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第16回東京ベイ浦安シティマラソン参戦日誌
予報では気温も高く、窓の外は快晴。これはマラソン日和だ、と嬉しくなったが、運動公園に着いた頃は時折突風が吹き荒れている。まいったな。風が冷たいので体育館内をうろつくが、満員御礼で見事に空いた席が無い。開催日が真冬の2月に変更されてからというもの、参加者は屋外広場なんてところには陣取らず、体育館で暖を取る。正解だ。それにしても、もう少し暖かい季節に開催してくれないもんだろうか? 折角の気持ちの良い公園も意味をなしていない。2007/2/4 ハーフの部 21.0975km この人ごみの中、今年もやっぱり江國さんとは逢えず、スタート10分前に荷物を預けてスタート位置へ向かう。1時間15分以内のプラカードエリアに入る。恐らくこの中の98%は15分以内なんて無理。そこのおばちゃんは45分以内だって無理っぽいぞ。そういうわたくしめも、今日の目標タイムは26-7分でございますがなにか? まあ要するにスムーズなスタートのために必要なことであり、密集した中で邪魔にならないことが最低限心がけるべきことである。ランナーズクラブなどが固まって走るのは追い越すのも大変なので甚だ迷惑である。もう少し自覚と配慮が欲しいところだ。 1月後半はノロ騒動で集中した追い込みが全く出来ず、記録狙いの走りは諦めた。フルマラソンと違ってハーフは直前の短期的な集中練習でも結構効く。逆に言えばそれをアテにしていた分、全然出来上がっていない。そんなわけでキロ4分も無理なことは分かっていたので、まあ身体の反応を見てペース配分を決めることにした。アドレナリンの出が悪いのか走り出しは重く、好調とはいえない。キロ4分10秒くらいの感覚で3kmまで来た。時計を見ると平均キロ4分3秒、スタートのもたつきを差し引けばよく出来たほうかもしれない。 しかし今日は風が強い日。ここまで影響なく来たということは、追い風参考値と言える。いずれ訪れる向かい風に備え、集団をうまく形成したいところだがなぜか僕の前はポッカリ空いている。 新浦安の駅前を過ぎ、大通りを曲がり海へ向かう。明らかな追い風を感じ、次に向かい風となる区間が頭に浮かんだ。 5kmを通過したところで女性に追い越された。理想的なランナー体型で男でも羨むほどスラッとした脚をしている。余裕を感じさせる走りでバンビのように駆け抜けていった。願わくばオケツについて活きの良さをおこぼれ頂戴したいところだが、ペースが少々違いすぎた。それでも多少影響され、また背中を押されるくらいの追い風も手伝って5-6km区間は3分51秒まで上がった。 鉄鋼団地脇の長い直線路で案の定強烈な向かい風となる。マークしていた大柄な選手の後ろにコバンザメ。お世話になります。周囲も揃ってペースダウンしている。ここでキロ4分10秒ほどに落ちた。 その後コースを直角に曲がっても、向かい風基調が続いている。反対車線をトップが折り返してきた。フォームもウェアもシリアスランナーさを感じない選手だったがトップ独走である。折り返しポイントに近づいた頃、対向からふとオーラを感じて顔を向けると、サングラスをした谷川真理選手だった。すれ違い様、威勢良く「ガンバ!」と声をかけてもらった。というか、僕に向けて言った気がしたのだ。 谷川選手は実を言うと昔からファンである。彼女がプロデュースした体重計も買ったし。現役の頃はそのフォームがまさに自分にとっての理想像であった。でも谷川真理マラソンは出たこと無い。 ゲストランナーとして参加することは知っていたが、有名人はどうせいつも10kmの部だろう? と思っていた。同じハーフであるだけでなく、僕が当初目標とするつもりだったペースに近いスピードで走っている。こんなところで今回の調整ミスを悔やむ羽目になるとは。 タイムも調子もイマイチの今回は目標がなく、モチベーション低下が最大の敵、集中するためにうつむいて走ることが多い。対向車線のピンク色のゼッケンを目で追うといった余裕はない。折り返して10kmの通過タイムを確認していた頃、名を呼ばれたので顔を上げると江國さんがすれ違うところだった。僕よりずっと重装備で暖かそうに走っている。去年よりはのんびりペースに徹しているようだ。 大きく「鬼」とプリントの入ったTシャツを着た選手と、少し前から抜きつ抜かれつを演じている。節分にちなんだウェアってことだろうか? 以降、「鬼」さんは何度か集中力低下を知らしめる指標となってくれた。 脚のエネルギーが無くなる感覚が、例年より随分早くやってきた。心肺は、それなりのスピードに相応しい154bpm付近を維持しそれなりに楽だが、脚の運びが厳しくなってきている。いつもよりピッチを上げ、さらにすり足走法で脚への負担を下げる。ただし努めて気分を前向きにしないと、スピードが落ちて「鬼」に抜かれてしまう。 運動公園をかすめ、舞浜地区の海岸沿いを行く。初めは追い風だったが、ホテル群のあたりから向かい風に変わり、やがてその強さを増すと同時に抜かれることが多くなってきた。風に抗って進むだけのパワーが脚に残ってないのでスピードが目に見えて落ちてきた。14-16km区間はキロ4分15秒以上要し、さすがにジョグっぽくなってきた。集中力も切れて、すれ違うはずの谷川選手にも気付かず見過ごしてしまった。そして、暫らく見かけなかった「鬼」に、着いていけない速度差で抜かされた。この時点のこのスピードで参っているようでは、フルマラソンを走りきる器は未だ限りなく小さいと痛感して気が滅入る。 ようやく二つ目の折り返しに到達し、追い風に変わったところでピッチ走法でスピードアップした。この切り替えは上手く行ったようで、今までの遅れを徐々に取り戻す。二度目は江國さんを見逃さず一声かけた。一度は大きく水をあけられていた「鬼」の文字がいつしか目の前に迫ってきた。 ラスト1kmと知ってようやく全力で行く気になったようである。追い越していく中年ランナー(オレモカ)が都合よく現れ、後ろに張り付いた。少しずつスピードが上がり、いい感じで限界まで追い込め、「鬼」が追いついてくる気配は全くなかった。 ゴール手前で公園内に入る去年のコースから変わって、今年は最後まで一般道を進み、公園正門から入ってゴール。最後の1.1kmは4分18秒だったので、キロ3分台を取り戻せたようだ。とは言えキロ3分台は結局2回しか出なかったが。 タイム:1時間26分16秒(キロペース4分5秒) 平均/最大心拍数 154/162bpm 1176kcal 風速5m 気温8℃ Polarデータを見ると、160bpmを超えたのはラスト1kmの限られた区間だけで、脚がくたばって追い込めてない様が顕著だ。ハーフでキチンと走れた時はラスト5kmほどで常時160bpm以上となる。 谷川選手のタイムはどのくらいだったんだろう?? 走った後のうどんは大抵どんなもんでも美味いはずだが、200円のそれは値段相応にかなりイマイチだった。市の大会だからそうなるのか、NPOとかボランティア団体じゃなくて営利目的でいいから味に責任の持てるプロが店を構えて欲しい! 江國さんと食べていたら偶然Mighyのタッキーさんと遇うことができた。舞浜駅までも二人でしゃべくって楽しいひとときでした。感謝。 |
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