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JCRC第6戦in群馬CSC参戦日誌
2012/10/21 Zクラス(耐久カテゴリ) Cクラスが定員枠一杯で締め切っていたため、Zに申し込んだ今回の群馬100q。そういえば一昨年もZだったんだな。なぜZにしたんだっけ? よく覚えてない。 今回のZは100q(正しくは6q×17周=102q)ではなく、19周114qの予定とある。毎年、17周でさえ長くて辟易するのに、19周なんて辛いだけ、と冷静に考えればそういうことだが、物練にもサッパリ参加してないし一人で気ままに走ることに慣れてしまっている現状はやはりロードレースにおいては問題。TDO対策にこの長距離レースは貴重な存在であり外せないだろう。 7時着狙いで4時20分頃家を出る。通りすがりのファミマで食料を買う。 緊張しているのか、あまり食欲がない。それとファミマの魅力のないラインナップのおにぎりは、その中身もやっぱり有意差ありで不味い。米が、食べていてムカムカしてくるんだよ。え? 思わない? などとぼやきながら群馬CSC着。上の駐車場に停められた、と思ったらぎりぎりラス2だった。みんな来るの早いなあ。 クルマの温度計は一桁台、まあ予想通りの寒さ。一応半袖ジャージは持ってきたけど着ているのは長袖。これでも十分寒そうであり、相当やせ我慢したつもり。 19周もするんだからアップなんて要らないでしょ、ってわけでもないのだが、奇しくも腹を下しておりトイレが優先。数少ないトイレは例によって混んでおり、試走する暇はなくなった。面倒臭がってローラー台を持ってきてないのは言い訳のしようがないが。 スタート位置には慈朗さんがいつものように最前列に並んでいた。ローリングスタートだし先は長いしで、どこに居たって関係ないとは思うが、何より大事なのはその攻めの姿勢だろう。僕は今回いつにも増して自信がないので、気持ちはまさに後ろ向き。 「長袖ですかあ」と指摘される。むむ、周囲を見回すと半袖かプラスアームウォーマーという人が多い。やばい、選択を誤ったかも。長袖は空気抵抗が結構ありそうな気がするんだよな。 7:45 a.m. Zクラススタート 速くてローリングスタートという気がしない。1分と経たずに心拍は137とか出ていて、普段のローラーではありえない急上昇ぶりだ。いきなり切れてはまずいのでなんとか食らいつくが、心臓破りでは162bpmなどと、許容範囲を簡単に超えてしまっている。メンツが濃い、と慈朗さんには言われていたし、これ絶対クソ速いぞ、と1周目のラップを見ると、9分50。あれ〜普通だ、というか客観的には遅いくらいかも。 2周、3周と一列棒状になることが多い。これはつまり、銘々にとっても速いってことじゃないのか?と思うのだが、やはり9分50前後のフツーなタイム。おかしいな? 集団で走っていると意外と気づかないが、今日は結構風が強い気がする。その影響でタイムが悪いとは考えられないだろうか? 30人以下に絞られ、それ以降は変化なく進む。 実は早々に2,3人抜け出してしまったらしいのだが、そんな展開は最後尾では露知らず。 今のこのペースは、19周もするには負荷が高すぎる。途中で間違いなく潰れるだろう。しかし、今切り離して一人で走るのもあまりに無謀。食らいつく以外に選択肢はないのだ。自分が劣化したか今日のZが速いのか、いずれにせよ身に余るクラスに当たってしまったことを悔やむしかない。ちょい遅い組とか、そんな都合のいい集団は出来るはずもなし。 今回は上りよりも下りや平地で速く感じる。特にヘアピン後のS字カーブとそれ以降がクソ速い。後ろのほうで走っているからかなあ。ここで想定外の体力を使ってしまう感じだ。普段なら、多少怠けても上りでまったりになって追いついてしまうのだが、今回はその救済がないので着き切れしてジ・エンドの危険性大だ。実際、切れたまましばらく追いつかず、復帰のために限界走りする羽目に陥るのが二度ほどあった。ほかにも、心臓破り手前のアップダウンとか、いつもなら楽なところが逆につらい。 むしろ安定している上りのほうが切れる不安は少ない。ただ、しんどいのは間違いなく、最大心拍はつねに心臓破り最後で出る。全体を通して休める区間がほとんどない。 他グループを追い越す場面がヤバい。何かのきっかけがあると、集団のペースが変わる。主にペースを作っている人はかなり余裕があるっぽくて、楽しんでいるように見える。 7,8周目あたりだったか、仕掛け所以外でまた速くなった。同じように最後尾付近を走っていた人に「ちょっと速くないっすか?」と同意を求めたくなったが、結局躊躇う。するとその人、知合いに「なんだか面白くなってきたね」などと話しかけてる。何だこの温度差は? とにかくしんどい。こんな拷問のようなレースは、病み上がりで出た初TDOに匹敵するかもしれない。時計を見るとまだスタートして1時間。あと2時間以上この辛さが続くなんて考えたくも無い。そう、時の流れを一切忘れて淡々とこなしていくしかない。 今回のZ集団は走りがこなれていて下りコーナーでも怖くない。テクニックが揃っているのだろう。最後尾でひらひら走っている割にはアコーディオン効果が少なく、その点では助けられたように思う。 もう少し前寄りで集団内部に埋もれて走れば多少は楽だろうか、と思うこともあるのだが、ちょっとした加速についていけずにすぐ間を開けてしまうため、後続に譲ることになり結局最後尾に戻ってしまう。 100qレースとなると後半はペースが落ちるのが常だ。 早く落ちてくれ、頼む! と祈りながら走っていると、11-12周あたりから徐々にマッタリになる時間が増える。周をクリアする毎に、またぎりぎり首の皮一枚繋がった〜とも言えるし、生殺しいつまで続く〜って感じでもある。 限界走りが続く中、先々週の練習で得た感触を基に、今回意識した事がある。 ヘタった筋肉も、回せばまだ使える 群馬で使うスプロケは従来12-23T。心臓破りでもほぼ21Tまでしか使わない。それ以下にすると減速してしまうのが常だった。が今回は迷うことなく12-25Tを選ぶ。そして頻繁に25Tに入れた。回して走るタイプの慈朗さんよりも回していた瞬間を何度か確認した。 ダンシングの代わりに、前ノリでクリア ダンシングは前半ほぼ使わなかった。極端な前ノリでダンシング時と似通った筋肉を使っていた気がする。ダンシングを避けたというより、シッティングが高回転気味だったため切り替えづらい、という要因が大きかった。 追いつけない、と思ったらギアを軽くしろ 切れそうな場面では、ギアを軽くして追いつけ、と思ったことは今までなかった。クルマで言えばキックダウンであり、当たり前のことだったかもしれない。また、ダンシングに切り替えて追おうとすると空気抵抗が増えて案外追いつけない。 あれこれ対策を考えつつ、なんとか騙し騙し走ってきたが、それでもやはり辛くて、そろそろ何もかもが限界になってきた。 身体が追い込めなくなってきたのか、寒気を覚えた。長袖にしておいて結果的には正解だったかもしれない。身体的な限界はもちろん、精神的にももうダメだという気がしてきた。どこぞの険しい山に挑んだイモトのあの辛さが今はよくわかる気がした。 能力以上のペースで十分過ぎるほど走った。もう終わりにしてもいいのではないか、という考えですっかり頭の中は一杯になった。 スタート地点の生い茂った雑草のベッドが思い出された。今すぐあそこに自転車ごと突っ込んで、ごろんと身を投げ出したい。そして、目の前に広がる秋の青空が目眩でぐるぐる回り・・・ああ、どれほど心地よい瞬間だろうか。 そんな時、一つのセリフが頭に浮かぶ。 「最後まであきらめない」 最近特によく聞く決まり文句だ。 僕はこのフレーズが嫌いなのだ。というか、何でもかんでもこのフレーズで済ませることの無難さ、安直さが嫌なのだ。死ぬくらいなら諦めないのが普通だし、あきらめが肝心ってことだって時にはある。諦めないことが全てではない。そんなことが成功や勝利の秘訣だなんて、クソ面白くないし本質を何も伝えたことにならないと思うのだ。 だが、今の状況はまさに、諦めるかどうするかの瀬戸際に立っている。ちくしょーあれほどバカにしていた言葉に翻弄されている。そしてまさに自分が今諦め組に入ろうとしている。 あきらめないとは一体どういうことだろう。それは、まだ走れるのならレース途中で投げ出さないことであり、最後まで集団に着かなければならないこととは違う。そう気づいたら、肩の荷が下りた気がした。 ポケットのハニースティンガーを飲む。JCRCレースでこの手の補給食を摂ったのは珍しい。 16周目の心臓破りで、他クラスの集団(チャレンジ?)が前方に見えた。これは嫌な予感、と思うが早いか、すでに先頭は動き出していた。集団は分裂しかけており、ペースアップは明らかだろう。やっとこの苦しみに終止符を打てる、との思いが頭をよぎり、いやいかん、悔やむことのないようベストを尽くせ、と気持ちを切り替えた。 しかし、その一瞬の油断が致命傷となったか、それとも最初から命運は決まっていたのか、心臓破りの最後のヘアピンを抜けたとき、最後尾から7-8m離れてしまった。他クラスがごちゃごちゃと居る中、ああこれは終わったなと悟ったが、善処を尽くすしかない。 ホームストレートへと戻ってきた時点で、まだ手が届きそうな位置に集団はいる。ちょっとダッシュすれば追いつける程度の距離だが、今の僕にはもはや埋めることができない。 さあ、もうここで降りよう、十分走ったではないか。よく堪えたではないか。 と、再び激しく葛藤しつつ、せめていつもの17周はしないと示しがつかないような気がしてとりあえず走り続ける。 切れてみると、全く走れない自分に呆れた。平地が笑っちゃうくらい進まない。25q/hくらいかな。 こんなにも力尽きた状態になるまで、それなりに集団につけていたことが逆に驚きだ。単に集中力が切れたと言うにはあまりに何も残ってない。集団効果って色んな意味ですごいな。 コロンと丸っこい女子選手をパスする。 それなりの速度差があったと思ったが、その後下りで抜き返されたので驚く。あれ? ぼやぼやしていたつもりはないのだが。やや重量級のためか上りが苦手のようで、心臓破りで難なく抜き返した。 集団にいてもほぼ自力で走らざるを得ない区間は、切れてもあまり差が出ないということなのか、上り区間は恐れたほど減速せずに走れた。とは言え25Tのダンシングだが。 そしてまた下りで女子に抜き返される。自分はどんだけ下りが遅いんだろ、と呆れた。 17周を終えて戻ってくると、あと2周と出ている。たった2周、せっかくだから何とか凌いで、きっちりレースを全うしようと決める。我慢強いというより優柔不断ゆえの行動だろう。 集団では遅くとも10分台で走れていたのが、12分以上にまで落ちていた。まあ予想通り、というか13分、14分まで落ちている気がしていたので、意外とマシじゃん、と思ったくらいだ。 切れないで集団に残ったはずの人が降ってくる。あの後も厳しいペースアップが幾度とあったのだろう。 辛く、そして惨めな19周が終わった。お疲れ様でした。でも先にゴールしているはずのZクラスの姿が見当たらない。ヤな予感。役員に「終わりだよね?」の目配せをすると、「あと1周」と冷たく言われる。ぎゃーやっぱりかよ。もう1mも走れないよ。 頭がクラクラして、意識も朦朧としてきた。先導オートバイの音が聞こえたので振り返ると、予想以上にふらついて草むらに突っ込みそうになる。危ない危ない。 拷問のような20周目を終えて帰ってくる。脚が攣りそうになるのを堪えつつ、下車した。 草むらに寝ころびたいとの願望はいつの間にか無くなっていた。 120km 3:32:58 33.8km/h 30位/42人中
それにしても、いくらZが周回数未定とはいえ、予測より2周も増えるなんて酷すぎだ〜。 後で知ったが、二人ほどの逃げがいて慈朗さんは3位集団だったらしい。僕はラップされていたことにも気づかなかった。 今回、いつも以上にレースを走らせてもらえなかった。 ログを見ると平均心拍は140以下で、まあ普段並。なぜそんなにしんどかったか理解できない値。ラップタイムも最速で9分44と全然速くなく、これで着いていけないのはZが速かったからではなく自分が遅かっただけだ。んーこれじゃTDOはヤバいな。 慈朗さんも浅倉さんもどこへ行っちゃったのか見あたらないし、ほかに知合いが全然出てない。JCRCは一頃と比べると僕にとっては随分寂しい大会になってしまった。世代交代だろうか。無料トン汁啜った後はクルマに戻って放心状態。一時間くらい動けなかった。なぜか腹がきゅるきゅると絶え間なく唸りっぱなし。レース中に催さなくてよかった。気持ちよい秋晴れがもったいないほどの休日だが、することも無いので、帰る。 帰路、関越道上里SA手前で3q55分の渋滞情報を見て、「わしのスイムより遅いじゃねーか」と手前のSAで1時間ほど暇をつぶす。事故渋滞だから待てば解消されるだろう。 ところが、逆に5q130分に増量・・・よぼよぼジジイ以下の速度だ。迷うことなく高崎ICで下り、高速側道ですいすいと回避、できたのも途中まで。神流川を渡る橋の渋滞のため藤岡市街でぴたっと嵌まって身動きができなくなった。藤岡市民にとってこの渋滞は日常茶飯事なのか、不思議なほど皆素直に待ち続ける。エンジンを切りノートPCを広げてレポートを書き始めた。結局、たった1区間の下道にまさかの2時間以上かかり、ようやく本庄児玉ICにたどり着けた〜と思ったら、ここから渋滞17q。うそだろ〜。 家に着いたのは午後9時。昼飯も食ってなかったので打ちひしがれ感はかつて無いほどだった。 様々な意味で、群馬に懲りた。JCRレースは、というかロードレースはもういいかなって気分になってる。やっぱり、しんどいだけのレースじゃつまらないのは当たり前だな。 いつも以上にレポートとしての体をなしてない、腑甲斐ない内容であった。 6km×20周 30位/42人中 time=3:32:58.158 トップ差
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