手とは言っても、オンラインエントリーのリンクボタンを押して別ウインドウを開き、そこに名前や住所、ベストタイム等をアルファベットで記入することが、どれほど難しいだろう。おそらく海外でレストランの座席予約の電話をするほうが100倍難問だ。 試しに途中まで手続きをしてみると、住所を書き込むステップでは国名を選別する項目があり、そのなかにちゃんとJapanが入っている(日本の場合、国名を書き込む欄はまずないと言っていいだろう)。つまり、日本から参加してもええよ、ってことだね? それを知って俄然現実味を帯びてきた。出張のスケジュールが固まり、レース日は終日フリータイムとなることを確認すると、早速オンラインでエントリーを済ませる。参加費はカード決済かと予想していたが、意外にも当日受付で現金支払いとのことだった。つまり、大きな声では言えないがドタキャンも可能なのである。 2005年4月14日、ドイツ、フランクフルトへ向けて立った。この日までの短い間、ドイツ語の日常会話をずっと勉強してきたが、何一つアタマに入ってない気がする。まあでも、言葉など判らなくとも走りに支障はない。自己ベスト目指して頑張るのみだ。 |
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