CSC5時間耐久チームサイクルロードレース参戦日誌
2009/7/25
男子ペア部門(チーム名:物ポンズ)

今回チームのパートナーでもある慈朗さんに迎えに来てもらって、朝5時に修善寺に向かってGO。渋滞はなく、メンバー中一番乗りでCSCに着いた。
パドックの準備などをしているうちにあっと言う間に時間が過ぎる。雨がバラパラと、時折激しく降ってきて、去年のようにレジャーシートにごろんという訳にも行かない。慈朗さんと遠藤さんのクルマを寄せリヤハッチを屋根代わりにして簡易テントを作成した。キャンプ用品が充実した遠藤さんには助けられたなあ。

よう降るなあ・・・

今年から試走が義務づけられ、そのチェックも厳しく行われることになった。昨今の自転車ブームと、落車ゼロはまずあり得ないこのコースでは致し方ないことだろう。11時、ゼッケン順に整列し、100名毎に先導車付きで極めて慎重に試走が始まる。僕らは最後のグループだったのでスタートまで随分待たされた。その間にものすごい土砂降りになり、こんな寒い中を走るのはイヤだな、と思うくらい完璧に冷えてしまった(確かにそのときはそう思ったが今では想像できない)。先導バイクの速度はエンストするくらい遅く、これでは逆にカーブのイメージが湧かず試走する意味があるだろうか?と思ってしまう。
妙にストレスが溜まり、気持ちが萎えてしまって2周目には入らず。ろくにアップもしないで修善寺を走るのは明らかに問題だが、この豪雨ではどうせ思いっきり走れないからと少々投げやりな気分になっていたのだろう。

僕らのほかに、物見山方面での参加チームはあと3つ(敬称略)。
 ・チームあづみの物見山:混合ペア(浅倉・志村み)
 ・ユーロスポーツ物見山A:混合3人(小湊・マキ・松井)
 ・ユーロスポーツ物見山B:男子3人(志村だ・遠藤・岡部)

 それに今年は松井さんの奥様が腕まくりしてサポートして下さった。ありがとうございます。

正午、レーススタート
幸い雨は上がり、晴れ間も出てくる中をスタート。
このところ調子を上げている慈朗さんが第1走者。
2号橋までは先導がコントロールしたらしく、去年のようにトップが8分で戻ってくることはなかった。そのため集団が形成され、ロードレースっぽい、ある意味いつもと違った雰囲気から始まった。しかし2周目を終えた頃には結局トップの篠崎君は独走状態と化しており、またいつもの5耐に戻っていた。
30分はピットインできないというルールにより、3周を29分台で帰ってきた慈朗さんや他のメンバーはそのまま4周目に突入する。浅倉さんだけは無理くり調整して3周でピット入り。暑さで一気にバテた去年とは異なり、4周目突入は想定内の順調な滑り出しである。
1周10分平均で慈朗さんがメンバートップで戻ってきた。

第1ヒート(12:40-13:10)
[追記]慈朗さんの公式ラップタイム(秒以下四捨五入) 10:01 9:45 9:57 9:59
あまり緊張感なくスタート。ボトルは一つで、グリコのBCAA+クエン酸が入っている。
まずは楽々ペースで走ることを心がける。秀峰亭からの下りは初回でもあるしまだ若干路面が濡れているので慎重に入る。ペースの合いそうな選手を見つけてつるんで走るが長くは続かない。2号橋からの上りでふとみると161bpmを指したまま動かず、想定以上の負荷が続いていることを示していた。
その割に、あまり無理した感覚もなく10分弱のペースを刻めている。とは言えまだまだ序盤なので本音としてはもっと楽にこのタイムを出せないとまずい、と少し気が滅入っていた。10分を切れなくなるのは時間の問題だろう。
暑さが徐々に堪えつつ、3周を終えて予定通りピットインする。下車と同時にその場に倒れ込みたくなった。実は抑えてなどおらずかなり負荷が高かったようだ。

自己計測ラップタイム(秒以下四捨五入) 9:56(平均151bpm) 9:49(157) 10:00(160)
 ラップタイムはスタートラインではなく100mほど過ぎたピット位置通過のタイミングで計っている。
 選手交代時は、計測ベルトを装着し終えた選手が出るタイミングで計測。
 つまり交代に要するロス(およそ15秒程度?)は最後の周のタイムに含まれている。
 押し忘れ等もあり、あまり正確ではない場合がある。

[追記]公式ラップタイム 10:09 9:51 9:49
公式ラップタイムは各ヒート1周目にピットインのロスが加わっている。

遠藤さんが皆にエンライテンを一箱ずつ振舞ってくれたので早速2、3枚口に入れた。特に今日のような日は必要だろう。
順調に3周目に突入する慈朗さんを確認したあと、トイレに寄って全身に水を浴び冷却効果を狙う。喉はあまり乾いてないが暑さは堪えている。

第2ヒート(13:40-14:09)
慈朗さんの公式ラップタイム 10:16 10:16 10:01
ピットでスタンバっている篠崎君にすれ違いざま「少ししたら行きまーす!」と言われ「追い越さないでね」と答えながらスタート。追っ手から逃げるような意識が自然と働いたに違いない。
スタート後すぐの頂上でチームGIROの選手が交わしていく。年齢は僕より上だろうか、結構速そうなので勉強のつもりでついていく。
下りも無理せずベタ付き。2号橋からの上りはさすがに速い。ここは追い風なので後ろに着いても物理的な恩恵は少ないが、やはり精神的には大いに助けられる。途中で一人僕に着いたが、同様に前には出ない。
僕の存在を気にせずに、下りもガシガシ踏んでいく。ZIPPの感覚で走ると下りで離されていくね。しかも今日はこの下りで向かい風がきつい。エンデューロには向いているパターンだと思う。ホームストレート手前のキツい坂で手信号があり、前に出て引く。
2周目は2号橋まで先導。そこからの上り途中で同じGIROの選手に追いつき、吸収する。
異様に速いラップタイムに嬉しさ半分、警戒心半分。もう一人のツキイチ君はピットインした。
3周目はGIRO同士で競いあうように飛ばすので無理して着かず、徐々に離されるが、2号橋までには追いつく。下りコーナーは僕の方が得意のようだ。
だがそこからの上り途中でやはりちぎれる。上げすぎの自覚があったのでこれでいいと納得して走る。
9:26(153) 9:21(163) 10:12(161)
公式ラップタイム 9:40 9:20 10:04

タイムを見る限り、3周目はタレた。Suuntoによれば3周目最後でEPOCピーク376ml/kgが出た。
結局篠崎君は追いついてこなかった。どうやら選手交代が後にずれ込んだためのようだ。

第3ヒート(14:41-15:11)
慈朗さんの公式ラップタイム 10:36 10:20 10:01
前回は上げすぎた。ここは少し抑えていこうと決める。
2年前に豪快にスリップ落車した秀峰亭過ぎの左コーナーで、遅い選手をアウトから抜かしにかかる。ちょうど横に並んだ瞬間に彼が突然寄ってきた。僕が見えてないのだ。大声で叫ぶが間に合わず後方の一部に体当たりしてきた。彼の方が転倒するかと思ったがどうやら免れた。コーナー手前でいったんアウトに膨らむ癖のある走りなのだろう、ラインを守れないのなら、せめて後方確認すべし。
前回の稼ぎ分が多かったので、10分台後半まで許容範囲としていたが、案外いいタイムでラップできている。
淡々と走り、何があったかもう記憶に残ってない。
10:02(error?) 10:02(error?) 10:15(160)
公式ラップタイム 10:22 10:02 10:00
浅倉さんにBCAA粉末を図々しく一口分もらう。これはありがたい。

第4ヒート(15:42-16:22)
慈朗さんの公式ラップタイム 10:09 10:07 10:17
戻ってきた慈朗さんが早口で「次は2周にしようと思う」と告げた。「僕はとりあえず3周いきます」と答えてスタートする。このあと、5時の終了時刻に合わせて二人がどう走ればベストバランスか、走りながら考えてみた。慈朗さんの2周の後に僕が3周すれば終了の5時をすこし回ることになる。つまりラスト1周は記録に残らないウィニングランだから、2周を頑張ればいいし、二人の周回数も同一の15周となる。なるほどこれはちょうどいい、と思えてきた。
慈朗さんがわざわざ「次は2周」と告げたのは、僕の次のインターバルが2周分に減るということが、今の3周の走り方に少なからず影響すると考えたからだろう。つまり気持ち抑え気味にってことだ。
そんな条件が無くとも、疲労感が如実に現れていたので温存走りへの意識は強くなっていた。各々の坂の途中から乳酸が処理しきれず、その度に「今を乗り切ることだけを考える」限界走り状態になっていた。
上り基調のホームストレートが追い風で助かった。タレるとこういう区間が極端に遅くなりがちだ。
2周目、3周目と目立った展開のない淡々とした走りが続き、これじゃあ前ヒートと同様にレポートとして何も記すことはないな、と変な心配をしている。
だがしっかりネタは用意されていた! 3周目を終えてピットに戻ってくると、なぬー!慈朗さんが見当たらない。見過ごしてうっかり通り過ぎたか? 
身の振り方に迷いが生じた瞬間、篠崎君に「相方がいない!?」と指摘されたことで4周目突入の踏ん切りがつき、覚悟を決めてダッシュする。半ば開き直りの感覚がリラックスできたか、4周目もほとんどタレずに戻ってきた。さすがに疲れたけど。
→4周目ピットインの図。実は相当なヨタローなんですけどー???
9:55(154) 10:14(159) 10:15(159) 10:15(161)

公式ラップタイム 10:19 10:14 9:53 10:23
3、4周目に自己計測値とのズレが目立つのは、3周目にピットインしたロスの振り分けが異なるせいだろう。

第5ヒート(16:43-17:03)
慈朗さんの公式ラップタイム 10:34 9:48
案外2周分のインターバルというのは悪くないかもしれない。3周分=30分という長さは気持ちも筋肉も休みすぎてしまい、身体を戦闘モードに戻すのに時間がかかる気がする。
前回4周したので、ここは1周だけ全力でいけばいい、ということで気が楽だった。2号橋からは学生風の選手と競り合い、1号橋からの最後の上りはラストスパートのつもりで結構頑張った。
事実上のフィニッシュを果たし、ラスト1周をのんびり走ろうとしていたら、慈朗さんから「それなりに適当に走ってきて」と注文が入った。ん? まだ競技は終わりじゃないってこと?
そうは言ってもいったん気が抜けたものは戻せないのか、流し目に走った。2号橋からは二人の速そうな人に着いていこうと思ったが、あっさり切り離した。
古代真琴のフォークソングゥを聞きながらフィニッシュゲートへ。篠崎君や慈朗さんマキさんが出迎えてくれた。ロードレースには見られない、感動タイプのフィニッシュシーンだね。
9:29(157) 11:25(151)
ラスト周回のみスタートライン間の計測。つまりこの二つのタイムはダブっている。
公式ラップタイム 9:46 11:25

総合成績(公式記録) 物ポンズ 30周(ラスト周回含む) 5:03:26.431 総合8位(174チーム出走)
1周平均10分6秒88 平均速度29.66km/h



他チームの成績
・チームあづみの物見山:総合20位 28周 4:59:01.113 混合ペアの部1位(浅倉・志村み)
・ユーロスポーツ物見山A:総合57位 26周 5:07:02.160 混合3人の部3位(小湊・マキ・松井)
・ユーロスポーツ物見山B:総合12位 29周 5:04:01.788 男子3人の部4位(志村だ・遠藤・岡部)

最終周を除き、すべて10分台前半以内で走り通せたことがとてもうれしく、充実感のある練習会となった。しかも、どうやら僕らはペアの部で2番手らしい、ということで表彰式まで残ることにした。総合8位というのも、我ながら健闘したのではと思う。偶然にも、TRレーサーモリモリと組んだ2年前とほぼ同一タイムだ(29周通過タイム)。
篠崎君のペアチームは総合トップなので部門賞から除外され、僕らがペアの部1位の表彰台に上る。表彰式が遅くなり、他のチームが帰ってしまったので寂しいショット。
僕らのほかに、混合ペアで1位、混合3人で3位と、チーム物見山はなかなかの成績を残し、今年は落車もなく無事終了。CSC温泉に浸かって小田原でメシ食って帰る。取り仕切ってくれた岡部さん、一番遠かった遠藤さん、いろいろ準備も大変でお疲れさまでした。

来年は、そろそろ浦安花火大会を優先するかあ。