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第16回佐野トライアスロン参戦日誌
3位でスイムを上がる。バイク序盤ですぐにNo.107をパスして2位に上がる。そこから折り返しの17km地点までずっと一人旅だった。どうやら1位には追いつけないか。折り返し地点間近になって1位とすれ違う。挨拶していった。礼儀正しい選手だ。2004/9/19 オリンピックディスタンス 折り返すと、すぐ近くに集団が追ってきていた。8人ほどいやがる。数キロほど行ったところで追い越された。頭にきたので追い越していく奴らめいめいに「○○番、自分の力で走れ!」と怒鳴る。聞く耳持たずだ。T波の学生もいる。おまえのキャプテンはどういう指導をしているのだ? 早々と抜かしたNo.107も紛れ込んでいた。「おいこら!お前は随分前に追い越しただろうが!」 すっかりやる気を無くす。そこへマーシャルの原チャリがやってきた。 遅いよ。どこ見てたんだ。2位争いの大事なポジションでこんな不正を許して良いのか? まあそれでもこれで進展があるかと思いきや、甘かった。 少し並走したらどこかへ行ってしまった。奴らは態勢を変えることもない。 再びマーシャルとすれ違った時、「あいつらをほっとくのか?」というジェスチャーで訴える。頷いたようなマーシャル、しかし、やはりダメだね。 他のマーシャルと立ち話しているところを通り過ぎがてらに「ペナルティ取ってよ!!」と叫ぶ。 「何度も言ってるんだよ」と返事が返ってきた。言ってダメなんだから何とかしろよ! ちゃんとJTUのルールブック通りにさ!! まあそれでもマーシャルが横にべったりついて走るようになった。何か解決の兆しがあるかもしれないと期待する。だが、結局は暴走族の後ろを走るパトカーと同じで、マーシャルは何もしないし、選手もドラフティングを解除しようとはしない。呆れたよ。 ただ、スムーズな先頭交代は停止したようだ。お陰でスローペースになる。はっきり言って、遅すぎる。奴らの実力なんてこんなもんだ。 そのままゴールまで。これで何もペナルティなかったらレース後抗議してやる。 ランに入ると、そのパックは散り散りになった。T波の学生だけ格別なスピードであっという間に居なくなる。つまり奴は現在2位。僕はというと、最初5,6番手を走っていたが、徐々に周囲がタレてきて、順位を上げる。 今日は暑い。バイクで500mlの水を全部飲み干した。過去にこのレースでボトル1本分の水分を要求したことは覚えがない。40kmなんて短いし、この季節はいつも涼しいのだ。だが、はっきり言って1本飲み干しても足りなかった。それを思えば、ランは暑さが堪えるであろうことを予測すべきだった。佐野はランのエイドステーションが少なく、道中2箇所しかない。トランジットのエイドでもっと水とスポンジをしっかり取るべきだった。 5km地点でようやく3位の奴をとらえた。そしてやっと1個目のエイド。スポンジをたくさん取ろうとして体をひねったら、脚が攣った。ヤバイ。そうとう激しい痙攣だ。 スローダウンして抜き返されるが、何とか持ち直して再度追い越す。奴も結構へたばった走りをしているので、こちらがタレないかぎり追走は無理だろう。 7km地点で2つ目のエイドがあるが、目前にして再び脚が攣り始めた。水!水!と思って走るから気持ちが緩んで攣ってしまうのだ。 今度は攣りがおさまるまで結構時間がかかった。ここまで恐らくキロ4分くらいのペースだったが、ガックリ落ちてきた。はっきり言って佐渡より遅い。今月に入ってランの走行距離がかなり減っているので予想される事態ではある。だが、原因は明らかに水分補給の失敗、Cramp-Stopも持ってきてないし、真剣度が足りないようである。 そうだ! ピッチ走に切り替えよう。攣るのは、ロングストライドが一因なのだ。 だがピッチ走は辛い。気が緩むとスピードが落ちる。心肺はランスタートからずっとレッドゾーンだ。 ラスト1km。何とも悔しいことに、1人パスされる。だが、諦めも早かった。その時の気持ちを説明すると長くなるが、簡単に言ってしまうと、(推定)3位を守り通すだけの価値がないと思ったのだ。 4位に落ちてラストスパートに備えていると、後ろから5位の奴が迫っていた。というか、そいつはまたもT波大の学生で、応援がひっきりなしに仲間を鼓舞しているので、こちらとの状況が筒抜けだったのだ。そのT波大の選手はバイクの2位集団に居た奴らとは違うので、ずっと追い上げてきたことを示しており、手強かった。「まだまだ長いよ! 行けるよ!」と取り巻きが叫んでいる。先行を追い越すチャンスはまだある、と言っているのだ。さすがに一気に5位に落ちるのは避けたかったので何とか逃げる。無事逃げ切りは成功して4位でゴール。 佐野では、全選手をAとBの2グループに分けて40分差のウェーブスタートとしており、後者スタートの我々Bの方に主に速い選手を固めているのだが、今回はAスタートに1人飛びぬけて速い選手がいてダントツ1位だったので、僕の順位は5位となった。 5位という順位は過去2番目に良い記録であったが、全く嬉しくないのはなぜか。 判りきっているけれど。 タイムそのものが5位に相応しくない、という理由もある。 結局2位争いの集団は何一つペナルティを受けず、3位に収まっている。閉会式のときに審判団長から挨拶があった。「今年は選手の方々、みなさんマナーもよく、云々・・・。」 マナーがいいだって! 冗談じゃない。少なくとも1人、悪態ついてる悪い奴が居ただろうが! オレだ。 まあ、マナーが悪かったという去年は、エイドで飲み物の手渡しに失敗した選手が「このヘタクソ!」とボランティアに暴言を吐いたというから(永久追放して欲しいね)、そんな奴と比べたら誰だってマナーが良いことになって然るべきだが。 結局、ドラフティングの事については審判団長から一切一言も触れられなかった。 故障のため今年は大会ボランティア側に回った、いつも会う友人の話では、ドラフティングに関して審判長は「このコースじゃ仕方ないからな」と言ったという。 全然仕方なくないぞ。現に、僕はドラフティングを回避した。 やろうと思えば修善寺みたいにキツイコースだって集団走行になるのだ。コースのせいにして、仕方がないとの一言で片付ける審判側こそ、ドラフティングに対する意識が希薄である証拠だ。 佐渡に一緒に行ったTTさんが「各レースを比較すると、東北ほどドラフティングマナーが悪いように思う」と言っていた言葉も、あながち外れてはいないとまたしても思った。 RESULT
Total 2:05:52 (Place 5/185) Swim 19:35 (5) Bike 1:06:04 (12) Run 40:13 (14) |
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