JCRC第7戦in日本CSC参戦日誌
2008/9/14
Zクラス(1時間50分個人エンデューロ)

厚木通過は5時25分。ここまでのんびり走って1時間で来ることを覚えておこう。
箱根峠で濃霧、伊豆スカで雨に見舞われる。晴れって言ってなかったかな?
CSC着は7時ちょいまえ。結構かかるんだよな。同じZクラスの山本さんご夫妻に早速ご挨拶。そこへ水色のニュージャージをまとったF誌の編集長が登場。ぱっつんぱっつんの脚ですなあ。今年のTDOで200kmを選ぶだけのことはある。よく焼けて焦げ紫色の顔面が迫力満点(登録商標:こげむらさき)。
なんだかんだでのんびり準備して、全然アップしなかった。Zはアップしなくていい、という変なルールが自分の中で出来てしまったらしい。一抹の不安はあるものの、アップしたところで着いていけないものは着いていけない(ホントか?)。

7時40分、70名ほどの大集団、Zクラスがスタート。
少し前に雨が降ってきて、路面は濡れ始めの最もスリップしやすいタイミングである上に、1周目(と言うより今日初めての自転車)は慣れてないから完璧にビビリまくりだ。70人の集団はかなり長い列となり、コイツを履いて以前ココで落車したZIPPを慎重にコントロールしながら最後尾近くを走る。
2号橋からの上りは全力だ。脚全体を疲労感がじんわり占拠して、これはまさに昨日夜遅くにローラー台に乗ったツケが来ている、と思わざるを得ない。実際はそんなの関係ないと思うけど、ダメモードに陥るには十分すぎる材料だったことは間違いない。1号橋への下りはほとんどテクニックも要らないのに、相変わらずビビッてスローに走っている。
1周のゴール通過は9分30秒で、Zとしては標準的な速さであるが実は先頭はかなり先。集団中頃にいた慈朗さんで9分11秒だそうだから、ここを25km/hで通過したとすれば130mも離されている。まあつまりは、ジ・エンド! 最初の上り口では今回もフォトグラファー福島さんがカメラを構えているのが見え、ガムバっているフリをして頑張る。ゴルァ! そんなこと考える余裕があるんならもっと焦って追え〜〜ですかね。
(Special thanks to 福島さん)

これほどまでさっさと諦めたのには他にもワケがある。今日のZのメンツは特に濃いと感じていた。結果的にそうでもなかったけど、この速さはこの濃さに起因すると納得していた。だから切れても仕方ないと。9分30秒はまあまあ頑張ったじゃないかと。
既に雨はやみ、早くも路面は乾き始めていた。ワインディングな下りもいくらかまともに走れている。ところが、乳酸はすっかりたまりタレまくったタイムを見てびっくり。10分45秒。なぬー! 2周目にしてすでに許容最遅ラップギリギリとは。そんなに遅い印象もなかったのだが。
すっかりくたびれた3周目、どうでもよくなって自暴自棄になると、肩の力が抜けてスムーズに下りコーナーを攻められるようになるのが唯一のメリット。さて今回、Wadaのryuさんが同じようなペースだ。先月新調したばかりのカクーイクオータ号の調子は良さげである。3周目で10分30秒に戻した。Fitteの方も時折混じりつつ、しかし明確な協調体制はなく、4,5,6周と10分半強のペースを維持した。決して速くなど無いのだが、2周目があんなタイムだったため、10分半というラップを維持できていることが「なかなかよく頑張っているタイム」として脳みその中で刷新されていたようだ。事実、追いつ追われつのギリギリペースで今の自分にはよく頑張っているほうであるのは間違いない。
やがてFitteの方がペースアップし、一番手に切れた。再びRYUさんとランデブー走行という形に落ち着く。ryuさんは前半のテクニカルな下りで先行する。同じラインをトレースすると、コーナー出口でなぜか守れずオーバーする。僕はどうやら倒しこめていないようだ。そこで、コーナーの入りでインに入るタイミングを遅らせると、さほど遅れず着いていけることが判った。人それぞれベストラインは違うってことだろうか。

2分差スタートのCクラスにぞろぞろと抜かれた。カネコの原田さんもしっかり追っている。あーあ、Cクラスに出ていたらやっぱり今回もダメダメだったな、と知る。
5周目終わり、4分差スタートのDクラストップがやってきた。1号橋をエッチラ上っていると、弾丸のような形相のF誌編集長のゴールスプリント。結果4位とあと一歩だったが、トップ争いはDクラスとは思えない力強さを感じた。今回は各クラスかなりレベルが高い気がする。

平和なZの旅は続く。
毎周回、1号橋への下りもやはりryuさんにかなりの距離を作って先行され、ゴール手前で追いつくというのを繰り返していたが、7周目最後の下りはなぜか僕が先行した。そのままゴール通過付近ですっかり差がついてしまった。振り切るつもりはなかったが、そこからソロ走行が始まる。どうも今日は上り坂で向かい風を感じる。人の後ろに付けないのは辛い。案の定8周目は10分49秒と一気にペースダウンしてしまった。お互いが遅くなる。ryuさんにペースを合わせるべきだったかと後悔。
やがて前方にFitteの方を再び発見、追いつくことを目標に黙々と走った。ゴール前を通過するたびに編集長に大声援を受ける。こんな、ネタにもならない走りの野郎にありがとうございます。ちと恥ずかしいです。
かなり疲労も増してきて、あと何周走らなければならないんだろう、とネガティブ思考で埋め尽くされているが、Polarはしっかり10周目であることを示しており、残り時間から照合してもあと2周は必須と思われた、その時。うしろから高坂さん他1名が現れる。がーん、周回遅れ確定でスカイ。彼らから一歩遅れて1号橋へと下っていく。もちろん、ゴール手前の激坂はあっという間に消えていった。やれやれ。ちょうどFitteの人にも追いついたので、べた着きしてゴール前を通過すると、係りの人が「はいオワリネー」とボソッと言ったのが聞こえた。
NaNuuuuuuuu!?
まだ10周だけど終わり? ふと近くを走っていた別のZクラスに尋ねると、「確かに終わりって言ってましたね」とのこと。
だが追いついたFitteの人はまだ黙々と走り続けているので、よく判らんがもう1周くらい走らないとZの意味がなーい、と考え慌てて追う。もちろん、「ここで止めて休みたーい」との声も頭に鳴り響いていたのは言わずもがなだが。
あと1周と思うと頑張れるものである。ただ、Fitteの人もパスして頑張った割にはタイムとしては平凡だった。
11周してゴール。どうやら高坂さんはあのときがラストスパートだったようだ。

さて、JCRCの温情措置か、単に集計器にそこまで見抜く機能がないのか、僕はトップと同一ラップということで記録が残った。でも本当は違うんです。ゴール直前で抜かれました。はい。
後になってよくよく考えてみると、年々成績が落ちている。慈朗さんのラップデータから推測するに、今回のメイン集団は以前ならなんとか半分くらいは着けるかもしれないペースであった。アップをサボって舐めた姿勢で挑んだことがこういう結果に繋がったのか、それとも実力が年々確実に落ちているということか、いずれにせよこれはいかん。この体たらくはまずい。

反省だけならサルでも出来ると言われないように頑張ろう。

*  *  *  *  *

晴れてすこし暑くなってきた中、マキさんが買ってきてくれたお団子に舌鼓を打ちながら、SABクラスの走りを眺める。
12周するSは早々に3人が飛び出し、後続との距離は離れるばかり。とうとうラップして、完走者はこの3名だけだったらしい。へえー! なにも、どっかの有名プロチームが冷やかしに来ていたとかそんなんじゃないんだよ。なんだろこの雲泥のレベル差は。
強い人っていっぱいいるなあ、とつくづく感じた1日であった。

小田原市内の小料理屋で煮魚定食を食べ、干物屋でエボダイとアジを買って帰った。やはりここの干物屋は美味い。Sクラス6周でDNFとなったモリモリは、ネタのためなのか6個のシュークリームを買っていったが、僕が1個貰い、他は帰り着く前に食っちまった。そんなに甘党だったとは知らんかったが、後でSクラスぶっちぎり優勝者のブログを見て、世の中にはまだまだ上がいるなあと改めて思った。

5km×11周 32位/68人中 1:56:12.730 ave=28.40km/h トップ差11:15.912