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JCRC第5戦in群馬CSC参戦日誌
2006/7/16 Dクラス(7周 42km) 家を出て首都高に乗る手前で、参加ハガキを忘れたことに気づいた。うーん、最悪無くても大丈夫? でもやはり無いと何かと面倒だね。ということでUターンした。 あとで思えばこの忘れ物は、今日のトラブルを象徴するかのような出来事となる。 クラス別レースがやや長距離化され、恒例のZクラスが無くなったので、Dクラスに出ることにする。Aクラスの副級を持っているくせにDに出るとはこれいかに? との声もあったが、ハッキリ言ってA程の脚は無い。Aで完走して難なくAクラスが確定するよりも、1クラスずつ入賞しながら上がっていくほうがはるかに難易度は高い。だからDに日和ったというつもりはないのです。そもそも僕は、紛れもなくDなのです。 今日は実業団レースが福島で行われており、上級クラスの多くはそちらに流れているため、あまりシリア以外ない、もとい、知り合いが居ない。同じDクラス出場のフレンドレーシング小湊さん(アーンド奥様:写真を撮っていただきました)と3人で、A出場の山本さん応援のため10時ごろ群馬CSCに着いた。雨はギリギリ回避できるか、との予報は見事に外れてシトシトしっかり降っている。SもAも安全運転のためかスピードはゆっくり目で、早いうちから一人逃げが決まっていた。Sの独走は物練でよくお世話になる島田さん。スゲー。 Fクラス3位の結果にやや不満顔のホソヌマさんを交えて色々話をしているうちに、修善寺での第1戦で小湊さんのメカトラブルの話題になった(面白がって振ったとも言う)。出走直前になってホイールを替えたことが原因でギアが入らず、メカトラと言うよりは準備不足という感じ。 でもそういえば、同じシマノ用ホイールでなぜそんなことが起きるんだろう? 「メーカーが違うとギアが合わないことはよくあるよ」と細沼さん。 へえー。 そこでふと、自分も今日突然違うホイール(キシリウム→WH7801carbon)をつけて来たことに気づいた。「マビックとシマノでは結構違うよ」 なぬー! でもZIPPとマビックはしょっちゅう交換しているが、何も調整したことが無い。ホントにそんな不具合ってあるの? しかも、昨日は15kmほど近所を走って問題ないことを確認している。 そんなわけで、細沼さんの貴重な一言をあまり重く受け止めていなかったのである。 レーススタートまで1時間を回ったので、クルマに戻って準備開始。着替えやら何やらで、アップ開始は30分前。召集を考えると15分程度しか残ってない。細沼さんには「アップは1時間前から」と聞いていたのに、これも全然実行できてないよー。 ローラーに乗ること5分。ふとギアを軽いほうにしてみる。するとガチャガチャガチャと鳴りっぱなしでギアが一向に定まらない。コリャ全然ダメ。昨日の試走は見事に平地だったため軽いほうのギアに入れてなかったのだ。 「ギアが入らねえ」って、このことだったか。準備不足などと他人を評している場合ではない。 今からディレイラー調整するヒマも工具も無い。不幸中の幸いか今日はキシリウムの後輪がある。買ったばかりの決戦ホイールをキャリアに載せて雨ざらしにしたくなかったので、その身代わりとしてセットしてきたのだ。しかも、先週買ったばかりの12-23Tスプロケをすでに組みつけてあった。但しスプロケを固定するリングは、メンドクサイので指で何となくはめただけだった。大丈夫か? アップもろくにできていないまま、スタートまであと10分となり、召集所へ向かう途中、とんでもない忘れ物に気づいた。計測ボンダを付けずにクルマに置き忘れた。うーん、最悪無くても大丈夫? どう考えても、大丈夫じゃないね。 参加ハガキの失念を思い出しつつ急いで引き返す。なんだか悪い予感がしたので、便所で補給するつもりだった二つの空のボトルの片方に、朝買ったウーロン茶の残りを入れることにした。慌ててスタート位置へ引き返すと、既にDとEはぎっしり並んでいて、便所に立ち寄るなんてことが許される空気ではない。Eの横にチョコンと付いた。 僕が居ないことで気が気でなかったという小湊さんが(ご心配をおかけしました)、僕の存在に気づき「スタート時刻早まってるぞー」と叫ぶ。 なななんですと! それ聞いてないよ。チョー焦ってきた。 続いてメガホンから「ハイ、スタート1分前ェー」 なぬー! ちょちょちょっとまったーッ。ボンダってどうやってつけるんだっけ〜。しょうがない、最悪手に持って走るか? ・・・(考え中)・・・ 無理だ。焦りまくって手が震え、フォークとスポークを共締めする(走れません)。完璧にパニクってきて、マジックテープの止め方すらさっぱり判らず、隣にいたEクラスの人に助けられてギリギリセーフで巻き終えた。感謝です。グローブをはめているうちに、
Dクラススタート。 Polarのスタートスイッチもしばらく押し忘れ、冷や汗状態が全くひかない。しばらく上の空で走る。ローリングスタートで集団が過密状態のため最後尾からなかなか前に上がっていけない。リフト下あたりからじわじわと上げていくと、ややっ、小湊さんがアタマをとって引いている。初っ端から積極的ですね。 1周を終え、SG地点の広い道で右から一気に先頭に上がり、あまり考えも無く前に出る。 まだ始まったばかりだし、アップがてら飛ばしてみますか(いっぺん言ってみたかった)。スタート前の醜態が尾を引いていたので、気持ちを発散させようとの意図もあっただろう。SG地点後の登りを過ぎてから、下りきったヘアピンカーブまでは、経験的に見てみな大抵積極的ではない。姿勢を低くして省エネで飛ばす。雨の左テクニカルコーナーを結構ビビる位の勢いで突っ込んだので、案の定誰もついてこない。みな慎重すぎるくらいゆっくりなのだ。それに、一人でもゆっくりな人が間に混じっていると、今日のようなウェットな条件下では追い越しが難しく益々後続は遅くなる。 ヘアピンを過ぎ最初の上りに入ったころにHARPジャージの一人が追いついてきて、「二人ですよ!」と言いながらパスした。随分と小柄な選手だ。まさかこの2周目で逃げようってのかい? 後ろに集団は見えないが、逃げる気はさらさら無いので(そんな脚も無い)「ごめん、先行って」と断わる。 しばらくすると集団が追いついてきたが、なかなか追い越そうとしないので結局心臓破りまではほとんど引いてしまった。2周を終えてみると9分55秒で、Dとしてはそんなに遅くもなくちゃんと活性化の役目を果たせたぞ、と自己満足。結構疲れたので(2周目のHRaveは154bpm)、しばらく後ろでヒラヒラ休んでますか。 ところが、やはり裏手のテクニカルコーナー付近では雨のためスキル差が大きく出て、後ろで走っているとこっちがビビってしまう。そんなわけで、コース前半は大抵頭か2,3番手を走ることになる。コーナーが遅いマリアジャージが常に好位置につけており、彼の前を走りたかったのだ。 下ろしたてのシマノのカーボンホイールは、雨でもブレーキの効きはアルミと同程度。カーボンであることを忘れるくらいフツーのフィーリングだった。対して、買ったばかりのピン角ギアをつけた後輪キシリウム。こちらも問題なくスムーズに変速している。とりあえずメカトラには苛まれず助かった。 ボトルのウーロン茶は250cc程度で、結構気温が高いのでかなり貴重。まあ、無いよりはマシだ。もう片方のボトルには虚しくメダリスト粉末が入ったまま。 たしか4周目に突入したところで、一人の青ジャージがスパートをかけた。「おーい行ったぞー」と後ろから声がかかる。なかなかスムーズな先頭交代が行われないこの集団では、むしろこれはありがたい。常に先頭付近にいたHARPジャージが果敢に追いかける(後で知ったことだが彼は中学生だった)。彼はこういったアタックに即座に対応する鋭いものを持っているようで羨ましい。 少し逃がすくらいがちょうどいいと思った僕は、テキトーに走っていたが、前半の下りで毎度の如く頭に出てしまってそのまま青ジャージとHARPに追いついた。フツーに走っているつもりなのだが、ホンッと、雨の日の集団は遅い。最後尾は恐らくアコーディオン効果でむしろ苦しい展開となっているはずだ。 さて、このまま3人で逃げるか。一度ノリの悪さを露にした僕が提案してみるべきかと思ったが、青ジャージは補給食のゴミを森の中へ軽快に投げ捨てたので、そんな奴と協力体制をとるのはゴメンだ。 結局うやむやになり集団が追いつく。 リフト下過ぎのだらだら登りで追いつかれるのは、今回に限らず毎度のパターン。なぜなら僕が特に苦手な場所だから。カウンターをかけるようにスピードを上げていかれ、一気に集団中ほどまで落ちる。その後の小刻みなコーナーで巻き返し、心臓破り手前まで脚を使いすぎて、ギャラリーのいるヘアピンで売り切れてヘナヘナと追いかける。 7周中5周くらいはこのパターンだった。単純に上りが遅いというだけのことだが、進歩がない。 これまでで最速となった4周目の反動からか、5周目はぐっと集団が遅くなり、10分17秒もかかる。 6周目。寝ていた集団が目覚めたのはリフト下を過ぎたあたりだ。最後に備えていた残り少ないウーロン茶を飲み干していると、いつもとは明らかに違うスピードで一気に活性化し、そこで初めて今までの走りが見当違いだったことを悟る。 ![]() 夏なので、ノースリーブジャージで走ってみました。 僕の少ないレース歴では、Zクラスとかおきなわ120kmとか、集団にギリギリしがみつく展開ばかりだった。レースとはそういうものだと思っていたのだ。だが、ここでスパートした彼らは違っていた。全く余裕のある走りだ。つまり脚力の揃った同じクラス内においては、集団に居残っている限りは各々がそのくらい余裕を持ちつつ走らなければならないようだ。いままで先頭で見かけたことのない奴らがどっと出てくる。これはしてやられた。 裏ストレートを千切れそうな状態で走る。この分だと最終周に入るところでのポイント賞は絶望的だ。3位以内に入れば、こよなく愛するJCRCソックスが貰えると聞いていたので、密かに狙っていたのに。 その後意外と集団の伸びが悪く、最終コーナーで徐々にポジションを上げ、狙えそうな気がしてきたので最後にスパート。やった! 3位だ、と思ったら一人飛び出している人を見過ごしていた。やっちまったの4位かよ。靴下ほしかったなあ。今履いているお気に入りの青バージョンJCRC靴下は、雨で見るも無残なドス黒い靴下に豹変している。つけ置き洗いしても絶対落ちないな。今度から、雨の日は靴下無しで走ろう。 さていよいよ最終周。相変わらず前半はズンドコ先行型でクリア。その後をいつものようにペースダウンしないように、がむばって走ってみたが、リフト下過ぎの上りで集団がどっと上げ始めるのは6周目と同じ。「行ったぞぅ」と誰かが叫ぶが只今限界走行中。同時にかなり緊張しているのは確かで、その緊張のために心臓がダブルでドクドク唸っているのが感じ取れた。アドレナリンは全開で出まくっているが、残念ながらグリコーゲンが品薄状態。 勝負所の心臓破りでズルズルと遅れだしたが、周りもそうとう焦っているようだ。ヘアピンで内側に入りすぎてずっこける人が目に入る。ここですでにトップとは30m以上離れて、なんだかZで千切れるパターンと同じだなと思いつつ、両足は完璧に枯渇して、どうすることもできない。 バックストレートを千切れながら走る。入賞なんてどう見ても絶望的なポジション、これも6周目と同じだ。 諦めずに果敢に攻める一人のケツを少しだけ借りたら脚がちょっと溜まったので、順位など気にせず残り数百mを限界で走ることにした。意外とラストスパートのスピードが遅いDクラス。これも6周目と同じだった。徐々にポジションを上げていくが誰もついてこない。最後のストレートに入り、これ以上は差があって順位は上げられないと悟ると、自分のポジションを数えつつ、8位か、とガッカリしてフィニッシュ。 ![]() リザルトを見るとびっくりした。なんと、入賞者6人のうち4人が10代だ。HARPの中学生も7位に入っており(最後に刺してゴメンよ)自分はかなり、オッサンである。オッサン1位の賞状をくれよ、と言いたくなるような、若い人で上位を占めたDクラスだった。 今回のポイント賞は靴下ではなかった。それを知ってたら結果は変わっていたかもしれない!? 今回とくにお世話になった小湊さん、途中から見ないと思ったらあっさり千切れてた? なんですと! 雨の群馬に泣かされて力を発揮しきれず残念でした。 6km×7周 6位/52人中 1:10:12.022 (トップ差00:03.959) 35.90km/h
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