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第31回全日本トライアスロン皆生大会参戦日誌
7月15日(金)レース二日前2011/7/17 Swim 3km Bike 145km(公称) Run 42.2km 午後3時に会社を抜けて、自宅の荷物を取って羽田へ。17時50分発の米子行きに乗る。飛行機の中も節電ムードなのか、僕にはちょうど良い空調だった。宍道湖や松江市の興味深い地形を見下ろしながら着陸態勢に入る。何だろうあののっぺりした島は、3mの高波が来れば全部沈みそうな島だが、内海だからこそありえるんだろう(地図によると大根島)などと見入る。日本列島は魅力的なところがたくさんある。なぜつまらない関東にばかり人が密集しているんだろう、とふと思う。 降り立ったのは午後7時半だったが、西の国はさすがに明るい。 特に念入りに下調べしてなかったため、空港からどう進めばいいのか判らない。最寄のJR駅案内くらいはあって然るべきだろう。徒歩で行けないんだっけ?自分の記憶違いを疑い、案内所にかけこむ。 もたもたしていたら米子駅直行バスが出てしまった。鉄道の倍以上かかるので慌てて乗らなくて良かったけど。 今日の宿でもあり開会式会場のある米子駅方面へ、JR境線に乗って移動。この路線はちょうどランコースに並行して走っている。駅は無人で、ワンマンのディーゼルカーだ。座席の作りなどは普通列車の割にゆったりしている。 空港といい駅といい、表玄関に直結する公共空間としてのサイネージが欠落している。地元民が判ればいいというスタンス、というかヨソ者がどこで困惑するか想像力を働かせてないのだろう。列車を派手に塗り変えたり、まんが館のような箱モノを計画する前に、まず基本を固めるべきかと思う。 日が落ちると車窓からは真っ暗で何も見えない。満月が不気味に鈍く光っていて、水木しげる縁の地にふさわしい歓迎を受けた。 米子駅はターミナル駅としてそこそこ大きいようだ。今日は格安航空チケットとセットのホテルハーベストインに泊まる。 駅コンビニはおにぎり類が売り切れで、カップ麺を食べて早々に寝た。 7月16日(土)レース前日 朝の中国地方版ニュースで、夏バテに強くなる法とかいう話題をやってた。こないだのガッテンの焼き直しかと思ったら全然違っていた。暑さ慣れする、とは科学的に「暑熱耐性」というちゃんとした用語があるらしい。暑い季節、ミネラルの排出過多を抑えた発汗とするために、2週間程度連続して汗をかく期間を作る必要があるそうだ(途切れさせないのがポイント)。いや、そんなことは判っていたはずだったが、半分迷信のように捉えて本気で対策を考えなかった気がする。特に今年は急に猛暑日が来たために、この期間が自然に設けられずに熱中症患者が急増したらしい。 とにかく言えるのは、夏に入る準備として、暑熱耐性を作るために積極的に汗をかき暑さと向き合う期間を2週間設けることだ。効くと思えば不快感も嬉しくなるかも。 今年は猛暑日が例年よりも早く来た。皆生前にぐっと暑さを体験でき、暑熱耐性が出来てきた気がするので、案外乗り切れるかもしれないという自信がどこかにあった。 朝食後やることがない。自転車を組み立ててどこかをぶらぶらするのも、この暑さでは体力と水分を無駄に失うだけだ。エアコンの効いたホテルにこもり、ポメラに駄文を打ち込みながら、NHKの奇妙なマッタリ系番組「土曜マルシェ」を楽しみにしていたら、昨夜空港で見た地方番組の再放送に替わってた。鳥取砂丘の「砂」がもたらす豊かな漁場の話。 そんなこんなで、レポート前半ばかりがどうでもいい内容で長くなっております。 午後、ニーマル軍団と合流し、近くのイオンで昼食のあと、コンベンションセンターで選手登録&競技説明会。今日のホテル「米子ターミナルホテル」は昨日のホテルのはす向かいにあるが、いずれも利便性は大変よい。外観的には天と地ほどの差があり、老夫婦が仕切っているあまり流行ってなさそうなホテルだったが、意外と中は小ぎれいできちんとしていた。唯一、冷蔵庫がないのが致命的で、イオンで買い込んだ明日の朝食は二重にした段ボール箱の中に入れ、保冷剤代わりに凍ったペットボトルを2本入れた。これは結果的に上手くいき、牛乳なども冷たいままだった。 ![]() DAiさん、シンさん、A吉さん、それに豊橋からの特攻隊長Oさんの5名で夕食。米子駅周辺は飲み屋ばかりかと思ったが、魅力的な食事処もいくつか見つけた。こ洒落た店構えの「金の豚」を選択。奇遇にも昨日オープンしたばかりということで、いくつか不慣れなところもあったが、家庭的でバランスのとれた食事をとることができた。お店の人とも意気投合して記念撮影にまで至るところがDAiさんの気さくな人柄ならではである。 ANA最終便で職場から直行してきたカントクの到着を確認し、午後10時半ころ就寝。 7月17日 レース当日 4時起床、すぐ朝飯をとり、みんなのクルマに便乗させてもらい5時にホテルを出る。スタート地点の皆生温泉までは4kmほど離れており、意外と遠い。 三つのトランジットバッグは、一つにゴール地点で必要なもの(着替えや財布とか)を入れて預け、ほかの二つはとりあえずバイクとランに分け、バイクラックとは別の専用場所へ一緒くたに引っかける。バイクラックには一切荷物を置けない、ジャパン同等のルールだ。バッグに識別性はないので間違えないようにしないと。 切れたベルトを貧乏臭く輪ゴムで繋いであるSuuntoは今回、7時に計測を自動スタートするカウントダウンタイマー機能を働かせてトラバックに入れた。さすがにスイムでは使えないためだ。Suuntoは水中で心拍を測れないので、無くてもさほど困らない。 あれこれ戸惑ううちにスイム入水チェックの時間が迫る。カントクにスペシャルドリンクの預託を頼む。バイク100km地点にMDたっぷりサンガリアジュース(昨日の保冷剤)を、ラン22km地点にBCAAゼリー2個を置くことにした。 スイムスタートまで若干離れており、そこまではサンダルを借りることができる。これも早く知っておくべきポイントだった。ワセリン代わりに日焼け止めを塗りたくって、ウェットを半分着てスイム会場へと急ぐ。スタート10分前、行動はほぼビリケツのようだ。 スタート3分前。谷新吾選手がステージにあがり気合注入の挨拶をした。「みなさん、楽しんごではなく、谷新吾です!」そっかあ言われるまで気づかんかったぞ。僕の中では楽しんごより谷新吾のほうが遙かにメジャーなキーワードである。 インコースはもみくちゃにされるとの噂を聞き、ややアウトよりに構え、シンさんとスタートを待つ。 |
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