![]() |
![]() |
![]() |
|||
![]() |
神奈川マラソン2013参戦日誌
2013/2/3 21.0975km この大会は20年近くも前に一度出たことがあるが、工業地帯の平坦なコースということ以外、ほとんど覚えていない。磯子駅へ降り立っても、記憶は蘇ってこなかった(過去の練習日記を調べてみると、1994年3月20日、距離は今と違って20km、タイム1:17:12。キロ3分51秒ペースで、20kmのベストタイムとなっている)。 シンさん、I口さんと合流し、カントク含めニーマル関東支部4名は狭い駅通路をノロノロと会場へ進む。参加者が膨らみ、この小さな駅は明らかにキャパ不足である。会場は道路を挟んだ海側の日清オイリオ工場内だが、たどり着くまでに結構かかった。 スタートが11時半と異例な遅さなのは救いだ。 受付でゼッケンと参加賞の食用油を受け取る。見た目にはペットボトル水のようでもあり、日本語に疎いガイジンなどが誤って飲んだりしないだろうかと要らぬ心配をする。 ゼッケンと一緒にゼッケン留めボタンが入っていて、安全ピンは使用禁止とのこと。食品工場内に安全ピンの散乱は危険ということだろうか。ゼッケン留めボタンは8つの部品の一つでも無くすと用を為さないという欠点があるんだよなー。まあでも安全ピンより使い出があるのでありがたいのは間違いない。 予想以上によく晴れて、これは暑くなりそうだ。3枚着て走るという寒がりなI口さんを何とか脱がそうと、ヤバいよ暑いよと連呼するが決意は揺るがない。I口さんには北風も太陽も通用しないのだ。
そんなわけで気候的には申し分なく、コースも平らで好記録が見込まれる今日。 だがいつになく脚力低下が著しい昨今、まともに走れるとは思えず不安が大きい。 本日の狙いどころは、目標ペースを基本キロ4分5とし、後半以降キロ4分10くらいまで徐々に落ちつつゴールまで、と見込んだ。 ハーフマラソンはアップが重要だが、アキレス腱炎と向き合うのが憂鬱で、結局何もやらずにスタート位置へと向うことになった。 スタートでは主に学生らしきエリートランナーが前方を固めており、スタートブロックの外で最終アップに余念が無くマジな雰囲気が漂う。そのごちゃごちゃ状態を利用して比較的前のほうに忍び込む。他のメンバーは律儀に後方へ並び、スタートライン通過まで10分もかかったらしい。ハーフでその混雑ぶりは酷いな。 11:30 a.m. ハーフマラソンの部 スタート 僕はと言うと8秒程度で通過できた。500mも行くと、すでにマイペースで走れる環境が整った。 右アキレス腱が泣きたいくらい痛いが流れを阻害してはならないとの義務感で走る。どうしたって左右対称なフォームは作れず、変なところに力が入って自然に走れないのでペース勘が掴めない。目標ペースには届いてない気がする。1kmの距離表示がなく客観的に知ることができない。この大会は5km毎のようだ。 沿道の応援にじょ〜さんを早くも見つけた。大柄なだけではない何かをこの人は放っている。 Polarを見るとHR160を超えている。初期の接点不良によるエラーにほかならないのだが、実際の値かと思うほど無謀な走り方をしている気がする。 アップなしで走り出したのがどう出るか懸念していたが、3kmくらいで早速限界が来た。身体がずっしりと重く、メタボでデプった腹を力づくで運搬させているイメージだ。いや、実際イメージ通りかもしれん。このしんどさは間違いなく自滅するペースだが、狙いどころより遅く感じられてペースを落とす決断を下せない。 ようやく5kmの看板が見えてきたころは、粋がって走った小学生のようにすでにヘロヘロで、あと16kmなんて冗談じゃないって気分。リズムが出てくれば楽になれるとの期待ももうほとんど可能性がない。アキレス腱は温まってすこし痛みが和らいだ。 0-5km 19:55 ギリギリ20分切っていたことに驚くとともに、想定を超えたペースだったことを悔やむ。欲張らずにもっと落とすべきだったと思っても後の祭り。 ここからは、ひたすらペースダウンとの攻防が続く。 アミノバリューのエイドで少しだけ喉を湿らせる。 スタート地点付近で構えているじょ〜さんの前は、都合4回通過することになる。見られている範囲では体裁を繕うとする心理は情けない。 ![]() 5-10km 20:22 折り返し二つ目を過ぎて間もなく、しんどさはマックス、集中力はミニマムに。ジョグペースにまで落ちそうだ。このまま歩いちゃおうかなと思った。あと半分あるなんて信じられない。次々と抜かされる。右アキレス腱の痛みが再び現れ始めたほか、右ひざの裏側が攣りそうになる。むむー無理が祟ったな。 再び首都高の下を低速で走っていると、少し持ち直してきた。ようやくリズムが回ってきた感じ。うつむいて黙々と走る。 やや風がでてきた。向かい風区間はぐっとペースが落ちる。誰かの後ろに貼りつこうとするが、ヘロッている僕と一致するペースの人はなかなかいない。 この大会、実業団や大学生チームの参加率がとにかく高い。早くも最後の折り返しを過ぎたハイレベルな選手と塊ですれちがう。公認コースの決まりだろうか、ラスト5kmは1km毎に距離表示がある。 10-15km 21:13 うー、この5kmはサブスリーペースか。ハーフマラソンなんですが。 心肺の限界に加え、脚全体の筋肉が無くなってきた。フルマラソンの35km以降って感じだ。弱っていることを痛感する。左側のアキレス腱も痛くなってきた。これはアキレス腱炎とは違う痛みなのであまり問題ないだろう、と言い聞かせる。 それと、腰回りが辛い。インナーマッスルが疲弊してきたようだ。走り慣れてないのが露呈した。 19kmまでの3kmが12分50秒、ヤバい、サブスリーペースさえ維持できなくなっている。あと2km、意地でも取り返せ。 カントクと予想以上に後ろの方ですれちがう。マイペースで淡々と走っているように見えたが? 15-20km 21:16 一時はどうなることかと思ったが、そこそこ体裁を保ってゴールに戻ってくることができた。 20-21.1km 4:33(P4:09) 酷使したアキレス腱も、そんなに痛みは増してない。それより太ももの筋肉痛のほうが強烈だ。 ![]() total 1:27:29(P4:09) HR153/157 1268kcal ハーフマラソンなら通常、ほぼ赤いゾーン(HR-Maxの90-100%)で走らねばならない。その最低ライン153bpmをほとんど超えず、悪い意味で安定している。なお今回は6回ゲップしている。 恐ろしく後方からスタートし、ジョグペースだったシンさんが後半ペースを上げ、ネットタイムとしては僕とほぼ変わらずにゴールした。余裕ありまくりだ。肉離れの故障がなかったらあのエリート集団に紛れて走っていたかもしれないな。 ![]() 足を引きずりながら磯子駅近くの店を探し、アフターして帰った。 ランのあとの打ち上げにはがっつり食えて安い中華が理にかなってるかも。 |
![]() |
|||
![]() |
![]() |
![]() |