JCRC第2戦in群馬CSC参戦日誌
2005/4/24 
Zクラス(個人エンデューロ) 

朝4時45分に戸田さん(@日野)をピックアップし、下道で練馬インターまで走る。おかげさまで往復にして2400円も安く済ませることができました。赤木高原でのトイレ休憩では軽量化を果たせなかったけど、最近は出張のおかげで体重が減っていたから、ま、いっか。7時半ころに群馬CSCに着き、のんびり準備を始める。とっても良い天気だけどやや寒くて(到着時7℃)ウェア選定に悩みそうだ。8時15分頃から3本ローラーに乗り始め、テロテロと30分、12kmほど乗ったあたりで、ぼちぼちスタート地点に行くかぁとローラーを降りると、「Z出場の人はもういませんねー!」と係りの人が叫んでる。ヤバ! すでにみな召集所からスタートラインに移り終えていたのだった。最後のトイレに行ってから、なんて呑気なこと考えていたけど到底無理なので、膀胱に水分を溜めたままスタートラインへ走る。
でもまだあと10分もあるんだけどなあ。
緊張感もなくボーっとしていると後ろから普段着の奈良さんに声を掛けられた。やや、Sクラスは午後からのスタートなのに朝から応援とは頭が下がります。そんな奈良さんに、「Zじゃないんで、見放された気分ですよぉ〜」とぼやきをかましてしまった。
開催が重なった実業団レースに速い人が流れたせいもあるだろう、今日のZ参加者は前回の修善寺と比べると上級クラスは少な目なので、比較的平和なペースで進むだろうと踏んでいた。ローリングスタートで始まり、解除されてもスピードは上がらない。
1周を終えてラップタイムを見ると、ローリングスタートにもかかわらず9分9秒? 過去最高のラップだ。さほど辛くはなかったが、1周目というのはものすごいエネルギーが出るものだな。今月はほとんどバイク練習をしてないから、どうなることかと思ったけれど、おいらも結構力がついたなあ。
などと上機嫌。実は、9分9秒ではなくて9時9分だったのであるが、見事に勘違いして自信をつけていたのである。現実は1周目に10分25秒もかかっていた。体感どおり、ゆっくりだったのだ。
しかし、その大いなる勘違いは、前向きな気分でスタートできたという点で結果オーライッ。
帰りのクルマの中で戸田さんに確認するまで、勘違いしたままでしたが。
2周目はけっこう厳しくなって、心臓破りでは心拍数もレッドゾーンの163bpm以上である。うーん、これを14,5回繰り返しても大丈夫だろうか。
まあでも以降は10分代前半で推移し、何とか着いていける。最初のころは森川さん(@オーベスト)が派手に応援してくれたが、すみません前に出られるような状況じゃありまへん。
ただ群馬のレースで3周以上集団に着いていけたことが過去にないので、実はとても嬉しかった。たぶん、平和なペースのおかげであり、奈良さんがZを選ばなかったのもその辺の読みがあったからだろう。また、自分としてもこの群馬コースを省エネ走行するコツがすこしは身についたかもしれない。
早々にBクラスが追いつき追い越して行ったが、きれいにキープレフトしてジェントルに追い越させ、乗っかろうなんてセコイ考えは発生しなかった。オトナじゃん、Z。
ただしばらくは前方にB集団が見えていて、後で聞いたところによれば、Z集団から逃げを打った数人が、B集団に追いついてしまい、泣く泣く集団復帰したらしい。これもまたゲームの運不運、面白さでしょう(都合よすぎ?)。
心臓破りの坂がやはり一番の踏ん張りどころであるが、どうも今日はシッティングで行くよりダンシングしたほうが明らかに疲れない。シッティングで回していくとすぐに売り切れ状態になって失速してしまう。これは恐らく、最近バイクに乗ってないためにその方面の筋肉が弱っていて、ランで使っている筋肉がダンシングに有効、ということなのではないか。以前はこの坂を39-23で上っていたが、今日は39-19あたりが都合が良い。見方を変えると、回せない脚になっている!?
8周目あたりのバックストレートで人数確認すると、約20人ほどになっており、半分に減った。まあでもそんなに統率が取れた集団という感じでもなく、僕みたいに素人っぽい人も幾人か見られるように思う(偉そうなことを書いてます)。
先々週に大ゴケしていたので群馬のテクニカルなコーナーはビビッてしまうかと思ったが、さほどでもなかった。でも若干のトラウマは否めず、遅れまいとする苦手意識がどこかにあって逆効果である。ヘアピン手前では前走者の予想外のスローダウンに対応できずに急ブレーキ。ZIPPをギュギュッとロックさせてちょっとアブナイ奴になっている。
ナルシマの人が時折先頭に向けて大声で叫んでいるがよく聞き取れない。「回してけ」と言ったようにも思うが、同じクラブの人はそうやってガミガミ言われて大変だなあ、などと勝手に解釈して思う。
上手く列に乗れずに脇で単独で走ることはよくあるけれど、今日はほとんど先頭に立ってない。そんな脚力もないので後方でヒラヒラ走っているのが関の山なのだ。それでも10周目終わり、バックストレートを過ぎてホームへと折り返してくる辺りで、先頭スピードが鈍ったことがあった。一度くらいはきちんと役目を果たさねばという気持ちがずっとあったので、ここで勢いに任せスルスルと前に出る。スタートラインを通過後も先頭でヒーコラ上り、しばらくしたらナルシマ近藤さんが追い越し際に「マシンがいいと、のぼりも速いねえ?」などと言われる。
よーするにそれは、先頭はもっと速く走れという皮肉ですね。あ、それとも本心か。確かに、今日Kestrelで走ってたらここに居なかったかもしれないし。
しかし、やっとの思いで先頭を走り、その後もコース半周は一人ポンと抜け出した格好の日野のIさんを追ってがむばったのに、すっかりお見通しですかいチクショオー。最近のレースでは、茂木でも前回の修善寺でも、近藤さんに一位の差で負けるという結果を残しているため、いつかは追い越したいと密かに思っているのだけれど、少なくとも今日は全く敵わない。
ホームでは「2分10秒!」と奈良さんが檄を飛ばしている。え? 何がですかい? そこで初めて逃げている集団がいることを知った。なんという呑気な奴だろう? そのあとで周りの誰かがボソッと「完全にマルシマのコントロールだもんな」と言っているのが聞こえた。そうか、逃げているのはナルシマで、アシストが抑えていたのか。この平和なペースもそれなら合点がいく。でもさっき「回してけ!」って言ってた気もするが、どっちなんだ?
今日はやたらと悲惨な落車が多い。Bクラスのフィニッシュでも盛大にやっているのをバックストレートから目撃してしまったし、後半もそのバックストレートでずいぶんと重症らしい落車があって、スローダウンして通過した。相当スピードが出るところだから半端じゃないだろう。後で聞いたところによれば太ももを骨折したらしく、ハイリスクなスポーツであるなと改めて思う。
12周目。残りはあと2周だろう、と戸田さんの話し声が聞こえた。この頃になると心臓やぶりの坂では上りきらないうちに乳酸が溜まりきってしまい、グリコーゲンは空になる。もはや惰性で走っているようなものだ。ラストのペースアップにどこまで着いていけるだろうか。こういうときにトップテンとかを飲むといいんだろうか?(よく知らないけど)
幸い、ロングスパートは起きず、13周目はみな脚を溜めるためにスローになる。
あと1周と思うと嬉しいねえ。しかし、いつダーっと行くか気が気でなく、やたらとドキドキしてきた。心臓やぶりのひとつ前の坂では、緊張のために視界が砂混じりになってきて(なんでだ?)、うへー、こんなハラハラするのはいやじゃー。早いとこ、死刑宣告してくれー、と思っていたが、心臓破りの坂に入って、予想通り集団がダーっと行き始めると(というかそんな派手なスパートではなかったが)何を憂えることがあろうか、早々に死刑確定、脚にはエネルギーが何も残ってないので、どうがんばったって着いていけない。一気に20mは離されて、この集団ではたしかブービーでゴールした。全然あきまへんわ。
まあでも、練習が滞っていたわりには、Zで初めて最終周まで集団につくことが出来たので、上出来と言わねばなるまい。奈良さんがもし出てたら、そうは行かなかったかもですが。
最後まで集団が大きいままだったので、順位は良くなく出場40人中19位。
逃げていたのはナルシマではなく、抑えていたわけではなかったようだ。
Tシャツとサーモブレス、長袖プロジャージの合計3枚重ねは今日の気温にぴったり。一つだけ持ったボトルはCCDスペシャルを満たしたが、ちょうど飲み干して、これまた正解だった。背中には痙攣防止剤を入れていたが、痙攣する前に筋肉が売切れてしまい、使うことはなかった。



何とも薄情なことにS,Aのレースを見ないで帰る。戸田さんの案内で猿ヶ京温泉に行き、初めてレース後にゆったりと湯(露天風呂)につかる体験ができた。美味いそば定食も食べて、なんか理想的なレジャーの過ごし方をしているぞ。帰りの高速では出張の時差ぼけも加わって死ぬほど眠くなってきたので(というか寝ると死ぬ)運転を代わってもらって車内でぐぅぐぅ。走っているマイカーで初めて寝たかも?