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第24回トライアスロン珠洲大会参戦日誌
6月のバラキン以降、3週間きっちりオフにしても疲労感がぬぐえず1週間のドイツ旅行へ。帰国したらそこは灼熱大国ジャパン。練習しようにも身体がついてこない日々が続いたまま珠洲を迎えてしまった。とは言え同じくバラキンに出て8月末の洞爺湖を目指す小金井トラメンバーは半端ないメニューをきっちりこなしている。単に気持ちの問題なのか。2013/8/25 Type A (S2.5+B101.4+R23.3) 昨年は挙式の準備で5週間オフが続いた後の短期集中で仕上げて挑んだが、それと同じくらいのレベルか。 狙いどころが今一つ見えないが、とりあえず思い浮かんだ目標は「6時間切り」。珠洲は気象条件で結果ががらりと変わるので時間目標はあまり意味がないのだが、常に安定して6時間は切りたい、という意味合いかな。 8月24日(土) レース前日 早朝3時45分、自宅を出発。二度ほどSAで仮眠をとった。上信越道で列島横断し日本海沿いの北陸道へ出たところで黒い雲に包まれて前が見えないほどのどしゃ降りに見舞われる。ここ2日ほど北陸地方は激しい雨が続いており、崖崩れなどしてなきゃいいけどなと思う。ゲリラ豪雨はすぐにおさまり、結果的には概ね良好な天気で移動できた。 かほく市のAEONに立ち寄って給油。この付近ではもっとも安いと確信していたが、実は帰りの金沢市内でさらに安いところを見つけてしまった。ともかく、高速SAも珠洲もガソリンは高いので、北陸道から下りたらすぐに立ち寄るのが吉。往復1300km無給油で走れる日はまだまだ先の話だろう。 綺麗にリニューアルされた高松SAでO田さんご夫妻と福井トラ連のお二人と合流。みんな速そうなオーラを放つ人たちだ。無料化され名称も「のと里山海道」へと変わった旧能登道有料をのんびり走って、去年と同じ空港近くの食堂(とんとん家)へ寄る。今年はごはん類売り切れの事態は免れた。 カントクの希望もあり、まずはスイム会場へ行って試泳。このところの豪雨続きで濁ったように見えた海だが、少しでも沖へ出ると澄んでいた。ただそのせいかやたらチクチクする奴がいる。甲殻類の幼生でチンクイと言うらしい。明日は居なくなって欲しいな。 毎年受付会場では宮塚英也さんがショップを出していて、よく利用するのだが、ウチの仲間の一人は生宮塚さんが判らないようで、時代の流れを感じた。トライアスリートなら、田中角栄を知らないってくらいですよ(そんな古くねーだろ)。 T崎荘に集まった今年のニーマル軍団は13名(うち女性4名)。タイプB参加は3名で、カントクのみだった昨年と比べバラエティ豊かになった。そのうちの一人は、長年Aで戦ってきたTさん。このところ多忙を極めており、身の丈に合ったほうを選んだ、ということらしい。大事な考え方だね。 皆で揃って夕食。実はお互い意外と顔見知りじゃなかったりして、あまり会話が弾まないね〜。それともレース前日で緊張しているかな。 今朝からたくさん食べ続けており、あまり腹が減ってない。それより激増した体重が気になる。茶碗2杯でやめといた。 夜9時40分、就寝。 8月25日(日) レース当日 3時45分、起床。実は結構前から目が覚めていた。どこかの部屋の気の早い奴らがもぞもぞと活動を開始しており、急かされたようで落ち着かないのだ。耳栓が必須だった。失敗。 朝食は茶碗1杯。まあこんなもんだろう。相変わらず軽量化できてないことが気になるがなかなか思い通りとはいかない。いつもながらメンバーの中で最も遅く宿を出発。コンビニによって補給用ジュースを買い会場へ。着いてしまえば時間は結構あるのでノンビリ支度する。そしてどうやら腹を下した。そのほうが出るものが出て気分的には嬉しい。汚い話ですみません。 入水チェックまであと9分、ってところでやっぱりトイレに駆け込み、カントクをハラハラさせる。もう出るものはないようだ、レース中腹痛が起きても何も出ないから安心しろ。まこと汚い話ですみません。 O杉さん夫妻と遭遇、「どうですか調子は?」と彼の腹の内を探る。若い彼はバリバリに強くなっているか、サボっちゃったかのどちらかだろう。いずれにしても絡まないので気にするな。根拠ないけど。 ぎりぎりでスタートエリアに来たため、最前列はすでに埋まっている。アウトコース寄りの3列目あたりになんとか潜り込んだ。 スタート3分前になっても今一つ緊張感が湧いてこない。大丈夫かなあ。 7:00 a.m. スイム第1ウェーブスタート スイムコースはまず沖へ右斜め45度方向へ泳ぐ。スタートラインはほぼ海岸線沿いなので、アウトコース寄りは完全に不利だった。さらに、インコース寄りは浅く泳がずに歩いて進んでいるのが見える(走るでもない)。アホらしいことにじわじわと差が開く。 位置取りが上手くいかずスイムバトルに絡まれやすい。今回は失敗したなと思いつつ泳ぐ。コーナーブイを曲がり浜に平行になっても邪魔者が寄ってくる。人を目印にするのはいいが、邪魔はするなよまったく。 途中ふと、なんだかやる気出ないなとめげそうになる。レース中という緊迫感が相変わらずないようだ。沖は水温が高く、のぼせ気味になっているのも一因だろう。 学習院OBらしき女子にしばしくっついたこともあったが、折り返してからは広いコースの中を一人漂う。 珠洲のスイムコースは復路の幅がやたら広く、ほとんどの選手は折り返し後すぐに遠い左側のコースロープ沿いを目指して泳ぎ、右側に沿って泳ぐ人はまずいない。それは確実に不利だと信じて右側を選択する。左方向へ逸れる僕の泳ぎの癖をそのまま利用し徐々に左側へ行けばいいと考えた。 一人だし、コースロープが近くにないので方向確認は重要だが、あいにく正面は上り始めた朝日がまぶしくて見られないので、10mほどの海底の柄を記憶して泳ぐ。澄んでいるからこそ可能な方法だ。 予想以上に左へ曲がる癖が強くて早めに左側へとたどり着いてしまった。集団に合流する。やはり一人で泳ぐ方がずっとストレスがない。 結構大勢の選手を周囲に見ながらスイムフィニッシュ。シャワーのところでウェットを一気に脱いだので、同時フィニッシュの選手よりタイムはやや遅れている。 SWIM 2.5km 43:17 47位 感触イマイチだった割にタイムはそこそこ。でも順位は悪いところを見るとやっぱりイマイチだったようだ。条件は良かったのだろう。 7:46 a.m.バイクスタート 数日前からPolarの心拍ベルトが不調のため、今回もつけてこなかった。 それゆえか、バイクペースが適切かどうか心許ない。心拍を結構アテにしてたようだ。昨年はバイクに大きな不安があったのでかなりユルユルで走り、結果的には実力相応以上の成績を残せた。今回も似たような戦略で行くつもり。ショートの時よりは遥かにユルいのは間違いないが、五島のロングよりは少なくとも上げていいだろう。でもそれってどのくらいなんだ? 平地をメーター読みで34km/h前後で走っていると、立て続けに2,3人に結構な勢いで抜かされた。もっとペースアップしないとダメかなと不安を覚えつつ、結論は気にしないことに。 エイドはほとんど寄らずに走れる。二つ目の坂である木ノ浦の上りの温度計は24℃。かなり涼しい。 しばらくすると似たようなペースの選手が現れ(抜かされたのか追いついたのか忘れた)、30m空けて追走する。ペースメイクをしてもらうと精神的に落ち着くものだ。 じっくり溜めながら、何かを大事に育てるような気持ちで大谷峠へと来た。上り口は綺麗に舗装されたばかりで、黒く滑らかな路面を音もなくスーッと走る。ここから250mの上りだ。峠をどれだけ温存してクリアできるか挑戦する気持ちが湧いてきた。 沿道のプロカメラマンから望遠レンズがこちらへ向けられた。彼がシャッターを切ったその瞬間、 パンッ! と乾いた破裂音が大谷峠に響く。 その望遠レンズに似た銃から何か発射した? いや僕は何も…という怪訝な顔つきのカメラマンと目が合ったその直後、尻をガタガタと硬く突き上げられる。なぬー! パンクかよ。しかもチリひとつない滑らかな路面で。 ここへ至るまで慎重に育ててきたものが、チューブの空気とともに一瞬で萎んでしまった。もうどうでもいいとヤケクソな気分に陥り、ちっと舌打ちしながらカメラマンのすぐ脇でタイヤ交換。ぺったんこになった後輪タイヤには未練もなくさっさと引き剥がしにかかる。そして、昨日の出来事が頭に浮かんだ。 福井トラ連のK美さんが、長年取り替えてないというタイヤを新調していた。その作業中に僕は確かにこう言ったのだ。「競技歴20数年になるけど、僕はレース中にパンクしたことないんだよね」 まさかその伝説が翌日覆されるとは。ゼッケン13番も効いているだろうか? もちろん、パンクしたことがないからといって、対応を疎かにしてきたわけではない。きちんとスペアタイヤは持っているよ(当たり前か)。ディープリム808用の延長バルブを移し替え、シコシコシコと空気を入れる。ボンベは使わない派。 その間、選手は次々と通り過ぎていった。すぐ後ろにこんなにも居たのか。上り途中なのでお互いよく顔を確認できる。あちゃーやっちゃいましたか? やっちゃいましたよー、そんな無言のやり取りをしつつ。 途中棄権の文字も頭にちらついていたが、やってみれば普段通りで特に滞りなく作業完了。パンクしたタイヤを折りたたむのに意外とてこずりつつ、無事再スタートを切る。 計り知れない甚大なロスを生じさせた気分でいるが、実際のところは5分程度だろうから気にするな。 考えてみれば、大谷峠からのテクニカルな下りでバーストしていたらヤバかった。これほど安全な状況で事が起きたのはまさに不幸中の幸い。とは言えやけくそな気分は抜けず、前方に見える2,3人の選手に追いつかんとむやみやたらにペダルを踏む。 峠道は只今改装中のようだ。来年はおそらくもっと快適な路面が待っていることだろう。 幅広の緩斜面に出たところで、一人の選手に追いつく。彼はアウターで上っていた。「アウター練ですか?」と気分転換に声をかける。「やっぱ変ですか」と言って彼はインナーに落とした後、加速して先に行ってしまった。余計なことを言うんじゃなかった。 パンク中に追い越された選手たちはさっさと追い越さねば、と無意識に思っていたのは確か。しかし、一向に彼らに近づけないどころか、離されている。やがて、自分の認識が間違っていたことを知る。数分程度後ろにいた選手が自分より遅いわけではない。単にスイムでのアドバンテージがあっただけなのだ。 大谷峠をクリアしたころにはアウター練の彼の姿はもうなかった。ここからの急な下りをフロントブレーキだけで制御するのは結構怖かった。嵌め替えたリアタイヤは接着力ほぼゼロでリムから外れる恐れがあるためブレーキは封印。エグい急坂では相当手前からスローダウンを余儀なくされる。パンクさえなければ、と苦々しく思う場面が多かった。 2周目に入ると雲行きが怪しくなってきた。これは一雨来るなと感じる。無風だった1周目と比べてさわさわと風が強くなる。風力発電のプロペラの勢いがいい。二度目の大谷峠はきつかった。それまでマークしていた選手から一気に離された。だいぶヘロっている。やはりパンク以降雑な走りになってしまったようだ。去年より上手じゃなかった。 幸い雨には降られずにバイク終了。 BIKE 101.4km 前後のトランジット含む 3:24:02 33位 (1周目=1:36:33 2周目=1:39:53 total=3:16:26 バイク乗車地点〜降車地点までの実質タイム。パンク修理中の時間は除く。1周目のほうが3分20秒も速いのは差がありすぎ。パンクの正確なロスタイムはログに残ってないが、トランジットタイムから考えると3分前後しかないようだ) トランジットゾーンは豪雨に見舞われたようで、一部は冠水するほどの水浸しになっている。タオルはフレンチトーストのようになっていた。クツも靴下もまとめてぐっしょりしている。まあでもこの後も雨は降るだろうから気にすることでもない。 カーボショッツとトップスピードをポケットに入れ、 アミノバイタルのゼリーを手に持ってランスタート。 11:07 a.m. ランスタート 早速、カズミさんから黄色い声援を貰う。会場でひときわ声が通り、ギャラリーの注目を集めさせる効果大なので一気に主役になったようで嬉し恥ずかしな気分。ここで舞い上がってアクセルベタ踏みしないよう気を付けないといけない。 クツは、今年三戦目のアシックスDSトレーナー。新島では急な下りで思いっきり飛ばすためのショック吸収性を、バラキンではタレたときの反発性を期待しての選択だったが、ここ珠洲ではDSに頼る理由が見つからず、軽量性を重視して例年通りアヂゼロジャパンにすべきだったかもしれない。恐らくランに自信がない現れ。 珠洲のランは、同時期の佐渡Bのランよりもどういうわけかペースが落ちる。佐渡Bではキロ4分10くらいは当たり前なペースで入り、ほとんど崩さずに走りきったが、珠洲はランスタートからすでにダメージが大きく、復路ではロング並にタレるのが常。バイクのきつさだけではそれを説明できない。ほぼ平坦なランで会心の走りが出来たためしがないのは残念であり、不思議でもある。 今年の対策としては、ペースを落として入り、調子が上向くのを待とうという作戦と、エネルギー切れを意外と忘れていた気がするのでゼリーを持って走ることにした。アミノバイタルのこのゼリーはウィダーなどよりコンパクトながらカロリー同等、ボトルに詰めるのもこのほうがいいかな。 昨日、宮塚さんのショップで買ったのはトップスピードというベタな名前のサプリメント。Vespaに対抗する商品だろう。 スズメバチ成分が3匹分も入ってるってことで、より高濃度だ。スズメバチ撲滅に貢献できるのなら、との誤った意識も働き購入。効いてくるまで30分かかるということなので、早速飲んだ。Vespaもそうだけど、サラッとしているので飲みやすい。しかし、650円はやはり高い。スズメバチ3匹仕留めるのに650円の手間賃は安い、と考えよう。 不気味なほど真っ黒な雲からとうとう大粒の雨が降ってくる。いわゆるゲリラ豪雨だ。もちろん涼しくて快適な恵みの雨であり、お陰でスピードが出る、というか出さなければという義務感に駆られ、調子が出るまで抑える作戦はいつしかうやむやになった。キロ4分20くらいだろうか、このペースで走りきれたら例年ならランラップトップクラスのはずだが、かなりの速度差で立て続けに抜かされた。キロ4くらいか。 パンクのロスのわずかな下げで周囲に選手の数が増えていることを実感する。 エイドにはまるで用事がない。スタッフの期待する顔に背いて素通りするのが後ろめたいほど。 前方200mに一人の選手を捉えた。珍しく自分より遅いペースの人発見、いずれ追いつくかとは思われたが、5km地点で対向車線側に仮設トイレを見つけると、こちらに引き寄せられてしまった。おそらく本日初利用者だなーと思いながらて駆け込む。 珠洲でトイレに寄るのはそういえば過去に一度もなかったのではないか。正直なところ、ここで一休みする正当な理由が立ったとの意識は大いにあり、中断して調子を崩したくないとの意識は逆に無かった。つまり調子は上がっておらずオーバーペース気味なのだろう。パンクによる投げやりな気分もまだ少なからず残っている。 50秒ほどを要し、再スタート。大抵調子が狂うものだが、幸い今回はすっきりして気分も改まり、寄った甲斐があった。当然ながら追っていた選手はすでに見えない。 毎年、トップ選手とはレストラン浜中付近ですれ違うが、今年はやはりもっと手前だ。余裕を見せる走りが羨ましい。 ここの距離表示は誤差が大きいのでラップを取らないことにしていたが、さすがに何もログが残らないと後で面白くないので10km通過を測る。ランスタートして46分42秒。げっ、飛ばしてたつもりなのに、トイレのロスを差し引いてもキロ4分半切れてないのか。 それと同時にややへたばってきた感があった。数人に抜かれてももう仕方ないなという感じ。スピード走はここで終わってしまったのか。 土砂降りのピークは過ぎて、徐々に止む方向へ。 長身の選手に抜かされる。またか、と気も落ち込むばかりだが、たまには抵抗を試みよう、と彼に着いていく。どうやら僕とは速度差があまりないようで、どうにかついていくことができる。彼は、沿道の応援に笑顔で答えるだけの余裕があるようだ。僕は手を上げる程度で精いっぱいなので、愛想役を彼が引き受けてくれるのは助かる。 T崎荘の前では例年通り女将さんが応援していた。今年はようやく、僕の方からアピールしなくても顔を認識してもらえたようだ。6年かかったけどなあ。 折り返しのエイドでは、梅干を貰った。なぜかコップで手渡され、その中に3つも入ってる。うへーそんなに要らんがな、無理くり口に押し込む。するとどうだろう、案外調子いいかも。今回は梅干がダイレクトに回復薬として効いた気がした。クエン酸効果かな? 走る向きが変わり、梅干や仕込んだトップスピードが効いてきたか、一度は追い越された長身の彼の前を行くようになった。同じペースで仲よく行けばいいのにとも思うのだが、まだまだ及第点に届いてない走り、との意識があったのかもしれない。ストライドセンサーのログを見るとこの前後が全体で最も速かった。 つまり、ホントのオーバーペースだったようだ。3kmくらいでがっくりばててきた。言わんこっちゃない。 雨もやみ、晴れ間が徐々に出てきた。気温はまだ低いが湿度100%で、この条件は意外ときつい。復路はエイドの立ち寄り時間が次第に長くなった。 おそらくまだ16km辺りだろうか、長身の彼に追いつかれ、そして先行される。脚の小さな筋肉は粗方使い果たし、すでにドタドタ走りになっていた僕は、再び彼に食らいつくことはできなかった。 暑さという悪条件を取り除いてもこの23kmのランをきっちり走りきるスタミナは最初からなかったことが露呈した。バラキン以降ロング走の練習を一度としてやってないんだから無理もない。 いつも通りの、エイドが待ち遠しいランへとすっかり変わった。ただ、従来よりは崩れ出したタイミングが遅かった分、しんどい区間は短くて済みそうだ。 残り5kmの地点が見えてきた。ここは道の真ん中にタイプBの選手が折り返す大きなコーンが置いてあり、合流して一気に選手が多くなり、励まされる。次々折り返していくそのタイプBの選手の中に見覚えのある姿を認めた。間違いない、あの走りはTさん。追い上げる理由ができた。とぼとぼと追いつき、驚かせてやろうと思ったら、なんだよTさんもこちらに気づいていたのか。ここから一緒に鼓舞し合ってゴールへ行くものと思っていたが、Tさんにその気はないようだ。 しかし僕もすでに完全にスタミナ切れ。一歩でも進む限り、ゴールは確実に近づく、と言い聞かせながら走る。 かなり遠い位置から、対向のカントクの存在には気付いたつもりだったが、カントクは僕より早く気付いていたようだ。満面の笑顔でやってきてハイタッチ。調子良さそうだ。がんばれ! いつもよりゴールは近かった。前半の涼しさに助けられたのは大きい。背後に同じタイプAの選手が迫っているのを感じたので、最後の力を振り絞り全力でゴールテープを駆け抜けた。 RUN 23.3km 1:51:29(P5:07) 46位 total 5:58:48(23位/829人) 5時間台でゴールしたいとの目標はギリギリかなえられたが、ランがだいぶ楽だったので当然の結果。トップ差は39分。やり残した感が強い。 やがてカントクもゴール。今年は救護室のお世話にならなかった分成長したね。 O田さんの奥さんが女子総合3位、愛知のO部さんが総合8位ってのが今回のトピックスだね。O部さんにはバイク序盤で抜かされており、ランでもすれ違ったかもしれないのだが、居ると思ってないので全然気づいてない。去年よりも格段に上げてきたなあ。僕も頑張ろうっと(口だけじゃなくて…)。 ゴール後はいつもどおりのカーッと晴れた青空が戻ってきた。やっぱ珠洲はこの景色じゃないとね。いやあ最高! RESULT
Total 5:58:48 (Place 23/829人) Swim 43:17 (47) Bike 3:24:02 (33) Run 1:51:29 (46) |
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