![]() |
![]() |
![]() |
||||
![]() |
![]() スタート5分前 フローティングスタート位置に向かって泳ぎだす。 ホーンが鳴った。去年より159人増え882人がスタートを切る。プロカテは2分前にスタートを切っている。 早速アクシデント。Polarのスタートボタンが効かない。コイツはたまにこの現象が起きる。スタートスイッチが押されっぱなしで戻ってこない機械的エラーなのだ。当然、泳ぐことを優先するが、計測されないままのストップウォッチは何一つ意味が無い。途中、泳ぎながら押してみると、今度は作動した。まったく・・・ここ一番というときに信頼を落とす奴だ。 左寄りのおかげでバトルは概ね回避できているが、コースロープからどの程度離れているのかが気がかりだ。とんでもなくあさっての方向に泳いでいないか不安になる。そのせいか、気が散ってあまり集中していない。追い潮だろうか、海底を見るとひとかきで2mくらい進むような印象があるため、現状に満足してしまっている。雨が降ってきたような気がするが相変わらず泳いでる最中は判らない。波はさほどなく実に泳ぎやすい。海底はすぐ見えなくなり、500mほどして右手にやっとコースのブイが見えてきた。徐々にインサイドの選手と合流して、なぜだかとてつもなくポジションを下げている気がした。やはり、バトルに揉まれながら競争社会を生き抜かなければいけないだろうか。 最初の右折ポイントがどこだか判りにくかった。なぜなら今回のコースは、二等辺三角形というより扇形で、その弧の部分はかなり丸い。角がほとんど無い印象だ。コーナーに選手が集中して混雑するのを防ぐためだろうか。なので、その弧の部分を泳いでいる間も、うっかりすると外側へどんどん逸れていく。 復路も泳ぎやすさは変わらず、というよりほとんど意識した覚えもない。途中Polarをチラ見して、中間上陸点通過が去年の29分台より大幅に遅くなりそうであることが読めた。Polarのスタートを押したのは確かスタート4分過ぎで、浜までまだ暫らくあるのに計時は25分を回っており、つまりすでに遅れ始めている。ここで友人が僕の上陸を見守っているはずで、スイムは多少遅くなるとは告げていたものの、早速落胆させることになってしまう。まいったな・・・32分程度でようやく上陸点を通過し、友人の目線を意識しつつ、西内選手をイメージして海へダイブする(実は、友人はウェットスーツに身を包んだ選手がどっとやってくる中、僕を見分けることなど不可能だったらしい)。 2周目は挽回せんと少し気合を入れる。ちょうどいいペースメーカーを見つけたので後ろにつけさせてもらった。気を抜くとすぐ離されそうになる。お陰で1周目より蛇行せずに泳げた。復路に入って先行者がタレてきたので追い越して先頭交代。うまく後ろにつけたかどうかは謎。 腕の痺れや疲労感は無く、いたって快調。3周目だって普通に行けそうな雰囲気だが、スイムで使い果たさないというコンセプトに先日急遽変更したため、このままのペースで慌てず行くことにする。 スイムフィニッシュは左寄りへコースどりしなければならないところ、皆1周目と同じ右側インベタを泳いでいる。金曜日の説明会で、「3つ連なるブイの左側を通ってください」とあれほど山本ディレクターが言っていたではないか。単独でコース変更したところ、暫らくして回りの皆も気付いたのか左に曲がってきた。遠回りした選手も結構居たようだ。 充実した2周目を終えて上陸すると、ゲートの時計は1時間1分台を示している。なぬー! 去年より速いとは予想外。2周目がそんなに上手く泳げたのか? 小躍りして喜んだが、実はPolarのスタート押し遅れ4分という認識が間違いで、ホントは1分53秒、1周目も32分などではなかったことが後で判った。スイムは多くの人が去年より速く、潮の流れの条件がかなり良かったのではないかと思う。タイムはいいのに順位は倍近く悪い。当然その時はそうとは知らず、自分だけ速いと思っている。テントで靴下とシューズを履いてバイクラックへGo! スイム:1:01:14(81位) HRave/max=113/139bpm Lap1=29:09 (HR116) Lap2=32:04 (HR111) 頑張ったと思ったLap2のほうがいつも通り心拍は低い。 8:05 a.m. バイクスタート 靴下はまたしてもJCRC靴下を選んだが、もう少し短いタイプにしたほうがいいかもしれない。足首の計測バンドが邪魔で履くのに手間取った。あるいは、靴下ナシを検討すべきかな? さあて、ノンビリサイクリングのスタート。案の定どんどん追い越されるが気にしない。こちらには、ペースメーカーという守護神が用意されているのだ。 応援の友人のために、去年の主要通過タイムをきちんと印刷して手渡していた。バイクの実力が去年と同等以下と読んだ今年は、そのタイムをそのままトレースすることが目標達成に繋がると気付いたので、そのラップ表をバイクのトップチューブに貼り付けてあった。タイムがずれてしまったPolarは、表示を現在の時刻に切り替えて確認する。早速10kmポイントを通過した。なぬー! 去年とほぼぴったし! スイムで縮めた折角の1分が、最初の10kmでもう消えてしまった。道理で大勢に追い越されるわけだ。まあでもその分温存したんだから無駄とは言わない。ちょっとスピードアップ。こうしてペースを調整するのが目的なのだ。 10km毎にチェックが入るのは退屈しなくていい。これは来年も使えそうだ。 バイクにはゼリーを二つ分入れて水で薄めたボトルが一つあるだけ。今年は、バイクスタートからエネルギー系を摂ることにした。スイムで1時間泳いだだけでも普段なら結構腹が減るからね。気温は低く、水分はほとんど要らない。 ちょうど富江の温泉を過ぎる頃、お尻をプニッと突付かれた。振り向くとMONさんだった。やる気に満ちた顔で「また後で!」と言うが早いかとっとと行ってしまい、一瞬で見えなくなった。かなりの勢いに気圧されそうだ。ライバルとは言え、このスタートしたばかりで追い越されても対処のしようがない。自分の決めた道を行くのみだ。 カンペ通りのペースを刻むことに無理は感じない。だが40kmを過ぎたころから別の事情でペース維持に支障が出始める。今年はやけに目立つ、ドラヲ集団の存在だ。 彼らは単独では相対的に遅い人たちだから、概ね上り区間で遅くなる。加えて、自分のペースではないためか、タレが激しい。つまり僕とはペースが合わないので理屈としては暫らくポジションが頻繁に入れ替わることになるのだ。だがルール上追い越しは「気合と根性」を以って15秒で完了する必要があり、ストレスとなるばかりか、大きな集団の場合は事実上壁となり、彼らのスピードに合わせて抑えなければならない。つまりは自分の決めたペースで淡々と走れないのだ。 ![]() そんなわけで今年はマーシャルに対する不満が募る。先ほどからちっとも見かけないんだけどどこにいるんだろう? 人員減ってないかな? ドラヲに対しては5分のペナルティ、2回目で失格と、厳しいルールになっているが、実際そのペナルティを貰った選手は居たのか? 折口トンネルからの下りで、逆走してくるアブナい外人が居たが、彼は失格を喰らったのかな。 60kmの中須交差点で、一人のマークすべきゼッケンを見つけた。去年バイクでずっとペースを共にした選手で、重要なベンチマークとなるはずだったが、意外にも去年とはスピードが違う。秘かに手で合図してパスする。心の友が一人消えて寂しい気分。 大宝口の折り返しポイントに向かう数キロ[C]は対面通行。そこでVEの小野さん(Fカテの常連トップ)を発見した。なぬー! 小野さんは今回密かに勝負を挑む相手である。昨年はランの2周目で抜かれたが、今年は何とか粘って阻止するぞ!と思っていたら、バイクですでに先を行っているですか! これはつまり勝ち目なしって奴ですか。がっくし。
友人はここから再び裏道を使いながら、かなり大回りして二本楠交差点[A]で会う予定になっている。ごくろうさまです。 しばらく向かい風になり萎える区間が続く。スペシャルエイド[D]の手前で、前方に見覚えのあるウェアを発見。あれはまさかのMONさん?見るからにタレているようだが? 一声かけたいけれど、イヤミにもなりかねない、などと考える間もなくあっという間に追いついてしまい一言、 「気合だー」。 アホっぽくて我ながら性に合っていたかもしれん。 スペシャルエイドでゼリー4個分を詰めたボトルと潰した蒸しパンを受け取る。今回はウィダーなどではなく、アミノバイタルとアクエリアスのそれぞれ新製品を2本ずつ入れていた。結果的にこれはとても良かったのではないかと感じている。BCAAやクエン酸なども入って、ウィダーなどよりもかなりちゃんとしている。いままでそういう製品が無さ過ぎたよな。だいたいさ、職場で「10秒チャージ」なんて機能的に要らんだろ? この頃から、131番のオージードラミがケツにぴったり張り付いていて、かなりウザイ。二人で協力体制をとっていると勘違いされたくもない。振り切ろうとして無駄にエネルギーを消耗するのも癪なので、下りで(必要上迫られてですが)おもらし攻撃をする。んー、新しい撃退法だと思ったが、人としてどうでしょうか? 塩分補充でエネルギーに変えていたかもしれん。 やがて、ダラダラ上り区間で4,5人のパックに追いつく。追い越すには少々長くて大変だし、この速度差では彼らは着けてくる可能性が高い。ひとまずスローダウンして車間をとると、131番は僕を追い越していく。これは最悪のパターンだなと思っていたところで、マーシャルがやってきた。はいはいちゃんとペナルティ取ってクダサイネー。と後ろでノンビリ構えていたが、ふと閃いた。行くなら今だ。 ここぞとばかりガシガシと踏み、集団をパスして先へ行く。ロードレースのひとコマのようで、なかなか気分もいい。マーシャルは抑えのアシストとして立派に機能している。さすがに彼の前であからさまにケツに着く奴はいない。ぬゎははは! 暫らくして振り返ると視界内から消えていた。しつこい131の背後霊からも逃れられて身も心もスッキリ。 そんな一時のペースアップも虚しく、ここで区間ラップが2分ほど遅れてしまった。第一に向かい風という条件が効いたが、ドラヲに翻弄された影響も少なくない。この逃げはまさに必然だったかもしれん。 すこしペースアップを心がけて二本楠へと戻ってきた。2分の遅れは徐々に取り戻し、二本楠チェックポイント[A]は去年の通過タイムより2秒早く通過(正式タイムによれば9秒差だった)。 スゲー。天才と違いますか? 褒めて使わして下さい。ところが友人の姿が見えない。なんだよこの天才的ペース職人仕事を見届けていないのかよー!レンタカーがどこぞの山奥にでもスタックしちまったのかよー。 ![]() 見えてないのはどっちだ? レースの目的が何か違う方向にズレているとのご指摘もあろうかと思うが、楽しければいいのだ。 1周を終えて、去年との風向き条件の差を推測。つまりは北風基調で、荒川サイドでやや遅くなる予定、ということが判った。この北風はランでも悩まされることになる。 大宝口へ向かう折り返しで、やはり小野さんとすれ違い、僅かに差を詰めた気がした。だが去年もバイクラップは僕のほうが若干速かったので、喜ぶことではない。折り返して、オージードラミがパックに埋もれて走っているのを見つける。その差2分。ヤバイ。また追いつかれる。緊張感を保て。 2周目ともなると速い人遅い人の棲み分けもはっきりし、追い越したり追い越されたりすることは減るので落ち着いて走ることができた。 正直なところ、このペースに関してはどうか。平地でHR125、上りで140前後と、メディオの遥か下なので当然まだ余裕はあるけれど、脚の疲労感はそれなりに来ているし腰も辛くなってきた。少なくとも抑え目という印象は薄い。だが、二本楠を左折した後の上りは、去年よりは余裕があり恐れていたほどではなかった。 ゴール間近となるにつれ、最後のバイクを惜しむようにハイテンションで走る。エイドで水を何度か貰って身体にかけ、十分清める(なんで?)。ランとすれ違うラストの上りで、西内選手につづき篠崎君が降りてきた。おおおっ! 日本人トップの河原選手より前を走っている。嬉しくなって思わず頑張れと声が出た。 去年のタイムから約1分ほど縮めてバイクフィニッシュ。まあだいたい予定通りだがスイムが速かったせい。テントに駆け込み靴下を脱ぐと、手伝いの高校生が思わずむせ返って咳が止まらない。そんなに臭いですか。申し訳ない気持ちでランスタート。 ![]() バイクのPolarデータは去年と瓜二つなので省略w。 バイク:5:27:38(73位)前後のトランジット含む HRave/max=130/151bpm トランジット除く実質タイム5:22:22 実質平均速度 32.55km/h(実質距離174.9kmで計算) 実質タイムは去年と比べ8秒短縮。良くも悪くもペース職人技。第1トランジットは速かった。 1:29 p.m. ランスタート ![]() 時折小雨混じりで始まったバイクも、後半には止んで、ランに入る頃は薄日がさすほどになってきた。 帽子をかぶって出るが、すぐに要らないと判断、2km過ぎで友人に投げ捨てる。最初の公園周りの折り返しで、小野さんとすれ違い、バイクで結構差を詰めたようだと知る。出だしはギクシャクした走りで、あれぇ去年より重いかも、などと少し自信がなくなったが、4kmくらいから安定してきた。空港脇の道に入るのぼり坂では真っ当に脚が辛く、やはりバイクのダメージはそれなりにあることを感じさせた。 やがて前方に小野さんが見えていることに気付いた。少しくらいあいさつできないかな、と思っていたら、小野さんがトイレストップしたので一気に差が縮まる。どういうわけか僕のほうが若干ペースが速く、徐々に近づくと小野さんのほうから振り返って話し掛けてきた。まさかランで追いつけるとは思いも寄らなかったので感激である。どうやら僕の物見山ジャージが目に入り、「奈良さんのチーム」ってことで誰だろうと思ったらしい。初めてのジャージ効果だ。暫らく並走していたが少しずつ僕のほうが先へ行ってしまう。そこで、振り返り思い切って核心を突く質問をしてみた。 Q:「今日はどのくらいのタイムで走る予定ですか?」 A:「3時間半は切りたいね」 なぬー! そんなに速く? Q:「3時間半だと、10時間切っちゃいますよ」 A:「うん、切りたいね」 なぬー! 目標が違いすぎる。 A:「このペースなら十分行けるよ」 そりゃそうだけど、最後までイーブンペースで走れたら苦労は無い。去年が3時間52分だったと言うと A:「だったらオーバーペースなんだよ」 とごくまっとうな返答。 ここで僕はしばしハゲしく悩んだ。小野さんの堅実ペースに着いていけばサブ10も出来るかもしれない。しかし、今のペースは僕には少し遅い。一度ペースを落とすと、もし後で上げようと思っても難しい。先に行くべきか、一緒に走るべきか・・・。 で、とりあえずトイレに寄って考える。先ほど小野さんはトイレを10秒くらいで終えていた。なるほどそれも才能かもしれん、と思い、真似してみた。20秒はかかったと思うが、通常1分くらいかかっているからマシな方だ。 再び先行した小野さんを目標に走る。7km手前でMONさんとすれ違い、バイクで追い越したときのタレは一瞬だったと知る。MONさんは去年のランで3:33だから全く予断を許さない。
バイクとすれ違う下り道で、上ってくるVE松本さんから激が入る。あいよ! 行きまっせ! 小野さんになかなか追いつかない。下り方が上手く一気に離されたのだ。トイレになど行くんじゃなかったか。暑さのため小野さんはエイドで僕より長居し、ようやく追いついたのが確か高田口先の9kmくらい。気にせずに、自分の心地よいペースを維持する。小野さんは自分のペースを守り、徐々に離れていく。先ほどの話で小野さんはつまりイーブンペース計画だから、勝算があるとしたら今のうちにつけられるだけ差をつけておくしかないだろう。 ![]() 17kmからが一つの関門だ。トイレストップを除き、ここまでずっとキロ5分以下を維持してきた。ここから1kmはずっと上りとなる。最初の500mで一気に20mほど上る。ちょうど目の前を走る選手がかなりピッチ型だったので、少しでも真似て速いピッチでちょこちょこと上る。5分24秒、まあ上出来だろう。 しかし、同時にここから向かい風に変わり、アップダウンが頻発することで、キロ5分を切れなくなってきた。さらに、今まで快調だった脚がとうとうおかしくなり始める。足首の角度維持ができないのと、腿全体のパワーが急速にスッカラカンになってきた。いよいよ来たかあという感じだが、レースはここからだろう。まだ行ける。今までが楽すぎた。やがて21kmを過ぎて、回らない頭で真剣に計算したところ、残りハーフを1時間47分で走ればサブ10、ということが判った。んーどうなんだそれって? なんか行けるかもしれないか? 僕の初ハーフマラソンはたしか1時間44分で、結構しんどかった憶えがある。それを思うとかなり無理っぽいな。何の根拠もないけど。 福江の市街へと入ってきた。先ほどから白バイがちょろちょろと走っていて気になる。んー、暇なのか? 僕に何か用でも? 世間話でもしますか? 何だよ訳ワカンネーよ。と思ったらカメラを積んだTV局のワゴン車が続いてやってきた。おやおや、僕はDVD注文していませんけど。よく見るとカメラは僕のほうを向いてない。その狙う先は、なぬー! 1位の選手がもう来たですか! これはつまり周回遅れってやつですか。それにしても速すぎませんか? ゴール間近の彼はスピードも大して出てなく、僕のヘロヘロスピードの倍も違う、ということはなかったので、一瞬並走する形になってしまった。沿道の人の1割くらいは僕が競っていると勘違いしていそうな予感。これはライブで流れているんだろうか? 物ジャー周回遅れの図、をもしチームメンバーが見たら嘆くだろうなー、などと考える。どうせフレームアウトしているだろうけどさ。 そんなわけでちょびっと落胆しつつ武家屋敷通りに入り、1位の外人は途中で右折していく。彼の曲がった方向を指差して、「僕もこっちですか?」とわざわざ言ってみる。ハイそこちょっとウケ過ぎ。 ![]() 29km手前の野々切交差点からは、僕の好きなストレスフリーな道が続く。追い風も手伝って、気持ちも前向きになり、彼としばし並走する場面も出てきた。しかし、32km過ぎだったか、下り区間でなぜか一気にダッシュして離された。 沿道の人は参加リストを手に名前で応援してくれる。ふと、あることに気付いた。前を行く赤いウェアの選手は、僕と同じ名前だったのだ。二人で並走していた頃、名前で応援されるたびに「はーいよー」なんて気前よく答えていたけど、彼はかなりギョッとしていたのかもしれない。ぶひひ。これは競技人生初の珍事だ。同じ名前を呼ぶ自分に混乱している応援の人もいた。 32km地点通過時点で、サブ10まであと残り51分とちょっと。んー、ほぼ確実にキロ5分を維持しないと無理か。あまりアタマが働いてないので、絶望的ということも判らず希望をもって走っていたが、35kmからの2度目の上り坂でとうとうキロ5分57秒が出る。これでもキロ6分以下を死守したとして少し嬉しかった。ラスト5kmで、サブ10まで25分を割っていることを知り、アタマの悪い自分にもやっと実状が飲み込め、一気にモチベーションが崩れた。 まあでもサブ10は僕にとってタナボタ次元の目標であり、ラン・総合タイム両方で「期待以上の十分すぎる高記録」が出そうなのはハッキリしてきた。気がかりだった小野さんやMONさんからもどうやら逃げ切れそうだ。正直なところ、今の状況に満足してしまったのだ。ここで頑張ったって、何か変わるわけでもないし、という悪魔のささやきに負けてしまった。と後になって思う。 それからゴールまで、あまり頑張らずに走ってしまった。心拍数がその状況を呈している。まあでも最後の数キロはご褒美なのである。「ラストを楽しめ!」と宮古島で古代まことも臭いことを言っていたではないか。あれは、なかなか的を射ているとしみじみ感心したもんだ。 そんなことを考えていたわけではなく、それなりに辛い思いで無事ゴール。10時間からは4分も過ぎていた。 ![]() ![]() ラン:3:35:20(86位) キロペース5分6秒 11.75km/h HRave/max=138/148bpm。 総合タイム 10:04:12(58位/882人 完走814人 完走率92.3%) Eカテゴリー年代別8位 HRave/max=131/151bpm (平均心拍は去年より3ポイント低い) 消費エネルギー6589kcal 平均気温23℃ |
![]() |
||||
![]() |
![]() |
![]() |