EKIDEN Carnibal in Tamagawa参戦日誌
2010/11/6
駅伝 10kmパート

見事な秋晴れに恵まれた土曜日。Mixiコミュイベントとして5月に続き2度目の駅伝参加。一人で練習してきた頃は駅伝という競技とはほぼ無縁だった。グループ会社のイベントで2度ほど参加したことがあるくらい。昔は大会そのものも数が少なかったと思うが。

家から自転車で20分、JR鹿島田駅に8時集合。我がコミュはこの駅伝に8チームエントリー。つまり8×4人で32人のメンバーが集まっている、ってことで考えてみたらすごい大所帯だ(一名謎のDNS)。これをまとめる幹事さんはすごい。
早くも駅から多摩川まで途切れなくぞろぞろとランナーの行列。普通のマラソン大会と違うのは、単独参加がないので一人で歩いている人はほぼ居ないということ。グループ行動は途端に周りへの気遣いが希薄になりがち。赤信号も気づかず渡りかねない。地域住民にはやはり顰蹙な感じ。注意せねば。大会主催者側としてもそのあたり、一言呼びかけがあるといいと思う。キレるドライバーに遭遇しなくてよかった。
会場の古市場グラウンドは草っぱらに簡素な砂のトラックがあるだけだ。ここに、数千人の参加者が集合している。ちょっとキャパオーバーという気もする。

10kmパートはここから上流へ5km行って折り返すコース。5km、3kmパートも基本は同じで折り返す位置が手前になる。この河川敷ドーロは去年パラカップでも走っているので大体分かっているが、オール砂利道という点が泣ける。自転車にもジョギングにも鋭利な砂利が不快で向いてないし、風が強いと砂埃が舞うし、散歩には殺風景だ。結局これは作業用道路でしかないんだな。川崎市をはじめ、多摩川沿岸の各自治体はこの自然環境をもっと使いやすく美しく気持ちのいい道に整備する気はないのか。これ以上、河川敷に人が集って欲しくないということか。
人でいっぱい

過去のレース歴の中で記録に残る最速の10kmは、1992年波崎アジア選手権トラの37分46秒。だが純粋な10kmレースは初めて。正確に言えば15年くらい前に浦安元旦マラソンという無料イベントに出たことがあったが、正月の弛緩しまくった身体で確か42分くらいかかってお話にならなかった。ただ、「10km以下のレースは念入りなアップが大変重要である」という貴重な教訓を得た。
未だ脳裏に焼きついているその苦い経験に従い、下流方向の道でアップ。身体が軽く感じられるまで最低30分くらいは走るべきだとは思うが、ふとスタート位置を窺うとすでにぎっしりと選手で埋め尽くされていたので、3km程度と物足りない内容ながら諦めてスタートの列に紛れ込んだ。つまりアップ開始が遅すぎたということ。身体はまだ重いままで、スタートしてスイッチが切り替わってくれるのを期待するしかない。

今回の狙いどころは、2005年の幸手10マイルの10km通過タイム38分半付近。先月の村上トラの結果を考えると最低でも39分は切るべし。理想は37分台を出すこと、そんな具合に考えていた。
スタートライン5mほどにキリオ君、ショウジさん、miya-k君、なっちさん、shuさん、Diceさんと固まって待機。
ショウジさんの「目指すは36分くらい、序盤は3分45くらいで入り徐々に上げていく」という言葉を信用するならば、3分45ペースはかなり狙い目に近いのでしばらくはターゲットとすべきかもしれない、と考えた。とにかくアップが未完成で身体が重いので、キロ4分程度の入りでも速いような気分になり、そのまま緩いペースで確定してしまうというパターンを非常に恐れた。キロ表示が正確にあるとは期待できないのと、FootPodは今回未装着なので、まずは確実に速い人の絶対的指標が欲しかった。

10:00 a.m. 駅伝1区スタート
砂のトラックからランナーが一斉に飛び出し、すぐに道幅は5mほどに狭まるなか、転倒者も現れるような危険度の高いスタートとなった。人口密度は高く、一瞬の気の緩みも許さない自転車レースさながらのスリリングさだ。自転車と違うのは、速いと自覚している奴が斜走しまくってポジションを上げ、遅い奴は堂々と中切れを発生させている。おまいら自分のことばっか考えてんじゃねー!
前が塞がってなかなかペースを上げられず、オレンジの目立つTシャツを着たなっちさんがあっという間に10mは開いていく。押しの弱さとダッシュ力の無さのために、こういうときに前へ掻き分けて行く才能が著しく欠けていることを、ラッシュアワーの新木場駅の乗り換えで常日頃痛感していた。どんなに急いでも、僕の後ろで電車から下りたはずの女性が改札通過時にはなぜか前を歩いている。
最初のごたごたで仲間の殆どを見失ってしまい、唯一のなっちさんも見失いかけているのでとにかく全力で行くだけだ。500mほどでようやく周りが空いてきたので、少しずつポジションを上げていく。1km通過は3分57、ロスを考えればこんなもんだろう。

早速給水所が現れた。このレースでは6箇所もある。真夏のトラでもそんなにはないだろ。
10kmのレースで給水は要らないよなと思っていたが、朝から何も飲んでないのが気になっていたので早速コップを取ろうと手を出しかけたら、目の前の奴が突然テーブルの前で完全停止して飲み始めた。なにさらす!「止まるな、アホか!」と思わず絶叫しつつ、跳ね飛ばす。
道幅一杯隙間なく詰まった選手が16km/hで疾走するなか、突然障害物が立ちはだかればどんな惨事に繋がるか、たとえレースに不慣れな人でも予測できそうなものだろ? 一体何を考えているのか。いや、何も考えてないんだろう。実際このペースで走っている選手なら、レースに不慣れということもあるまい。つまりは全く自己中なのだ。ランナーにはこういうタイプが案外多い。

2kmくらいで少しばらけて安定してきた。2km通過は3分42秒、狙いどころのペースになった。砂利道の右のはずれ、芝生の面を走る。
このまましばらくは行けると思っていたが、3km通過は3分51秒と早くもペースが落ち、幸手10マイルのペース、つまりミラクルでもなんでもないペースになる。それでいてバテを感じる。やばいかな。いずれはこのペースにも慣れて楽に感じる時が来ると信じて走る。4km通過は3分50秒、なんとか及第点を維持している。この頃miya-kさんをパス。ロケットスタートしたものの急に勢いがなくなったみたい。だが追い越した自分も勢いがなくなってきたのを感じる。

まずい、急に限界状況。折り返しまでまだなのかよ〜とか思う。早くも3箇所目のエイド。水をごくりと飲んだら、苦しくなった。やばい、飲まないほうがいいかな。
折り返してくるなっちさんを確認する、差は50mくらいか? 折り返しコーンはここぞとばかり減速。こらー休むな!
miya-kさんとスライド。僕のしんどさはお見通しだったかも。
5kmでキロ4分3。なぬー!目を疑う。4分台、それだけはマズイだろ?

復路は道路脇の芝生ゾーンが少なく、状態も今ひとつなので観念して砂利道を選ぶ。一歩一歩ズリッズリッと滑ってしまって進まないよ。泣きたくなる。実のところどのくらいのロスなんだろう。速い人は速い。ゆかっちに声をかけられた。見つけてくれてありがとう。遅いところをバッチリ見られたな〜。
エイドの水は頭からかけた。それほど暑さは実感してないが、目に入るほどの汗はかいており、じわじわと効いているかもしれない。

6kmは3分59。一向に復調の気配はない。ペースダウンしているとは言え、正直なところキロ4ペースまで落ちている印象はないので不思議に思う。1キロが実際より長くないか〜と本気で疑いたくなる。でも冷静に考えて、このコースを長めに測り間違える要素は見当たらない。ミリ単位で正確と言ってもいいくらいだろう。
たまらなくしんどい。かなりの速度差で抜かされることが多くなってきた。やはり客観的に見てずるずる遅くなっているのは疑いようがない。残り3km過ぎ、建物から判断しようやく南武線向河原駅あたりに来たことが判る。でも鹿島田駅まであと2駅分も走らなきゃならないなんてぞっとする。だって普通なら電車で行く距離なんだろそれって〜。

とうとう8km地点、キロ4分9なんて値デターッ! ギャーこれホントに10kmレースかよ。それでいて苦しさMAX。どうなってるんだ。やはり暑さは苦しさの一因だろうか。未だ実感はないのだが。止めて歩きたいと心底思う。もうぼかぁダメだよ。が、これは駅伝なのだ、次の人が待っている。苦しさから逃げられないシステムに意識が遠のきそうだ。苦しい苦しいって、その程度のペースでおまえ何言ってんだ?馬鹿も走り走り言え? もう十分ペースダウンしてるじゃないか。アホか?
なおさらやるせない。

やっと会場のテント群が見えてきた。あと数百mと判っているものの、ラストスパートどころか、気が緩んでスローダウン。もう終わった気になっている。仲間が見ているかもしれないから少しは姿勢よく走ろうなどと、体裁を気にするテーサイマン走り。よっすぃ〜さんほか数人の声援を受ける。恥ずかしいです。タスキを首から外したら、リング状態がほどけてしまった。走りながら修復が間に合わずに次のふーみんさんに渡す。どもすみません。


10km 39:31(自己計測)
HRave/max=159/164bpm EPOCピーク=294ml/kg TE=5.0 606kcal 気温19℃

ゴール地点にはshuさんとなっちさんが僕より1分ほど早くゴールしていた。予想よりは遅かったので、やはり暑さと路面条件は効いているかもしれないな、などと都合よく考える。
続く5km+3km(しみちゃん)+5km(rocksさん)で計23kmに渡りタスキをつないでいく。ほとんど他の走者を応援できなかったのは失敗。コースレイアウト上それもちょっと難しいのが残念だ。駅伝はチーム参加なんだから、仲間の姿をきちんと見守り、応援できるような会場作りになっていてほしい。そのためには、ちょっと参加者数が多すぎないか?

チーム:皇居走ろう風!
ナンバー: 1453
種目: 23Kロング混成
メンバー: 私、ふーみんさん、しみちゃん、rocksさん
タイム:1:41:55 73/999位

1区 10km 0:39:08 71/1000
トラジションエリア 0:00:28
2区 5km 0:26:35 613/1000
トラジションエリア 0:00:46
3区 3km 0:15:57 381/1000
トラジションエリア 0:00:38
Finish 0:18:23 12/999

レースはずぶずぶだったが鹿島田の居酒屋でのアフターは大変面白かったのでOK。