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第15回東京ベイ浦安シティマラソン参戦日誌
最初に断わっちゃいますが、DNFでした。それでも一応レポートにしてみました。2006/2/5 ハーフの部 21.0975km * * *
年明け早々のトレイルランで肉離れをやっていたが、完治していなかったのか先週のジョギング中にそれが再発してしまったため、もはや記録狙いの走りは出来なくなっていた。2,3日で痛みはとりあえず引っ込んで、ジョギングペースならまあ走りきれるだろう、ということでレース日を迎える。数年前、この地元レースに何となくエントリーしなかった年のことは鮮明に覚えている。レース当日の朝はもちろん寝坊して、まるで雪が降った日のように街がやけに静まり返ったさなかに目覚めた。朝日がさんさんと降り注ぐ部屋で惰眠を貪っていると、パラパラパラと奇妙な音がしてきた。バルコニーに出てみると、目の前の大通りには見渡せる限りランナーで埋め尽くされていて、軽快な足音だけがどこまでも響き渡っていた。その異様かつ壮大な光景を見て、自分がその場に含まれていないことを激しく後悔することになったのだ。 そんなわけで、今回も肉離れを庇いながらジョギングしても意味が無いからといって、ハナから棄権するのはもっと後悔することになるのは判っている。とは言え、お遊びなので昨晩もビールは飲むし、深夜のERなんぞをしっかり見てから寝たが、今朝の調子は悪くない。 ところが、最寄駅の舞浜から運動公園へ歩いていく道で、早くも痛みが噴出してきた。三日前より悪くなっているのはどういうわけだ? 記録狙いを断念するどころか、完走すら怪しい雰囲気になっている。まいったな。 この土日は良く晴れて、しっかし寒い。後に大会側が発表した9時時点の気温は2℃である。 脚にホットクリームを塗っている時にハッと気づく。肉離れ防止のテーピングをしっかりやっておくつもりだったのに、完璧に忘れていた。さらに、携帯エアーサロンパスと、最後の痛み止め特効薬「セデスハイ」もろとも忘れてきた。ぬかりありすぎ。 まあでも何とかなるベー、とそのときは思っていたのである。 体育館の中で時間ギリギリまで待機して、スタート10分前にスタートラインに移動開始。今日はラン用スパッツとフィットネス用ノースリーブ、それにアームウォーマーをつけた。だが、終始ジョギングペースなのだからもっと厚着すべきだったと後になって思う。保護のために、比較的かかとの厚いサッカニーシューズを選択した。 今年は去年より一気に2000人も増えて過去最多の7000人以上が参加しているらしい。随分と人気大会になったものである。近年はレースルートの交通量もぐっと増えてきたためか、今年から開催日が1ヶ月以上早まった。花粉症シーズンから外れて却ってありがたい人も多いだろう。 目標タイムに沿ってスタート位置に並ぶ。相変わらず、1時間15分以内に推定300人以上居る。1時間30分以内のプラカード付近に紛れ込んだが、今日はそこまで速く走る予定では無い。どうもすみません。 9:30 a.m. スタート カウントダウンののちにスタート。いつもはディズニーのおねいさんの黄色い声が響き渡っていたと記憶しているが、今年はお立ち台に立つオールバックなオジサンの声がマイクを通して響き渡っている。「ニッポンの藤田ではありません、いまや世界の藤田であります。藤田、フジタ、ご声援、どうぞよろしくおねがいいたします。」なんだ? どこぞの藤田のおっさんが、こんな時に選挙運動ですか? どうでもいいけど、世界レベルは言い過ぎだろう? と訝しく思っていたが、後で調べたら、招待選手にあの富士通の藤田敦史選手がいたのだった。でも10kmの部だったので見ることは無かった。ちょっとファンだったので、見てみたかった。 さて、走り出してみると、やはり左ふくらはぎの痛みはひょっこり顔を出している。普通には走れず庇いながら左右非対称なフォームになってしまう。ピッチ走法と腕振りを心がけ、このままキロ5分くらいを守れば、最後まで持つだろうか?と不安を抱えながらも行くことにした。 やはり2℃は寒い。汗が出ず、Polarのセンサーが心拍を捉えていないことに2km地点で気づく。日陰と日向では体感温度もまるで異なる。新浦安駅や、イトーヨーカドーあたりはどっぷりと陰になり寒い。寒いと肉離れには悪いのか、良いのか、よく判らない。 3kmあたりでMightyのタッキーさんに抜かれ、その後姿に思わずちょっかいを出したい衝動にかられるが、一瞬でもペースアップは危険なので大人しく見送る。最高速度が制限されるのは何かと不便だ。 つまり下り坂や追い風に任せてスピードが上がるのも禁物だが、逆に向かい風やのぼり坂でもスピードを落とす必要は無い。浦安南高から向かい風に変わり、抗ってどんどん追い越しながら走る。キロ4分30秒くらいと、ちょっと上げすぎた。 今日は元ジモティの江國さんが来ているはずだが7000人がひしめく受付会場では出遭えなかった。そこで、一つ目の折り返しポイントがある対面通行の道へ入ってからは、ずっと対向走者を観察して探すことにした。だが、ついついピンク色のゼッケンをつけた女性に目が行ってしまう。イカンガー(意味なし)。程なくして江國さんを見つけた後も、ピンクゼッケンに気をとられてスローダウン。おまえはイタリア人か? キロ5分前後に落ち着いて、結果オーライでしょう。 中間点を過ぎてもふくらはぎの爆弾は持ち堪えている。となるとこの後も問題ないだろうという安心感が徐々に大きくなる。そういう確率論的な考えが正しいかどうかナゾだが、痛みに耐えながら走ることにも慣れて来た。 とかなんとか思っていた矢先の12km過ぎ。見明川の伝平橋を越えた後に何の前触れもなくビリっとやばい感覚がする。手羽先のフライドチキンを引きちぎったようなイメージが頭の中で湧いた。明らかに起爆装置作動で今までとは違う状況だ。歩道に乗り上げて一時停止。気を落ち着かせ、これからの身の振り方をしばし考える。とは言っても答えは見えている。目の前は具合よく運動公園だ。ということで、13kmの看板が来たところであっさりリタイヤを決定した。 結局、5日前のトレッドミルよりも短い距離しか走れなかった。 13kmまで、1:04:00 平均速度12.1km/h (キロペース4:55) 平均/最大心拍数134/146bpm 消費カロリー 608kcal 実は4年前のこのレースでも、6km地点で肉離れが突如発生して、そのときは前代未聞の出来事にかなり焦った。最後尾の収容バスを待つために後続の全ての選手を見送るのは耐えられなかったので、結局トロトロと走ってゴールまで粘ったが、その無理がたたったのかシーズン中は肉離れにずっと悩まされつづけた。そんなわけで今回のリタイヤ即決、勘弁してください(誰に?)。 寒いのでさっさと着替えて、ゴールする江國さんを迎える。うっすら汗かいていい顔で帰ってきました。江國さん、今日は自宅から1時間かけて海岸沿いを自転車で来たという。帰りも然り。それに比べて、なんとも未消化な本日のおいら。 審判長から、「制限時間を延長しましたーッ」と出血大サービスなアナウンスが流れた。参加者が増えたためか、2時間半をすぎてもまだ走っている人が結構居るのだ。早々と止めたおいらは、やっぱり青かったですか? カレーうどんもどことなく上の空で味わって、早めに撤収した。 舞浜駅まで歩くのがヒデーつれぇー。 |
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