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JCRC第6戦in日本CSC参戦日誌
2006/9/10 Zクラス(2時間個人エンデューロ) 今回の第6戦では全クラスで周回数が増加した関係で、朝一のZクラススタートは7時40分とかなり早くなった。江國さんにピックしていただき、まだ薄暗い4:30に家を出る。 朝方にしてはそこそこクルマの多い首都高速湾岸線にて。走り屋数台が桁違いのスピードで矢のように追い越していった、その直後であろう、1台が有明付近の直線路でどういうわけか自爆。そこら中撒き散らされた破片の中に、エンジンとミッションが丸ごとゴロンと横たわっているのが見え、数m離れたところに後ろ半分壊滅状態のクルマがいた。ミッドシップだろうか、車種が特定できないくらい壊れていた。問題のアホは無事みたいだったが。あと2分早く家を出ていたら、巻き込まれていたかもしれないと思うとぞっとする。 これからスピード競技をしに行く我々にとってはかなり引くものを見た。落車にだけは気をつけろ!との戒めは少なからず芽生えていたかもしれない。 秋晴れと呼ぶには暑すぎる中、Zクラススタート。オートバイが先導しているがスピードをコントロールするつもりはないようだ。ポテトの真田さんがいきなり一人飛び出す。彼がレースを動かすことは予想していたが、こんなに早く展開があるとは。レース前に「真田さんあまりスピード上げないでくださいヨ」「いやいやそれはこっちがお願いしたいほうですよ」などと会話していたのだが、彼ほどのウソツキは居まい。
2号橋からの上りで、すでに真田さんは30mほど先行していた。ナルシマの一人が「回していけ、これはナルシマレースじゃないんだぞ!」と、仲間を叱って真田さんを追わせようとしている。そう言う自分が行けば〜とか思ってしまうのだが、きっと偉い人なんだろう。 1周目を終えてみると、9分19秒と、過去最速ラップをあっさり更新。気温が高いので出だしからよく体が動くのだろう。集団は2周目の途中で真田さんに追いつく。まあ、単にアップのつもりだったのだろうが、おかげでZの周回ペースの基準が持ち上がってしまった。 ハイペースな割には、唯一1号橋への下りでかなりスピードをもてあました。この分なら、下りの入りが多少遅れても下りきる前に余裕で追いつける、つまりはその前の2号橋からの上りでキッチリ集団に着こうと全力でもがくより、少し離されるのを承知でセーブして上ったほうが後々のためにもいいのではないか、と考えた。 後で思えば実に馬鹿なことを思いついてしまった。 3周目の2号橋からの上りでは、早速そのアイディアを実行。千切れてもいいんだから、楽な作戦である。だが、余裕ぶっこき過ぎた。というか、甘えが出たんだろう。上りきった時には目論見よりも遥かに離されてしまい、まあそれでも何とかなると楽観視していた。だが、今日のこの下りが向かい風だということにソロで走って初めて気づいた。スピードに乗れず、下りきっても全く追いつけなかった。 あっさり2周半で千切れた結果となってしまい、以降は全て一人で淡々と走った。ホームストレートではオーベスト森川さんが毎周声をかけてくれる。ダレそうになる長いダラダラ上りで、気を引き締めて走ることができた。 逆周りの場合、コース前半は幾分テクニカルな高速コーナーが続く。誰も居ないのでアウト・イン・アウトで攻めるのが面白い。うっかりオーバースピードで突っ込んでも、道が広いのでコースアウトするには至らない、と思っていたがここで今日は結構落車があったようだ。 暑さを忘れる前半とは対照的に、とにかく暑い後半の坂。こんな事態を予測して、先月のオロロンと同じノースリーブ&Orcaパンツを選択、二つのボトルは水とメダリスト、水は身体にかける目的もある。だがそれでも手ぬるかった。スタート直前にもしっかり水分補給をして、できれば体に水をかけておくべきだった。ボトルは見る見る減っていき、半分の6周を終えたときにすでに総量の2/3が無くなっている。 序盤のハイペースによる溜まった乳酸がようやく片付き、高負荷に身体が順応してきたのか、このころから調子が出てくる。もうペース配分を無視して行けるだけ行っても、それなりに最後まで乗り切れそうだ。一人で走るときは全力なんてどうせ出せないしね。
9周目、2号橋からの上りでフレンド小湊さんのお尻を押してイタズラする。ダメですよ楽に走ってちゃ! しばらく一緒に坂を上っていると、あっ、前方にまさかのパイン松村さん。この暑さは予想外のペースダウンをもたらしたようである。 こういう暑いレースをどう乗り切るべきか、勘は掴めているつもりだが、如何せんスタート前の見込みが甘かったために水不足の危機感ばかりが募っていく。10周目の途中でいよいよ水ボトルが空になり、少量のメダリストで残り2周半を持たせなければならなくなった。供給が著しくカットされたために、脱水症状の兆候があちこち現れる。特にゴール手前の上りはコース中もっとも厳しい区間となった。直前の下りの勢いもペダルは数回転と続かず、直ちに一番軽いギアにしてダンシングしてもなかなか上れない。僕だけではないようで、プライドも捨てて蛇行する人まで出る始末だ。10周目以降はラップタイムがガクンと落ちた。 大会役員からあと1周と聞いて、すべてを出し切れるように走ってみたが、11周目とタイムは変わらなかった。12周、やはり2時間(=アベレージ30km/h)は切れなかったが、トップと同一周回するという念願の目標は無事達成してフィニッシュ。やった! 11位というのも今までになく良いかも。 ![]() 終わってみればキレイにタレまくりレース。ただし心拍は高く維持したので良しとするか。 真田さんは案の定?1位だよ。さすがです。ナルシマのセコい陽動作戦にも惑わされず、最後は見事なぶっちぎり。気持ちがいいです。 コンディションや参加人数等の条件は悪くないのに、なぜか今日は落車が目立った。リマ上原さん(仮名)ほど腕の立つ人がズリむけて戦意を失っていたのは意外だった。だがそれより遥かに悲惨かつ想定を超えた事故が起こってしまった。 お悔やみ申し上げます。 今日の修善寺には魔物が潜んでいたとしか考えられない。 5km×12周 11位/51人中 2:02:42.196 (トップ差07:39.668) 29.34km/h
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